続きまして、SUMCOへの支援、750億円が決定した話です。
まさに、半導体製造に必要不可欠なシリコンウェーハ、これは実はSUMCOさんと信越化学工業という会社、この2つで世界の半分以上のシェアを誇っている、まさに日本の強みなんです。ですので、経済安全保障という枠組みを考えるんであれば、むしろ、日本の強みであるこういった素材系の会社、いわゆる半導体の上流部分についての素材メーカーを大切にして、そういった技術が流出しないことを考えるということは非常に効果的ではないのかというお話を2年前から訴えてまいりました。非常に経済産業省が真摯に対応いただいて、何度も佐賀のほうにも意見交換や視察に来ていただいて、そうしたこともあって、今回支援に結びついたというふうに思っております。そういった意味で経済産業省には非常に感謝をしております。
あとは、ぜひこういった支援をいかに佐賀県全体としての経済をしっかり回していく、付加価値の高い産業立地とそこに実践的な人材をしっかりと抱え込んでいくという、その連鎖をしっかり発生させることが大切だというふうに思います。それがひいては佐賀県の中小企業の振興につながっていくというふうに私は確信しております。
ということで、改めて佐賀県の半導体産業を見てみますと、もちろんSUMCOさんが伊万里と江北に工場があるほかに、今回、吉野ヶ里に工場を造っていただけるということになっておりますけれども、そのほかにも、実はJSRの話が最近は話題にもなっておりますけれども、このフォトレジストのシェアもこの工場が製造しているということなど、そのほか、環境的には様々な、大学だとか産総研とかシンクロトロン光研究センターとか、いろんな施設も入っております。そういった意味で、我々はさが半導体フォーラムを設立したりとかしながら、みんなで連携してやっていきたいということでありますので、九州はシリコンアイランドの復活ということを志しておりますけれども、佐賀県はしっかりとそういった、ここにしかない、唯一無二の素材産業という意味で、しっかりと日本の経済安全保障に貢献していきたいと思っております。