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令和5年5月29日 知事臨時会見(吉野ケ里遺跡における発掘調査に関して) 質疑(全文)

最終更新日:

 今回見つかった石棺墓が邪馬台国時代と特定できた決め手というか、理由というか、その辺りはどういったところにあるんでしょうか。

○知事

 お願いします。

○県職員

 これまで吉野ヶ里遺跡では、弥生時代前期の終わりから、いわゆる弥生時代の終末期、あるいは古墳時代初頭のお墓が多数見つかっています。それぞれを研究していくと、甕棺は弥生時代の前期から後期の前半ぐらい、そして、その後に土坑墓、素掘りの穴を掘って人間を埋めるというのが弥生時代中期から弥生時代後期の前半ぐらいというふうに重なりながら新しいお墓のほうに変遷している過程が分かっております。そして、この石棺墓というのが、この中でもいわゆる2世紀後半から3世紀の中頃だろうというふうに目星をつけています。一部、古墳時代の前期に入ることもありますが、その中核となるのは弥生時代の終わりの頃、いわゆる邪馬台国時代に重なるものが多くあります。

○NBC

 これから詳しい調査だと思うんですけど、現時点で今後のこのエリアの調査のスケジュールだったり、体制だったりの変更というか、その辺りの検討はされているんでしょうか。

○知事

 これはまず、今回の石棺墓を、さっき言いましたように、6月5日から1週間ぐらいでいきますよね。その先がどうかというのはまだこれからです。なので、これがトップオブお墓なのか、もっと奥にあるのか。これもまだ分からんね。

○県職員

 今、丘の一番見晴らしのいいところに、試し掘りで見つかっていますので、今後、秋にかけてもっと広げていきますので、またさらなる発見があるかもしれません。

○知事

 なので、でも、まずはこの「×」と記号があれだけついたやつがあるというのは僕らも驚きでしかないので、まずはここで大きなお墓である可能性もあると。ただ、ここでは終わらないので、もしかするとさらなる発掘でさらなる未知なるものが出てくる可能性はあるということです。

○佐賀新聞

 当初の予定ですと、9月──今、現場公開中ですので、9月に発掘を再開する予定だったと思うんですが、今回、6月5日から開口するというお話しなので、これは前倒しで発掘調査をしていくという理解でいいのか、その辺りを教えてください。

○県職員

 予定どおり6月2日までが現場公開、一般の方に公開するというのはもう明言しておりますし、ご案内しています。予定どおり、6月2日に終わりますけれども、作業自体は6月の中旬ほどまでもともと予定をしておりました。なので、今までの予定どおり粛々とほかの部分も含めて発掘調査を実施している状態です。予定どおり9月に入りまして、先ほど知事がおっしゃったように、その周辺のところとか、その調査等、まだ未調査のところを広げて調査をしていく予定にはなっております。ただ、大きく何か年間のスケジュールが変更とか、そういうことではありません。

○知事

 ちょっと今回、悩んだんですけれども、やはり突然大物が出たときにいきなり発表されても大変だろうということで、ある部分、事前レクチャーという意味合いも持って、今回は大雑把な説明をさせていただいているということで、もし、本当に大変なことになったら、しっかり一つ一つ丁寧に説明させていただきたいと思っています。

 それと、これからそういった意味で大変な発掘が始まるので、ぜひ関心を持っていただきたいんですが、我々も最大限の警備はさせていただきますけれども、そういったところについての対応方のご理解をよろしくお願いしたいと思っています。

NHK

 今回の発掘現場の一般に公開しながらの調査、発掘になっています。今回もそうですけれども、これからも多くの方が訪れて、その現場を見ようと来られると思うんですけれども、改めて県として、どういうふうにこの現場というのを多くの人に見てもらいたいというふうにお考えでしょうか。

○知事

 やはり、できるだけ多くの皆さん方と、いろんな気持ちを共有しながら、共感しながら新しい時代なのでSNSなんかも活用しながら、みんなの気持ちを一つにして発掘というものに関心を持っていただく、そして現場を訪れていただくということに我々はチャレンジしているので、これはもうみんなの理解があって、みんなの思いが一つになって達成されることなので、ぜひいい形でこういうトライを応援してもらいたいなと。それがうまくいかないと、やっぱりまた行政が自分たちだけでやるという、守秘的にやる、隠してやるような形になってしまうので、それはきっとこの文化財という、この世界に関してもいいことではないと思うので、ぜひみんなでご支援をいただきたいと思って、今回の取組を始めたわけであります。

○STS

 今回発掘された場所は、日吉神社の発掘していなかった場所の中の一番高台なんですか。

○知事

 日吉神社の境内の中では高い場所なのかと。

○STS

 日吉神社全体の高い場所だと思うんですけれども、その中でも、特に高い場所ですか。

○県職員

 今回の調査地点、石棺が見つかった地点は、日吉神社の丘陵の先端の中で一番高い場所、見晴らしのいい場所になります。

○知事

 何か高まってきました?気持ちが。

○県職員

 大変失礼いたしました。今、甕棺墓列が並んできていて、日吉神社境内地跡というのがあり、その境内地跡に丘陵が延びてきています。日吉神社をマクロで見れば、丘陵の先端、そしてその中の標高26メートルの小高いところの高い部分、等高線がちょうど丸まっているような場所に位置しています。

○知事

 我々からするといわゆる魏志倭人伝に出てくるクニがどこなのかという話が、もうずっと畿内説と九州説で分かれて、なかなか議論が尽きないわけでありますけれども、何かのヒントがここにあればなという気持ちがあるわけですけれども、ぜひ九州の皆さん方の期待に我々が応えるわけではないけれども、そういう期待感というものをぜひ共有していただきたいなと思っております。


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