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令和5年5月19日 知事定例記者会見 質疑(全文)

最終更新日:
 

質疑

<目次>
○朝日新聞

 発表項目関連ですが、佐賀バルーナーズB1無事昇格ということで、残り2分ぐらいで勝ちがかなり見えてきた段階で涙ぐんでいる知事の証拠写真なんかも撮ったんですけれども、県がこれまでこの立ち上げからやってきた佐賀バルーナーズへの支援、それと会場の使用料の減免なり、またスポンサーなり、いろんなやり方があると思うんですが、どういう支援をしてここまで来たのかということをまず教えてください。

○知事

 そうですね。最初の頃、アリーナができるということで、Bリーグのチームをつくろうという動きが、これは県主導ではなかったですね。非常に民間のそういう思いがある方と、それから、そうですね、官民一体となる、有志みたいなチームの中でやってみたいという話があって、それは私のところにも相談があって、もちろん支援するよと。ハードだけではなくて、ソフトが相まってアリーナというのは輝くので、そういうチームができたらすばらしいねという話になったんだけれども、そこからが、一応その拠点整備を佐賀市がやるということになったんだけれども、なかなか紆余曲折、これは大変でした。でも、早く整備をしなきゃいけないということとか、いろんな中で苦しみながらも選手たちは非常に志高くずっとやっていきました。

 その中で、諸富体育館の中で頑張っている中で、今度はB2に行けるという形の中で、今度はプラザを使わせてほしいという話になりました。もちろん、我々にとってみるとプラザで盛り上がって、佐賀市のホームタウンであるチームだということなので、まずそういう施設使用についての環境を整えた。ちょっと割引したかどうか、後で担当から答えますが、あとはチーム自体に対する支援、プロスポーツの支援という意味で盛り上げていこうと決めました。

 それはサガン鳥栖が非常にいいビジネスモデルになっておりまして、ユースチームから非常に活力があるチームになって、ずっと12年もJ1にいたので、そのノウハウをしっかりと県として引き出して、そうしたものをバルーナーズに入れ込むということ。そして、そういう金銭的支援だけじゃなくて、我々自身がべったりとバルーナーズと一つになる。選手補強とかには口を出さないんだけれども、来た人間たちにいろんなフォローアップをしていくというところはもうこれは佐賀県ならではのことだと思いますし、知事自身もあれだけ選手の中に入り込んでいくというのはなかなかないだろうと思います。

 そうした中で、今度、久光さんも来られますし、そことの連携というところも今もできておりますので、これからも物心両面でウィン・ウィンの関係になるように、そして、何よりも今回うれしかったのは、佐賀県民がすごく喜んでくれた。これがないと、やっぱり僕らが支援するという大義が色あせてしまうので、ここは非常にそういった意味でみんなが盛り上がってくれて、僕らはあくまでも“県民の幸せ事務局”なのでという、その流れができたというのが非常によかったなと思います。ほかのクラブはやはり民主導なので、それ自体が私はすばらしいと思っているんです。でも、佐賀県だと、なかなかそこまでの民主導はなかなか難しいので、また別の県民一緒になった、そういう官民一緒になった地域が一体となった形、サガン鳥栖と同じ形、そういったものがほかでもつくれたらなという思いであります。

○朝日新聞

 今のお話ですと、金銭的なところだけではなく、人的なところでいろんな形でのつながりを強めたりとか、支援をしながらということだと思うんですけれども、B1に上がると、またレベルが非常に高くなって、いろんな意味で高くなって、大きな壁がまた立ちはだかっているというふうな理解なんですが、それに対してまた、これから、これまで以上の分で何か県として支援していこうと考えていることはありますか。

○知事

 基本的にB1に上がるということに関しての支援というのを今いろいろ検討しているところです。全くこれまでとは違う相手にもなりますし、しかも、アウェイツーリズム、これから琉球だとか、広島とか、島根のやたら強い、しかもスター選手がごろごろいるようなチームと戦うわけですから、その中で佐賀がしっかりと光を放てるように、そういう支援の在り方を今、様々な県の支援策というものを今検討中です。


SAGAアリーナについて

○朝日新聞

 SAGAアリーナのことなんですけれども、プロスポーツで大規模な観客を迎えるということでいろんな課題も見えてきていると思います。最初にあった雨の中での待機列の問題ですね。これをこの現状のままでどうやっていくのか。長期的なところ、短期的なところ、いろんな考え方があると思うんですけれども、ハード面での改善点を見据えておられるか、もしくは、オペレーションの対応だけでそこら辺のところは改善をできるか、どういうふうに捉えられておられますか。

○知事

 基本的に、私はソフトで対応したいと思っているんです。いきなり何か課題があったからすぐお金使ってハードで傘つくるというのは何か知恵がないなと。だから、いろんな課題をみんなで相談して、ならば、開場時間をどうしたらいいんだろうかと、どういう人たちをどこから入れて、どう並べたらいいんだろうかということをみんなで工夫していくというやり方はどうかなと思います。だから、最近よく言われている子どものファストパスみたいな議論もありますけれども、あれもいろんな機能がありますね。なので、こちらが勝手に決め打ちするんじゃなくて、みんなの中で、ああしよう、こうしようと、今でもいろんな議論があるようなので、ぜひそういったことを踏まえながら、これもトライ・アンド・エラー、やってみて、じゃ、こっちがいいかな、あっちがいいかなと。それで、最後の最後で本当にどうにもならなかったときにハード整備ということも視野に入れるということだと思います。

 一番の課題は、せっかく集まっていただく人たちをどう佐賀でもてなすのか。毎回申し上げていますけど、旅館、ホテルの少なさ。そして、今度はコンサートとか学会もありますから、それだけの大きな弁当をどのような形でみんなで調達して提供していくのか。この前、長崎が新しいシステムをつくったって出ていましたけれども、まさにああいうことを民主導でやってもらいたいなと思いますし、お土産もそうです。

 そういう、まち全体で受け入れるということに関しては、まだまだこれから発展途上だと思います。ですので、それをむしろ楽しみながら、これからのまちの発展をみんなとともに、特にソフトを大切にしながらやっていきたいと思っています。

○朝日新聞

 長崎さんも近々大きなアリーナができますし、いろんな施設、最新のトップのところを佐賀がしているとしても、どんどん新しい施設もできます。そういう中で、3年後、5年後、10年後とずっと使い続けて、効果を出し続けていくためにはどういうふうなところが必要だと考えていますか。

○知事

 そうですね、官で造るアリーナとしては本当にあらゆる面のチェックをしながら、それこそ興行する皆さん方が喜んでいただけるような形にしたと、そこは自負しているんですけれども、いかんせん後続がやってきます。ただ、あれだけの手の込んだ施設はなかなか簡単には造れないのではないのかなと、裏動線も含めてですね。と思っているのと、官で造るのはなかなか大変だと思うんです。民で造るのも、あれだけのこと、様々なものというものを機能しながら造るというのはなかなかきついんじゃないのかなと思いますし、今回、長崎さんが来年の秋に予定をしておりますけれども、機能面はきっと工夫されるんでしょうけれども、規模的には若干、佐賀よりも少ない、小さいものになるという。うちは3階と4階の間ですけれども、リボンサイネージも1階と2階の間というふうに聞いております。そういった意味では幾らか違うものができる、何となく似ているけどという。今NBA級みたいなああいうアリーナって、沖縄アリーナとうちと、あとは太田市のアリーナの3つしかないわけですけれども、これからそういう追随してきたところとの差別化を、我々は先行アリーナとして考えていく、常にブラッシュアップしていって、5年後、10年後、そこでまた役所の造った施設だからまた陳腐化したよねという批判がないように、日々そこは僕らも進化をしていきたいと思っています。


オスプレイについて(その1)

○朝日新聞

 ありがとうございます。ちょっと話が変わりますが、オスプレイですけれども、直近のところでは昨日、土地の正式な売買契約も交わされて、今日午後には副大臣も来られるということで、いよいよ工事が始まっていくことになろうかと思います。これからの工事、また、実際に運用が始まった後、県としてちゃんと騒音の問題とか排水の問題とか、住民が不安に思っているようなところをどういうふうにチェックして、それを防衛省側に問題があれば伝える、どういうふうな形で臨まれるかというのを教えてください。

○知事

 むしろこれからだと思っています。皆さん方がいろんなご懸念を示すのは、それは当然だと思いますし、様々な懸念にしっかりと一つ一つ丁寧に応えていくということが大事だと思っています。ですので、排水の問題、騒音の問題、そういった一つ一つの問題に関して、我々も触覚をしっかり高くして、課題があったことに関してはしっかりと県が間を取り持って防衛省に対しても言っていく。

 これまでずっと防衛省さんともお付き合いさせていただきましたが、県の思いに対しては真摯に対応するということは、これは終始一貫して言っていただいているので、そこは本当にこれからある部分、今までは僕らが大分厳しく──共用するということの前に様々なチェックをさせていただきましたけれども、これからはある部分、お互いにちゃんと理解し合いながら、自衛隊さんが来るということになれば、自衛隊さんにも気持ちよく働いていただく、そういう環境を整えなければいけないと思うし、彼らも住むわけですから、我々にとってみても、そこに問題が起きないようにということを考えると、今ここで工事、6月からと聞いていますけれども、起きてくることに関して真摯に対応していくということを終始貫いていきたいと思っています。

○朝日新聞

 県民の懸念のもう一つのところで米軍の利用というところがございまして、一応常駐しないということは昨日、地元漁協との協定の中にも盛り込まれたということでありますけれども、常駐という言葉だけを見ると、例えば、月の3分の2いるけれども、それは常駐じゃないとか、いろんな考え方も出てくると思います。知事の考え方としての常駐の定義というのはどういうふうなところでしょうか。

○知事

 それは、基本的には米軍がそこに駐在するということをしないということだと私は理解しています。その上で、これは多分に安全保障の問題で防衛政策の問題なので、どれだけ佐賀空港をそういった日米の関係でというところの、何というんでしょうか、蓋然性、必然性というのがあるのかどうか。というのは、今、安全保障環境の中で、日本の施設というのは一般的に利用可能なので。ただ、私はそこは基本的には活用しないでほしいということは再三申し上げてきたので、それをどう使うのかということに関したら、まさに安全保障環境ということとリンクしている問題だと思うし、私はよく状況、推移を見ながら、全くそこに当てはまらないことが起きたとしたら、それは猛抗議をしますし、そんなことがあってはいけないことだと思います。そこを一律に、月に何分の1以下とか、そういうようなことで測られるものではないんではないかなと思います。

○朝日新聞

 同じような話になるんですけれども、基本的には米軍の利用はほかの空港と横並びのところでということで佐賀県としては考えていらっしゃると思うんですけれども、そこのところを超えるようなことがあってきた場合にどのような形で対応されるのか。

○知事

 私は慎重にも慎重にというふうに申し上げているので、基本的に喫緊にそんな状況が生み出されるというふうには思っていないんですけれども、ただ分からないので、この安全保障環境、そして今、世界が非常に激動している中で。その中でも、私が国防政策について必要以上の制限をかけるというのは国益、国民の生命、身体、財産を守るという、そういう使命に、考えてみたときに問題があるんじゃないのかなと思うので、私は再三、できる限りそこはないようにする、全力を尽くすということで分かっていただきたいなと思っています。

○朝日新聞

 この件でもう1点、新駐屯地の問題ですけれども、現時点で格納庫が20機程度しか入らないということで、野ざらしというか、外に置くということで、これについて、カバーをかけるとか、よく洗うとかいうようなことで防衛省側は説明をしているんですけれども、なかなか本当にそうなのかなというふうな疑念というのを私たちは感じているところです。隣接地、さらに防衛省は買い取る予定にはしておりますし、その中で、今教育施設を造るということになっていますが、将来的に、基地機能という部分での増強というのを防衛省側はやりたいといったときには、県としてはどういうふうな対応されるんですか。

○知事

 それこそさっきの質問と近いところがあるんですけれども、今、33haでしたかね、その中で計画をされているということ。その中で、どのような形で格納庫、そして、それこそ屋外に駐機するというところがあるのかというところは、これはまさに防衛省がお考えになることだと思います。

 そういう中で、それから先の話というところについては、今先ほど申し上げたように、これは防衛省が自らお考えになることで、その内容によってしっかり我々としては対応していきたいと思っています。

○朝日新聞

 当時の状況によって対応というのは当然変わっていくだろうし、状況によってはさらに駐屯地の土地として広げていくことも、許容することもあり得るということですか。

○知事

 基本的にはあまり考えていない、考えたくないんですけれども、私はいつも言っているように、絶対という言葉は使わないことにしているので、何がどういう状況になるか分からない中で、今決め打ちすることはしない。ただ、今は防衛省さんから言われていることに関してしっかりと精査をして、これだけのいろんな苦渋の判断の中で、みんなの思いの中で今回のことが決まったということは大変重いことなので、それを我々は忘れることなく防衛省とこれからも対峙していくということについては申しておきたいと思います。


県立大学について

○朝日新聞

 私のほうから長くなっているので、もう一項目、1点だけ。県立大学について県議会で特別委員会を設けて議論の場として使っていくということで話になりました。本格的な議論というのをこれから進めていくことになるんですけれども、県として、知事として当初掲げておられたスケジュール感ですね。これも踏まえた上で、改めて現時点でどういうふうな形で県立大学の創設というのを進めていくか、スケジュール感を含めて教えてください。

○知事

 ご案内のとおり、2月議会で県立大学の基本構想に向けた調査検討に要する経費という予算案を提出して、そのときには、さらに議論を尽くすべきと、予算は認めるけれども、さらに議論を進めないといけないというお話もいただいております。そういったお話の中で今回、特別委員会が設置されたということなので、そこでさらに議論を進めていただければということを期待しております。

 我々は、さらにこの基本構想において調査検討を進めるために、改めて県内の大学、産業界、高校などから幅広く意見を聞いています。今後さらに、県議会からも多くの意見が出てくると思います。そして、県民からもさらに意見が出てくると思いますので、そういうことを踏まえながら、基本構想づくりというものに鋭意取り組んでいきたいと思います。


オスプレイについて(その2)、佐賀空港の滑走路延長について

○NBCラジオ

 1点だけ。オスプレイが佐賀空港に配備されることに事実上決まって、軍民一体の空港になっていくと思うんですが、私は開港時の担当記者ですけれども、最初の10年、苦難の歴史をたどった佐賀空港が、コロナ前、開港時の需要予測を超える発展をしたということについてすごい感慨を覚えて、それは官民一体で頑張った結果だと思いますけれども、この先、民間空港としての発展を県民も願っていると思いますし、県としてどういう展望を持っていらっしゃるのかというのが1点と、あと、県の悲願である滑走路の500メートル延長をどう考えていらっしゃるか。2,000メートルのままでは路線誘致の障害になっていると思いますけれども、その辺、現状をどう考えていらっしゃるかというのと展望をお願いします。

○知事

 ありがとうございます。今回の防衛省との折衝の中でも、大事にしていることの一つは、あくまで民間空港優先、これは一貫して防衛省も認めてもらっています。だから、そのオペレーションをこれからどうやっていくのかということも大きなポイントだと思うんですね。もちろん、有事の際は別ですよ。一般的に通常の際は、我々の民間空港としての発展が優先だということです。そういった空港をこれからは造っていきたいと思いますし、九州佐賀国際空港が非常に発展を遂げつつあった、特にコロナの前も、本当にすごいなと思いますのは、熊本、長崎、大分よりインバウンドが多かったわけですね、空港とすると。本当に、開港した頃は単なる佐賀の空港というイメージだったと思うんです。これは地の利が非常にあって、有明海沿岸道路がどんどん膨らんで、今、熊本のほうまで広がってきているという大きなポイントと、あとはアジアがこんなに開かれて、インバウンドが当時はほとんどいなかった。全国300万人もいなかったときから、あんなに飛躍的に、4,000万人、5,000万人みたいなことになっていくというのは想定していなかったんだと思うんですね。ですので、この国際路線というのが非常にこれから金の卵になっていくというふうに思います。

 そういった意味で、今お話しいただいた滑走路の問題というのは非常に大きい。特に国際線の皆さん方と話すと、大陸に2,000メートルみたいな滑走路はほとんどない、大陸は土地があるからだろうけど。そういった意味で、非常に熟練パイロットを佐賀空港には使ったりとか、そういった意味での、それなりのオペレーションの制約があるということであるので、僕らはやっぱりそういった面も考えていくと、今、航空会社の関係の中でも2,500メートルというのは必要最低条件だと思いますし、今非常に佐賀は人気があるので、海外からですね。もっと外から飛んでくるというような話もあるので、ぜひそういった、この2,500メートル化ということに関しては、今、PIと環境影響評価、これはそれぞれ着手しています。ここを着手したのは今年になってですから、できるだけ早くこの2,500メートル化については実施する覚悟です。

 ということと、もう一つは、やはり福岡空港がぱんぱんです。同じ理由もあるんだと思いますが、アジアに開かれているので。あそこはもう一本横に滑走路を造るといっても、敷地が同じところなので限界があります。

 すぐにもうぱんぱんになって、ましてや、夜中は10時までという制約もあるので、これからこの九州佐賀国際空港というのは、本当に無限の可能性があると思いますし、物流関係も含めて、そういった意味で我々は未来に向けて、開港のときは気持ち分かります。私も大丈夫かなと思いました。でも全く視界が開けた、全く世界の中で、アジアの中で、前に向けるいい立地を備えた、装備を備えた空港になっていくと思いますので、これからそういう観点で育て上げていきたいと思っています。


佐賀バルーナーズについて(その2)

○NHK

 バルーナーズについて質問させてもらいたいと思います。

 まず、この週末ですけれども、どういう戦いを期待、希望したいと思いますか。3戦までもつれ込むのか、それとも1、2戦でさくっと決めてほしいのか、そこら辺どうでしょうか。

○知事

 初戦、ヴェルカはギブスが出ないと聞いているので、初戦は確実に取りたいなというふうには思いますが、ちょっと初戦が厳しい状況になると、ちょっと暗雲が立ち込めるのかなというふうに思います。

 どうも情報によりますと、大変なアウェイブースターが来られる予定と聞いておりますので、考えてみると長崎ヴェルカさんのB1昇格は千葉で決まったので、皆さんすごくここでお祝いしたいという気持ちはあるので、非常に昇格をお祝いするという雰囲気はいいんだけれども、やはり来年B1で戦う者同士なのでバチバチになっていくのかなというふうに思うので、私はもちろん、連勝で決まってほしいなと、バルーナーズの勝利で順当に1位のほうが勝ってほしいなと思いますけれども、そう簡単にはいかないのかなと思ったり、そういった意味で期待感満載だと思います。

 恨みっこなしで、いずれどういう結果になろうと、来年はB1で戦うので、結果的にはまた来年B1で一緒に九州の雄として頑張ろうぜという雰囲気になるように努力していきたいと思います。

○NHK

 関連してもう一点なんですが、今、先ほど幹事社からの質問にもあったように県としての支援なんですが、ここら辺は選手強化とか、あと施設の強化とか、そこら辺になるのかというところと、あともう一点、B1、長崎も昇格ということで、今後、地域全体でどういうふうにこのバスケットボールのリーグを盛り上げていきたいと考えておられるでしょうか。

○知事

 そうですね。特にBリーグは、本当に島田チェアマンには毎年佐賀に来ていただいて、もうすごく気が合うんですね。私は5年前からこのアリーナをやろうというところから、いろんな話をするように途中途中なったんですけれども、非常に感性がよく、近いところがあって、やはり一つの大きな課題はB1に行くと、東と西じゃなくて、東と中と西と3つに分かれるんですよ。なんだけど、B1チームは東にばかりある。関東とか、東北、北海道というですね。なので、西にはほとんどなくて、昔、福岡のチームがB1に5年ぐらい前までいたんですが、それがもうB2に落ちてからは、全く九州は空白県になっていて、何と来年のB1の西地区には、名古屋のチームまで入っているんですよ。名古屋ってどう見たって中日本じゃないですか。だから、西がすかすかということで、今回、佐賀と長崎が九州から2つ出たというのは、大変Bリーグにとっては大きなこれからの可能性を秘めていることだと思うので、そうなると、僕らのなすべき道は、やはり佐賀・長崎が連携して、九州のこのバスケ界とか、プロバスケット界を牽引していく。そして、福岡のチームと熊本のチームは僕ら佐賀とか長崎よりももっと前から伝統的なチームとしてやってきた。それに対するリスペクトを失うことなく、九州全体としてのプロリーグ、プロバスケットBリーグが盛り上がっていくという観点で佐賀・長崎がやっていくということが大事だと思います。

 そこをうまく活用できるように、そして多くのアウェイが河村君とか富樫君がやってくるわけですから、そういうやっぱりスタープレイヤーもやってくる、アウェイからどかんとやってくる皆さん方をこの西九州地域がいかに受け入れるのか。そして、佐賀と長崎がお互いにどうブースターが行き来をしていくのかというところがこれから試されていくと思いますので、大石知事も日曜日はこっちにくるという連絡があったので、そういったことも含めて、どういうふうに盛り上げていくのか、これはハード、ソフトともにですね。そして、今度できるシティプロモーション、アリーナともどういう連携ができるのかということも含めて、これからの楽しみであり、課題だと思っています。


オスプレイついて(その3)

○共同通信

 オスプレイに関して2件お伺いしたいんですけど、今回、土地の売却をめぐって地権者の反対する一部の方が手続の正当性に疑念があるということを主張されています。県としては、計画を受け入れる立場として今回の手続の正当性についてどう考えるかをまず教えてください。

○知事

 基本的に、これは事業者、当事者は防衛省さんです。ですから、防衛省さんがどのように土地買収について向き合うのかというのが第一義だと思うので、そのやり方、そしてこれからの手続について我々がコメントするのは適切ではないと思います。ですので、あくまでも防衛省さんと、それから地権者の皆さん方との関係というふうに思います。

○共同通信

 それと、県は計画に際して漁協のほうに要請に行ったり、今回の件に関しては、県民の財産を売却という話でもありますし、そこに当事者が防衛省であるのは当然そうですが、県として何らかの見解を示すことは難しいんでしょうか。

○知事

 これは最終的には法律関係の整理の問題ということであると思うんですね。ですので、答えが100%はっきりしている問題ではないので。ただ、佐賀県は国防ということの大切さから、防衛省の今回の要請を受け入れるべきだと思っているので、そういう観点からこれからもしっかりと調整はさせていただきたいと考えています。

○共同通信

 分かりました。

 もう一点、昨日、支所が防衛局と結んだ協定の中で、駐屯地が原因で漁業被害が出た場合は補償措置をするという項目があります。ですが、過去の国策事例を見ても、なかなかその因果関係を示すのはかなり難しいところだと思うんですけど、もしそういった状況になった場合、県としてはどういうふうに関与していかれるのか、教えてください。

○知事

 そうですね。あんまり具体的な事例がない中で軽々に申し上げるのもどうかとは思うんですが、いずれこれは補償の関係についても、県と漁協と防衛省と協議会をつくることになっていて、そして基金をつくるとこになっているんですね。なので、原因がどうかというところも議論になるのかもしれんけど、基本的に県としては漁協に寄り添うという立場を考えているので、ある程度の蓋然性があれば、県としてまずしっかりと補償について、その基金から支払って、それについて防衛省に厳しく話をしていくとか、そういうことも可能だと思うので、できる限り柔軟な形で佐賀県が間に立ってやられるようにやっていきたいと思うし、防衛省さんもそこに関して、全く関係ないならともかく、そういったところについてはできる限り漁業者の立場に立って様々なこれからの活動、そして認定行為をしていただけると思っています。


SAGAアリーナについて(その2)

○佐賀新聞

 アリーナの件なんですけれども、アリーナへのアクセスの仕方で、子供連れの方とか、高齢者の方、なかなか公共交通や歩きではアクセスしにくいという声も上がっていて、その辺は改善してほしいという声も取材で聞いたんですが、その辺りのお考え方はどうでしょうか。

○知事

 そうですね、もちろん障害者の皆さん方にはちゃんとアクセスポイントもあるし、駐車場もあるわけなんですが、そうではない、いわゆる高齢者、あまり歩くことができない皆さん方ということに関しては、もちろん送っていただくというそういうエリアはあるわけだけど、それにプラスしてどういうふうに優しいアクセスポイントをつくっていくのかということに関してはそれこそみんなでこれから考えていくべき話だというふうに思います。

 私はもちろん、車で近くまで行きたい、止めたいという気持ちも分かるんだけれども、あれだけの大勢の車があそこに集中しますと、もう社会的に交通が成り立たない。ましてやあそこに病院もありますので、そういうリスクのほうが非常に高いので、やはりここは県民、そして、来場者の皆さん方のみんなの工夫でどうやったらそういう皆さん方があんまりストレスなく入場できるのかということを考えなければいけないと思いますし、健常な方はできる限り歩いていただく、その15分という距離というのはそんなに遠い距離ではありません。

 これはまた、まちづくりの問題とも匹敵しますけれども、そういういい文化をつくっていきたいなというふうに思います。広島球場も15分以上かかって、広島駅からみんな歩いておられます。PayPayドームも、あれは5万人ぐらい入るの。でも、駐車場は何千台しかありません。3,000台、4,000台とかしかありません。そういういろんなことも考えてみると、あれを全ての台数をあそこに用意するというのはあまり──何なんでしょうね、せっかくこれからSDGsも含めていろんなところを皆で考えていこうというところから見ると、何となく私からすると、過去の時代に戻るような、そんなイメージさえするので、やはりいろんな人たちのいろんな思いというものは踏まえながら、少しでも解決ができるように。でも、基本的には楽しむための施設なので、みんながハッピーになるようなそういう方向性を見いだしていきたいと思います。


新幹線西九州ルートについて

○西日本新聞

 西九州ルートの関係で1点だけ。

 「幅広い協議」が続いている状況だと思うんですが、先日、JR九州の古宮社長が決算会見のときに、質疑の中で、現時点では「幅広い協議」に出る状況になっていないとした上で、状況が整えば我々としても参加したいという、意見を述べたいというような発言をされていたんですけど、そういった発言に対しての受け止めですとか、何かありましたらお願いします。

○知事

 特にありませんが、JR九州からしてみると、収支改善という観点からすれば、さもありなんということなんでしょう。そして、もともと新幹線というのは公共的セクターも作ってあげて、そこを走るというのが基本的なパターンだから、そういう状況が整ったらそっちのほうがいいと思うのは、民間企業として当たり前のことだし、ただ、どう思うかと言われても、佐賀県としてみると、我々はそういう観点で判断するわけではないし、あくまでも県民というものが大事だから、今、それこそ在来線、特急も普通列車もいい感じで走って悪くない環境の下で、それを壊すリスクが高いものということに関しては、やはり総合的に判断せざるを得ないし、いつも言うように、そういったフル新幹線というものに踏み出すということであれば、もっと、全く価値の違う、将来の夢が描ける構図ということになるわけですから、そういった意味で考えていただければ。物事というのは、単一的な視点だけではないので。だから、冒頭申し上げたように、JRさんのお考えというのは分かります。


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