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佐賀県はこれまでコロナの間も常に先を見据えて布石を打ち続けてきました 様々な分野で新しい芽が出てきています

最終更新日:
  皆さんおはようございます。記者会見を始めさせていただきたいと思います。

 まず、コロナの関係ですが、5類移行後、定点観測ということになりまして、注目をしていたわけですが、基本的には想定の範囲内で推移していると思っております。今後ともさらによく注視をしながら、大きな変化があったときにはしっかりと皆さん方に呼びかけを行うなりしたいと思っております。

 ということで、今日の報告第1弾はコロナの間も常に先を見据えて布石をいろいろ打ってきたので、それについて概観をさせていただきたいと思っています。

 別にコロナだけではなく、元々の布石というのはいろいろ打っているわけですが、特にコロナの3年間ですね、ただコロナ対策だけをしていくのではつまらないなと。むしろその先というのは必ずあるはずだから、それに向けて新しい芽がいっぱい出るような形で、様々な交付金とか、そういう意識で政策立案をするということを庁内で徹底してまいりました。

 まず最初は、一番分かりやすい例で言うと、ちょうどこの間にSAGAアリーナを含めたSAGAサンライズパークを一つ一つ着実に意見交換をしながら、私も何度も現地に足を運びながら磨いてきたということもできましたし、それに合わせたSSP構想ということに関しても、途中、佐賀県は特にコロナの最初の年だったんですけれども、軒並み甲子園の予選とか、高校総体の予選、どこの県もやれなかったときがあって、そこのときに佐賀県はいち早くやることを決めて、SSP杯(カップ)という別の名前でありましたけれども、やることを決めました。そういったことも含めて、もう何くそと。その先を見据えて必ず高校生も含めて未来を見られるようにということをやらせていただいたということでありまして、こういったところについても、いいタイミングでコロナ後に歩みを始めることができたということを感謝しております。

 続いて、OPEN-AIR佐賀というのを佐賀はずっと提案をしていました。

 例えば、ナイトテラスチャレンジというのは佐賀が最初に企画したものが、国においても道路占用許可の基準緩和になりまして、全国に拡大するということになったわけですが、もともと佐賀もお店の中で飲食をするというのが文化だったんですね。外で、道路で食べるというのはむしろ駄目と、県も警察も一緒になって、「はい、そこはみ出ない」という感じで、通行の邪魔になるみたいなことをやっていたわけですが、このコロナ禍の中で、むしろ外で飲食するというのもいいんじゃないかということで、一転して警察と協力しながら、そういったものについて事業者さんに変わって許可を取るみたいなこともやりだしていました。いわゆるこういう政策、特に佐賀はOPEN-AIRがすばらしいんだということで、アドベンチャーバレーSAGAを、これは誘致を県としてさせていただいたりとか、波戸岬のキャンプ場のリニューアルをしたり、そして、今年の夏にはいよいよ北山キャンプ場がリニューアルオープンということで、今、かなり出来上がっております。さらに言えば、吉野ヶ里公園にはアウトドアの聖地にということで、令和6年度オープンに向けてグランピングの聖地化というものについて今、着々と進んでいるということでございます。

 ほかの分野では、旅行について、ずっとFIT、個人旅行のほうに、そして富裕層市場とか、いろいろ業態の変化というのは大きなうねりとしてあったんですね。なんだけど、佐賀県はどちらかというとちょっと遅れていて、やはり団体旅行、そしてエージェント、旅行代理店を中心とした、そういうような旅行商品、そしてそれに対応した大広間といったところがあったので、この際であるから、コロナ禍においてお客さんも少ないときに大改造をしようということでチャレンジ交付金もつくり上げて、様々なラグジュアリー空間をつくったり、子供連れに合わせたりとか、スイートルームを造ったり、サウナを入れたりとか、各個室に露天風呂を入れたり、大広間を個室化したり、いろんな改修をこの際、することができました。

 そのほか、県の事業としては「黄金の茶室」を文化庁と連携しながら再現することができました。

 吉野ヶ里遺跡も日吉神社との調整が済んだことで、今、鋭意発掘をしておりますし、嬉野のティーツーリズムも非常に新しい価値というものを表現できたのではないかなと思っております。

 そういったこともあって、全国の稼働率についても1位、7位、3位、9位、4位ということで一桁をずっと続けているということでありまして、むしろ、ホテル、旅館が足らないということが課題というふうに認識しています。

 ほか、文化面でいいますと、なかなか、結局コンサートとか人が集まることが駄目だと言われていたわけでありまして、みんな本当に困ってしまいました。表で活躍する人間も困っているし、裏方さんも全く仕事がなくなったということでありましたが、この間に文化の火が消えるというのはちょっと我々にとっては耐えられないことであったので、みんなでどんなやり方があるんだろうかということで思いついたのがこのLiveS Beyond(ライブスビヨンド)、要は、ライブでいろいろ活躍してもらって、それに対する支援をするというやり方、それをやることによって、裏方さん、これは逆に言えば、皆さん方をしっかり維持することができましたし、むしろ、PAの機材というのがこの際非常にいいものに更新されたというのは実は副産物でありまして、今、だいぶ県内の様々な音響効果がよくなっているというふうに聞いております。

 そのほか、いろんなところで頑張っていた皆さん方が、こういうやり方もあるんだねということで、ライブだから世界にも行っちゃおうということで海外とリアルタイムで結んだりとか、いろんな新しい動きができたというのは、コロナで閉塞する中で、新しいチャンスの芽が生まれたのかなと思いますので、こういったところもこれからさらに生かした上で発展させていきたいなと思っています。

 中小企業、こちらのほうも本当に事業ができなくてコロナ禍で苦しんだんですが、新しい商品をこの際、開発する契機だねということで、みんないろんな開発に鋭意努力をしてまいりました。それに対して、我々も支援金を交付する。チャレンジ交付金を助成するということをやってまいりましたし、キッチンカーが増えました。やはりアウトドアで店になかなか来ていただけないということで、これをアリーナ効果と併せてSAGAサンライズパークだとか、様々な公園でイベントやるときに多くのキッチンカーが集まっていただけるようになったので、これもアウトドア政策と含めて非常に親和性のある流れになったかなと思いますし、さらにいろんな会社さんが自分のところだけじゃだめなんだ、新分野もやってみようかなということで、いろんなところで別事業に向かって展開をするということも非常に今回の副産物だったかなと思いますし、こちらの様々な製造業に、ものづくりの企業においても、生産性向上をこの際目指してみようということで、今まで目の前の仕事に追われているときにはなかなかできなかったことが、県の交付金なども活用しながら、新しいチャレンジをしてみようという、そういう資金に充てられたということは、苦しい中であるけれども、その先の時代というところが見られたという意味ではよかった点かなと思っています。

 農業分野も、ずっと堆肥、家畜のふんを使いながら循環型農業、地球に優しい農業をやろうとずっと県は旗振っていたんですけど、ほとんど広がらなかったんですね。なぜかいうと、中国からやってくる化学肥料が非常に安いので、だったらこんな安いほうを使うわねというところだったんですが、このコロナの間に化学肥料が急騰しまして、これはとても対応できないと。であるならば、この際、堆肥を使った循環型というのをやってみようじゃないかというところが急に県内の農業者が呼応してくれまして、県の予算がオーバーフローするような形で農家がチャレンジしていただいたということで、急にこれが普及することになりました。これも農業分野の構造改革という意味で、これまで動かなかった部分が、山が動いたと我々は思っているので、これもよかった点の一つかなと思います。

 そのほかの佐賀牛関係で、畜産関係でいいますと、もともと佐賀牛は肥育系が強いというところで、繁殖系がちょっと苦手だったりして、他県の繁殖にお世話になって、そこから子牛を買って、競り落として全国からというところが佐賀のトレンドだったんですが、この際だから、もっと早いところから、ブリーディングステーション、要は牛の産婦人科だと言っていますが、生産基盤を着々と工事をしていたので、この6月上旬から稼働予定ということで、非常に大きな繁殖のブリーディングステーションができるということで、非常に期待をしております。

 ということと併せて、これは出口ですけれども、食肉センターも、これまでEUだとかアメリカとか、なかなか輸出ができなかったところについて、しっかりとした高性能食肉センターというものを造りまして、6月1日から稼働することによって、年末年始ぐらいからは、だいぶこちらのほうにも輸出ができることになると思います。入り口、繁殖系も拡大して、出口のほうも世界に向けて輸出ができる体制がとれたということでございます。

 そのほか、空港・港湾もコロナで空港はほとんど人がいなかったので、ちょうどこのタイミングで様々なリニューアルを施しました。観光案内所もそうですし、ラウンジもそうですし、物販エリアも全部改装しましたし、国際線のところを拡大することもしました。

 さらに、伊万里港のほうに関して言えば、ガントリークレーンの2号機ということで供用開始がなされまして、空港・港湾、さらに道路ということで、インフラに関しましてもこの3年の間に布石を打つことができました。

 さらに、公共交通の部分ですね。SDGsも関係する面で、どうしても車移動の社会というところを少しずつでも脱却していきたいなということで、いろんなトライアルをやろうということで、国の交付金などを活用させていただいて、バスまるっとフリーDAYということで、バスに乗ってみませんか皆さんと、佐賀県の中にもいろいろいいところがあるし、ということをやったら、意外というか、想像以上に皆さん方、これを楽しんでいただいて、バスっていいねというふうに活用いただいたこと、こういったことが今のSAGAアリーナへの公共交通機関を使っていただいている皆さん方の布石にもなったのかと思っておりますし、来年の1月もまた実施しますが、そういった形で徐々に脱炭素社会への貢献ですとか、何といっても、歩くことは健康の維持増進に寄与いたします。せんだっての高血圧等の話もありました。糖尿病の話もあります。佐賀県のそういう大きな課題をしっかりとベーシックに課題解決してくれる、歩くという基本動作であります。そういったことについても、行動変容に向けて今動いているということで、バス利用者が増えている、前年比27.4%上がったと。バスの利用が上がる県てなかなかないですよね。普通はどんどん衰退していく中で。だから、そういう社会運動みたいな形で、みんなで気持ちが入ってやっていくと、そういうことも起きてくるのかなと、まだまだフリーDAYがなくても、こういう雰囲気になっていくことをいずれは期待したいと思っております。

 ということで、コロナで本当につらかった3年間だったんですけれども、いいこともいっぱいみんなで整理しておきたいなと。これから新しい時代に向き合って、新時代を切り拓いていく中で、いい話を整理して、その上で前を向いていくということも大切だったんじゃないかなということで、この際整理をさせていただきました。常に時代の先を見て、芽を育て、花開かせていきたいと考えています。


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