まず、いよいよ5月13日にSAGAサンライズパークがグランドオープンいたします。
この新時代のエンタメアリーナSAGAアリーナなんですが、改めて大きな特徴について説明させていただきたいと思います。
最大勾配35度、特に4階部分を指しておりますが、すり鉢状の観客席ということで、中央はある程度狭くしておりまして、そこを大きく取り囲むような形が特徴ということで、どの観客席からも見やすい臨場感あふれる施設としております。
さらに、中央と壁面と、そして、このリボンですね。ぐるぐる回る、全てを一周するこのリボンサイネージが標準装備されているのが全国唯一ということでありますし、音響、そして、照明が非常に映えるような形で、さらに、演者も引き立てるように黒基調の会場ということで、ぜひ光のイルミネーションですとか、音響のすばらしさを感じていただきたいと思っております。
それから、国内最多の豊富な席のバリエーションということで、様々なところに升席があったりペアシートがあったり、そして、この3階部分は全てプレミアムラウンジになっていたりということも様々な席に座ることによって、様々な楽しみができることも大きな特徴となっております。
そして、女性トイレはこれは日本最多と思いますが、164のトイレを用意させていただきました。そして、全ての席にドリンクホルダーを完備するということで、やはり、エンタテイメントだったりスポーツシーンで、ハーフタイムのときに女性の皆さん方がトイレの前に列をつくるというのが非常に見るに忍びない状況だと私も感じていたので、女性に優しいアリーナということで、造らせていただいております。
ということで、本当に飲んで食べるゾーンもありますし、新しいアリーナだというふうに自負しているところであります。
かねてから私も知事になる前にJTBだったりラグビー組織委員会にいて、いろんな施設を見てまいりましたが、そもそも日本と世界のスポーツの在り方にギャップをずっと感じてまいりました。やはり日本の場合は体育をする、そして、試合に勝つ、勝利至上主義というか、そっちのほうに重きを置いていたところもあったのかなと思いますが、元来スポーツというのはするだけではなくて、観たり支えたり育てたり、いろんな多面的な人生を豊かにするものでございまして、そういったところは世界に比べて大分遅れている感があるなと思っていました。
それを実感したのが、例えば、試合前の会場というのはそれぞれがパーティーや商談だったり、世間話をしたりいろんなことをしながら楽しんで、いよいよ試合というと、5分前ぐらいになると試合会場に飛び出していくわけですね。日本の場合は、むしろ応援合戦をしたり、試合そのものというところに注目が集まっています。その辺の違いが大きくあります。
さらに、国スポがあるわけですが、そういう大会のためというより、むしろその後の使い方を考えるということが大切だというお話しを幾つも聞いてまいりました。こういう気づきをSAGAアリーナとして現在の形にしたものでございます。
例えば、3月には私もスペイン視察、様々させていただきましたけれども、一つの目的がこのサン・マメススタジアムという非常に大きなすばらしいスタジアムだというのは聞いていたので、これも見てきたいなと思っておりました。ビルバオというチームの本拠地です。ビルバオはバスク地方で、スペインリーグ1部から落ちたことがないのはレアル・マドリードとバルセロナとビルバオだけだ、誇りだと言っていました。日本でもアントラーズとFマリノスとサガン鳥栖の3つだけが落ちたことがないチームだと自慢しておきましたが、そうやってチームを誇りに思うという気持ちは非常に強くて、ご案内のとおりです、ここについても同じように試合前に、試合があるか分からなくらい、こうやってみんながいろんな楽しみ方をしています。様々な、ワインを飲んだりとか、お菓子を食べたりとか、お寿司のコーナーは一瞬でなくなっていましたけれども、そのようなゾーンになっていまして、我々の想定するスポーツホスピタリティという考え方、日本ではまだまだそれが浸透していないというものの、リーディングケースとしてもSAGAアリーナを考えていきたいなと、世界基準の楽しさを佐賀から始めたいと思っているわけでございます。
改めてプレミアムフロアをご案内しますが、3階ですね、SAGAアリーナは1、2、3、4と4階建てになっていますが、3階は全てがプレミアムフロアになっています。これはよくVIP、VIPといいますけれども、SAGAアリーナに関していえば、特段何かVIPという名前というよりは、ふだん県民の皆さん方でもちょっと親族で少しワンフロア、一つ高いレベルで今回行きたいねなんていうところに使えるようなフロアなんです。ですので、VIPというか、何か偉い人だけが行くとか、そういうことで勘違いされないように。みんなで使えるフロアということで、例えば、こういうプレミアムラウンジ、スイートラウンジだったり、ルームがあったりということで、もちろん、ケータリングもできますし、様々な楽しみ方ができるということでありますけれども、最初に説明したように、日本ではまだまだスポーツホスピタリティだったり、こういういわゆるラウンジ的な活用というのがほとんどなされていないわけでありますから、非常に試金石になるのかなというふうに思います。
特に、バスケットのB1リーグはこういうものを標準仕様にするようにということで2026シーズンかな──からという話になっていますけれども、そういったところについてSAGAアリーナは先取りをしながら試行錯誤していくということであります。いろいろこれからあると思いますが、皆さんとともに成熟した3階エリア、プレミアムフロアをつくっていきたいと考えております。
さらに、プレミアムフロアの中にはこんなような部屋もあります。いわゆる水田さんの写真がいっぱいある部屋だったり、灯磁器照明作家の飛松さんによる照明の部屋があったりとか、江島史織さんによる書の部屋があったりとかですね、これはこの前、台湾のタイガーエアの社長さんはすごい喜んでおりました。だから、人によって感動するところが違うんだなと思いました。全日空の片野坂会長はここに完全に反応しておりましたが、ここはIT企業の社長さんとかはいいよね。326（ミツル）君の言葉がいっぱい書いてありまして、まさにイラストレーター326君の世界ということで、様々なこういう趣向を凝らした部屋というものが楽しめるようになっているということも大きな特徴でありますので、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。
ということで、5月13日にオープニングをするわけですが、まず、佐賀県の様々な文化芸術の息吹をこのアリーナに吹き込みたいということで、県内の様々な団体、キッズミュージカルだとか、オーケストラとか、多くの皆さん方で──唐津くんちも出ますし、あと、アイススケート場にもなりますので、プリンスアイスワールドですとか、ディズニー・オン・アイス、こういう氷を張ったイベント。さらに、B’zの全国ツアーの
14都市の初回が佐賀ということでありまして、非常に注目を集めています。そのほか、学会ですね。医学系の学会、ここに2つ並んでいますけれども、こういう様々な学会も、5Gが張り巡らされたSAGAアリーナでありますので、非常にすばらしい学術会議ができるんじゃないかと思いますし、商談会、それからユーミンのコンサートの佐賀公演があったり、久光のフェス。このほか、この途中にもまだまだ発表していないもので、近々発表になるものもあります。
今度のゴールデンウイークでトライアルフェスというのを開催して、一応全ての機能がちゃんと大丈夫かどうかのチェックを県民の皆さんとともにやらせていただこうということでご協力もいただいて、試しに1回動かしてみようというフェスをゴールデンウイークにやらせていただくということであります。そこから問題が出て、修正できるところには限りがありますが、それでも、まず、一番最初は県民の皆さん方といろんなトライアルをしてみたいというイベントでございます。
さらに、ここは私がずっと思っていたのは、催し物があるときだけではなくて、ふだん使いしてもらうという、県民の皆さん方にふだん何となく遊びに来てもらうということができないかなということも想定して造ったということでありまして、この文化会館との間に栄光橋を造って、さらに、ここにはランニングコースを3コース造っております。「にじゅうまるコース」「いちごさんコース」「サガンスギコース」ということでありまして、ふだん、皆さん方が周遊して散歩したりジョギングしたりしていただくというエリアにもしていきたいと思っております。
さらに、これは5月1日に、いよいよ1階部分にパークテラスというものがオープンします。アリーナショップということで、様々なSAGAアリーナにまつわるショップだったりとか、食事、お酒を楽しめるエリアやカフェだったり、さらにショップ、このSCOLさんというのは、多久の笹川さんがやっているところです。そういうのだったり、ダンススタジオを設けたりということで、様々なふだん使いができるようなショップもオープンするということになります。
さらに、佐賀バルーナーズについて申し上げると、今、60試合のレギュラーシーズンをやっていますけど、いよいよ今度の土日でSAGAプラザで最終戦ということになります。あと2試合ですね。あと2試合でどっちかを勝つか。長崎さんがどっちか負けると。いわゆるうちはマジック1なので、一番右端（自治区1位）にうちが入ります。だから、万が一長崎さんに逆転されると、佐賀はここ（自治区2位）に入ります。
ですから、今日は申し訳ないけど、マジック1なので、西地区制覇したということを前提に、ここ（自治区1位）に入るということになりますと、ここに入るにしても、こっちに入るにしても、SAGAアリーナで6日、7日、8日で開催することは確定しております。
もし西地区で1位になってここに入りますと、次の、まさに勝てばB1昇格という試合がSFというものなんです。2チーム昇格するので、準決勝を勝ち抜けばB1昇格になるので、この試合が、もしSAGAアリーナでここ（自治区1位）にマジック1のまま入って、1回勝ちますと、5月13日という、まさにSAGAアリーナの開幕のときにB1の昇格が決まる戦いが始まるという、これは考えてもいなかった出来過ぎのパターンになるわけですけど、そこで、佐賀で開催となりましたら、ぜひSAGAアリーナでやりたいということでありまして、であるならば、この1週間前のプレーオフ初戦もSAGAアリーナで開催して盛り上げていくということと、バルーナーズの皆さんにも慣れ親しんでいただくと。ホームなのにアウェイのようでは困るのでということも考えて、今回、急遽こういう形にして、5月6日からアリーナオープンの前に使わせていただくということに相なったわけでございます。
みんなで盛り上げて、8,400席ありますので、みんなの力で応援に行って、B1昇格を果たしたいと考えております。観戦チケット絶賛発売中、さらにお得な割引チケットもございます。よろしくお願いします。
ということで、サンライズパークを訪れる人にそれぞれの感動を持っていただくように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。