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令和5年度当初予算案

最終更新日:

 これから3分の2、これが一番大きいんですけれども、新年度、令和5年度の当初予算案についての説明をさせていただきます。
 県政の基本理念、「人を大切に、世界に誇れる佐賀づくり」となっております。そして、今度の当初予算案のポイントは、「さが新時代を切り拓く」ということで、コロナ禍の間にいろんな種を蒔いて育ててきたもの、芽が出てきたものを花開かさせていただきたいということです。ずっといろんな意味で行動に制約を受けてきた。そして、早く元の世界、そして新しい世界が来ないかなと県民の皆さん方は思い焦がれていた、そういったものにうまく着火できるような予算編成を心がけて今回の予算ができております。

 ということですが、令和5年度当初予算は5,365億円ということで、前年度当初予算比は94%ということです。これまで佐賀県史上、一番多かったのが令和4年度ですね。2番目が令和3年度ですから、3番目の予算規模ということになります。
 では、どうして減ったのか概要をここに掲げさせていただきました。
 コロナ対策173億円の減ということでありまして、特に融資系とか、そういったものが減少してまいりますので、さらにSAGAサンライズパークの整備がほぼ終了したということ。
それから、災害復旧費、これが昨年はそこまで大きな災害がなかったということ。それから、退職手当と書いてありますけれども、実は新年度から退職年齢が、定年延長ということで61歳になって、それが徐々に延びていくということで、恐らくそのまま公務員を続けられる方もおられるという見積もりを立てて、アンケートなどもしておりますので、そういった意味で退職金をまだ払わない。60歳で受け取らないという方の部分と精査しますと、この分の減額が立つということになっているので、全体の数字はこの特殊要因部分で大きく落ちることになります。
 ただ、先ほど言ったように、芽吹きの予算というのがいっぱい仕込んでありますので、ここの部分について通常の予算分については37億円の増ということで編成させていただきました。

 最初は大きなところについての説明を何件かした後、個別事業という流れにしたいと思います。
 まず、コロナ対策はどうなのかということで、836億円ということですが、ここにあるような、先ほど言った中小企業等への貸付金などがありますけれども、預託分とかですね。さらに、プロジェクトMだとか、佐賀型フォローアップシステムの運用だとか。基本的にこっちのチームについては、おおむねこれまでの対策と同じ対策をすると置いていますので、これから5類の見直しがありますけれども、これについてはその状況を踏まえて、今後、補正予算等で対応することにしたいと思っています。恐らく減額になっていくんだと思うんですけれども、取りあえず今の佐賀県のコロナ対策は基本的に順調に進んでいると、本当皆さんのおかげだと思っているので、今の体制を維持する予算にして置いて、そこから状況に応じて予算的対応も補正などで行っていくという基本姿勢でいきたいと思います。

 続きまして、大きく福祉・医療の充実ということでありまして、おおむね大体、この福祉の予算というのは毎年15億円程度ずつぐらい、高齢化に伴って増していくという流れにはなっているんですけれども、今年も同じように大体16億円伸びることになりました。
 ここにありますように、医療・介護保険への負担金等、障害者福祉、そして医療費助成、子育て支援系、健康づくりということで、こうした予算になっておりますけれども、佐賀県は特に特徴的なものとして、人の「想いに寄り添う事業」ということで、現場の声と想いをつなぐ懇談会など様々なところからの提言を受けながら独自施策というものをやっております。例えば、「あいさが」のオープンだとか、医療的ケア児の支援センターをつくったり、命の72時間事業を行ったり、こういったことについてもこの予算の中で対応していくということでございます。

 次は、産業系であります。
 産業系も250億円ということで、制度融資の預託分ですとか、中小企業の振興、さらに企業誘致系、それから産業人材の育成・確保ということで、それぞれコロナ後の産業というものを見据えながら対応していく予算となっております。

 続きまして、農林水産業は210億円ということでありまして、生産者の育成・支援、それから888運動を進めていく。トレーニングファームなどにつきましては、新年度ではミニトレーニングファームということで、ちょっと小型版になるんですが、6か所の整備を予定しております。イチゴ、アスパラ、ブドウで6か所ということ。さらに、大規模園芸団地の整備ということも、新規就農した方も含めて大きく展開していきたいと思います。
 そのほか、畜産業への支援、農山漁村の振興、基盤整備、そしてサガンスギを含むノリの森林保全・林業振興。林業振興プロジェクトもさらに続けていきたいと思います。  さらに、漁場環境・水産業ということでして、第1次産業の振興に取り組んでいきたいと思います。

 続きまして、私立学校の魅力づくりということでありまして、佐賀県の場合は、私立学校支援は非常に強くしていくということでありますし、高等専修学校への支援もトップクラスということで、支援体制を強化しているわけですけれども、今年の特徴とすると、初めて県外からの入学者実績に応じた支援金を支給するというところが新しいプログラムで、そういった時代の移り変わりに応じて様々、SSPもやっていますけれども、県内だけではなくて県外から、佐賀で育てられたいという生徒たちも受け入れたいと、それもインセンティブにしたということであります。

 ということで、これから主な個別事業について、特徴的な事業について説明させていただきたいと思います。

 まず、大学設置に向けてですけれども、これについては後ほど基本的な考え方を説明したいと思います。
 それで、この予算は、この基本的な考え方に沿って基本構想を策定する費用になっています。費用の内容とすると、様々な人の意見を聞いたり、調査を行ったりという経費になっております。

 子育てし大県“さが”プロジェクトということで、佐賀県の場合は、出会いから妊娠、出産、子育てといった各ライフステージに応じた切れ目のない支援を展開しておりますけれども、これは、引き続き実施していきたいなと思っております。新刊児童書の全点購入だとか、ピロリ菌とか、mamariとか、小児・AYA世代がん患者等への支援などなど、こういったこと。
 今年の新規としてやろうとしているのが、1つが、さが子育てエール便ということで、佐賀で生まれた全ての世帯に配布していきたいと思っています。佐賀らしいギフト、メッセージカードを添えてお送りするんですが、基本的にはこういう、mamariも含めた、佐賀県の子育てし大県の施策は充実しているんですけれども、必ずしも全ての子育て世代に届いていないなというのが僕らの思いで、特に生活が本当にいっぱいいっぱいで苦しんでいる家庭とかに、ぜひこういったギフトで、そしてこういうところに相談したら、こういうアプリを使ったら、子育て、少しは支えになるよという情報を届ける手段を考えたんですが、なかなかスマホにすぐ到達するという方ばかりではないので、何とか市町と協力しながらプレゼントを贈るという事業にチャレンジしてみたいと思っています。
 それから、もう一点が、SAGA Enji Bashaという事業なんですが、これは、今年度試行で、SAGAアクアに幼稚園、保育園、認定こども園のみんなを呼んで、ここではしゃいでもらったんですけれども、特にコロナ禍でずっとマスクしながら、なかなか開放的なことができなかった子どもたちに大好評だったので、もうちょっと全県的に広げて、希望がある人みんなが行けるようにできないかということで企画をしております。ぜひ、SAGAサンライズパーク全体を歩いてもらって、子どもたちにアクアを楽しんでいただくことと同時に、ぜひ、園児の水難防止の教室もセットでやることによって、水との接し方も知っていただく機会にしたいなと思います。
 このアクアというのは、3メートルの水深ですけれども、一番浅くしますと30センチまで浅くできますので、子どもたちに安心して楽しんでいただこうと思っています。

 次は、かけがえのない命を守ろうという施策です。
 今、新生児のスクリーニング検査というのは、大体、子供が生まれますと生後4日から6日後にかかとから血液を採取して、例えば、先天的な代謝異常などに関する病気がないかという検査をしているんですね。この20疾患については公費対象として全国的に実施されているんですけれども、実はこのSMAという筋萎縮症、そしてSCID(スキッド)という免疫不全症、これについてはその対象になっておりませんで、これが2万人に1人とか5万人に1人という方で発症するんですけれども、分かっていれば対応できるんです。
 でも、分からないと2歳までに命を落とす場合が多いということなので、2万人だろうが、5万人だろうが、分かることができるんであれば、そして、治すことができるんであれば、佐賀県は何とかこれをしたいなということで、今は検査できる体制もできていないんだけれども、検査できる体制にして、さらに全員が無料で受けられるように検査費用を全額県独自で負担をするということで対応していきたいと思っています。
 佐賀県は、特に、小児系の疾患については力を入れておりますので、これを今回やるとともに、何とかこのSMAとSCIDの両疾患が同じように国指定の公的検査となるように、さらに国に働きかけると、これも併せてやっていきたいと思っております。

 それから、同じように小児医療の支援ということで、2つの新規事業があるわけですが、1つは、最近心の問題を抱える子どもが増加しておりまして、いわゆるクリニックなどに通っている方も多いわけですけれども、早期入院治療ができれば重症化を防止できる可能性は高いんです。そういったことで、県内で唯一児童思春期専門病棟を有する肥前精神医療センターの平日の夜間と休日の入院医療体制を強化しようというための予算であります。こちらの受入れ拡充が可能となりますと重症化を防止することができるので、何とか精神科医療を充実させていきたいということでの取組でございます。
 それからもう一点は、小児がん患者を支える家族のためにということで、特に東京や大阪での高度医療に行くために入院治療に行く場合があるわけですけれども、交通費が非常に高くなるということで、そこの支援を定額でやっていきたいと思います。
 対象者は小児がん、難病の患者、そして付き添う保護者と兄弟姉妹ということでありまして、県外が対象地域です。福岡と長崎は除きます。
 支援額の例として、東京であれば1人3万円、大阪であれば1万5,000円というパターンになります。小学生以下は設定額の2分の1ということでありまして、小児がん患者に対する支援というのは、佐賀県は、例えば、予防接種、再接種が必要なので、そこの助成だったり、妊孕性温存治療だったり、ウイッグや乳房補正具の費用助成とか、訪問看護費用の助成とか、交通費の助成とか、一通り、九州では一番小児医療の体制はできていると自負しているわけですけれども、まだまだいろんな声を聞きながら、小児医療支援を充実させていきたいと思っています。

 続きまして、アトピー治療薬の開発を支援しようということです。
 今、アトピー患者は全国的に増加傾向で、20歳以下では人口の10%程度がアトピー性皮膚炎に罹患していると言われていますので、佐賀県内でも数万人いらっしゃるだろうと思います。
 簡単に言うと、皮膚炎だとかゆくなってひっかくわけですね。このひっかくことがまた悪循環を呼んで皮膚のバリアを取ってしまう、さらにかゆくなるという悪循環になってしまうということが問題なんですが、実はこのペリオスチンというのとインテグリンというのが結合することによってかゆみが出るということなんですが、出原先生がCP4715というものをここに挟むことによって、ここが結合しないようにする。結合しないということは、要はかゆみが起きないということだから、ということを発見したんですが、今そこまでなので、これからそれを塗り薬として薬化して、実際に試験をしたりとか、そういうモードに入るので、佐賀県として、SAGA TSUNAGIプロジェクトということで、例えば、ダイヤモンド半導体とか、様々な佐賀大学の取組を今支援しているので、いわゆる学官の連携ということで、しっかり支援していきたいと思います。
 これができますと、画期的なことで、全国で167万人もの皆さんがアトピーで苦しんでいるので、これに対して大きな希望が見えてくるんではないのかなということであります。
 佐賀県はサガンスギは花粉が飛ばないということにも期待をかけているわけですけど、このアトピーについても、ぜひ薬の開発に成功していただいて、人に優しい佐賀県というところをもっと大きく前に打ち出していきたいと思っているわけであります。

 続きまして、多久・小城地区の新公立病院建設を支援するということで、今、多久市立病院、そして、小城市民病院があるわけですけれども、今回、新しい公立病院を令和7年度開院予定で、多久市東多久町に建設するということで、地域に求められる病院ということで、新たな整備をしていこうということでして、県の支援の要望も承っておりました。佐賀県といたしましては、この建設費等に関して3.8億円、翌年度債務負担行為として5.7億円ということで支援をしていきたいと考えています。
 地域の医療提供体制を見守っていきたいと思います。

 続きまして、“さがすたいる”であります。
 “さがすたいる”ということで、佐賀県の場合は、みんなが自然に支え合い、心地よく過ごせる佐賀らしい優しさの形をつくっていこうと思っています。障害者対策とか、そういうものではなくて、自然とスムーズにみんなが心地よくお互い支え合うのが当たり前だというようなことをつくり出していきたいなと。これは外国人であろうが、男女であろうが、いろんなことに関してなんですけれども。
 ということで、様々な情報発信、それから、出前研修等々をやっていきたいと思いますし、今、パートナーシップ宣誓制度もさらに今いろんな地域との連携も進んでおりますし、今年度は「みんなの森」という、みんなが図書館で楽しめるような空間もつくらせていただきました。
 今回の大きな一つのポイントとすると、新規ではさがすたいる“映画館”ということで、佐賀さいこうフェスの中で様々なみんなが同じように楽しめるような、視覚・聴覚障害者も一緒に楽しめる、館内の移動も自然とお手伝いができる、そして、どんな映画がいいのかなとみんなで考えながら、いろんな人たちがみんなで映画鑑賞を楽しめるといったものをつくっていきたいと思っております。

 続きまして、SAGAサンライズパークのグランドオープンということで、いよいよ5月13日にオープンということで、今、様々な準備をしています。県も「With You!」というイベントをやって、県内の様々な皆さん方がこのSAGAアリーナに息吹を吹き込むようなことを今準備しているわけですけれども、このアリーナについて、コンベンションですね、大きな様々な医学会だったりの国際会議、それからエキシビジョン、様々な見本市、こういったものについての支援もしていこうということであります。
 令和5年度と令和6年度で大体土日は9割を超えて埋まっている状況ということで、平日も5割弱ぐらいだったですかね、いっているような状況でありまして、県の事業をどうやって当てはめようかと今いろいろ考えているんですけれども、とりあえずこの2年間は順調にスタートできそうなので、ぜひその間に評判をよくして、そこから先について、さらに皆さん方にご愛顧いただけるように頑張っていきたいと思うので、あそこで3,000人規模で学会をやると1億円弱の効果があるという試算を出していますけど、そういったことで、受入れ態勢も含めて、佐賀県として支援する助成金みたいなものも活用しながら応援していきたいと思います。

 続きまして、SSP構想です。
 SSP構想はこれからも進化し続けていきたいと思うんですが、特に今回は2点、新年度ではアスリートの体を科学するスポーツ医科学を導入していこうと考えています。大学とか医師会とも連携しながら、スポーツ医学の先進地を目指すということで、特に女性アスリートの支援ということで、坂西医長さんにもご協力いただいて、これは中部病院に専門外来を開設しておりますけれども、女性アスリート特有の健康問題、生理の問題とかいろんな問題があって、それをちゃんとみんな分かった上で支援をしていく、指導者も(指導)していかないと、我々はアスリートの人生にコミットするということでこのSSP構想をやっているので、こういった女性アスリートの生涯にもしっかりと支援をしていく体制をつくっていこうということであります。アスリートウェルネス協議会をつくる、さらに、フィットネスチェックの導入ということで、これは西九州大学だったですかね、と連携しながら、様々な体力測定機器を導入して、県内でも中高生アスリートが様々な測定ができる環境を整えていくということで、国立スポーツ科学センター基準にこういった測定を実施していこうということであります。
 右側は、これも世界では標準なんですけれども、日本ではスポーツというのをやっぱりビジネスとは離していくという傾向があって、もともとアマチュアスポーツとかよく言って、お金とは切れた形で純粋にというところが1つの精神、アマチュア精神というのが大事にされてきたというところはあるんだけれども、佐賀県は、やはりアスリートも人生がありますし、やっぱり霞では飯食っていけないので、全体としてしっかり生涯をコミットするということで、スポーツビジネスというところでみんながハッピーになればいいわけです。ですので、アスリートもそうだし、見ている人も支える人もそれぞれが幸せになるような形でのスポーツツーリズムだったり、スポーツホスピタリティー、こういったことを入れることによりまして、チームもそうだし、企業も、そして、応援する人もそういった意味で価値を高めていくということに取り組んでいきたいと思っております。そういったことを佐賀からやっていきたいという予算でございます。

 続きまして、いよいよSAGA国スポ・全障スポ、SAGA2024の予算ですけど、いよいよ来年に迫るということで、ここにありますような準備を加速化していくということであります。そして、来年度はいよいよ大会運営のサポートだったり、障害者へのコミュニケーション支援を行うなど、ボランティアの方々の募集、養成も進めていくこととしています。
  そして、5月からはリハーサル大会がスタートを各地していきます。これは本番の前に類似の種目ごとに似たような大会を開催することによって、運営ノウハウをしっかり確立していこうということで、毎年各国体開催県がやっている大会なんです。これが5月から始まるということです。
 さらに、佐賀県の場合は、新しい大会へということを標榜しているので、エンタメ性の高い式典演出だったり、大会初のナイトゲームをやろうとしていたり、都道府県だけじゃなくて、競技者にもスポットライトを当てた個人表彰を行うとか、今までの国体とは全く違う要素を取り入れようとしているわけでありまして、そういったところに対してしっかり準備をしていくということ。さらに、佐賀県が横ずれして、本来、佐賀であった2023年ですが、最後の国体、鹿児島国体が開かれますので、ここは双子の大会ということでお話ししていたとおり、鹿児島と佐賀がお互いエールを送りながら、交流を促進しながらやっていこうという趣旨にのっとって鹿児島大会を盛り上げていきたいと思っています。佐賀県選手の活躍も動画配信したいと思いますし、先だっては「Batons」というイメージソングも今公開させていただいております。
 いよいよ来年に迫ってまいりましたので、盛り上げていきたいと思っております。

 続きまして、佐賀をデジタル先進技術の実証フィールドへということでありまして、様々なチャレンジをしていくわけですけれども、サンライズストリートについては、佐賀市と連携して自動運転バスを走らせたいと思います。さらに、SAGAサンライズパークの中では、トイレ、駐車場などの混雑状況を可視化するアプリを開発すると。さらに、ローカル5Gという高速無線で、このエリアでありますと非常に細かい選手の動きなどもアプリで見られるような環境を、審判目線の臨場感ある映像ということに取り組んでいきたいと思いますし、ロボット遠隔操作での展示会参加、こういった栄光橋などロボットが荷物を運んでいくとか。そういった様々なチャレンジにこのサンライズパークを実証フィールドとしていきたいと思いますし、衛星データの活用という意味では、今JAXAと連携しておりますので、浸水被害のモニタリングだとか、農作物の成長把握とか、害虫がどう飛んでくるのか、そういったことについて衛星を使いながら解析していくことについてさらに進めていきたいと思いますし。吉野ヶ里歴史公園なんですけれども、特に県管理部分ですね、非常に広い敷地なんですが、移動手段という意味で、歩いていただくのも非常に健康的でいいんだけれども、ここを自動運転のフィールドにしていくということで、これは1月30日にこういうものも導入をしているんですけど、こんなことでいろいろ盛り上げていきたいと思います。多久でやっているようなドローンの配送もありますし、こういったことに関しても佐賀県の実証フィールドにいろいろ活用していただくように様々な規制の緩和とか、そういったことに取り組んでいきたいと思います。

 続きまして、市村記念体育館をいよいよ、これはずっと検討を令和元年から続けてきたんですけれども、維新博で使った後ですね、いよいよこの市村清さんが大切にして、昭和38年に佐賀県に寄贈していただいたこの建物、これについて、こういう形で多彩な文化・芸術の活動を通じて新たな価値を生み出す場ということで構成していきたいなと思っています。クリエーターやデザイン関係の皆さん方がいろんなところでここで作業しながら、みんなで文化・芸術、交流ができるように、そんなスペースを考えております。
 ということで、恒久化した施設にしようということで、耐震改修に大変お金がかかるということで、これは仕方がないなということです。国とも話をしながら、国庫をこちらにも入れさせていただいて、この50億円弱になりますけれども、こういったところで何とか収めるように今から準備をしていくということであります。工期は来年度から3年間ということでリニューアルオープンしたいと、予定しております。

 続きまして、名護屋城です。名護屋城は言うまでもなく、ほとんどの武将が全国から集まって桃山文化が開かれた、まさに日本文化発展のはじまりの地と銘うって佐賀県は今発信しておりますけれども、令和5年度はいよいよ陣跡、こういったものについて誘導、案内サインをつくっていこうと思っています。
 さらに、この黄金の茶室が非常に評判がよくて、1月末時点で8万人以上の人が来ているということで、どんどんフィーバーが加速している感じで、何がいいのかなと言うと、中に入れるところってここしかないらしいですね、自分たちが。外から観賞するところは他にもあってもですね。ということらしいんですが、この黄金だけというところはちょっと我々気になっていて、元々、わび・さびで草庵茶室、対でよく用いられていた草庵茶室をこっちも本格復元することにいたしました。これ、運搬可能な形でつくろうと思うんだけど、こちら(黄金の茶室)も運搬可能なので、そういった意味では両方セットで発信して、日本文化の奥深さ、わび・さび、派手だけじゃなくて、簡素なしつらえの、こういったいわゆる竹の美しさだったり、そういったものについても対照的に示すことを考えたいと思っています。
 さらに、今年もやりますけれども、大茶会など、いろんな日本中の文化人が徐々に徐々に集って集まるような、そんな会にしていきたいと思っています。

 続きまして、宇宙科学館ですが、いよいよ宇宙発見ゾーンの全面リニューアルをしていきたいと思っています。
 これも、1999年に宇宙科学館を開館して以来、全く手つかずのゾーンでしたので、せっかく今JAXAと連携協定を結んで一緒の取組が行われているので、この際、この宇宙発見ゾーンのリニューアルをJAXAと一緒にやっていこうということであります。
 空港のスペースパークとも連携して情報発信をしていくということでして、新しい館長もJAXAの現役の方が来ていただくそうなので、まさにJAXAとの交流の連携の成果が出てこようかと思うので、こういったところも一緒に取り組みながら連携を深めていきたいと思っています。

 続きまして、江藤新平です。維新博以降、いろいろやってきたわけですけれども、江藤新平がちょうど没後150年になるわけです。この方は、41歳で佐賀戦争で首をはねられることになるんですけれども、本当に大きなことをなし遂げたなと、大岡裁きの江戸時代ではなくて、民主的な司法制度を導入したり、そして、東京に移転して東京への改称を提言したり、教育制度の創設に尽力したり、非常に制度設計のプロだったんですよね。なかなかそういった意味で、江藤新平、佐賀に来る法曹関係者は、皆さん江藤新平のおかげでという話をされるわけだけれども、もう少しこちらの情報発信をしてもいいんじゃないかということで、この没後150年を記念して、正当な評価をいただくように頑張ってみたいと思います。ぜひ江藤の功績、人となりを多くの佐賀県民の皆さんに知っていただいて、ぜひ県外に向かっても情報発信をしていきたいと思っております。

 続きまして、有田のまちづくり、特にやきもの対策です。このコロナでやっぱり陶器市がなかなかできなかったりとかで、やっぱりやきもの関係結構傷んでいます。もちろん、その中でも前向いて頑張っている人たちもいるわけですけれども、まち全体にエールを贈って盛り上げていきたいなって考えたときに、県と有田町とアリタセラと一緒になって、あのアリタセラのまち、行く人たちは本当にすばらしいと言っていただけるんですけど、もっと爆発的に多くの皆さん方に来ていただいて、やきものを盛り上げる大きなきっかけにできないかということで、今回アリタセラ・クリスマスマーケットということで、年末にやきものの大きな行事をアリタセラで行うということで、三者協議をしながら、特に若いやきものファンの獲得に向けて、次世代に向かってやきものがさらに発展し、前に向けるような機会をしていきたいということで、4,500万円、これは有田町からもお金を出していただいて、一緒になって取り組む事業ということになります。

 続きまして、暮らしに身近な地域交通を持続可能なものにということで、この前の選挙でも言われていたのは、やっぱり交通の確保、足の確保、特に年を取って自家用車が運転できなくなったときは、病院やスーパーに通う手段が、ということはよく聞かれました。何とかこのコミュニティ交通を充実しなければいけないなと思うんですけれども、やっぱり運賃が値上がりするところとかもあって、できるだけ引き下げて、そして多くの人たちにバスを使っていただきたいと思います。ですので、みんなの利用促進の計画を立てていただいて、一緒になって取り組むことになったところについては、運賃の引き下げ経費などを支援するというような、さがコミュニティ交通エール奨励金というものを設定させていただきました。
 右側にあります、さがバスまるっとフリーDAY、おかげさまで、結構思い切ったことをこれもやったんですけれども、非常に反響が大きくて、様々な分野で少なくともいろんなことを考えるきっかけには、県民の皆さん方になっているという多くの声を聞いています。これももちろん交付金事業ですから、今回新年度も同じ交付金事業として、この際、人が移動できる様々なきっかけづくりということで、来年の1月の1か月間ですが、また再度実施することといたしました。様々なコロナの交付金も新年度事業で全て、今回の予算設定でゼロ、全て使い尽くすということで対応したいと思っております。

 肥前鹿島駅の整備です。何とかこの鹿島・太良地域を世界に発信するエリアにしたいなと思っていて、そのための要素はいっぱいありますから。サンセバスティアンとも共通するところは多いとスペイン大使にも言っていただいて、MOU(覚書)を結ぶきっかけになった場所でもありますので、こういったスローな旅という意味で、この肥前鹿島駅に寄りますと、様々なこれからの新しい心の豊かさを感じ取れるような、そんな空間にできるように、令和4年度、今駅全体のプロデュースをやっておりますけれども、5年、6年、実施設計、そして順次、駅舎、駅前広場を整備するということで、食、器、鉄道、海岸でローカルガストロノミーの拠点を目指していきたいと思っています。
 それから、ここ上下分離区間で県で駅舎の管理などもやっておりますし、県の持ち物、正確に言うと三セクですが、公共のものになったメリットも生かそうということで、我々とすると、新年度は肥前竜王駅と肥前七浦の駅をトイレの洋式水洗化をして、沿線の皆さん方に支援をしていきたいと考えております。

 さらにガストロノミーの話ですけれども、佐賀県、今サガマリアージュをやっておりますが、食と器と料理人ということで、そのランデブーをやっていこうということです。私もずっと過疎の仕事をやっていましたけれども、ヨーロッパ諸国というのは、もともと過疎という概念がないところが多くて、何でかというと、都会で成功したり、お金を持った人が、将来何が楽しみで夢かというと、田園都市に引っ越すことなんです。田園都市、田園、こういったところに行って、こんな感じでみんなが楽しくバーに行ったりとか、パブに行ったりしながら農場で御飯を食べたりワインを飲んだりという、そう日本もならんのかなと思ったりしています。
 ですので、こちらもちょっと起爆剤というか、この辺を楽しめる環境をつくっていったらいいんじゃないかなということで、新規事業を2本やっています。
 1本はJINYA NO UTAGEということで、どーっと農地に長いテーブルを並べて、地元料理人が地元食材や器を使って料理を提供するということで、こんなにすばらしい空間がファームでできるんだ、田園でできるんだということに取り組んでみたいなと思っていますし、ラーメンも実は佐賀の中にいろんなラーメン屋があるんですけれども、おいしいところもいっぱいありますけれども、やはり佐賀ラーメンという、生卵を落とすのが大きな特徴ですかね。要は佐賀ラーメンて、すごく実は深い話がいっぱいあるので、その深い話とともに、佐賀ラーメンフェスタをやってみたいなと思っております。

 さらにアウトドアの整備ということで、私が知事に就任して、波戸岬のキャンプ場、これは割と早い段階で再整備をさせていただいて、これからの時代、この絶好のロケーションを活かして、手を入れたら、必ずこれは蘇生すると思って取り組んだところ、さがデザインとのコラボも相まって利用者は6倍に増えました。これと同じような仕掛けでということで、今、「レイクサイド北山(仮称)」という美しい森と湖のエリアをリブランディングさせていただいていて、これは今年の夏にリニューアルオープンする予定です。こちらもかなり山の中だけど、山の中のいい味を出して今いけている感じに整備をしております。
 そして、さらに今新規で、吉野ヶ里歴史公園をグランピングの聖地にしたいという取組を考えていて、この遺跡のエリア、今発掘していますけれども、そっちだけじゃなくて、この広大な県の公園部分が福岡都市圏のすぐ近くにあるということです。これをどう活かすのかということなので、グランピングの聖地へということで、こちらのアウトドアの拠点化をやっていく事業費を予算化しています。
 そういったことで、多くの九州中のグランピングの聖地にしたいと思っています。

 続きまして、水産資源回復です。特にノリ関係など、最近非常に厳しい状況だということで、全力でやれることはやっていこうということなんですけれども、二枚貝が減って、プランクトンが増えて赤潮が出て、色落ち被害があるということで海底耕うんだとか、サルボウの大量放流、令和4年度の2倍また放流していきたいと思います。
 玄海地域については、藻場が磯焼けしてウニが育ちにくい環境ということで、また、このガンガゼというのが悪さをするので、この駆除などもしながら、ウニやアワビがすみやすい環境づくりをしていくということと、アカウニの種苗の放流を50万個やっていくと、こういった事業を行うことで、よりよい漁場環境を維持していこうということでございます。

 続きまして、地球温暖化対策です。県内企業の「GX(グリーントランスフォーメーション)」導入支援をモデル的にやっていく事業でして、そういった伴走支援を佐賀県としてやっていくという事業。
 さらに、「歩こう。佐賀県。」については、さらに進めていくということ。
 それから、鉄道利用者への特典付与、デジタルチケットの設定と書いてありますが、要はMaaS対応を佐賀県の中でさらに盛り上げていくということで、「my route(マイルート)」などに対して佐賀県の情報がインプットされるような形で、さらにデジタルチケットがそこで造成されるようなことをやっていったり。サガン鳥栖と連携しながらリユーザブルな容器をつくって、一緒になって盛り上げていくような、そういうチャレンジマッチを開催したりとか、様々なそういう事業をやって、脱炭素化に取り組んでいきたいと思っております。

 プロジェクトIFです。今年、プロジェクトIFは、3年目を迎えるわけですけれども、徐々に充実しております。今年度が台風14号程度しかなくて、幸いなことに大きな雨がなかったので、どの程度減災ができたのかということは、ありがたいことに実証ができなかったわけですけれども、次、いずれまた来ると思っているので、その時にどのぐらい我々が様々な施策で減災ができるのかというための準備をしたいと思っていて。例えば、田んぼダムですね、板入れているやつですね。これを今回はさらに2倍、新たに小城と江北でも取り組んでいただけるということでありまして、また障害者施設の皆さん方にご支援いただいて、こういった板を作ってはめ込んでいくということだったり、水門操作員の安全確保対策をやっていったり、さらに、河川の浚渫ですとか、ポンプ場の広田川をはじめ、新設、そして増設ですね、下潟の増設、そういうことで、さらにプロジェクトIFを増強していきたいと思います。
 さらに、国の激特事業ですね、遊水地の整備、そういったものも進んでいくので、1年1年しっかりと準備体制を整備していく。排水ポンプ車「ファイブスターズ」の熟度も上げていく。いろんなことをやりながら、みんなで次に来るべき大雨に備えていきたいと思っています。

 最後に、社会資本の整備です。特にいろんなところ、今重点化しながらやっていますが、有明海沿岸道路はいよいよ今、諸富まで入ってまいりましたけれども、ここから川副まで、何とか急いでやって、少しでも佐賀県の中に入ってくるようにしたいと思いますし、嘉瀬南については、もうそのまま真っすぐジャンクションまで行って、そこから北へ延ばしていく工事がいよいよ進んでおります。Tゾーン整備を重点的にやっていきたいと思いますし、福富-鹿島道路については、いよいよ鹿島側からの道路設計に着手し、こちら側から行くことにしましたので、そういうことだったり、西九州道については、今SUMCOさんが非常に旺盛な設備投資をしていただいております。ぜひ伊万里中央インターまで西九州道を早くするということ。それから、久原の臨港道路ということで、これもSUMCOさん対応なんですけれども、特に渋滞している国道204号から臨港道路につながる右折レーンを増やす。1レーンから2レーンにするという事業にいよいよ着手して、これは数年間の取組になると思いますけれども、少しこのSUMCOさんの通勤によって渋滞する道路の解消策をしっかりやっていきたいと思います。
 唐房バイパスについては、今回、法面の崩落などもありましたので、ちょっと遅れて秋頃に開通ということで、鋭意準備しております。何よりも、やっぱり道路の整備も安全が第一ということで、その上でできるだけ早く開通できるように頑張っていくということです。  そのほか、味坂インターについても、いよいよアクセス道路を整備してまいりますので、この道をどう生かすのか、もうアサヒビールも売れてしまいましたので、さらなる工業団地ということも視野に入れながら、しっかりこの効果を生かしていくというところだろうと思っています。
 城原川ダムにつきましては、ようやく移転の話、水没地の皆さん方からもお話し多くいただいている次への展開が見えるようになってまいりましたので、しっかり国と連携を取りながら事業化をしていくということだろうと思っています。
 さらに、住民に身近な道路についても、佐賀県は自ら単独予算をうまく活用しながら、交通安全対策、その他地元の要望に応えていきたいと考えています。

 県民の皆さんと共に「佐賀の時代」をつくっていきたいと思います。
 これで2つ目の説明が終わりました。





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