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令和4年度11月補正予算案

最終更新日:

 皆さんおはようございます。本日は令和4年度11月補正予算案について説明させていただきます。
 まず、全体像ですが、70億円の補正をさせていただきたいと思っています。補正後の予算額は5,932億円でございます。昨年度の11月補正後の予算額はここが6,225億円でしたので、ちょうど昨年は8月に豪雨災害がありましたから、その分が少ないと思っていただいたらいいかと思います。
 そして、原油価格・物価高騰対策に48億円を計上しております。こちらにつきましては、6月補正で31億円、9月補正で13億円と一定の対策を打ってまいりましたけれども、今回は国から9月に追加配分で臨時交付金がありました。これが41億円だと思いますけれども、こうしたことを活用して、さらに現場の状況を確認し、対策を講じるものでございます。将来に向けてDXとか省エネとかそういった構造改革につながるような事業も中には入っております。詳細はこの後説明します。
 コロナについては、常にこれまで先手先手で予算を計上して機動的に対応してきたわけですけれども、今回の予算については、基本的には継続的にやっていく予算と思っていただいたら。例えば、入院患者の医療費の公費負担分とかですね。これまでやってきたものを粛々とつないでいく予算となっていったらいいかなと思います。
 通常補正は2億円ということで、こっちは災害対応とか、主なものは後ほど説明します。

 ということで、それぞれ詳細の中で主なものについて説明します。
 まず、原油価格・物価高騰対策の分です。
 特に光熱費の負担増ですね。これについて、手を打つことにしました。特に医療、福祉、保育、こういう現場の場合は、収入が診療報酬や給付費など、国の定める公定価格で運営されているので、通常だと電気代とかが、要は原価が上がると価格に転嫁するということが原則なんですが、実際の収入が決まってしまっているので転嫁不能、経営努力だけでは対応できないということで、今回、14億円ここに当てて、入院、入所施設については、例えば、無床であれば、病床がなければ10万円ですが、病床・定員当たり加算措置をして、例えば、大きな救急病院だと2,000万円というような形で、そのほか、通所施設、さらに訪問系の事務所などについてこういった措置で光熱費対策をしていきたいと思います。
 対象になりますのは、医療機関、高齢者施設、障害者福祉施設、そして、保育所や幼稚園などということになります。
 右側へ行きまして、こちらについては、私立中高、専修学校、県立学校の空調、それから、SSPアスリート寮、こういったところに関しましては、保護者負担の増加や教育活動への影響が懸念されますので、この電気料金、ガス料金の高騰分相当を補助するということで補助率10分の10ということであります。
 さらに、下に行きまして、水利施設光熱費サポート補助金ということについては、土地改良区などが管理する農業水利施設ですね、簡易なポンプ場などについて、約2,400か所ありますが、こういったものに対して電気料金の高騰分に対して2分の1の補助を行うものであります。
 続きまして、今度は農家、漁家の皆さん方が農業、漁業を続けるための予算について説明します。
 まず、施設園芸とお茶です。今我々は「888(ハチハチハチ)運動」ということで、園芸農家に力を入れているわけですけれども、特にこの園芸とお茶に燃油高騰というのは死活問題なんです。これは、例えばハウスミカンでありますと、経営費の中の約4割が光熱費、ハウスミカンですから、燃油をたいて温度調節するもんですから、そういったところでこれが非常に重くのしかかるということもあるので、今回、前を向いて農業経営を続けていただくように、1年間にどのくらい燃油を使用するのという区分に応じて、定額でエールを送るという支援金になります。
 例えば、一番上(燃油使用量50,000リットル以上)はハウスミカンとかバラとかの農家というのが大体イメージされるところです。一番下(燃油使用量1,000リットル~10,000リットル)だとイチゴとかナスとか、そういったところということで、それぞれ使う量がありますので、大体そんなところで支援がなされると想定しています。
 右へ行きまして、今度は漁船漁業ですけれども、こちらも多くの燃料を必要としています。これまでは、去年は船底に貝がくっついて燃費が悪くなるというので、そこの清掃費用を支援したりとか、9月補正ではエンジンのメンテナンス経費を支援したりしてまいりましたけれども、今回は燃料費高があってなかなか出漁を控えるところもあるということで。採算が取れるかは、コストが高いので、出漁してみないと分からない。いろんな声がありますので、これも応援金ということで、定額交付にしました。1隻当たり5トン以上の船には4万円、5トン未満の船には2万円、それぞれ個別の積算はせずに、1隻自体に対してエールを送るという、できるだけ今後、速達性も大事なので、早い段階で皆さん方に支援ができるようにということも含めて、分かりやすく両方とも佐賀県では行うことにしました。
 続きまして、燃油価格・物価高騰対策の第2弾です。これは中小企業へのエールになるんですけど、全体的に6月補正のときに第1弾を打ったんですが、6月補正の約半分の支援と思っていただくといいと思います。その心は、基本的に6月のときにも価格転嫁という話もしていたんですけれども、急な値上がりだったので、なかなかそんな簡単に転嫁できないだろうということで、その観点で支援のスキームをつくっていった。今回、まだ続いていてというところもあるんですが、ある程度転嫁いただくところは転嫁いただくというところも我々も考えながら、おおむね半分のイメージで積算をしております。
 ですので、今回は貨物自動車関係で言うと、1台当たりの支援額は、大型、中型、小型に応じて3万円、2万円、1.5万円、バス・タクシーでありますと、貸切バスだと2.5万円、ガソリン車のタクシーは1万円ということでそれぞれ支援をするという形にしております。
 こちら、右に行きますと運送事業者以外ということになります。例えば、建設業や製造業、宿泊業、クリーニング業など燃油を多く使用する業種でありまして、第1弾支援金、6月の支援金の交付を受けた事業者に対してその半分としたいと思います。ちなみに、この第1弾の支援金は10月31日まで受付しているので、対象になるところは第1弾を10月いっぱいまでに申請していただくと、その対象者がこちら第2弾の(第1弾支援額)2分の1も対象ということになりますので、ぜひチェックを忘れないでいただきたいと思います。
 ちなみに、これの対象にならなかったりしたところについては、中小企業物価高騰応援金ということで、こちらは外形的に令和4年11月1日以前から事業を継続している全ての中小企業に対して、法人は10万円、個人は7.5万円という支援をするというスキームにさせていただいております。
 続きまして、県内事業者の新たなチャレンジを継続的に支援していこうということで、佐賀県の場合は、このコロナ禍、そして、原油高、原材料高、物価高の中で、先を見据えた支援をしていこうと考えて、令和3年6月補正から第1弾、第2弾、第3弾とこのチャレンジ補助金を打ってまいりました。最初のこの第1弾では313事業者のコロナ禍における新事業展開を促進して、キッチンカーとか、リブランディングとか、そういったところについての支援をしたりと。第2弾は149の事業者に対して、ワーケーション型宿泊のための客室を改修したり、ECサイトの活用といったことで、非接触販売の充実をしたり、そういったことに対しての取組を促進しました。
 第3弾ということで、9月補正では100の新事業について、こちらは設備導入を促進するということで順次やってきたんですけれども、これはそれぞれ非常に人気がありまして、さらに自分たちもこの期に新しい展開をしていきたいという皆さん方のために、今回、第4弾として、300事業者のデジタル活用、サービスの価値向上などの新しいチャレンジを支援しようということで、今回は1事業者について50万円から200万円を補助、補助率は3分の2以内ということでさせていただきたいと思っております。こちらも積極的な応募ということをお待ちしたいと思います。300事業者への支援を予定しております。
 続きまして、今度は建設DXで生産性向上と省エネ化を実現しようということであります。
 DX化と省エネ化はなかなか進まないところもあるんですけれども、今回、この際、例えば、ICT建機、後付け機器ですね、限度額が300万円なので、ICT機能を付加させる費用に対して補助をするというものですね。
 それから、現場、例えば、3次元の測量分野に機器の購入を支援するということで、レーザースキャナーとかそれを搭載するドローンとか、こういう測量系に対して支援をしたいと思います。
 さらに、技術者の育成支援ということで操作研修ですね、操作研修などの受講料に対して補助をするということで補助率3分の2以内で建設DXということに関してのDX、そして省エネ化の機能の実装に対して支援をするということにしております。
 次に、今度は鉄道・バスをもっと身近に使いやすくという、歩く佐賀県づくりというのはずっとやっているわけですけれども、こういうときに、むしろ、歩くライフスタイルへの転換を図っていきたいと考えています。
 意外と佐賀県も電車やバスに乗ったことがない、いつもマイカーという方が結構おられます。3日前と2日前に佐賀さいこうフェス、あのときもバスは無料にさせていただきました。実際、私もバスの中を見ましたけれども、結構なお客さんが乗っておられます。なので、普段は車社会で車を使うんだけれども、無料にすることをきっかけに、「じゃ、バスに乗って通ってみよう」というお客さんも多いんだなと思いました。ですので、今回、「さがバスまるっとフリーDAY」というものを作って、さらに実証実験を加えていきたいと思っております。来年の1月から2月まで、毎週水曜日と日曜日に県内全てのバス事業者に協力いただいて、県内全域を対象にコミュニティバスを含めて実施したいと思います。
 ですので、1月と2月はまるっと水曜日と日曜日はバス無料なので、乗ったことがない子どもたちも含めて、ぜひバス体験をしていただきたいと思います。また、普段は車で通勤している皆さん方もぜひ一度試しにこの2か月間やっていますので、水曜日はエコ通勤しよう、日曜日は家族で県内バス旅してみようじゃないかということで、そういった実証事業で展開してみたいと思います。ぜひ担当も県内をバスでどうやって回れるのかというマップを作ったりとか、考えてみたらいいですよね。いろんな楽しみ方がバスでもあると思います。
 そして、真ん中はコミュニティバス、デマンドタクシーですね。地域の足として大いに役立っているこういった皆さん方にこの際、省エネ車両への買い換えだとか、エコタイヤの購入など、こういう省エネ性のあるような利便性向上オプションを行った場合に対しては、市町が事業主体である場合は2分の1の補助をするということ。そして、事業者が主体的に運営されているものについては、バス、デマンドタクシーについては補助率3分の2、そして、このオプション追加については4分の3という補助率で支援を行いたいと思っております。ぜひこの機会に、もうやはり高齢者の免許の問題もありますけれども、地元の足となるコミュニティバスとかデマンドタクシーはとても過疎地域にとって大事なものなので、ぜひこの際、燃費のいいもの、省エネ車両への買い換えなどについて御検討いただきたいと思っています。
 それから、一番右側は、松浦鉄道利活用プロモーション事業で、こちらは伊万里市と有田町の小・中学生約6,000人に1日無料乗車券を配布するということで、(市町でも)併せて様々なイベントを実施すると聞いております。やはり、こちらも地元の皆さん方にMR(松浦鉄道)を使っていただくということ。ぜひ一度体験いただきたいなと思っています。それに併せて、補助率4分の3で駅のこの階段の滑り止めの加工だとか、この駅名標も大分薄くなっているところもあります。さらに、屋根やトイレのリニューアルと。こういったものに対して、4分の3で支援をしたいと考えています。

 次に、コロナ対策です。
 コロナは基本的にこのPCR検査、抗原検査の委託料だとか、佐賀県陽性者登録センターですね。今、非常に上手く佐賀のシステムは回っておりますけれども、こういった登録センターの期間延長、検査キット購入、さらに、先ほど申し上げた医療費の公費負担。こういったものについて、継続的にコロナ対策を着実に実施するために、必要に応じて増額補正をするというのが今回のコロナ対策です。今、全数報告を見直されて、佐賀のSFS、佐賀型フォローアップシステムも機能しているので、今後とも状況に応じてしっかりとやっていきたいと思いますが、あとはインフルエンザと、これはどう向き合っていくのかという問題も現在、医師会等と佐賀のやり方というものについて検討中ですので、また、そういったところで機動的に取り組んでいきたいと思います。
 コロナについては、今まさに10月11日から国の水際対策が大幅に緩和されて、いよいよインバウンドの皆さん方が入ってくるタイミングということになってまいりました。地方空港も今検疫の問題等々について、それぞれ調整が図られています。順次、休止の便がまた戻ってくると思われます。佐賀県も何とか年内にスタートできないかなということで調整しておりますけれども、様々な要素もありますので、いずれにしても、しっかりとスタートダッシュをしていくということが大変大事だろうということで、前回(9月補正)は情報発信系など行ってまいりましたが、今回、航空券の割引キャンペーンということで、特に最初、出足は台湾のタイガーエアと韓国のティーウェイ航空が最初に行けそうな状況なので、こういったところでスタートダッシュが図れるようにということでやっていきたいと思います。その他、水際対策について、新たに整備するものについて考えております。
 それからもう一点は、佐賀空港を普段から人の集う場所へというのもありますし、最近、飛行機がなかなか飛ばないので、売上げもまだ回復途上。東京便が戻ってきたとはいえ、元々佐賀空港は国際線も非常に多かったので、そういったところも含めて、今回、全搭乗者に片道1千円分のクーポンを配布するということ。さらに、空港テナントで一定額以上利用した方には、ダブルチャンス抽選会ということで県産品等をプレゼントする予算もセットで今回計上してございます。

 続きまして、最後に通常補正分について2点申し上げたいと思います。
 まず1点目ですが、県立の夜間中学です。この設置については、本年度9月補正予算の記者発表で公表しました。そのときには情報発信に要する経費を計上しましたが、このたび教育委員会において、開校時期、そして、設置場所について方針が決定したので、今回、施設整備に係る予算、設計予算を計上しております。ここで具体的な整備内容や今後のスケジュールについては、これは落合教育長から説明していただきたいと思います。
○教育長
 教育長の落合です。夜間中学につきまして、私から説明をさせていただきます。
 先ほど知事からもありましたように9月定例県議会において、夜間中学については県立で設置をする方針を表明いたしました。その後、検討いたしました結果、設置場所については、県立佐賀北高校通信制校舎を活用すること。開校時期につきましては、令和6年4月に開校といたしまして、今回、施設整備の実施設計に当たる予算255万円を計上いたしました。
 設置場所につきましては、関係者との意見交換の中で、県内全体から通学可能な佐賀市内に設置してほしいという御意見や要望をいただいておりました。佐賀市内の県立学校数校で比較検討いたしましたけれども、アクセスが良好で県内全体から通学が可能であること、ユニバーサルデザイン校舎となっていて、誰もが使いやすい校舎であること、また、必要な教室が1つの校舎におさまる、こういった条件を備えておりましたので、佐賀北高校の通信制校舎を活用することといたしました。
 通信制は、月に2回、日曜日と月曜日にスクーリングを昼間に行っておりますので、夜間中学の利用とは時間的にも全くかぶらないということで施設の有効活用が可能だと考えております。
 今年度、この予算を使いまして実施設計を行って、来年度施設整備を行います。これは職員室の整備、あと、教室を人数を融通できるように固定型の壁からパーティション型に変える、そういった施設整備を行って、令和6年4月の開校に向けて準備を進めてまいります。
 それぞれ学びたいという志を持って、それぞれの目標に向かう人たちを応援できる学校にしていきたいと考えております。
○知事
 ありがとうございました。
 最後に令和4年台風14号、今年の台風ですね。ほとんど重大な被害というものはなく済んだわけですけれども、呼子港の防波堤について損傷がありました。これは呼子先の、ここ、河太郎があるところですね。そこの防波堤、それから、こちらの突端の防波堤に関して原形復旧をするという予算、これは国庫補助などを含めてやっていくということで6,900万円を計上しているというものがあります。
 以上、今回の11月補正予算の概況説明でございました。よろしくお願いします。
 





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