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チャレンジ!活気あふれるさが園芸へ さが園芸888運動に取り組んでいます

最終更新日:

 3つ目です。「チャレンジ!活気あふれるさが園芸」ということで、「さが園芸888運動」に取り組んでおります。その報告をさせていただきます。  この888運動というのは、やはり収益性が高いんですね。園芸農業、果物だとか野菜とか、そういったものですけれども、それで生産額888億円を目指そうという運動です。この「稼げる農業」にしていきたいと思っています。そのためには、やはり新しい担い手が必要なので、この所得アップと生産拡大に様々な取組を佐賀県は今実施しています。
 具体的には例えば、新品種の開発ということで、「いちごさん」の開発をいたしました。単価も過去最高になって上がっております。栽培面積も90%まで拡大して、「さがほのか」がだんだん「いちごさん」に入れ代わっている状況、収量が「さがほのか」の1.3倍ということで、所得を上げていくのにはうってつけな作物ということになりますし、「にじゅうまる」も今年2年目になりましたけれども、単価は「不知火」の約2倍、栽培面積は1.3倍、出荷量2.7倍ということで、今拡大しております。作った分だけ売れるんですけれども、なかなかこれ上等品種なものですから簡単にはいかないんですが、しっかり拡大しながら、「にじゅうまる」の市場というものも広げていきたいと思っています。
 さらに、新規就農者の育成がどうしても必要です。米とかは、ある程度大分熟練して技術というものを習熟しているわけですけれども、やはり果物とか野菜になりますと、若い人に入っていただかないと、なかなか勉強するのに多少の時間がかかるので、このトレーニングファームを設けてやっております。  今まで4つ、きゅうりとトマトとほうれんそうといちごについてトレーニングファームというものを造って、今まで農業をしたことがない若者であっても、ここでよく勉強していただいて、さらに佐賀で農業をやっていただくという練習場を造っているわけであります。新年度の事業所では5か所目で、今度はピーマンを脊振で今計画中ということであります。
 どういうことをやっているか、例えば、キュウリを例に出します。キュウリは今非常に佐賀県はうまくいっているんですけれども、武雄に山口仁司さんというすばらしい方がおられて、言うならキュウリづくりの名人ですね。この名人がどうして名人なのかということをできる限りデータ化することをやっていて、さらに統合環境制御技術ということで、新しく農業をやった人たちがそのデータをパソコンで見て、ここの数字をこうすればいいんだという、まさにノウハウをデータ化することを佐賀県はやっています。それによりまして、最適な環境にこのハウス内の整備をすることで、県平均の1.5倍から2倍の収量の確保に成功することによりまして、いわゆるまだ農業をしたことがない、外からの移住者であってもこのデータを活用することによって農業に従事して、さらに「稼げる農業」になっていけるということです。全体として見ると、みどり地区のきゅうり部会はこのような発展を遂げていて、これは武雄エリアだけじゃなくて、ほかのエリアも、伊万里もほかもキュウリは非常に調子がいい状況です。
 さらに、タッグを組んで何をやろうかとしているかというと、例えば、水田でミカンの根域制限栽培ということで、シートで土を囲って、降雨を遮断するという環境、締めたような形にして、環境をつくり出すんですね。ビニールが張ってあるんですけど、これをやることによって、ミカンはどちらかというと山の中の作物だったんですけど、いわゆる平地、今まで田んぼをやっていたところに進出して、むしろ甘みは増す、糖度は増して、さらにミカンは収穫が山の中で大変なんです。そういったところが非常に効率的に育成できるということで、こういった取組を進めているのと、大規模園芸団地の整備を今進めていて、これは先ほど言った移住者などのトレーニングファームの修了者にすぐ農業にスタートしていただけることで、県内各地にこれからこの大規模園芸団地を整備していきたい、さらに、品目ごとの産地発展プロジェクトで、例えば、タマネギでありますと、ベト病回避のためにドローンなどを使った薬をまく防除技術の開発をしたり、イチゴであればパッケージセンターの整備を進めていくような、それぞれ品目ごとの発展プロジェクトも設けております。
 さらに、先ほどミカン園地をつくっていきたいと話をしましたけれども、これは中山間地の中で、所有者がばらばらと、しかも耕作放棄地が発生して、こんな形にどんどん細分化されている状況になっていて、なかなかいい農地にならないので、やる気にあふれる担い手へ集約するということで、この例でいいますと、31人を13人に集約して、放棄地の所有者の皆さん方に売ってもらったり、貸してもらったり、そういう整形をしていくことで、先ほど言ったミカンの根域制限栽培もできるようになった、これじゃできないんだよね、ばらばらで虫食いになっていて。こういうふうに所有者を分かりやすい形にして、例えば、音成・嘉瀬の浦地区、鹿島にありますけれども、ここでやりますと、12.9ヘクタールのうち、6ヘクタールにミカンの根域制限栽培が導入されるということで、こういう形で集約が大型化していくことによって、農業生産額を上げていくほうに今佐賀県は舵を切っているという報告です。
 7月21日にこの888運動の推進大会を開催したいと思っておりますけれども、そのときに併せて──知的財産条例をこの前議会で可決いただいたので、日本弁理士会の会長の杉村さんにも参加していただいて、併せて知的財産を守っていこうという運動をしたいと思います。せっかく「いちごさん」とか「にじゅうまる」とか「サガンスギ」を佐賀県は生み出したのに、それが簡単によその地域でとなりますと、せっかくの僕らの今までの苦労と先人たちの苦労というものが先行した利益が全くない中でということになりますので。
 県庁の中に劇団を作りました。「劇団1・2・3(いち・にい・さん)」という劇団になりますけど、まだ素人集団ですけれども、そこで初めて知的財産についての寸劇を披露することになっておりますので、ぜひ記者の皆さん方も見て励ましてやっていただきたいと思います。様々な888についての事例報告などもございます。
 ということで、オール佐賀で「稼げる農業」の実現に取り組んでいきたいと思います。
 以上、3点が報告です。





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