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高校生の県内就職をさらに進めていきます

最終更新日:

 続きまして、高校生の県内就職をさらに進めていく話をさせていただきます。
 実は、佐賀県の有効求人倍率の推移を見させていただきますと、これは1963年、昭和38年です。私が生まれる2年前になりますが、この頃の有効求人倍率というのは0.23倍でありました。0.23倍ということは、佐賀県で就職したい人の2割しか県内就職ができない、8割の人は残念ながら、ほかの地域に行っていただくしかないという時代でした。ですので、この高度経済成長時代に佐賀県からも集団就職だったり、集団就職列車というもので大阪や名古屋に多くの人たちが泣く泣く佐賀を去っていったという歴史があったわけであります。
 じゃ、最近はどうなのかなと見てみますと、6年連続1倍を超えている。1倍を超えるということは、要は、人を求めている会社の方が多くて、むしろ、人材難の時代に変わったということであります。
 それが、さらに2022年になりますと、1.27倍、1.31倍、1.34倍、1.35倍、そして一番近い5月では1.38倍という佐賀県史上最高の有効求人倍率ということになっておりまして、いよいよ人が足らない、むしろ、佐賀県内で就職するところはたくさんあるという時代です。私も県内を回ってみますと、県民の皆さん方からは「でも、県内に仕事、職場がなかろうもん」とよく言われるんですけれども、やはりそれは昔のイメージを引きずっておられる方も多いわけです。もちろん、ミスマッチの問題はあるんだけれども、それでも、県内で就職するすばらしい企業が今はたくさん生まれております、ということをぜひ県民の皆さん方と共有させていただきたいなと思うわけです。
 改めて、佐賀県の人口構造を見てみますと、15歳未満がどのぐらい人口の中であるのかというのは、佐賀県は沖縄県、滋賀県に次いで全国3番目に子どもの多い県になっています。子どものシェアの大きい県であります。であるのにも関わらず、高校生の県内就職率が低い方から5番目ということで、65.8%のみが県内就職。ちなみに、佐賀県というのは進学率に対して、就職率がとても高い県です。たしか全国2位だったと思いますけれども。就職率が高いわけですから、そこをできる限り県内に就職していただけるということが我々にとって大事なことなんだけれども、もともと県内就職率が高い愛知県や富山県、北海道、あと石川県とか、こういったところについてはほとんど県内就職するような道ができているんだけれども、我々はやっぱり相も変わらず、県外へ出ていくという文化も含めたものがあるということなので、県外に行かなくても佐賀には働く場所がありますし、活躍できる場所もありますし、給与の問題もありますけれども、高い就職先もあります、ということをぜひ共有していきたいなと思っています。
 ということで、ここのところの2か年間、もともと「プロジェクト60(シックスティ)」、(高校生の県内就職率が)56.9%だったので、まず60に乗っけようということで県庁内でプロジェクト化して、達成したので、65%にしようということでしました。そしたら、また達成したので、今は「プロジェクト65+(シックスティファイブプラス)」ということで、さらにもっと高校生の県内就職を上げていこうという動きで今みんなが協力して、何をやってきたかというと、企業と学校とのつながりを深めたり、職業人材育成の充実を図っていったり、企業側も魅力発信ということで、ウェルカム、佐賀県内の企業に入ってほしい、うちはこんなに価値の高い仕事をしているんだ、という発信をしていただいておりますということで頑張っております。
 さらに、これから新規事業として、若手産業人材実践的教育プログラムということで、第一線で活躍する職業人による実践的な教育をやっていくことによって、スムーズに県内企業に就職できるような流れをつくっていきたいと思いますし、さらに拡充ということで、先生や支援員による県内企業の訪問交流会を行うことで、先生たちにも県内企業のファンになっていただこうという取組をしています。
 先ほど言ったように、ずっと昭和の時代に佐賀県の先生たちはそういう子どもたちを就職させるために名古屋や大阪の企業と連携して、そちらに就職させるあっせんを一生懸命やってきました。でも、今時代は変わっているということを先生方にも認識していただいて、県内企業へのあっせんをしていただくという流れを今つくっているわけでございます。
 さらに、今、資料にありますけれども、高い技術力を有する県内企業も多々あります。戸上電機製作所さん、中山鉄工所さん、東亜工機さんに森鉄工さんということで、それぞれ独自の技術を持って、世界を相手に商売をしていただいている企業であります。こういったところについて、特に今、製造業について事例を挙げさせていただきました。
 さらに、ここのところ、多くの企業が、幅広い企業が進出しております。私が知事になってから以降についても、177件、5,758人雇用ということでありまして、具体的にはCygamesさんが佐賀市に立地したり、嬉野市にAnyMind Japan(エニーマインドジャパン)他3社ということで、温泉旅館にIT企業が立地したり、ポラテックさんが唐津市の佐志に進出されたりとか、東洋ビューティさんが神埼市という大きな企業誘致もありました。
 それに加えて最近、非常に引く手あまたでありまして、SUMCOさんは半導体需要ということでシリコンウェーハという半導体の一番もともとの最上流部の原料を作っている会社で2,015億円の今投資をして伊万里市に今(新しい工場を)建設中ということでありますし、アイリスオーヤマさんは西日本における食品事業ということでパックご飯だったりとか、炭酸水の工場をさらに増設することになっておりますし、先だっては県の企業誘致を頑張りましてアサヒビールさんがいよいよ2026年から(佐賀工場の)操業開始ということで、おとといも私も東京のアサヒビールさんのほうで、さらに今後の連携策について話合いをしてきたところです。
 さらに、久光製薬さんのバレーチーム、久光スプリングスは来年の春、神戸からこちらに移ってくるわけですが、さらに研究拠点もつくば市にあったものを鳥栖市に集約するということで、こちらも近々またそういった発表が正式になされると思います。
 さらに、子どもたちに是非ものづくりのすばらしさを知っていただこうということで、「ものスゴフェスタ」をずっとやってきたわけですが、いよいよ3年ぶりにリアル開催ということで、8回目になります。SAGAサンライズパークのSAGAプラザ、旧総合体育館で行いたいと思います。翌年は、恐らくこれはアリーナに移ることになろうかと思いますので、体育館では最後になろうかと思います。様々な県内企業の、特に若手の従業者たちが一生懸命いろんなことをやっていますので、子どもたちとふれあいながらこんな楽しみ方がある、すごい技術ってすばらしいよねっていうようなことを一緒に体験できるような日になっていますし、夏休みの宿題的にも非常に好評を得ているので、ぜひ8月20日と21日、感染症対策をしっかりした上でお越しいただきたいと思います。
 ということで、「プロジェクト65+」、県内就職という選択を皆さんとともに追い求めていきたいと思います。





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