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有明海再生関連

最終更新日:


○朝日新聞
 今日、日付が4月14日ということで、諫早湾干拓事業が1997年4月14日に、いわゆるギロチンと言われる締切り作業が行われて締め切られたということでありますけれども、そこから25年を迎えられたというところで、知事の今日の所感を教えてください。
○知事
 まさに4月14日、四半世紀経ったんだなと。25年の月日です。そうやって思うと、漁業者の翻弄されてきたこれまでということを考えると、本当に心が痛みます。その間、いろんなことがありましたけれども、ノリが全く取れない年という大不作の年もありましたし、タイラギが大量死した立ち枯れへい死というときもありました。
 そういったことで、この有明海の環境変化に対して、様々な取組が行われてきたんですけれども、いまだに原因究明はなされておりません。有明海の再生はまだまだ道半ばであります。そして、最近は特に西南部地域を中心に毎年赤潮が発生して、そして、タイラギ漁は10期連続休漁ということで、漁船漁業も厳しい状況が続いています。毎回申し上げておりますけれども、漁業者の皆さんは何にも悪くない。急にそういった環境変化が行われて、何か知らんけど取れなくなったと。原因を追求したいと思うのは当たり前のことであります。
 ですので、もう25年ですよ。まだ目に浮かびます。あのがちゃがちゃがちゃっとギロチンがずっと。我々は、ある環境というのは大切に後に引き継いでいかなければいけないと思いますし、何とかそういったところは改めて関係の皆さん方が胸に刻んで、有明海の再生に向けて、国も、県も、市町も、漁業者もみんなで力を合わせて、不退転の決意を持って再生に向けた取組を進めていきたいと考えます。
○朝日新聞
 今、目に浮かぶというふうなことをおっしゃいまして、たしか当時は、知事は鳥取県におられたんですかね。
○知事
 そうですね。
○朝日新聞
 ですから、テレビか何かで見られてということで。
○知事
 はい。あのとき鳥取、島根は中海の話があって、あのとき中海は止まったですよね。途中でやめたんです。だから、ああ、有明海はやるんだという思いだった気がします。それがまたこういった形で、その後、私は次の赴任が長崎県で、その次の赴任じゃなくて、今度は選挙だけど、佐賀県ということで、何かすごくその辺の因果を感じます。何とかとめられなかったのかなという思いです。
○朝日新聞
 先般、裁判の福岡高裁での判決という段階でもコメントをいただいていますけれども、決着どうするかというところで、なかなか対立が解けない状態が続いていまして、その間に25年という時間が過ぎたことによって、まさにそれが理由となって開けないというようなことを、要するに確定判決をひっくり返したようなことを判断されたわけですけれども、その状況の中で、改めてどういうふうに解決を模索していくべきか、佐賀県知事として考えておられるのか。
○知事
 判決のときに申し上げましたけれども、裁判は当事者同士でやっているわけですよね。片方の国が自ら下りて、確定させたわけですよ。それを、いわゆる言葉は悪いけど、ごね得、ずっと何もせんやったわけで、それでその後の強制執行を、その後の事情変更を理由に、権利の乱用として許さないという判決、それはないんじゃないの。それが権利の乱用だったら、判決とは何なのかと思いますし、そもそも福岡高裁はお互い協議を促す、和解協議をやるべきだと、私も全く同感で、裁判の上乗りをずっとやり続けている以上、止まらないので、全く裁判所の言うとおりなのに、その一緒に和解協議をしようという訴訟指揮に国は参加しなかったわけだけれども、それについて全く判決で触れていないということについても大変違和感を持っています。
 ということで、私もお互いが協議してやっていくということだと思いますので、ぜひこれから先も協議に向けた環境が整うように私自身も尽力したいと思いますし、国にもそういった考え方で対応していただければと思います。





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