佐賀県果樹研究部会連合の設立40周年をお祝いいたします。
日ごろから、佐賀県の果樹農業の発展に多大なご貢献をいただいております関係者の皆様に、深く敬意を表しますとともに心から感謝申し上げます。
貴連合におかれましては、40年という長きにわたり、高い専門知識と技術力で品質向上や省力化、新品種の導入やブランド化に取り組むなど、佐賀の果樹農業の発展に尽くしてこられました。
皆様のご尽力により、本県は国内有数の産地である温州みかん、日本一の栽培面積を誇るハウスみかんや施設なしなど、全国に誇れる果樹産地となっています。
県でも、農業の持続的な発展を図り、稼げる農業を確立するため、令和元年から「さが園芸888運動」を展開しており、トレーニングファームの整備による新規就農者数の増加や栽培面積の拡大など、これまでの取組の成果が着実に生まれています。今後も貴連合の皆様と一緒に当運動を推進していきたいと考えています。
また、開発に携わったすべての人達の20年分の夢と努力が結実して令和3年にデビューした「にじゅうまる」はすでに国内市場で高い評価を受けており、これから佐賀県を代表する果実として大きく成長していくと確信しています。
私は知事就任以来、果樹農家をはじめ、多くの現場を訪れ、農業に携わる皆様のお話を伺ってきました。
その中で、普段私たちの食卓に並ぶ野菜や果物などの農産物一つ一つに、生産者の皆様のたくさんの愛情が込められているということをあらためて実感しました。
皆様が多くのご努力とご労苦を重ねて生み出された農産物のすべてが、佐賀の素晴らしい財産です。
佐賀が誇る貴重な財産をしっかり守り、育てるため、農家の皆様やJA、県・市町でスクラムを組み、チーム佐賀・オール佐賀で、佐賀の果樹をしっかりと未来へつないでまいります。
日々変化する社会情勢にあっても、着実に成長を遂げてきた農業の底力は佐賀の誇りであり、まさに「農業の振興なくして県勢の浮揚なし」であると確信しています。
先人たちから連綿と受け継がれてきた佐賀の農業を末永くつないでいけるよう、皆様とともにますます輝く産地の姿を描いてまいります。
どうかこれからもご尽力・ご協力賜りますようお願い申し上げます。
結びに、佐賀県果樹研究部会連合のますますのご発展と皆様のご活躍、ご健勝を祈念申し上げお祝いの言葉といたします。