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令和4年11月 佐賀東高等学校創立60周年記念誌への知事祝辞『わが道を われら拓かむ』

最終更新日:

 佐賀県立佐賀東高等学校が創立60周年を迎えられますことをお喜び申し上げます。
 貴校は、昭和38年の開校当初から文武両道を理念とされ、生徒1人1人の歩みを支え、今日にいたる伝統を築いてこられました。
 今や24,000人を超える卒業生の皆様は、本県産業の中核を担われるとともに、スポーツ、文化、芸能など多方面で活躍されています。
 そのご功績に対しまして、歴代の校長先生ならびに関係者の皆様に深く敬意を表しますとともに心から感謝申し上げます。

 貴校で学ぶ生徒たちは、校訓に掲げられた「使命に生きる。自主自律を尊ぶ。明朗清新を喜ぶ。」の精神のもと、自らが立てた志の実現に向かって学び、時に、手を取り合い高め合い研鑽を積まれています。
 また、近年、少人数クラスによるきめ細やかな指導は、生徒1人1人の可能性を引き出し、学業のみならずスポーツや文化など幅広い分野で様々な成果につながっています。
 スポーツでは、様々な競技において輝かしい成績を残されており、また、2024年に本県で開催される「SAGA2024(国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会)」に向けた佐賀県強化拠点指定校としても、なぎなた、サッカー、水球、バスケットボール、空手道と、多岐にわたる種目での活躍が期待されています。
 文化部では、伝統ある演劇部の活躍はとりわけ目覚ましく、昨年、大隈重信の100回忌を機に佐賀県が実施した「大隈重信100年アカデミア」プロジェクトにもご協力いただきました。
 生徒たちが全身全霊で大隈の思いに迫る創作劇「太陽の羅針盤」は、様々な才能と感性を秘めた貴校の生徒ならではの熱演であり、私も心が震える思いでした。

 それぞれの想いで、今この時しかできないことに取り組む生徒たちの活力は、地域でのボランティア活動にも発揮され、地域の中の「佐賀東高校」としての信頼につながっています。
 地域を愛し、地域の人たちと協力しながら懸命に取り組む姿は、地域の方々にとっても、これからの佐賀、これからの未来を担う希望として映っていることでしょう。

 貴校60年の節目にあたる本年は、大隈が成し遂げた鉄道開通から150年の節目にもあたります。
 激動の幕末維新期、この国の未来を信じ、鉄道による国づくりを構想した大隈は、用地確保の難航に直面した際、「陸がだめなら海に」という常識にとらわれない発想で海に堤防を築くことで、日本初の鉄道開通を実現しました。
 一昨年、東京・品川駅周辺の再開発を機に堅固な姿で発見されたその堤防「高輪築堤」は、当時の技術力の高さとともに、人と手を取り合い、道を拓いてきた大隈の崇高な志を思い起こさせてくれます。

 時代が大きく変わろうとする今、私たちは、人の力を信じ、人と手を取り合いながら、より良い社会をつくりあげていかなければなりません。
 無限の可能性を秘めた貴校の生徒たちは、絆を深めた仲間とともに、積み重ねてきたたくさんの学びや経験を力にすることで、どんな困難をも乗り越えていけると信じています。
 関係者の皆様、地域の皆様におかれましては、どうかこれからも、温かなご指導、ご支援を賜りますようお願いいたします。
 「人生を重んじて、常に未来に光明を望んで行くのである。」
 大隈が残したこの言葉のように、未来を見据え、新しい時代を、新しい佐賀を一緒につくっていきましょう。

 結びに、佐賀東高等学校の今後ますますのご発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。





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