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令和4年9月 第70回全九州ろうあ者大会の大会記念誌への知事挨拶『人の想いに寄り添う』

最終更新日:

 第70回全九州ろうあ者大会がここ佐賀の地で開催されますことをお喜び申し上げます。
九州各県よりご参加いただきました皆様、ようこそ佐賀にいらっしゃいました。
心から歓迎いたします。

 皆様におかれましては、日ごろから聴覚障害のある方々の社会参加の推進や福祉の向上にご尽力されていることに対し、深く敬意を表します。

 人を大切にすることで佐賀を輝かせていきたいという想いのもと、私はこれまで多くの現場を訪ね、県民の皆様の様々な声をお聞きする中で、困難や不安を抱えた方々に寄り添いながら、1つ1つ取組へとつなげてまいりました。
 そうした中、難聴の子どもたちについては、知事就任直後の平成27年から、国の支援制度が受けられない軽度・中度の両耳難聴の子どもたちを対象に補聴器の購入を支援し、令和2年度からは片耳難聴の子どもたちや、人工内耳にかかる経費にも対象を広げることで、補聴器を装着する全ての子どもたちへ支援が届くよう取り組んでいます。
 また、「佐賀県手話言語と聞こえの共生社会づくり条例」も平成30年の制定から5年目を迎えました。手話が言語であるとの認識を皆が共有するとともに、聴覚障害の有無によって分け隔てられることなく、ともに安心して暮らすことができる地域社会の実現を一層目指してまいります。

 スポーツに目を向ければ、今年5月にブラジルで開催された聴覚障害者による国際総合スポーツ大会「デフリンピック」では、佐賀県出身の選手たちが世界の強豪を相手に果敢に挑み、いくつものメダルを獲得しました。
 私自身、選手たちの話を伺う中で、障害の有無に関わらずともに競い、様々なスタイルで楽しむことができるスポーツを通して、選手たちの競技と向き合う姿勢や熱意に胸を打たれました。
 2024年には、国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会が佐賀県で開催されることから、県内の手話に関わるボランティア、手話通訳者、要約筆記者などとして活躍される皆様のお力添えをいただき、スポーツの素晴らしさを皆で分かち合える佐賀ならではの大会をつくりあげるとともに、様々な場面における、手話言語のさらなる普及にも力を尽くしてまいります。

 最後になりますが、3年ぶりに開催される本大会において、聴覚障害への理解が一層深まるとともに、九州ブロックの皆様の交流の輪が広がることを願い、お祝いの言葉といたします。





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