佐賀県 知事室TOP総合トップへ
佐賀県 こちら知事室です佐賀県 こちら知事室です(スマホ版)
背景色
青
黒
白
文字サイズ
拡大
標準

令和4年7月 第63回障がい児(者)の教育・福祉・就労研修佐賀大会への知事祝辞『想いに寄り添う』

最終更新日:

 第63回障がい児(者)の教育・福祉・就労研修佐賀大会の開催を心からお喜び申し上げます。
 皆様におかれましては、障がいのある方々が安心して暮らし、活躍できる社会づくりにご尽力いただいておりますことに対し、深く敬意を表します。

 佐賀藩士の家に生まれ、「日本の知的障がい児(者)教育・福祉の父」と呼ばれた石井亮一は、「救いを求める人に手をさしのべることは、私たちのなすべきつとめである」という考えのもと、日本初の福祉施設といわれる「滝乃川学園」を設立したことで、障がい児(者)支援への想いをかたちにしました。
 福祉という考えがまだ浸透していない時代に、障がいをもつ子どもたち一人ひとりに深い愛情をもって支援の道を切り拓いたその志は、「お互いの人格と個性を尊重し支えあう地域社会の実現」を本大会の主題に掲げ、各地で力を尽くしてこられた皆様の想いとも重なるものがあるのではないでしょうか。

 人を大切に、人の力を信じ、人と手を取り合いながら、世界に誇れる佐賀をつくっていきたいーー
 私自身こうした想いを強く抱き、これまで、障がいのある方々やそのご家族の方々、そして、懸命に支える方々の声を伺いながら、1つ1つ、想いをかたちにしてまいりました。
 「人の想いに寄り添う施策」として様々な工夫を積み重ねてきた取組には、特別支援学校でのスクールバス運行や軽度・中度難聴児補聴器の支援、視覚障害者情報・交流センターなどがあり、今春には医療的ケア児の保護者や支援者向けの相談窓口「佐賀県医療的ケア児支援センター」も関係者の皆様の協力のもとに開設しました。
 また、障害のある方をはじめ、高齢者や妊娠・子育て中の人などみんなが自然に支え合い心地よく暮らせる、人にやさしいまちのスタイル「さがすたいる」という新たな取組も県内各地に広がりをみせ、これからも、温かな想いを1つ1つかたちにしていきたいと考えています。

 かけがえのない宝である子どもたちには、様々な可能性が秘められており、やがて社会をつくる一人として成長していきます。
 自分らしく、健やかに成長できるよう、それぞれの歩みに寄り添った支援を行うためには、社会全体でしっかりと支えていくことが必要不可欠であり、障がいのある方々に寄り添い、生活や、教育、就労など多方面から支援を続けてこられた皆様は、大変心強い存在です。
 コロナ禍にあって、人と人、地域との繋がりが薄れつつある今、支援に対する想いを一つに取り組まれる皆様が本大会を通じて、日頃の想いを分かち合うとともに、活動の輪をさらに広げる機会となることを期待しています。
 私も、子どもたちの夢や希望を育んでいけるよう、これからも「人を大切に、世界に誇れる佐賀づくり」を進めてまいります。

 結びに、本大会の成功とご参加の皆様のご健勝、ご多幸を祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。





このページに関する
お問い合わせは
(ID:91962)
佐賀県 政策部 広報広聴課
電話:0952-25-7219 (直通) FAX:0952-25-7263
県政へのご意見はこちら

Copyright© 2016 Saga Prefecture.All Rights Reserved. 佐賀県