今回は、唐津市にある唐津市立浜玉中学校の生徒会の皆さんを訪問し、人権学習やボランティア活動の様子をうかがい、意見交換を行いました。
唐津市立浜玉中学校は生徒315名(平成31年4月時点)が在籍し、生徒会を中心に様々な活動をされている中学校です。同校では人権教育の一環として、2年生の時にハンセン病療養所「菊池恵楓園」を訪問し、入所者の方との交流を行っています。平成28年には菊池恵楓園にある「希望の鐘」の復元に使用してほしいと生徒会を中心に募金を行い、県に寄付をしていただきました。またその他に、様々なボランティア活動や平和学習にも取り組まれています。
まず、菊池恵楓園を訪問した時のことについてご説明していただきました。ハンセン病のことや、入所者の方々の暮らしを知るなかで多くのことを学んでいらっしゃることが分かりました。ある生徒さんから、ハンセン病のことについて知る前と後では感じたことが違ったので、実際に現地に行ってよかったという話を聞きました。偏見や差別は、無知や誤解から生まれてくると思うので、浜玉中学校の皆さんのように正しい知識を身につけることは、本当に大切なことだと改めて感じました。
また、福島の復興支援である「福島ひまわり里親プロジェクト」のことや、平和学習の一環で鹿児島県の知覧を訪問したことについてもお話しいただきました。
「福島ひまわり里親プロジェクト」は参加し始めて今年で6年目となるそうです。福島県から遠く離れた佐賀県でも、福島の方を応援しているという気持ちでこのボランティアを続けているとうかがい、素晴らしいと思いました。
知覧での平和学習では特攻隊について学び、大切な思い出が失われる寂しさを感じたという話をうかがいました。戦争を知る世代が少なくなっている今、戦争について学び、平和の大切さを考えることはとても重要なのでこれからも続けてほしいと思いました。
生徒会の皆さんを中心に、本当に多岐にわたる活動をされており、非常に感心いたしました。若いうちから様々なことを知り、そこで感じ取ったことは今後の人生にも良い影響を与えると思いますので、引き続きいろんなことにチャレンジしてほしいと思います。
【山口知事のさー行こう!!】
浜玉中学校の皆さんが、人権問題をはじめ多くのことに興味を持ち、活動をされていることを知り、大変感銘を受けました。こういった若い世代の皆さんの取組みが継続できるよう、県としてもしっかりと応援していきたいと思います。
若い世代が積極的に人権学習やボランティア活動に取り組む佐賀さいこう!