○朝日新聞
大雨被害で伺います。
先ほどいろいろ、対策本部の対策、奏功したことをおっしゃいましたけれども、逆に、いわゆる反省、もっとこうしたほうがよかったんじゃないか、これができたんじゃないかということはありますか。
○知事
特に内水氾濫ですかね。私も北方とか回って住民の皆さん方の話を聞いたときに、やっぱり内水氾濫の情報というのがもっと欲しいねという話を聞いていて、やはり我々は川が決壊するとか、川自体の水位というところにはどうしても最大限の警戒を払っているんです。ただ、住民の皆さん方からすると、それこそ順天堂病院の周りだとか、福母地区とか北方地区とかの水位というのがどうなっているんだろうかと。避難されている方もいますから、あのエリアが今内水氾濫でどういう状況になっているのかということについては、これから情報提供なども含めてやり方を見直したらいいかなと思っています。
それがひいては、2年前、鉄工所のほうはうまくいったんですけれども、その中で、やはり内水氾濫という佐賀で特徴的な、これについて、もっと住民の皆さん方と共有して、我々としてなかなか正確に予知するのは難しいけれども、あらかじめ声かけをできるような。内水氾濫は基本的に市町の仕事が主なんだけれども、もっと県がコミットする部分があるんではないか。そして、昨日、赤羽大臣にも申し上げたんだけれども、国とも共有して、みんなでこの内水氾濫というものについて正面から向き合うということ。
それから、激特事業といって5か年事業で様々な大型事業を国とタイアップながら、市町ともタイアップしながら、流域治水という考え方で今やっているんだけれども、やはりハードって時間かかるじゃないですか。それでも先ほど申し上げたように、台風も来るし、毎年来るという逼迫性を考えると、今できることは何なんだろうかということを今考えなければいけないと思っていて、昨日、赤羽大臣からも六角川に遊水地という話があって、ああ、そんな気持ちで取り組んでもらえるのかなと私は非常に喜んだんですけれども、そういったことも含めて、これはなかなか住民の皆さん方と一緒になってやらなきゃいけないことで、時間がかかるやり方なんだけど、それでも本当にみんなの気持ちが合うのであれば、そういうことを含めて、抜本的な治水対策というものを今回は考えられるということ。2年前の教訓も併せて、今やるべきことをやっていきたいと気持ちを新たにしたところです。