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大雨災害に備え人命第一で取り組みます

最終更新日:

 まず、大雨災害に備えて人命第一で取り組むという防災対策についての包括的なお話です。
 佐賀県内、大雨特別警報が3年連続で発表されておりまして、各回ともに大きな被害が各地で出ているということで、これは線状降水帯、異常気象の中で九州、特に北部九州は毎年非常に厳しい災害が起きているということで、今年もしっかり警戒を怠らずに備えなければいけないという問題意識で取り組みたいと思います。
 ということも、これは図示しますと、嘉瀬川流域を例に取りましても、この黒い点々が直近10年の平均の降雨量ですけれども、特筆すべきなのはこの3年間、大きな山が1回ずつやってくるということなので、そういったいわゆる集中豪雨というものにきっちり備えなければいけないということであります。
 今日申し上げたいのは、改めてですけれども、やはり自宅の危険度のチェックが必要だと思います。改めて実際大雨になったときにどの程度浸水するのかということ、そういったところについての意識をしっかりハザードマップで確認していただいて、シミュレーションをご自分の中でしていただくということ、例えば、こういうところであれば2階に避難、マンションであれば高層階へ、そうでないところであれば避難所へとか、それぞれの形があると思うので、そのシミュレーションをぜひしていただくということと、いざそういったときに、なかなか何を持っていくということで時間がかかっているご家族もおられますので、あらかじめ持っていくというものを整理されていただきたいということ、この2点をお願いしたいと思います。
 そして、これは報道の皆さん方にも大分ご協力いただきまして周知を図られているところでありますけれども、避難勧告と避難指示が一本になって、警戒レベル4は避難指示という一つになったということでありまして、この避難という言葉はいろんなやり方があるわけでありまして、もちろん避難所というものもありますし、安全な親戚や知人宅へ行くというやり方もありますし、先ほど言ったように、マンションだったら上に上がるとか、屋内の中でも2階に上がるとかいうところでの避難もありますし、これはハザードマップでよく確認していただきたいんですが、安全なホテル・旅館への避難ということで、県としても旅館と提携を結んだりもしておりますし、そういったような避難のやり方があるということ。
 この警戒レベル5の緊急安全確保というのは、基本的には災害が起きている状況と一緒だということで、この5というものが必ず市町から発令されるかどうかというのははっきりしておりません。
 まさに災害が起きているんです。なので、皆さんに警戒いただくべきなのは、4のタイミングでどういう行動を取るのかということに十分な意識をしていただきたいと思います。
 そして、佐賀県はこの3月から「かちどき」が運航されております。いつも申し上げていますけれども、迅速な情報収集、状況把握ということで、危機管理センターでもすぐ県内の状況が分かるようになりました。定期的に山の上を飛んだりして崩落現場がないかということも確認しておりますし、多方面で、水難事故の捜索だとか山岳救助とか既に活躍をしております。
 最近では、離島でのコロナのプロジェクトですね。全住民に打つというやつ。1回目成功しましたけれども、これについては縦横無尽に防災ヘリが活躍して、島と島との間を結んだり佐賀市内と離島を結ぶ、そういった展開ができるようになったので、本当に防災ヘリはよかったなと思います。これからも活用していきたいと思います。
 さらに、佐賀県ではダム・クリークを活用した事前放流による浸水対策を行っておりまして、ダムであらかじめ事前放流しておいて、確保しておくというか、雨がたまってもいいようにあらかじめ水位を低くしておくというやり方。これは各県でもやられているところは多いと思うんですけれども、特に佐賀の特徴とすると、クリークが1,600キロメートルもありますので、佐賀らしいやり方として、一部では以前からやっていますが、今年度から佐賀平野全体に拡大して、クリーク全体でここを空けておけば、その分、雨を入れる容量が生まれてくるので、そういった佐賀らしいやり方も使って、実は合計すると2,800万立米ということで、北山ダムの1.3倍の水量の浸水を防止しますので、こういったところを相まってしっかりと浸水対策をやっていきたいと思っています。
 さらに、ため池保全管理サポートセンターを6月1日に開設したいと思っておりまして、農業ため池が非常に佐賀県は多いので、ため池管理者が適正な保全・管理をしっかり行っていただくことで大雨による決壊を未然に防いでいきたいと思いますので、土地改良事業団体連合会のところに事務局を置いて、しっかりそこから定期的にパトロールしたりとか、特に地元の人たちが管理している場合も多いので、必要な助言指導をしたりとか講習会を開催したり、こういったこともやっていきたいと思っています。
 備えをきっちり、佐賀県も各部、各部署連携して取り組んでいきたいと思いますので、ぜひ一緒に災害の備えをやっていきましょう。





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