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新幹線西九州(長崎)ルート関連その1

最終更新日:

○共同通信
 最初に、幹事社から幾つか質問させていただきます。
 九州新幹線長崎ルートに関してなんですけれども、国交省が先日、新鳥栖-武雄温泉間をフル規格で整備した場合、約660億円負担などの試算を副知事に説明しました。これに対する知事の受けとめをまずお願いします。
○知事
 そうですね、今回、新しい記者さんもおられるので、地図を示します。
 もともと我々は、この平成年間、この諫早からぐるっと、簡単に言うとスーパー特急というやり方で公表した。そして、途中、国のほうからフリーゲージトレインというものがあるよという話になって、それについても、ぎりぎり合意したわけです。その間、佐賀県側にしてみると、太良と肥前鹿島、こちらのルートの特急が激減するものですから、太良と肥前鹿島から武雄温泉の方にふりかえるという、ぎりぎりの合意をしてきた。
 これまでの間、井本知事、そして古川知事には、そういう状況の中で、この部分(諫早-武雄温泉)はフル規格、佐賀県内、新鳥栖から武雄温泉については在来線という中で、地元負担額が非常に多く出てくる。そして、在来線の問題も出てくる。さまざまな課題が横たわっているこの問題について、ぎりぎりの合意の中で長崎県と佐賀県がお互い知恵を出し合いながら合意してきた。
 私になって6者合意をやりましたけれども、あれは令和4年に開業するときにフリーゲージが間に合わないということになったので、本当に佐賀県は非常につらい状況の中で、さまざまな政治決着も含めた6者合意をした。そこがここの複線化だったりもするわけなんですけれども。
 ですので、一番申し上げたいのは、佐賀県はこれまでも、そして今も、この武雄温泉から新鳥栖間について新幹線整備を求めたことはなく、今も求めていないということです。
 ただ、これまで佐賀県は、そういった意味から門戸を閉ざしてもいいんだけれども、ずっとずっといろんな人の意見を聞きながらやってきたから、これから50年、100年、150年、200年とずっと続くわけだから、いろんな可能性というのはみんなで議論していきましょうね言ってきました。そして、財源の問題もそうですし、ルートの問題もそうだし、我々にとって大事な在来線の問題もそうだし、地域振興の問題もそうだし、いろんな課題がありますよねということがあったので、そういった話もしてまいりましたけれども、昨今の議論は非常に短い間で決めるとか、フルかミニか二者択一とか、それを極めて短期間にという全く我々が想定をしていないような議論の進み方をしていることについて、地域のことを大事にしなければいけない、地域あっての新幹線スキームにおいて、我々があたかも条件闘争しているような、そんなことを言われたりもしたので、それは全く本意ではない。我々は求めていなかったし、求めてもいないということが大前提にあるということです。
 ですから、今、記者さんから質問を受けましたけれども、数字がどうだとか、それについてはいろいろ意見はあるんだけれども、そこに1つずつコメントしていくと、そこに議論が集約されるのが我々は非常に恐れていて、この状況の中で。我々は求めていない。そして、その気がないということを明確にしておきたいということです。
○共同通信
 ありがとうございます。関連でもう一点、与党検討委で佐賀県から意見を聞くという機会が設けられて、知事が出席する方針だと思うんですけれども、その日時は決まったのかという点と、あと、今の話で一部重複すると思うんですけれども、その場ではどういったことを伝えたいという見通しなのかをお願いします。
○知事
 私がヒアリングに行くのは金曜日の午前中と聞いておりますけれども、そこで具体的にどういう主張をするかというのは、いろいろ今思案中ではあるんですけれども、基本的には今申し上げたことというのは一つのベースになっていくのかなと思っています。





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