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原子力防災訓練について

最終更新日:

○朝日新聞
 2日の原子力防災訓練の関連でお聞きしたいんですけれども、昨日、消防防災課のほうからも説明がありましたが、2日のテレビ会議で内閣府と電話がつながらなかった件で、内閣府側の計画されていた停電を確認していなかった、失念していたためのミスだったということが昨日説明されました。
 この点について、何か知事のほうから受けとめがありましたらお願いします。
○知事
 これについては、当日も私も強く申し上げたとおりなんですけれども、私が今回一番悲しかったのは、計画停電だから、要は電源落ちていたわけですよね。そのときにじゃ、どう判断するのかと。官邸使おうかとか、場合によっては立川使おうかとか、本番だったらそうしなければいけないわけですね。どうしようもなかったら電話でも一報してと。内閣府というのは、緊急事態の公表をしたりとか大きな機能を持って、それを母体にみんな避難したりするわけですから。だから、そこが停電だから、じゃ、その役割を内閣府じゃなくてサテライトセンターでかわりにやってもらおうという発想が僕は危険だと思っているわけです。だって、それは東京でやるべき仕事でしょう。だったらその機能をどこかに移すか何かして。それが訓練なのに。
 その担当官が計画停電を忘れていたかどうか、それも問題だけど、普通ちゃんとそのぐらいチェックしておけよという話なんだけど、それよりは、訓練というのは本来、普通起きないときにどうしようかということを検証すること、実践的な訓練をやることだから、本当は、あっ、やべえ、電源ない。パニックになる。どうしよう、それが訓練だと思うんですね。そのときに安易に、じゃ、いいや、その分かわりにやっておってよ、どうせそっちの役回りだから、一人二役やればいいよねというところに僕は甘さがあると思う。
 だから、その1つの原因として、副知事からも言ってもらったけど、本人やれよって、役割を果たすべき人が。そうしたら、今担当補佐官がそう判断したのかもしれないけど、本当に統括監が来ていると、──本当どうだったんでしょうね、そのときは。ということじゃないですか。
 ですから、私は、本当はブラインド型の訓練というのを推奨しているけど、ある程度のシナリオ型の訓練であってもいろんな手順を確認したりとか、その過程でいろんな気づきがあるので、そっちのほうが大事だと思っております。
 今回とっても残念なのは、そういう、あっ、やべっと思ったときにどうするのか。私もずっと危機管理やっていたけど、計画どおりなんかに進むはずがない、実際災害が起きたときに。そんなやったら機械にやってもらったらいい、災害対策というのは。そうならないから、ふだんから現場に根差したオペレーションをみんなで相談しながら、ああしよう、こうしようと、きびきび決めていくのが災害危機管理の要諦なわけです。
 そこの部分がないがしろになっているところに国の気の弛みというか、誰かしておけばいいだろう、誰かにしゃべらせておけばいいだろうと、何となくそういうものを感じるので、起きていないときにこそしっかり警戒をして、国としてもう一度危機管理というものを見つめ直してほしいと感じさせられました。あのときはよく原因がわからなかったけれども、でも、今回計画停電だったって何かしゃれにもならないけど、国は本当の話をしたんだよね。事実を言った。それは僕は評価しているんです。それを隠蔽しようとかしたら絶対許さんけど、でもそうだったんですよって言ったというのは、これは国にもまだ何と言うかな、何とか危機管理をしっかりやっていこうというところを感じたので、今回は、次にということで、もう一度訓練というものの意義を再確認してもらいたいなと思っております。





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