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平成31年1月23日 知事定例記者会見 質疑全文

最終更新日:
記者会見

知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

平成31年1月23日 知事定例記者会見


質疑内容

○佐賀新聞
 まず、きのう、九州電力のほうから提出された乾式貯蔵施設とリラッキングの事前了解願について対応をお尋ねいたします。
 まず、県の判断に向けて今後具体的にどのような観点で対応していかれる方針なのかというのをお示しください。
○知事
 昨日、リラッキング、そして乾式貯蔵施設設置に関する事前了解願が提出されました。これから原子力規制委員会において審査が行われますので、規制委員会に厳格な審査を行っていただきたいと考えています。そして、九州電力におかれましては、この審査に真摯に対応するとともに、県民に対するわかりやすい丁寧な説明を求めたいと思います。
 県といたしましては、九州電力から申請内容の詳細説明を受けるとともに、今後、国の審査の状況をしっかり注視していくということでございます。
○佐賀新聞
 県として具体的にどのような観点で、今回、判断に向けて対応していかれようと思っていらっしゃいますか。
○知事
 基本的には国の審査が先行していますので、国の審査というものをしっかり注視していくということ、そして、仮に国としての審査が終われば──終わればというのは、例えば許可がなされるということになりましたら、しっかりと、専門部会などもありますから、専門家の意見も聞きながら、そうした審査結果の確認を行っていくと、そういうことだと思います。
○佐賀新聞
 あと、乾式貯蔵施設の貯蔵期間についてのお尋ねなんですけれども、使用済核燃料は基本的には六ヶ所村に、再処理工場に搬出するというのが原則なんですけれども、基本的に再処理工場というのは、これまでも何度も運転が延長されていて、現時点でも稼働していないというところが、半永久的にとめ置かれるのではないかという不安につながっていると思うんですけれども、そんな中で、きのうも副知事のほうから言及がありましたが、貯蔵期間については九電のほうも明言をしていなくて、基本的には六ヶ所村への搬出が基本だという回答をされています。
 そんな中で県として、そうであれば逆に、県のほうから貯蔵期限というのを申し入れていけば、より県民の不安の側に立った対応というのもできるのかと思いますし、国の議論を促すような契機にもなっていくかと思うんですけれども、貯蔵期限に関して知事のお考えというのは現時点でいかがでしょうか。
○知事
 そうですね、もちろんできるだけ早くと思いますし、貯蔵期間というものが漫然と長くなるという事態は避けなければいけないと思います。今お話しがありました六ヶ所村の再処理工場については、2021年度上期に竣工するという予定で、今、審査が進んでいると聞いておりますので、国のほうにおいても、この使用済燃料対策の推進というのが不可欠であるので、これからも国のほうにしっかりと、使用済燃料対策をやっていくことについての申し出をしていきたいと思います。
○佐賀新聞
 そして期限を設けたりとか、そこら辺を申し入れたりとか、そのあたりについての考えはいかがですか。
○知事
 期限をこちらが申し入れるということ自体がどういう効果を持つのかというのは、やはり再処理工場がしっかりできていかないと。その期限に、我々はできるだけ早いほうがいいわけでありますけれども、九州電力さんがしっかり対応する上で、どういう意味を持つのかという意味からすると、私は今の時点でそういうことは考えられないかと思います。

○佐賀新聞
 オスプレイに関して、漁協との協議についてお尋ねします。
 協議の開始時期に関してなんですけれども、年度内に漁協にその協議に入りたいということを要望されているのか、それとも、最後のノリの入札が終わってからみたいなことになるのか、今年の4月は県議選もある中で、県としての今の検討状況と協議開始の見通しについて説明お願いします。
○知事
 佐賀空港の配備の問題ですけれども、これはまだほとんど動いていないというか、私は有明海漁協さんとしっかり話をしていくということはこれまでも申しておりましたけれども、先ほど説明したばかりですけど、ノリの漁期、特に今、冷凍網の赤潮対策とか、そういった問題で、全力を尽くしておられると聞いておりますので、事務的にこれからどういう調整でやっていくのかという話になるんですけれども、協議にも今入っておりませんので、そういったノリの漁期というものを見ながら、そして、漁協さんの意向も踏まえながら、これから対応していくことになろうと思います。
○佐賀新聞
 協議にも入っていらっしゃらないということは、年度内とか、漁期がきちんと終わってから、最後のノリ入札がきちんと終わってからとか、そこら辺のあれもまだ協議されていないという見方ですか。
○知事
 私は担当からは聞いておりませんが、具体的な進め方とかということについては、部のほうでさばきますので、聞いていただければいいと思います。私はこれから説明のやり方とか、そういったものが決まったら、それに応じてしっかり対応していきたいと思います。

○佐賀新聞
 私から最後ですが、九州新幹線長崎ルートの未整備区間の整備方式に関してなんですが、知事は選挙選で透明な県政を掲げて当選されているというふうに理解しているんですけれども、選挙が終わった後、長崎県知事、山本幸三委員長、来られましたが、相次いで非公開であったという状況で、山本委員長に関しては面談の内容すら明らかにされていません。そういう状況の中で、県政課題の重要な案件なんですけれども、今後も相手側のほうから非公開を要望されればそういうふうな対応をされていくのか、知事の考えをお願いします。
○知事
 少なくとも、中村知事においても、山本委員長にとっても、まず会うということ自体はしっかり公開というか、お話しさせていただいているということです。そして、さまざまな調整をするという中で、これは交渉する中で、先方が、例えば、いろんな案を出されたりとか、いろんな考え方を言われたときに、全面公開の中でやっていくということ自体はなかなか、特に今回の新幹線というのは複雑な方程式なので、簡単にはいかない。そして、佐賀県は多くの課題がある。非常に困難な課題、特に、単に財源の問題だけではなくて、我々にとっては本当に大事な在来線の問題、そして、ルール自体、全く議論されたことがないし、そして、地域振興としての問題、そういったところに全てまたがる問題だからという主張は、どちらさんに対してもさせていただいたところです。ただ、相手さんがどういう主張をされて、どういうことを考えておられるのかについては、先方のほうでクローズにしてくれというお話があるわけだから、私のほうから全部しゃべるということは、なかなか交渉の相手として信頼されないところがあるんじゃないのかと。今、日露交渉をやっておりますけれども、一言一句、お互い言ったことということは、さすがに公開できないところなんではないかなと思います。

○日経新聞
 ちょっと早いかもしれませんが、もうすぐ陸上自衛隊機のヘリの墜落から1年を迎えます。現在の知事のお気持ちと、それから、その後の自衛隊の対応ぶりへの評価といいますか、そういったものについてお話を伺えればと思います。
○知事
 あれからもうすぐ1年がたつわけでして、いまだにあの衝撃的な状況というものは本当に忘れられない、ああいうことがあってはいけないんだなと改めて感じるわけです。
 そして、まさに被害を受けたご家族にしっかり寄り添いながら今対応をさせていただいておりますし、特にお子さんがおられます。報道の皆さん方には非常に配慮をいただきながら取材をしていただいていることには心から感謝申し上げたいと思います。我々は、しっかりとご家族に寄り添いながら、これまで同様、対応をしていきたいと思います。
 そして、ほぼ1年たちましたけれども、いわゆるストラップ・パックの中のボルトの破断というところまではわかっているんだけれども、そこから後の原因というところが、まだ防衛省さんからお話をいただいていない状況です。ですから、我々とすると、AH-64Dはあのときの約束どおり飛ばさないことで整理されていると思いますので、できるだけ早くそういった原因究明というのは出されるべきだろうと思っています。

○佐賀新聞
 先日の乾式貯蔵とリラッキングの事前了解の件で補足で伺いたいんですけれども、昨日、玄海町の脇山町長が長期保管になって、税収の面からはそれでもよいというようなお考えを示されました。先ほど知事申されたように、佐賀県としては望ましくないというお考えをお持ちだと思うんですけれども、そこの考え方の隔たりというのが、今後の県の事前了解に何か影響することがあるのか、あと、報道ベースですけれども、玄海町側のお考えを聞かれての所感をお願いいたします。
○知事
 その話は脇山町長から聞いたことはないんですけれども、長く置かれて、税収面でいいからというのはちょっと信じられないことなんですね。ですから、基本的に核燃料サイクルというのはしっかり回っていくということが大切なことでありまして、私は原発依存度を下げていくという方向の中で、使用済燃料がしっかり処理されていくところが担保されておることが大切だと思いますので。そして、例の重量割を設定しましたけれども、町も県も。我々は、それは税収が欲しいとかいうことでは決してなくて、これは安全対策として必要ということでの設定をさせていただいたので、この原子力の問題を税収とリンクさせて考えたことは、私は一度もありません。
○共同通信
 同じく玄海の話なんですけれども、先ほど記者さんの質問の中で、国に対して六ヶ所の再処理工場への使用済み燃料対策をめぐって、国のほうにしっかり申し入れをしていくというご発言があったかと思うんですけれども、具体的にどういったことを申し入れていくのか、いきたいのかというお考えをお聞かせ願えますか。
○知事
 六ヶ所再処理工場についても原子力規制委員会のほうで新規制基準に対して適合性の審査が行われているので、それはしっかりと審査しなければいけないことは、玄海原発の審査と同様なんです。その上で、使用済燃料がどうなっていくのかが、県民の最大の関心事でもありますし、不安要素でもあるので、これをしっかりと見通しも含めて、国として置かれている状況などを、予見可能性も含めて、できる限り開示していただくことが大事だと思っています。そうした申し入れもしていきたいと思います。

○佐賀新聞
 当初予算の件で、今、政策調整会議を経て最終的な調整をされているかと思うんですが、知事が2期目、当選後におっしゃられた山と交流と志に関して、それぞれ具体的にというか、細かい事業はいいんですけど、具体的にどのような事業があるのか。それが山だったら、例えば防災とか中山間地とか、交流と言えば何なのか、志と言えば何なのか、というある程度の目安を示していただけると助かるんですけど。
○知事
 ここでそれを話すと、予算の会見の大きなネタがなくなってしまうことになるんだけれども、実は、予算案で今いろんな議論をしている中なので、そうした中で最終的に決まっていくところがあるので、もうちょっとお待ちいただけるとうれしいと思います。

○朝日新聞
 毛色が変わった質問で大変恐縮なんですけれども、最新の全都道府県の魅力度ランキング、民間のコンサル会社さんが出されているものでは、全47都道府県中、佐賀県は44位タイという結果になっていました。他方で、最近、県が企画協力したアニメ「ゾンビランドサガ」が非常に好評を博していまして、アニメファンの間でも大分人気で、県を訪れるお客さんがたくさんいるだとか、あとは県内企業とコラボした商品が非常に好評であるとか、そういった状況もあると思います。そのことについて何か知事のほうから受けとめ等ありましたらお願いします。
○知事
 ま、よくわからないですね、あれね。でも、もともと根強い佐賀県に対するイメージみたいなものがあって、それが最近、佐賀って「いちごさん」だとか、「ゾンビランドサガ」だったり、維新博だったり、おもしろい動きがあるねと気づいた方が結構おられることは間違いないということです。そうした方々がどれだけ広がっていくのかということにも関係すると思うし、実際、そうやって来ていただいた方は、ほとんど佐賀ファンになっていただいておりますから、そうした皆さん方の影響がどうなのかということ、それから、やっぱりこの前、某局で「家族に乾杯」というのを見させていただきましたけれども、やっぱり地元の皆さんが、何もないみたいな話をする中でも、何かすごく明るい佐賀県民がいっぱい映っていて、みんな元気で、佐賀県って、少しずつ内部からも変わり始めているのかな、みんな元気になりつつあるのかなということを感じさせられるような放送でありました。
 そういった意味から、これからそういったことに一喜一憂せずに、佐賀県の本来のポテンシャルを発揮させていきたいと思うのと同時に、やっぱり私も4年間知事をやらせていただいて、海外での評価が本当にいいんです。佐賀県の和のテイストというか、日本的な文化、そして、今回センター試験で、答えが「葉隠」という倫理の問題が出ましたけれども、そういうところから見ても、やはり海外でしっかりと根強い評価を上げていって、それがいわゆる東京や大阪に還流するやり方もありだなと思うので、あんまり気にせず、特に47位と46位の県がまたいろんなことで何か過剰反応しているみたいなんだけど、佐賀県は別にそんなことは気にせずに、今のまま真っすぐやっていくことによって、そういったこともおのずと本来の順位に行くんじゃないかと思います。
○朝日新聞
 「ゾンビランドサガ」の人気自体については、どうお感じですか。
○知事
 そうですね、「ゾンビランドサガ」も、佐賀の魅力を上げようとみんなゾンビたちが立ち上がるというような話で、いろんな要素はあるんだけれども、私はあの話もそうですけれども、佐賀県の県職員が、そして、県の関係者が佐賀県を盛り上げて何かやろうという取り組みというのは、とってもやらせてあげたいな。否定に入るんじゃなくて、どんどんどんどん盛り上げる人たちがいれば盛り上げてもらいたいなと思うので、特に最近、つぼにはまったような人たちが、「ゾンビランドサガ」も私がここで維新博のときにヘッドバンギングってわかりますかね、そういうシーンがあって、やったらみんなヘッドバンギングするわけですよね。だから、ああ、すごいな、こんなに大勢の男の子たちがいっぱい集まってくるんだなと思って、アニメファンとか、そういう人たちに佐賀県がさまざまな話題を提供していくというのは、私はすばらしいことだと思います。
○朝日新聞
 続編を望む声も多いようですけど。
○知事
 ファンなんですか。
○朝日新聞
 はい。
○知事
 そのためにもね、佐賀が盛り上がっていろいろやっていかなければいけないなと思いますし、しっかり力を尽くしていきたいと思います。

○STS
 もしかしたら、予算に関して答えられないという部分も出てくるかもしれないんですが、改めて今月閉幕した維新博に関して、跡地の利用であったりとか、映像を駆使してとか、小説も連載していくとか、次に向けた動きも着々と進んでいるようなんですが、構想というか、こういうふうにしていきたいとか、具体的な跡地利用が決まっているのであれば教えていただけないかなと思いまして、質問しました。
○知事
 そうですね、維新博って、特に子供たちが志という言葉を持って、「おれも頑張らんばいかん」とかいう声があったというのは、いまだに多く寄せられていて、本当によかったな、佐賀の将来のためにも大きな布石だったなと思うので、小学生や中学生が、いざ何か道に迷ったときに、維新博のときの気持ちを思い出したいなと思ったときに、そういう場所があったらいいなということで、今回、予算を設定しようということで今調整をしています。そして、跡地というか、まず市村体育館については、これから高文祭で使用する予定なので、まずはそこの準備をした上で、維新博関連としてどうあるべきなのかというところは庁内で議論していきたいと思います。
 それから、こころざしのもり、いわゆる図書館前の広場ですけれども、おかげさまでというか、芝生を張ったところ人が歩き過ぎて、ほとんどはげてしまっているんですね。これも私はうれしい悲鳴ということなので、できるだけ早い段階でもとに復元するような形で今関係部署に指示をしているところでございます。

○読売新聞
 かたい話題に戻って恐縮ですけれども、オスプレイの問題ですが、ちょうど交渉が春に始まる時期は組織改編の時期でもありますけれども、これから漁協さん、大勢の漁業者の皆さんいらっしゃると思うんですが、交渉していく上で、県庁内の組織について何か考えていること、体制強化とかございますでしょうか。
○知事
 特に、今の組織の中で対応していきたいと思います。
○読売新聞
 それともう一点、ヘリ事故の質問もありましたけれども、間もなく1年になりますが、今も漁協との交渉は始まっていません。それで、漁協との交渉、ノリ漁期があることはわかっていた中で、昨年の8月にオスプレイの受け入れを判断されましたけれども、その時期が、例えば、1年たてばいいということではないんですけれども、適切だったかということについてはどのように考えますか。
○知事
 私はこのオスプレイの問題については、いたずらに延ばすこともないし、ちゃんと国からの話に応じて対応していくという話は、兼ねてから申し上げてきたところです。それがいろんなことがあって、先ほどのAH-64Dもそうですけれども、そちらの対応が優先だという話になったりしながら、当初、私は先に自分が判断するというイメージはなかったんですけれども、県議会、そして、漁協の皆さん方からまず知事の判断が聞きたいという声がある中で、その判断をするとしたならば、国との交渉というものが私は必要だと。私が判断するならば。そして、そもそも国防ということに関しての重要性については、私は意識してあったけれども、じゃ佐賀空港にということであるならば、しっかり全体像と将来像がはっきりしていなければ、私は説明ができないということでこれだけの時間が、3年半も時間がかかったということです。論点整理も、そして、ある程度今まで見えなかったことが見えてきたわけで、あの時期に判断したということについては、後悔しておりません。





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