さて続きまして、岡田三郎助アトリエ移設１周年記念展ということで、「岡田三郎助の花物語 －万花描く辻永とともに－」を開催させていただきます。
岡田三郎助アトリエを恵比寿から佐賀に引っ張って移設してきてからもうすぐ１年になります。博物館、美術館の通りのにも非常に効果的だったなと私は思っています。３万6,000人の方にお越しいただきました。いろんな活用の方法、もちろん、こんなアーティスト・イン・レジデンスもありましたし、ワークショップもありました。さまざまな展示会になったり、おしゃれな養成講座に使っていただいたりとか、それぞれの活用方法で親しまれてきたのかなと思っています。
この辻永さんは、岡田三郎助の親友でして、恵比寿のアトリエも親友であった辻永さん、そして、その辻さんのご遺族によって守られてきました。今回、辻さんのご厚意でアトリエ移設が実現したという関係にありますし、辻さん自体も非常にすばらしい画家さんですので、岡田と辻の名品を紹介する展覧会を開催したいと思います。
こんな形で、特に２人とも、ともに愛したのが花であったので、花の美の共演ということです。三郎助のほうは数十年ぶりに一般公開される作品もあります。辻作品は全て佐賀県初公開ということですので、この２人の友情を記念して、三郎助アトリエ移設１周年事業にはふさわしいのではないかと思っています。
３月16日（土曜日）から５月６日（祝日・月曜日）まで、佐賀県立美術館、入場無料でございます。さまざまな関連イベントも、セミナーですとかギャラリートークも実現しておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
ふたりの画家の〝花物語〟をお伝えします。
吉岡徳二のガラスの茶室も好評開催中ですので、こちらのほうもよろしくお願いします。