佐賀県 知事室TOP総合トップへ
佐賀県 こちら知事室です佐賀県 こちら知事室です(スマホ版)
背景色
青
黒
白
文字サイズ
拡大
標準

平成30年8月8日 知事定例記者会見 質疑全文

最終更新日:
記者会見

知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

平成30年8月8日 知事定例記者会見


質疑内容

○朝日新聞
 今オスプレイについて防衛省の安全性の確認について不合理な点はないということを発表されたと思うんですけれど、オスプレイの配備計画の受け入れについて、受け入れ是非の判断に安全性の確認が必要だというふうにおっしゃっていたと思うんですけれど、これで受け入れの判断にするのかどうか、ほかに必要な点はまだあるのかについて伺いたいと思います。
○知事
 今後のことについてのお尋ねでございますけれども、AH64Dの事故以来、いわば環境保全とか補償の枠組みなどなど、漁業者の不信感払拭のための施策取り組みについて協議をしていたものを中断しておりました。それまでは、昨年7月の県議会決議で県、国に対して要請のあったたことも踏まえて、さまざまな協議を国と行っていたわけなんですけれども、その時点で一定の方向性については両者で確認はできたところもかなりあったわけですけれども、今後はこれまでの協議をベースにさらに深化させて具体化させる協議を行っていきたい、協議を再開していきたいと考えております。
○朝日新聞
 関連して、一定の方向性というのがどういった方向性なのか、どこまで合意できたのか、方向性だけでも構わないので教えていただきたいのと、あと去年まで漁業者の方の一定の理解が必要だというふうにおっしゃっていたかと思うんですけど、一定の理解というのはどのように判断して一定の理解が得られたというふうにするのかについて教えてください。
○知事
 まず、一定の方向性についてですけれども、これはかなり交渉事で、その時点時点でいろんなものが動きながら、妥結できるところは妥結できたという中で交渉していたわけなんですけれども、一般的には、万が一事故が起きたときにどう補償していくのかという枠組みだとか、そういった面を中心にしながら。漁業者の皆さん方が先ほど言った一定の理解の話がありましたけれども、どういうところまで国と県のほうで成案が得られれば漁業者の皆さん方と話ができるのかという観点も含めて協議をしておりましたので、我々も漁業者の皆さん方に一定の話ができるかどうかという観点から、さらに協議の再開後はしっかり漁業者の立場に寄り添った協議をしていきたいと思っています。
○朝日新聞
 スケジュール感についてなんですけど、漁業者の方に話ができるかという意味では多分ノリの漁期があるので、恐らく今月、または来月の早いうちでないと踏み込んだ話はできないであろうというのが通例だとは思うんですけれども、いつごろまでにその話をある程度持っていきたいというふうに考えているんでしょうか。
○知事
 まず、国と協議を再開するので、その中でどういう話が出てくるのかといったことによってまた変わってくると思うので、まずはしっかり国と話をしてみたいと思います。
○日経新聞
 関連して、知事がオスプレイを容認するかどうか、諾否を明確にすることで議論が本格的に始まるんだという声があって、今年12月の知事選の前に知事ははっきりしてほしいという意見もかなり多いと思うんですが、もちろん協議の進行具合によっても変わるとは思いますけれども、その点について、いつごろ表明したいというお考えでしょうか。
○知事
 新しい記者さんがおられるので、改めて私の考え方を話させていただくと、そもそも国防の重要性ということについては、私はかねてから認識しておりました。ただ、自分が知事になったときに、防衛省からは全く話を聞いていなかったので、あのとき無色透明に近い白紙と言いましたかね、そんな形で虚心坦懐に話を聞いてみたいということで話を聞いてみたところ、計画の全体像と将来像がはっきりしなかったので、県民にとって非常に大事な問題について曖昧なことは許されないと思い、さまざまなやりとりをして、全体像と将来像の把握に全力を挙げてきた。そこに相当程度の時間がかかったわけなんですけれども、その中で論点整理をして、それでも、その中で起きてきた沖縄とオーストラリアとか、そういったものの事故、そしてさらには本県で、神埼で起きた事故もありました。
 そういう中で、改めて安全という問題についてしっかり向かい合うという部分と、結局、空港は県管理空港であっても、地権者は漁協の皆さん方が多いわけですから、漁協の皆さん方の一定の理解が必要だということで、漁協のさまざまな国に対する不信感を払拭するようなしっかりとした枠組みが必要だということで、それについて国に対してさまざまな調整をしてきたというところです。それが今回、漁業者との関係をつなぐ交渉というものをこれから再開するという状況になったということです。
○日経新聞
 諾否を議論するためにも知事選の前にすべきではないか。
○知事
 そういう経緯で、やはり避けて通れないのは、漁業者との間でどういうことが国と整理がつくのかということだと思っています。まさに交渉をずっとしてきた問題については、逐次内容は明かせないんですけれども、それについて一定の整理がついた段階というのが一つのタイミングなんだろうと思います。なので、これから交渉を再開することについての、交渉状況についてはそれはわからないので、まずそれをしっかりやっていくということ。
○日経新聞
 諫早湾干拓の問題を見ていても、農林水産省と言いながら、ちょっと農業省のようになっていて、漁協関係者を切り捨てるような感じもします。そういう中で、安全性、それから、補償を含めた枠組み、それとは別に感情的なしこりもかなり強いと思うんですが、この部分は説得できるとお考えでしょうか。
○知事
 本当に漁業者の皆さんからすれば、同じ国で諫干問題も、このオスプレイの問題も、同じ有明海に関する問題なんですけれども、なかなか諫干のほうでその辺の不信感が払拭されない部分が非常に強いというのは私も実感しているところです。今回の国防のためにという要請について、しっかり漁業者の皆さん方がそういう不信感の中でも何とか国との関係でつながっていけるような、そういった交渉をこれからやらなければいけないと思っています。
○日経新聞
 オスプレイにも関連するんですが、佐賀空港が20周年を迎えまして、LCCの誘致もあって非常に飛躍的に伸びていて、県内経済への効果も非常にあると思うんですが、一方で、累積赤字を含めて課題もあると思います。次の20年に向けて、オスプレイを含めてどういうふうにしていきたいかというビジョンがあれば教えていただきたいと思います。
○知事
 まず、本当に声を大にして言いたいのは、我々は九州佐賀国際空港は民間空港としてしっかり伸ばしていく、これが第一義であって、いささかもそれは変わっていません。せんだっての20周年のときにも、これまでも一貫して、これから世界に広がるLCCの拠点空港としてやっていきたいという話で、エプロンもターミナルビルも滑走路もしっかりそれに向けた計画を実施していきたい。
 そして、赤字の問題もありました。私はこれから佐賀県が伸びていくために、一定の行政経費の投入というものはあっていいと、将来への投資だと思っています。さはさりながら、何でも貴重な税金をそこに投入すればいいのかということではないので、これから収支できる限り均衡に向けた取り組み、ある部分、有料にするべきところがあるのかもしれないし。福岡空港は民間という話がありますけれども、我々の中で取り入れる部分がないのかとか、そういった常に不断のチェックをしていきながら、少しでも赤字幅を小さくしていくところが肝要だと思います。
○佐賀新聞
 オスプレイ配備計画に関して2点お尋ねします。
 まず1点目は、安全性に関してなんですけれども、今回、安全性の確認というのはかなり大きな話じゃないかなと思っているんですが、それでも今回、不合理な点はないということでこれが公表されましたけれども、それでも神埼市での事故があったように100%はないというふうに思うんですけれども、この部分について、県として責任の所在も含めてどのように考えていらっしゃるのか、よろしくお願いします。
○知事
 まさに今、話があったように、我々は今回、防衛省の説明に不合理な点がないことを確認したと申し上げているわけであって、オスプレイに限らず絶対安全だということは言えない。常に事故ということに関しては向かい合っていかなければいけないんだという認識を持っています。
 そして今回、我々にとって大事だったのは、むしろこれから後も含めて常に安全というものを追求していくためにも、さまざまな危険が出てきた場合ですとか、いろんなご指摘の中で、我々が防衛省に確認していきたいときには、しっかりとそれに対して双方向で答えていくという真摯な姿勢を見せなければ、この不断に安全性を追求していくということに関して担保がとれないと思ったからであって、それに対しては大臣のほうから良いことも悪いことも含めてしっかりとやっていくという話があったので、このルール化についてこれからしっかりやっていくことが我々にとって大事だと思っています。
○佐賀新聞
 もう1点。今度は今後の話なんですけれども、今後、先ほど条件としておっしゃっていたもう一つの漁業補償を含めて、必要な取り組みにいかれると思うんですけれども、仮にそれがまとまった段階になると、県としては受け入れについての一定の環境が整うことになると思うんですが、そうなった際には、漁業者と取り交わしている公害防止協定を見直す必要性が出てくると思うんですけれども、漁協の中で一定の指標とかもできていない中で、公害防止協定を仮に見直すようになった場合は、知事としてどのようにそれに向き合っていかれるつもりなんでしょうか。
○知事
 今、大分仮定の話をなさったので何とも言えないんですが、いずれにしても、覚書もありますし、漁業者の意向というのは大変大事だと思っています。だからこそ、今、国との交渉に全力を挙げてしっかり得るものができるのかどうか、枠組みができるのかどうかということに全力を挙げていきたいと思っています。
○STS
 国防に協力するということで、佐賀空港に配備をゴールとした場合に、国とのキャッチボールの中で、今ボールはどこにあって、今後配備に向けてはどういう材料が必要になるのか、お考えを聞かしてください。
○知事
 今まで申し上げたとおり、漁業者と間をつなぐ交渉がこれから再開されるので、その中で、どれだけ漁業者に寄り添えるのかということがポイントだと思います。
○佐賀新聞
 2点確認をさせてください。
 情報共有とルール化の点なんですけれども、大臣の説明があったということなんですけれども、ルール化については、まだこれからやっていくという理解なのか、一定めどがついているという考えなのか。いわゆる担保が必要だと言われているので、そこをどういうふうにやっていくのかというのを聞きたいのと、もう一つは、漁業者の不安払拭が必要だという理解で、そこの県としては、不安感の払拭のための想定はできているというふうに考えているのか、漁業者は今後、やると思うんですけれども、県としては、防衛省の今までの交渉の中で、これはめどがついたというか、調整はできたというふうなご認識なのか、そこの2点について聞かせてください。
○知事
 まず、このルール化ですけれども、まず、前回の小野寺大臣との協議の中で、私どもが相互化の話をして、大臣からはしっかりやっていくという話があったので、基本的な大きな方向性については、代表者同士の話の中での約束なので、できているだろうと思います。ただ、これからの具体的なルール化というのは、どことどこがどう連絡を取り合うのかとか、そういう具体的な手順になってくるので、これは今後、しっかり煮詰めていくということになろうかと思います。
 もう1点は漁業者の……
○佐賀新聞
 不安払拭の調整が県としては調整ができている、めどがついているというふうに認識しているんでしょうか。
○知事
 やはり私も再三さまざまな漁業者の皆さん方とお話をさせていただく中で、本当にその地域、地域によっても、それぞれの魚種によっても、そして、いろんなこれまでの思いも含めて、非常に深くて強いものがあります。この漁業者の皆さん方の全てを満たすような答えというのは私はないんだろうと思います。そこまでパーフェクトなものはですね。
 ただ、我々とすると、少しでも漁業者の皆さん方に納得がいただけるような部分というのが今回の交渉でできるのかどうかだと思っています。これまでの交渉の中で、ちょっと内容についてはまだ明かすことができませんけれども、中断前の中である程度整理がついたものもあるので、そうした中で、いわゆる詰めの作業というか、そういったものをこれから再開後にしっかりやっていきたいと思います。
○共同通信
 ちょっと確認なんですけれども、そもそも漁業者の理解を求めていくということをおっしゃっているのですが、そこに含まれるものは、知事が今おっしゃっていたような事故時だったりのときの補償、補償というのはそのほかに、例えば環境への影響が出たときの補償というのも含んでいるのか。
 あと、今後、交渉が再開される中身は漁業の振興策というものも含んでいるのかという点をまず確認させてください。どういうことが含まれているのか。
○知事
 まさに交渉事なので、申しわけないんだけれども、さまざまな内容を含んで交渉したいと思っています。
○共同通信
 わかりました。今、交渉を再開させたいというふうにおっしゃっておりますけれども、県としてせっつくような立場でもないのかなと思うんですけれども、まずはどういう枠組みの提示が国からあるのか、県として待つというのがとりあえずのスタンスなんでしょうか。
○知事
 もうしばし交渉は必要だと思うんです。中断前で整理がついていない部分というのもありますので、そうした中で仮に一定の整理がつくようになれば、またその後どういう展開になるかよくわかりませんけれども、その時点でどういう形で話があるのかどうかだと思うんですけど、まずは交渉をしっかりやるということが、恐らく防衛省さんの思いもあるし、我々の思いもあるところです。
○読売新聞
 きょう確認された内容について、漁業者の方への説明の機会というか、そういったことは考えていらっしゃいますか。
○知事
 担当に聞いてみていただいたらと思いますけれども、もちろんこれについてはここで発表して、説明を求められたら説明に行くことになると思います。
○読売新聞
 それは知事みずからが行うということか、事務的に行うのか。
○知事
 これは部局でやられればいいと思います。





このページに関する
お問い合わせは
(ID:91314)
佐賀県 政策部 広報広聴課
電話:0952-25-7219 (直通) FAX:0952-25-7263
県政へのご意見はこちら

Copyright© 2016 Saga Prefecture.All Rights Reserved. 佐賀県