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九州新幹線西九州(長崎)ルート関連

最終更新日:

○西日本新聞
 九州新幹線長崎ルートについてお尋ねをします。
 フル規格で整備した場合のルート案について、JR九州の元社長が、時短効果が少ない佐賀にメリットが必要だということで、鹿児島ルートの船小屋駅から佐賀空港を経由するというのを提唱しています。お金も現状の整備よりはかなりかかるとは思うんですが、こうしたルートを変えるということでの提案について知事のご所見をお願いします。
○知事
 基本的に、フル新幹線については莫大な費用負担の問題というのはかねてから申し上げておりますし、そもそも財政の問題だけでなくてルートの問題、これを議論したら、かなりの時間をかけて検討しないといけない話だと思います。そして何よりも、今の在来線というものがどういう形になっていくのかという問題もあるので、早々に方法が出るという状況じゃないと思うのです。私はフル新幹線というものについては、こういう状況の中では今議論する環境にないということはかねがね申し上げております。
○西日本新聞
 あと、この問題では、県内のルート沿線の武雄、嬉野両市、きのう、この両市を含めて、沿線ルート5市、佐賀、長崎両県ですね、5市が自民党本部と霞が関で、国交省及び財務省にフル規格での整備を要望しました。県内、知事はこういう莫大な財政負担は県は到底持ちこたえられないというご認識ではあるんですが、県内の自治体でこうしたフルを求める声があることについて、これはどのようにお答えをなさるんでしょうか。
○知事
 それぞれお考えがあってのことなので、それぞれが自立的に思いを言うところはいいことだと思います。ですので、それぞれの思いの中で行動されたのかなとは思いますけれども、やはり私はこの佐賀県のこれまでの経緯を考えると、常に苦渋の決断をして、さまざまなものをある意味犠牲にしてできてきた構図でもあるので、武雄、嬉野にとってみれば、今回のルート変更でも一つの大きなチャンスでありますから、それが鹿島とか、非常に厳しい状況のもとで成り立っていることに大きく思いをはせなければいけないと思います。県はしっかり今回の暫定開業が、武雄、嬉野に大きな効果となるように支援していきたいと思うので、ぜひそういった意味で、考え合わせてご検討いただければと思います。
○佐賀新聞
 国政課題について2点お尋ねします。
 まず、九州新幹線長崎ルートの話なんですけれども、前回、6者合意のときにフリーゲージトレインの開発おくれで合意されたかと思うんですが、その際に知事として譲れなかったラインというのがあって、そこは守られたのかなと思っているんですけれども、前回の6者合意のときに知事として、ここは守られてよかったと思っている点はどこなのか。
 それと、今回も同じようにフリーゲージトレインのおくれで新たな動きがありますけれども、今後、7月中に与党検討委員会で結論が出る中で、佐賀県として守りたいラインというのはどのようなものがあるのか教えてください。
○知事
 大体これまでの議論でわかっていただいているという気もいたしますけれども、もともと佐賀県は、少なくともフル新幹線をやろうと言ったことは今まで一度もないわけです。その中で、長崎県さんとの関係とかも含めて、西九州全体の中で、のめるぎりぎりのラインを、各県の知事なり県庁職員が悩みに悩んだ上でつくってきた合意の連続だったと思います。ですから、3者合意のときでも、フリーゲージ、これは国から提案があったわけですね。それで、負担は大きいけれどもやろうじゃないかと、武雄から向こうだけでも、それこそ交付税措置を抜いても220億円、230億円の負担。しかも、これから何か追加されるかもしれないという報道もなされている状況です。
 そうした中で、フリーゲージが開発おくれになる。えっと思うけれども、国は国で努力して、安全が第一だから、無茶は言えないだろうという中で、佐賀県はどこまでおりるんだろうということで議論した。やはり我々は肥前山口も大事なので、肥前山口と武雄温泉、そして武雄温泉から佐世保線のほうですね、向こうに向かってしっかり充実──有田方向も大事なので、武雄温泉-肥前山口間の複線化を順次やっていくということは、これからの佐賀県にとってとても大きなことだろうということで、再度調整してあそこに入れたということ。
 それでも、武雄温泉以降の話が、乗り換え方式ということで、そもそも佐賀県が考えていた大阪直通という話にはならないわけで、いろんな思いがあります。ただ、そこまでずっとずっと佐賀県は長崎県、そして九州全体のことも考えてやってきた歴史があるわけですね。今回は全て佐賀県のエリアですから佐賀県の話です。ですから、もともと整備新幹線のスキーム自体が、地元がやりたいと言って手を挙げたものに対してどうするかというスキームであったはずなのに、一番大事な合意というものが、その合意もこれまではそんな簡単にできているわけじゃなくて、ずっとずっといろんな交渉をしながらできてきた道なんですね。ですから、そういった基本線というものをやっぱり大事にすべきではないのかなと。一朝一夕に短時間に、ああだからこう、こうだからああ、というふう感じになる事柄ではないと思います。
 特に、今回の財政の問題もそうですけれども、先ほど説明したように、本当にいろんな事業をこれから重点的にやらなければいけない時期だと思いますので、あれかこれかという事業選定をしたときに、この問題の位置づけというものはおのずと見えてくると思います。
○朝日新聞
 すみません、関連して九州新幹線の話なんですが、一部でフルが無理ならミニしかないというような声も漏れ伝わってきています。ミニについては、県としては正式な案が何か示されているわけではなく、案が出されれば検討するという立場であったと思いますが、改めて今の段階でのミニについての知事のスタンスをお伺いしたいと思います。
 ミニもメリット、デメリット、整備時に在来線を運休しなければいけないというような問題もあると思います。もちろん追加の負担があれば受け入れられないという立場であると思いますが、ミニについてのスタンスをお願いします。
○知事
 これまでの経緯は今述べさせていただきましたけれども、どのような整備手法であれ、合意にないものについてこれ以上の追加負担を行うことはできないものと思います。今、国やJR九州が約束したことを守れないということで、何かフルかミニか二者択一みたいなことを佐賀県に求めるような論調になっているところもあるようですけれども、私は佐賀県はこのどちらか選ばなければいけない立場にないと思います。
 我々はさらにこういった議論を注視しながら、新たな提案があった場合は佐賀県の考えをしっかりと主張していきたいという考えです。





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