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金子農林水産大臣との意見交換後の知事インタビュー

最終更新日:

○NHK
 まず、今日、大臣とお話、意見交換された今の受け止めをお聞かせください。
○知事
 そうですね、私も改めて有明海漁協、特に西南部の運営委員長の切実な声を聞いて、できることは何でも、少しでも光を見たいという切実な声を聞いて、改めて何とか豊穣の海を取り返すためにみんなで取り組まなければいけないなという気持ちになりましたし、金子大臣にもそれは伝わったのではないかと思います。
○NHK
 金子大臣は先ほど開門調査については裁判の結果が出るまでは判断できないということをずっとおっしゃっていましたが、どのようにお感じですか。
○知事
 それも先ほど申し上げたとおり、裁判という意味からすると12年前に確定したわけですよね。それは高裁から最高裁に上告という話を大臣もされていましたけど、そこで確定させたのは上告しなかった国ですよ。当事者である国ですよね。なので、そのときに長崎の立場になってお話しされていましたけれども、今は国の大臣なので、確定させたのは国なので、そこに従うべきではないか。それがまさに司法、この国においてはそれが法治国家としての姿ではないかと私はずっと思っているんだけれども、そこの立場がちょっと、立ち位置があの時点で変わったのはどうかなと思いました。
 いずれにしても、開門調査していただきたいという気持ちはあるものの、それはずっと我々の一貫した思いだけれども、その中で、漁業者は差し迫った厳しい状況なので、今日もいろいろ出ていました。ポンプを増強するとか、小まめな排水とか、川を浚渫していくとか、海底耕うんだとか、そういうできることを何でもかんでもやって、少しでも光を見せてくれということだと思いましたので、これについては国とも一緒になって、何とか光が見えるようにみんなで努力させていただきたいと思いました。
○RKB
 今回、福岡高裁での差戻し審で、国が非開門を前提として一切協議に応じていなかったことについて県の受け止めを教えてください。
○知事
 私は、裁判って結局出ても、こうやって国が一旦開門で確定判決、自分で決めたのに、またそれに対して非開門の方針で裁判をしてきたじゃないですか。結局、裁判っていたちごっこになってしまうということもあって、今回は訴訟指揮で裁判所は、裁判じゃなくて、お互いに膝を突き合わせて話し合ってはどうかと言ったわけじゃないですか。であるにもかかわらず、それこそ胸襟を開いてお互いで話し合えばよかったと思うんですけれども、そこは開門前提では応じられないとか、またそういう話になってしまって、そういったところについて我々は疑問に思っている。そうすると、解決というのはなかなか遠のくんではないかなと思うし、だから、その話もまたさっきの話に戻るんだけど、裁判というなら、あの確定判決で決まったじゃないかと言いたくなりますよね。さりながら今やるべきことをやらないといけないなと。漁業者がいる中で、そういう論争をしている時間もなかなかないので、今やれることをやっていきましょうねというのが我々の今追い詰められた気持ちなんで。
○RKB
 話合いを大臣もきちっと受け止められたと思うとおっしゃっていましたが、元長崎県知事の立場でしか受け止めていないようにもちょっと見えましたが、今年の西南部のノリの不作を受けて、佐賀県がこれから国に対して、あるいは佐賀県独自でどういった対応策を考えていらっしゃるか、教えてください。
○知事
 本当は開門調査して科学的に根底からやっていきたいけれども、なかなかそうならないので、できることは何なんだろうかということを列挙してやっていく。例えば、諫干についても、先ほど言ったように、できるだけフレッシュな水を流せるポンプをやっていくということだったりとか、確かに排水がどっとされると、そのときだけ悪いんですよ。だから、もちろん治水の関係はあるんだけれども、少しずつ小まめに流してねというところは、ここは国のほうも聞いてもらっている節があって、そこはそこそこいいんだけれども、でも、それだけでもまだ西南部は駄目なので、もっと川から栄養分がしっかり届くように、塩田川とか、西南部の川を何とか掘り返していくとか、やれることを、いっぱい可能性があるんだけど、科学的に一つ一つをやっている猶予が今ないので、できる限り総動員してやってみて、それでどうかというところをいくしかない状況だなと佐賀県は思っている。
 なので、ぜひ皆さん方からもいろんな提案があって、何とかできることについては何でもチャレンジしたいと思いますし、タイラギについての稚貝にしても、いろいろトライしていて、今年は熊本沖のほうに育てに行ったりもしているし、アゲマキも4年前かな、取れたときがあって、実際に販売とかもしたんだけど、また翌年駄目になっているということで。だから、自然って奥深いですよね。ただ、やっぱり何とか取り戻したいと思っています。
○RKB
 今年のノリの不作に関して、特措法第22条の適用を求めるよう働きかけるご予定はありますか。
○知事
 そうですね、なかなか難しいところがある。漁業の補償というのは、そこそこ農業より手厚いと農水省は言っていて、そういったところも一定あるのかなというふうに思いますけれども、ただ、佐賀みたいにぼろぼろとぼろぼろの平均になると、もう助かる部分がなくなってくるわけですよね。だから、むしろこれから先に向けて、特措法で補償する部分というのは考える余地がないのかなというところについては我々も訴えていきたいなというふうに思います。
○朝日新聞
 今日、話の中で、かなり切実さを漁業者が訴える一方で、金子大臣のほうからは、要するに控訴審の後も最高裁まで時間があるからまた話をしてみたいなことで、要は判決、裁判に従うと言いながら、控訴審が出ても、さらにどっちにしても闘いが続くというような、時間が空くというようなことの発言があったんですけれども、その切実さというのがどれくらい大臣に伝わったのかなと私は聞きながら疑問だったんですけれども、どう捉えていらっしゃいますか。
○知事
 そこは本人に聞いてみないと分からないんですけど、私からは、有明海にずっと関与してきた大臣なので、ぜひ有明海全体のことを考えていただきたいなと私は思って、あえて有明海の地元の大臣ということでぜひ期待しているという話をさせていただきました。





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