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赤羽国土交通大臣との意見交換会

最終更新日:


○司会
 それでは、ただいまから赤羽国土交通大臣と山口知事との意見交換会を始めます。
 最初に、赤羽大臣からご挨拶をお願いいたします。
○赤羽国土交通大臣
 どうも今日は大変遅くに申しわけございません。また、県議会の開会中にもかかわらず、このような特段の場をつくっていただきましてありがとうございます。
 私は先週の11日に国土交通大臣を拝命いたしました公明党衆議院議員の赤羽でございます。どうかよろしくお願いいたします。
 まずをもちまして、今回のこの豪雨災害によりまして、お亡くなりになられました方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、今回の災害で被害を受けられました全ての被災者の皆様にお見舞いを申し上げる次第でございます。
 この視察につきましては、実は前大臣でありました石井大臣の唯一の引き継ぎ事項でございまして、大変な災害の中、なかなか日程の関係で現地に入れなかったので、ぜひ最初の視察に佐賀に入ってくれということが受けたところでございます。また、私自身も実は25年近く前になりますが、初当選した直後に阪神・淡路大震災に遭遇いたしました。私自身も住む場所を失った被災者の一人でありまして、当時は被災地の現実と中央政府の温度差、本当に悔しい思いをした経験もございまして、逆の立場になった以上はできるだけ現場に足を運んで、そしてなかなか知らないことをしっかり現場の皆さんから教えていただいて、寄り添いながら本当の意味での復旧・復興を進めていきたいという思いで今日は来させていただいたところでございます。
 本日は六角川流域の被災現場とボタ山の土砂崩れの箇所につきまして視察をさせていただきました。県の職員の方、また大町町の職員の方から懇切丁寧なご説明をいただきまして、改めて今回の豪雨の想定を超えるような大変な状況であったこと、またそれに加えて油の流出という大変な困難の中で、その中で今日お集まりの皆様におかれては大変なご苦労の中で今日に至ったことに心から敬意を表するところでございます。
 これまで国土交通省としましては、六角川水系につきまして、調整池の調整ですとか、整備ですとか、今の防災・減災、国土強靱化の集中3カ年の予算の中で河道掘削等々やらせていただいておりますが、改めて今日現場を拝見させていただいて、いわゆる六角川水系全体にたった再発防止、今日の説明では、かつて昭和55年、そして平成2年に大変な大災害があって、それを上回る災害が今回起きてしまったということでありますので、しっかりとこのことについては国土交通省の責任としてしっかり関係者と連携しながら取り組んでいきたいと考えてございます。
 県のほうも9月10日で災害対策本部から11日に復旧・復興本部に切りかわったと承知をしておりますので、まさに国交省でまずこういったハード対策も去ることながら、これから被災者の皆さん、被災地の皆さんの復旧・復興にはさまざまな課題が出てくると思いますので、しっかりと国土交通省を挙げて、被災者の皆さんに寄り添いながら真の復旧・復興に、前に進めていただけるように全力でいきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。
 今日は限られた時間でごさいますが、私の任務は今日皆さん方からのご要望を聞かせていただくということでございますので、忌憚のないご意見をいただきますようよろしくお願い申し上げまして、私からのご挨拶とさせていただきたいと思います。今日は大変ありがとうございます。よろしくお願いします。
○司会
 ありがとうございました。
 続きまして、山口知事から状況説明をお願いいたします。
○山口知事
 本日は赤羽国土交通大臣が、本当就任間もないときに、このように現地に来ていただいたことを大変ありがたく思います。もう本当にうれしく思っています。
 きょうはまだ記憶がそれなりにしっかりしておりますので、我々がどんなことを考えながら災害対策に取り組んだのかということについて若干話をさせていただきたいと思います。
 本当に国土交通省さんに一番感謝したいのは、今日は水局長さんも来られて、村山さんも来ていただいていますけれども、ここで本当にいろんな作戦を立てました。そして現場に我々は副知事だとか部長をすぐに派遣して現場調整をさせたんですけれども、そこでいろんな作戦、オペレーションをやることに対して、国交省さんは非常に対応いただいた、しかもそれは研究所さんもそうですし、そして河川の皆さんも本当に県の方針ということに対して意見もしていただいたし、その中で決まったことに対して的確に対応いただいたということに関しては本当に心から感謝申し上げたいと思います。ありがとうございます。
 本当にちょうど、これ見ていただくとわかりますけれども、もともと27日の朝方に大雨警報で自動設置がされたんです。我々は、そのときにはまだぴりぴりきていなかったんですけれども、夜の段になりまして、この9時55分に私がこのちょっと前ぐらいに副知事に電話しまして、何だこれは結構いっているよということで、まずみんな集まって準備をしていなければいけないねということで、この夜9時55分に、判断設置です、災害警戒本部を設置しておりました。そして、第1回の警戒本部をつくって会議を行って準備をしておりました。
 そして、28日の早朝になりまして、第2回の警戒本部会議が行われたころに、ぽちぽちいろんなところ、部分的なところに車が流れているとか、途絶しているとか、孤立しているとかいうような情報が断片的に入ってまいりました。このときに、市町から、自分のまちがどうだという一律な情報というのは一切まとまりません。彼ら自身も、川であんな感じで寸断されていますから、とてもその情報が把握できるような状況ではありません。
 我々とすると、1回上空飛んでみたいなという話もしましたけれども、午前中の間、結局ヘリは悪天候のため飛べませんでした。ということになると、どこにどう展開するのかというのが非常に悩んだんですが、少なくともそのうちの一つがここに孤立している情報があったので、8時4分に私のほうから、久留米──久留米駐屯地がこのあたりになりますけど──ここから、まずここに向かって災害派遣要請をさせていただきました。まずは、ここからまず出ていただくことが大事だというふうに思いましたので、その間、災害対策本部の設置が、これは8時半です。8時半に災対本部を、これも判断設置をさせていただいて、本来の自動設置は災害が発生したらというふうになっていたんですが、そんなことをやっていたのでは間に合わないので、もう設置しようということで設置して、その間、やっぱり川の中で人が亡くなるのが一番嫌なので、人命第一だというのを頭のほうで方針として決めたので、10時頃に記者会見して、外に出ないでくださいという県民に対する呼びかけをさせていただきました。そして、災害救助法の適用になって、私が会見に行く直前に油が流れているんじゃないかという話がちょうど伝わってきて、その会見の中でも、油が出ているということは記者の皆さん方にお伝えしたわけです。
 この対応にまたその後苦労することになるんですが、そのほか、当時、官邸のほうと消防庁のほうとは電話で私もやり取りをして、空振り覚悟でいいという話だったので、航空から陸上からみんな要請いたしまして、来ていただくような算段をつけました。
 そして、これのために自衛隊さんをまず呼んだんですけど、これは消防団で対応できたんですね。そういうこともあろうかということで、武雄の総合庁舎に現地本部を設けて、坂本副知事にここにとにかく行かんねと、情報がとれないからと。ここで武雄市と連携をとりながら、集まってくるさまざまな自衛隊とか消防とかの調整をしてほしいということで行ってもらいました。準備をあんまりしっかりしていなかったんですね。タオル一つで行って、やっぱりちゃんとキットが必要だと、これは反省事項なんですが、タオル一つで行ってもらって、それで自衛隊の皆さん方がここへ集まって、いずれ、そうこうしているうちに午後になりますと、空を飛びますと、いっぱい傷は負っているんですけれども、いわゆる水がずっと高まって埋まっているああいう地域というのは、おおむねこのエリアということがわかりました。ですので、このエリアを重点的にやるということで、ここを重点地域といたしまして、集結場所をここにしたということです。
 この大町というところは油エリアですね。ここに油が、これがまた難しいオペレーションでした。簡単に言いますと、結局ポンプで出したいんです。住民の皆さん方からも、ポンプ出さんねという話がいっぱい来るわけです、早く水位を低くしてくれと。しかし、この油を川に出すと、そのまま有明海に、環境保全の観点からも極力出したくない。しかし、水位は下げていきたいという、簡単にいうと背反のオペレーションになるわけで、それぞれの組織がそれぞれの思いがあります。そうした中で、これについては結局、順天堂病院の皆さん方というのは、あそこに水没する前に何で外に出さんのかというようなご指摘も全国から受けたんですが、実は、あそこは慢性期で、要は外に出して避難していただくことが非常にリスクだったので、垂直避難で2階におられました。
 ですので、2階まで水が入らないようにということで、副知事に連絡して、土のうを積むように指示をして、建設業協会と自衛隊で夜通しの、土のうを積んで、あの病院に水が入らないオペレーションというものを現地でやってもらうとともに、結構わからなかったのが、水没地域の家の中が、鬼怒川のときみたいに、手を振って救難を求めている方が見えなかったので、人がどこに、おられるのかおられないのかわからなかったので、これはローラーをやるしかないねということで、ボートでローラー作戦をやることになりまして、一軒一軒行ったんですけれども、結局、結果的には96歳のおばあちゃんが2階に上がることができずにお亡くなりになられたのが返す返すも残念です。これも教訓です。垂直避難をもっと早く啓発をやっておくべきだったなと思いますけれども、そういったことでローラーでやらせていただきました。
 結局、もちろんヘリで上空から見ますと、ほかにも傷があって、大分道路が、一番ひどかったのが武雄ジャンクションのところでありますけれども、そのほかにも随所に道路の陥没ですとか亀裂だとかいうのがありまして、これに対する対応というものが必要になってくるということと、農地もビニールハウスが丸ごと流されていったりというところも、ふだんはなかなかそんなところに水がつかるなんて思わんやったという現地の声があるぐらいのところもやられたりとかいうことがありました。
 それから、これもですね、砂防的措置が必要なんだと思いますけれども、かなり上のほうからだったと──これはどこなの、金立かな、杉山かな。
○県職員
 これは杉山です。
○山口知事
 これは道路まで落ちてきているんですけれども、そういったところが随所に見られておりますので、今回、国交省のほうに、激甚のほうもそうでしたけれども、早目早目に対応いただいたということは、佐賀県も割と早目に要望をばんばん出してしまったんですけれども、逆にどんどん的確に応えていただいたということが初動がうまくいった、もちろん100%では決してありませんし、数々の、こうしたほうが良かったかなというところはありますが、おおむねいけたのは、本当にその連係プレーだというふうに思っています。
 その後、もう一個、この本部は20回やっているんですけれども、真ん中辺で、そろそろ油対策は除いて、おおむね収束に向く、これは当時、私が書いて指示したボードです。心配だったのは、右側にありますように、山崩落で、人が埋まっていないかだけが心配だったんです。これがあると、これを最初にオペレーションしなければいけないんですが、これは大丈夫かなというのはヘリで見た感じではわかったので、北方と大町と書いておりますが、北方と大町というところにやることと、順天堂病院のところをどうするのという話とか、そういうところに重点化した作戦を立てていきましたが、途中で、例の、今日見ていただいたボタ山の話がまた出て、あれは何日後かな。
○県職員
 知事が行かれたのは31日です。
○山口知事
 だから、三、四日してから、ボタ山が崩れていて、こいつが危ないということで、国交省にすぐ対応していただいて、それこそ皆さんいろいろドローン飛ばしたり、もうまさにテックホースが機動力を発揮していただいて、これも非常にいろんなアドバイスというか、ほとんどその辺の知見は国交省の皆さんからいただいて、それをベースに僕らが避難所とのオペレーションをやるという連係作業になるわけで、非常にそこも、ここは現地に県の総務部長を最初から派遣して、その調整に当たらせておりましたし、平尾副部長も行ったよね。ということでやりました。
 なちみに、油対策自体は落合県民環境部長に現場指揮をやらせて、災害対策というのは現場に近いところで、それこそスクラムを組んでみんなでやっていくというところ、そして、我々はそれを支援するという判断のほうがきっと、現場をよくわからない人間が例えばここから電話して、こうしろ、ああしろというよりは、できるだけ権限のある人間を現場に行かせて、そこでの判断をもとに組み立てていくと、非常にうまくいったところもあったというふうに私は思っております。
 そういう形で、大町のことにつきましても油とボタということについて順次作業に行きました。特に、油のオペレーションについては、自衛隊さんに……以上に来ていただいて、シートで拭き取ってもらって、その作業に非常にご尽力をいただいて、その間、ポンプをどうするのかって、いろいろ国交省さんもつらかったと思いますけど、その中の状況の中で、結果的に徐々に徐々に低くなることが可能になりまして、あんな形でですね。
○赤羽国土交通大臣
 きょうも大町町の公民館でしたっけ、自衛隊の車が何台も。
○山口知事
 これは、我々が切りかえのタイミングで災害本部を閉じたのが、自衛隊の大量導入された油の作業をどこかで区切りをつけたかったから。やっぱり本隊に自衛隊さん戻ってもらわないと、ずっといつまでもゼロにはなりませんので、そのタイミングを確定する最後にいつやったっけ、やったよね。(「はい、10日です」と呼ぶ者あり)10日にみんなでやって、ここで帰っていただくということを、油部隊に対してやらせていただいて、今残っておる、例えば、避難所だとか、お風呂とか、そういうチームはまだ今でも自衛隊にお世話になっております。
 ただ、応急対策として大量的に動員するということについては、我々県は早い、ある程度で本隊に帰っていただくということが我々の使命だろうというふうに思いまして、そこは整理をつけさせていただいたというのが10日やったよね。(「そうです」と呼ぶ者あり)その翌日からは(「復興」と呼ぶ者あり)ええ、ということに切りかえて、この会場ではなくて、もう別のところで、3つぐらい向こうですけどやらせていただきまして、本当にこれは我々、それとこの災害本部は、今日もこんな感じでいつもやっていたんです。マスコミの皆さんは第1回の本部会議からずっと我々が何の議論をしているのか、どこが行き届いていないのかというのをチェックされておりまして、僕らは気にしないですけど、真っすぐ進むだけなんだけれど、そういったところでさまざまな検証をしていただければなというふうに思いますし、逆に情報発信という意味では、報道の皆さん方には多大な協力をしていただきました。それから、途中の段階で佐賀県が全部埋まっているんじゃないかいう話も、報道で病院のあれが出てくるもので、なので、一部地域だし、油の地域は県土の0.03%と計算をして、そこの発信もして、もちろん個々の皆さんつらいんですけれども、もうご理解いただいて、佐賀県全体は元気だという風評被害対策を出させていただいたということもさせていただいております。これから本当に国交省さんには感謝しておりますので、ぜひ大臣、これからも現場をぜひ、きょう見ていただきましたので、対応いただきたいというふうに思います。
 それから、今回やってみて、こっちでも何とか県土が守られたのは、これまでの強靱化とか、さまざまなところで手を入れていただいて、事業費を確保していただいたということで、これは心から感謝申し上げたいというふうに思いますし、これからも治水対策、道路防災対策など、国土強靱化に向けた対策をしっかり我々も進めていきたいと思いますので、ぜひこれまで以上に連携していただいて、村山局長よろしくお願いいたします。ご指導いただきたいと思います。ありがとうございます。
○司会
 桃崎議長お願いします。
○桃崎議長
 大臣ありがとうございます。就任早々に来ていただきまして、きょうも議会で一般質問で、5名の議員さん方がそれぞれに、やっぱり相当のショックがあったから、しっかりとした質問をしていただいております。
 ということですけれども、今まで肥沃で広くて、穏やかな佐賀平野がああいうことで、非常に住民はショックを受けております。これは、ずっとこれから先もこういうことがあっては、非常に佐賀県にとってマイナスということで、抜本的な対策等も含めて、いろんな角度から見ていただきまして、佐賀平野を安全な平野に、美しい平野に保てるようによろしくお願いいたします。
○赤羽国土交通大臣
 本当に美しい水田ということは、きょうも飛行機から見させていただきました。
○桃崎議長
 有明海という特有な海と潟なんです。
○赤羽国土交通大臣
 そうですね。ただ、もうちょっと、これは国交省の管轄ではないんだけど、農作物のダメージとかも相当心配──まあ、うちに言っていただければ、横展開はいろいろしますし。
○山口知事
 もともと佐賀という県が、山と海が近いので、要は渇水と治水のせめぎ合いで、ずっと苦労の連続だったわけですけど、ここのところ何とか少しおかげさまをもってということもあったんですが、それから、豪雨での災対本部は約30年ぶり。しかも、30年前もほぼ同じエリア。
○赤羽国土交通大臣
 そうですね、平成2年のことですかね。
○山口知事
 なので、今度こそしっかりと──調整池が大分今回、武雄の東川登のかなり大きいやつを掘っていただいたんですが、これも時間かかる。
○赤羽国土交通大臣
 どのぐらいできた。
○国交省職員
 ことし事業化したばかりで、いつまでというのが。
○桃崎議長
 川が決壊しなくても、これたまったということでショックなんですよね。普通、よその地域の水害は川が決壊してあれだけど、川自体きれいなままに。
○山口知事
 こんな急に雨量が。
○赤羽国土交通大臣
 まあ、そういうことになる。根本はそうです。
○山口知事
 ですから、ポンプでできないというか、ポンプが作動できないという状況なので、苦しいですよね。
○赤羽国土交通大臣
 加えて、知事おっしゃられましたように、この河川を氾濫させない、増水させないということと、油を流さないという、逆のベクトルをやんなきゃいけないのは、それは大変。
○山口知事
 この次からは、もう油が出ないような形で、鉄工所とも話をつけながらしっかりやりたい。
○赤羽国土交通大臣
 あと、ここだけじゃないんですけど、ハザードマップを全国いろいろやってもらっているんですけど、北海道も、倉敷も、……なんかもそうですけど、ハザードマップどおりにやっぱり浸水したというのは。
○山口知事
 ここも、まさにこのとおりです、これがハザードマップ。
○赤羽国土交通大臣
 ですから、ハザードマップは結構、市町村それぞれホームページにみんな発表していますし、だから、そこをどう展開するかというのは、住んでいる人は余り関心がなくて、そこを少しちょっと啓蒙していかないと。
○山口知事
 だから、そこがどういう土地だったのかということとか、そういった情報はしっかりやっぱり知っていただくのは大事だと思うので。河川の流れが変わったり、いろんなことをしていますから、そういった──うちは昔話も集めているんですよね。昔そういう何が、昔ここにこんなことがあったみたいな。
○赤羽国土交通大臣
 いや、案外昔話に結構大事な真実が隠されているというか。
○山口知事
 意外と、気象庁の知見も、そんな何百年しかないでしょう。だから、江戸時代より前になると、いわゆる伝説をたどるみたいな。でも、必ずその話っていずれやってくるのでという、経験値的知見でいくしかない。
○赤羽国土交通大臣
 きょうはぼた山のところで、もうご承知ですけど、ドローンを飛ばして、レーザーで全部やって、山の流れというんですか、全部わかるので、あれはやっぱりああいうことが普通に、特殊じゃなくて普通にしていく、アイ・コンストラクシン、石井啓一前大臣の肝入りの、やっぱり公共工事を発展させていく、より高度にしていく、すごいなと思いました。あれがないと、なかなかぼた山みたいなところというのは、どこが危ないかってなかなかですね。
○山口知事
 こんなもんがようできますね。
○赤羽国土交通大臣
 レントゲンみたいな。
○山口知事
 レントゲンみたいな。CTですよね、土砂の。
○赤羽国土交通大臣
 これはこういうものにして、やっぱり予算も集中的に、効率的に使うということでやっていかないと、これだけ異常気象が続くと、国土の安全を守るのは簡単じゃないですよね。
 私も六甲山の裏側に住んでいるので、神戸の。よく似ているんです。広島も、最近毎年のように、安佐北区とか、安佐南区とか、山の麓に住んでいる人たちというのは多いですから。兵庫県は、豊岡のほうは全く平らなところなので、円山川という、どっちが上流か全然わからないところが、10年ぐらい前ですかね、台風でああいう平らなところが溢れると、もう引かなくて大変で、同じような水没した経験があります。
 何か、私、皆さんの要望を聞くのが仕事で来たので、何でも、本当に両局長も来ていますので、地元と本省の、何でも相談させてもらって。
○山口知事
 我々がいつも国交省さんにお願いしていたのは、有明海をつなぐ高規格道路なんですが、これも今回、かなり役立ちまして、やっと福岡県から佐賀県につながる部分が3年後かな。
(「令和4年です」と呼ぶ者あり)令和4年にできるようになって、佐賀の部分も断片的にはあるんですけれども。
○赤羽国土交通大臣
 きょう乗ったね。一応確認しました。
○山口知事
 ありがとうございました。
○赤羽国土交通大臣
 でも道路は、やっぱり災害のときとかを考えると本当に大事ですね。
○山口知事
 高くなっているので、本当に有効ですね。本当にここは低平地なので、このあたりはですね。その中にこう走っている。
○赤羽国土交通大臣
 国土交通大臣になったから、急にそういうことを言っているんじゃなくて、本当に道路は大切ですね。
○山口知事
 佐賀県はこう見えて人口密度が16位なんです。散在しているんですけど、ほとんど人が住まない山がない。道路でネットワークを結ばないとですね。
○赤羽国土交通大臣
 つながらないですね。
 九州って案外山が高いよね。イメージが平野みたいなことだと、全然割合としてはそうでもないんでしょうが。
○坂本副知事
 私も佐賀から武雄に突然行けと指示出されたんですけど、行けたのは高速道路があったからなんですね。閉鎖されていましたけど、緊急車両として通していただくということで、それ以外に行く道がもうなかったですね。だから、どうやって行くんだろうと、電話がかかってきて行けと言われて、どうやって行くんだろうと思ったんですね。やっぱり高規格道路はめちゃくちゃありがたかったですね。
○赤羽国土交通大臣
 あの武雄ジャンクションの、今応急的な復旧をしていますけど、本格的にどうするかというのは、今月末をめどにやって。
○山口知事
 あれも馬蹄形にかなり描いているので。でも応急でもよかったですよね。やっぱり長崎の方が本当にあそこを通れないと、34号の武雄のまちを走っとったから。
○国交省職員
 大渋滞だったですね。
○山口知事
 そうそうそう。びっくりしました。あれがあんなに簡単にというか、早く片側1車線で。
○桃崎議長
 あれは上の山は……。
○国交省職員
 それをだから観測しながら、ちょっと今どうやって安定させるのかを、専門家に言って今月末までに。
○桃崎議長
 筋が入っとったですもんね。
○国交省職員
 そうですね。
○赤羽国土交通大臣
 あと風評被害を、知事が言われたように、相当佐賀全体に深刻だと思っている人が大分いると思います。
○山口知事
 全くだから武雄温泉、嬉野温泉は大丈夫なんですけれども、特に日韓関係もあって、ダブルショックでして。
○赤羽国土交通大臣
 私、日韓…なので、韓国に行くと、韓国の人って結構LCCで佐賀空港にばんばん、…でですね、今。
○坂本副知事
 あったんですよ。ソウル、…にプラス釜山が主要だったんです。
○赤羽国土交通大臣
 私、それを初めて知って、便利に皆さんそういうふうに使っていると。
○山口知事
 場所がいいもんですから。ここから長崎も大分も福岡も熊本もという。
○赤羽国土交通大臣
 だけど、2日前のテレビで偶然見たんですけれども、タイからのインバウンドがすごいんですね。
○山口知事
 ああ、本当にそこは、うちで映画が撮られるので。連発して。
○赤羽国土交通大臣
 全国でインバウンドの上昇率ナンバー2位だと。5倍以上ですか。特にタイの方が来られて。
○山口知事
 多いのは韓国だったんですけれども。まだ、タイはとっても多くて。
○赤羽国土交通大臣
 ものすごい人気テレビドラマが、何とか稲荷神社。
○山口知事
 祐徳稲荷。
○赤羽国土交通大臣
 そこでロケをしたとか、たまたま見て、来るために見たんじゃないですけど、すごい頑張ってるなと。九州は観光資源が満載だから、本当にたくさんの人が来るよね。
○山口知事
 しかも、アジアが開けてくると、九州って近いんですよね。
○赤羽国土交通大臣
 近いですね。
○山口知事
 割と今まで東京を中心に見ると端っこなんですが、アジアで見るとど真ん中なんですよ。
○赤羽国土交通大臣
 そうですね。
 私、三井物産時代に中国に勤務したので。上海ぐらいだったら、東京なんかより目の前でふらっと。僕は東京から上海行くのに、上海の手前に九州があるみたいな、本当にそういうイメージです。
○山口知事
 今度、西安だっけな。
○坂本副知事
 はい。上海も飛んでいます。今度は西安。
○赤羽国土交通大臣
 奥地まで。
○山口知事
 ますます便利です。
○赤羽国土交通大臣
 すばらしい歴史、長安ですからね。
○山口知事
 長安ですね。
○赤羽国土交通大臣
 あの兵馬俑というのは一見の価値があるし、文化交流に……。
○赤羽国土交通大臣
 いつからですか。
○山口知事
 10月の何日からだったよな。
○坂本副知事
 上海もずっと飛んでいますので。LCCなので、1万円弱。
○赤羽国土交通大臣
 東京に行くより……
○坂本副知事
 圧倒的に安いです。七、八千円ぐらい、1万円で。
○赤羽国土交通大臣
 どの地方都市も、地方地域も、どうしても少子・高齢化、人口減少で苦戦しますけど、頑張っていただきたいし、この災害を災い転じて福となすというような結果にできるように、国としても頑張ります。一番御苦労が多いと思いますけど、知事以下、皆さん、議会の皆さんもよろしくお願いいたします。
 また何かあったら。





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