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原田環境大臣との意見交換会

最終更新日:


○司会
 ただいまから原田環境大臣と山口知事との意見交換会を行います。
 初めに、原田環境大臣からご挨拶をお願いします。
○原田環境大臣
 皆さんご苦労さまでございます。環境大臣の原田義昭でございます。
 初めに、今回の豪雨災害によってお亡くなりになられた方がおられるわけでありますけれども、ご冥福をお祈りするとともに、関係者の皆様に心からお見舞いを申し上げたいと思います。山口知事を初め、佐賀県及び関係者の皆様の災害復旧に向けた不眠不休のご尽力に対し、心から深く敬意を申し上げたいと思います。
 あす5日は、大町町及び武雄市にお伺いさせていただきまして、被災状況を確認するとともに、災害復旧の取り組みについて、大町町長及び武雄市長と意見交換をさせていただく、そういう予定にしております。
 環境省では、発災直後の8月29日から、環境省職員及びD.Waste-Netの専門家からなる現地支援チームを貴県に派遣いたしました。災害廃棄物の迅速適正な処理に係る支援を実施していく予定でございます。
 また、大町町の鉄工所から流出した油については、関係省庁及び佐賀県庁と緊密に連絡し合い、収集運搬車両を派遣するとともに、国立環境研究所から健康リスクの専門家を派遣いたしまして、自治体の皆さんからの相談窓口を設置するなど、健康上の件に対して、できるだけ丁寧に対応するということにしております。
 環境省としては、引き続き、被災地の皆さんの一日も早い復旧復興に向け、必要な支援を全力で行ってまいりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 その上で、本当に毎日、知事初め県民の皆様は、豪雨災害にいかにしっかり立ち向かうか、ご努力されていることに心から敬意を申し上げたいと思います。
 実は、私ごとでありますけど、2年前には福岡県の朝倉市、東峰村というところで同じような大変な豪雨災害に見舞われたところであります。佐賀県も含めて多くの皆様、国の皆さんからご支援をいただいて、何とか今復興中でございます。また、この災害というのは、本当にいつ何どき、どこに起きるかわかりませんけど、いずれにしましても、政府を挙げて安倍総理先頭にしっかり、いかなる災害にも対応できるように努力しております。
 どうぞ皆様方も、難しいところは臆することなく、私どもにしっかりまたお申しつけていただければありがたいなと。
 あわせて、先日は山本災害担当大臣がお邪魔いたしまして、いかに大変だったか、私ども政府関係者にしっかりご報告いただいたところでございます。いずれにいたしましても、私ども挙げて努力します。また、この実態は東京に帰りましたら、しっかりまた安倍総理、菅官房長官に報告したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。本当にきょうはありがとうございました。
○司会
 それでは、山口知事から災害等の状況について説明をお願いいたします。
○山口知事
 まず、原田環境大臣、本当にお越しいただきましてありがとうございます。特に臨県の原田大臣、朝倉の経験をお持ちですので、大臣に今回お越しいただいたということ大変うれしく思っています。
 そして、大臣の指揮のもと、環境省の皆さん方から支援をいただいております。災害廃棄物初め、さまざまなことに対してうちの市町にしっかり支援いただいておりますことも、心から感謝申し上げたいと思います。
 若干、特に環境関係に焦点を当てながら話をさせていただきたいと思いますけれども、28日の午前中にかなりの部分がオーバーフローしているという、いろんな情報がある中で、武雄、大町、芦刈といった、武雄、大町が激しいというふうなことは我々考えていたんですけれども、ほかのエリアがどうなのかということも含めてということで、ヘリが飛べなくて情報把握になかなか時間がかかったりもしたさなか、自衛隊の派遣も8時過ぎに決めて、この武雄、大町地区を中心に集結するようなシステムをつくっていたんですけれども、10時に、ちょうど私が県民に呼びかけようという災害関係の会見がありまして、特に車とか不要不急の外出をとめてくれというような、命が一番大事だということの説明をするときに、そのちょうど直前に六角川に油が出ているという第一報がもたらされまして、それを10時の会見の中で私からも申し上げさせていただいたんですけれども。
 ここが難しかったのは、ここが鉄工所になります。ここが病院なんですけれども、六角川は、すぐ有明海に流れ込むことになりまして、その油をなかなか出せない。ほかのところはもうポンプでどんどんどんどん出していくという作業になるんですけれども、油なものですから、そこについて、ここの部分のポンプがなかなか使いにくい。しかも、そうしているうちになかなか機能も低下してまいりましてというふうな中で、そうすると、この油がここにとどまることになりまして、ここの順天堂病院がよくテレビに映りましたけれども、ここの病院が慢性期の入所されている方が、なかなかそこから、孤立なんてよく報道されましたけれども、外にお連れすること自体がかなりリスクでありましたので、いかにここの病院の中にとどまってサービスをしていくのかというのが我々の大きなミッションで、しかも、水位を上げてはいけませんからというところの調整で土嚢積みをしたりとか、いろんなオペレーションを現地と組みながらやることになったわけでありまして、そういう特別な形がここのところはありました。
 ここのところは油がないものですから、もちろん水で浸水はしました。床上、床下含めてとかありましたけれども、ここの部分の河川、有明海の環境もそうですし、ここにお住まいの皆さん方として、この地域の環境というところのあんばいというところに、非常にこのオペレーションは厳しい中で作業をしていただいたということであります。
 そういった意味で、特に浸水がひどかったのは、明日行っていただくこの大町です。もうハザードマップどおりです。ここは小さな町なものですから。
 ちょうどこのぼた山のほうが、土砂崩れを起こしておりまして、二次災害、さらにこの山は動くというリスクがあったものですから、ずっとチェックを今まで、この3日間ぐらいかけて、土木研究所の協力を得ながらやっておりまして、ちょうど、この3時に避難指示の解除ということを町のほうから発表いただきまして、今、避難所が大体、簡単に言うと、大町が200で、武雄が70ぐらいだったんですけど、この200がこれから大幅に縮小すると思います。もちろん戻れない方も、ここ……
○原田環境大臣
 けさのNHKのニュースでも報道されていましたが、御苦労されていたからね。
○山口知事
 はい。なので、この3時のやつで戻れる方が大分ふえましたので、大分喜んでおられたでしょう。
○県
 そうですね。
○山口知事
 ちょっとまだ先がわからなかったので、きょうここで、そういうタイミングでありますので、ぜひあしたはまた見ていただいて、武雄のほうは北方というエリアを中心にかなり広範囲になっておりますので、こちらのほうはそういった意味ではもう復旧モードの中で、廃棄物の問題だとか、さまざまな課題を市のほうは抱えておりますので、ぜひ大臣におかれましては、また御高配いただきまして、御支援いただいたらありがたいと思います。本当にありがとうございます。
○原田環境大臣
 知事、今回のことは、それ自体大変ですけれども、あわせて油が川に流れ出して、非常にまた東京でも心配しておりまして、これがまた海にも近いということで、そういう意味じゃ、オイルフェンスなんかでしっかりされているようですけど、やっぱりその辺の問題もできるだけ大きくならないように、私たちも検討しなきゃならないと思っています。
○司会
 ありがとうございます。
 それでは、山口知事から緊急要望書を原田環境大臣へお渡しをお願いいたします。
【佐賀県知事、緊急要望書を原田大臣へ手渡す】
○山口知事
 よろしくお願いします。
○原田環境大臣
 それでは謹んでお受けいたします。
○山口知事
 ありがとうございます。
 大臣、るるここに要望を書いてありますけれども、特にうちの特徴は、さっきの油。
○原田環境大臣
 ええ、そうですね。
○山口知事
 このエリアは油が民家の中にも大分入っているもんですから、そういったところについて御高配いただけるとありがたいと思っています。普通に適用すると、全壊、半壊という基準との、それ以上のダメージを受けておりますので、よろしくお願いします。
○司会
 それでは、桃崎県議会議長のほうからもお願いいたします。
○桃崎議長
 きょうは大臣、本当にどうもありがとうございます。国のほうでもずっとこの前から大分心配していただきまして、今、知事も申し上げましたけど、佐賀県一体となって復旧に向かっております。しかしながら、今言われましたように、特殊な事情でございますので、どうぞそこはよろしくお願いいたします。
 本日はありがとうございました。
○司会
 ありがとうございます。
 それでは、また意見交換がございましたらよろしくお願いしたいと思っております。
○山口知事
 この町は職員が、保育園とかを入れても100人ぐらいしかいなくて、だから、うちもずっと県の総務部長を張りつけて……
○原田環境大臣
 ああ、そうですね、本当。
○山口知事
 ほとんど代行しているような形で、大分支援をさせて。
○原田環境大臣
 しかも、これは蛇行というんですか、六角川。
○山口知事
 はい。
○原田環境大臣
 すごいやっぱり平たいんですかね、これは。そういう意味じゃ。
○山口知事
 もう佐賀は常にこの水不足と、渇水と洪水に対しては、水との闘いをずっと昔から。
○原田環境大臣
 そうですね、これはね。
○山口知事
 はい。もう暴れ川で。
○原田環境大臣
 ああ、そうでしょう。
○山口知事
 こういう川がいっぱい。牛津川というほかの川とかもあってですね。非常に山との距離が近いんです。
○原田環境大臣
 そうですね。
○坂本副知事
 あれが蛇行している。
○原田環境大臣
 ああ、そうですね。
○坂本副知事
 毛細血管のようにですね。
○原田環境大臣
 本当にそうですね。しかも、そこから先はすぐ海でしょう。
○山口知事
 そうです。もうあそこです。
○原田環境大臣
 ああ、そうですね、あれは。
 これは本当に御心配ですけれども、また職員の皆さん、県民の皆さんが総力戦で頑張っていただくようにね。
○山口知事
 本当にみんな支え合いながら、本当に私も避難所を回りましたけれども、みんなもう、何と言うんでしょう……
○原田環境大臣
 お年寄りは大変お疲れでございますからね、これは。
○山口知事
 はい、お疲れで。でも大分国からもクーラーの支援とかいただいて。
○原田環境大臣
 そうですか。
○桃崎議長
 九州のほうは何年か前か大水害があっておりますから。
○原田環境大臣
 そうなんですね。
○桃崎議長
 その教訓もあってですね。
○原田環境大臣
 去年の7月も豪雨で、そういうことで、本当に……
○桃崎議長
 支援も結構ですね。
○原田環境大臣
 そうですね。
○山口知事
 まあ昔と違って、朝倉もそうでしたけれども、線状降水帯でとどまるんですよね。だからなかなか引かないので、ずっと同じ地域に来るような形で。昔は台風でふっと去ってもらったんですけど、何か形が今までとは違うものが多くてですね。
○原田環境大臣
 しかもちょうど9月1日の防災の日を全国されています。これは国は国で防災対策をということでね、本当挙げて防災対策を強化しておりますけどね。そういう意味では佐賀県さんの災害では、しっかり防災、また回復の過程を見せていただくということが大切ではないかと思います。
○山口知事
 あと、とにかくうちの県は人命第一だということは何度も何度も今まで避難所で申し上げて、もちろん避難される方も戻りたいんだけれども、確認させてくださいというところの説明を再三させていただいたところというのは伝わっていたところもあったと思います。
 やっぱり洪水なので、1階がほとんど使い物にならなくて、廃棄物がかなり出ておりますので。
○原田環境大臣
 そうなんですね。実は、私ども環境省は、一般的に災害対策はもちろんするんですけれども、とりわけ災害廃棄物とか、災害の後でこういうごみやら何なり残ったものになりますかね、そこについてはとりわけ私どもプロパーの仕事で、しっかりそれをどうやって処理するかということを、私ども職員もそれにかかりきりでやりますので。今回また、防災のほうをしっかり、ぜひまた臆することなく何でも私どもに言ってください。
○山口知事
 はい。
○原田環境大臣
 はい、九州の事務所の所長であります。
○岡本九州地方環境事務所長
 熊本地震のときに、私どもの事務所熊本にございまして、あのときもやっぱり災害廃棄物が大量に出て、そのときに経験している職員を今回県庁で循環型社会推進課長さんと一緒に我々サポートさせていただいていますので、引き続きしっかりとサポートさせていただきます。
○山口知事
 むしろこれから御支援いただける……
○原田環境大臣
 どっちかというと環境省は、今までは国交省、農水省、そういうところが主になりますけれども、そういう意味では、これからしっかりとまた私ども気合い入れてやりますから。
○山口知事
 ありがとうございました。
○司会
 そしたら、以上をもちまして、原田環境大臣と山口知事との意見交換会を終わります。ありがとうございました。

 


○記者
 では、幹事社のサガテレビから質問させてもらいます。
 まず、きょう原田環境大臣にどういったことを要望されたのか、差し支えない範囲でお願いいたします。
○山口知事
 今回の災害の一つの特殊性として油が出たということですので、それについて特段の配慮をいただきたいということと、これから災害廃棄物の問題が非常に大きくなりますので、そういったことに関する支援の要請などを行いました。
○記者
 あともう一点、きょうで大雨災害からおよそ1週間になりますけれども、今、知事が感じていらっしゃることをお願いいたします。
○山口知事
 本当に全ての皆さん方、支えていただいた県内外全ての皆さん方に心から感謝申し上げたいと思います。
 県としては人命第一という基本方針で前広に、そして幅広に情報発信と情報共有をしっかり図るということを基本方針に鋭意取り組んでまいりました。もちろん、その間、さまざまな難題、課題もありましたけれども、本当に多くの皆さん方の支援と、アドバイス、何よりも佐賀県民の皆さん方のお互いを思いやる心、そして、その取り組みとかそういったことに大きく支えられていると思っています。
 まだまだ、きょうは大町のボタ山のほうの検証が済みまして、方向性が出せて、15時に水川町長のほうから解除ということが出せて、避難民の皆さん方は非常に喜んでおられたという話もお伺いして、できる限り早目に展開したいんですけれども、やはり人命第一で一つ一つ丁寧にやらせていただきたいと思いますし、まだ油対策も今残って道半ばでありますので、今もずっと皆さん方が鋭意作業を検討中ですので、これを引き続き一日も早くしっかりと対応ができるような形にしていきたいと思います。
○記者
 幹事社からは以上です。
○記者
 これから応急対策も終わって復旧・復興に向けても動きが進んでいくと思いますけれども、それに向けた決意をお願いします。
○山口知事
 被災されている方々にはとことん寄り添いながらも、これから復旧に入っていく。そして佐賀県全体のことに関しまして、これから元気に前に進めていかなければいけないということ。きょうも例えば、国体の結団式、私は久しぶりにスーツ姿で出ることになりましたけれども、これからはそういった佐賀県全体を前に、佐賀県民を勇気づけるようなさまざまな施策についても取り組んでいかなければいけない時期に入ってくるだろうと思っています。





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