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山本内閣府特命大臣(防災)との意見交換会

最終更新日:


○司会
 ただいまより政府調査団と佐賀県との意見交換会を始めます。
 まず、山本内閣府防災担当大臣よりご挨拶をお願いいたします。
○山本内閣府防災担当大臣
 ただいまご紹介いただきました防災担当大臣の山本順三でございます。九州北部地方で続く断続的な大雨により、特に佐賀県におきましては28日に大雨特別警報が発表されたところでございます。そのこともありまして、複数の方々がお亡くなりになられましたし、大勢の皆さん方が被災されたということでございまして、ご冥福と、それからお見舞いを申し上げたいと思います。
 災害対応に当たられている山口知事初め、関係の皆様方のご労苦に対しまして心から敬意を表したいというふうに思っております。
 本日は、朝、東京を出発いたしまして、武雄市の市道北方中央線の浸水箇所、それから、大町町の油流出を含む六角川周辺の浸水箇所、また、多久市の牛津川越水箇所の現場を視察いたしましたし、武雄市と大町町では避難所も拝見させていただきました。被災された方々が一日も早く安心して暮らせるように、そしてまた、にぎわいというものを早く取り戻すことができるように復旧・復興の迅速な実施を国としても支援してまいりたいというふうに思っております。
 政府といたしましては、実は昨日まで3日連続で関係閣僚会議を開催いたしまして、そして、昨日は安倍総理からしっかりとプッシュ型支援をしていくように、それから、いわゆる現地目線で、現地の皆さん方のいろんな要望をしっかりと今回の政府調査団で聞いてこいというような指示をいただきまして、私どもも早速にプッシュ型支援の絡みで段ボールベッドが避難所に届いておったり、そういう状況を見て、何とか早くに対応ができていたんだということで胸をなでおろしはしましたけれども、実のところ現場ではもっともっと大変厳しい状況であるということもしっかりと把握してまいりました。
 ぜひそのことも踏まえて、これからの対策を講じていきたいと思いますし、今ほど申し上げた政府調査団、各省庁から30名のメンバーがきょうは来ておるわけでございまして、そういった意味では、きょう、この視察によってさまざまな案件を持ち帰って、そして、それをしっかりとそしゃくをしながら、一日でも早くに皆様方のご要望に応えるべく努力をしてまいりたいというふうに思っておりますので、ぜひ忌憚のないご意見を頂戴して、それぞれの宿題も与えていただければありがたいと思うわけでございます。
 昨年の西日本豪雨、私も愛媛県の被災地ということもございまして、きょう、あちらこちら現場を見せていただいて、去年のことがきのうのことのように思い出されるように大変厳しい状況を見せていただきました。ぜひこれからもまだまだ厳しい状況が続くというふうに思いますけれども、私どもも全力を挙げて現場の皆さん方に寄り添いながら対策を講じていきたいと思いますので、今回このような視察を受け入れていただいたことを心から感謝申し上げますとともに、そのお気持ちに応えるべく全力を挙げて対応してまいりたいと思いますので、そのことを一言申し上げて、私からの挨拶にかえたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○司会
 では、続きまして山口知事より現在の状況を申し上げます。
○山口知事
 山本大臣、きょうはありがとうございました。そして、今回の災害に対しましては、国のほうからも自衛隊、消防、そうした実動部隊を中心に、非常に多大なサポートをいただきました。心からお礼を申し上げたいと思います。
 昨日の夕方から復旧を中心に,応急対策から復旧というふうに事態、状況は推移しているわけでありますけれども、今回、せっかく大臣にも来ていただいたので、我々の記憶が薄れないうちに、若干これまでの我々の取り組みについて説明させていただきたいと思います。
 ちょうどこの第8回災害対策本部、先ほど開いた会議の中に県の体制等というところがありますけれども、我々は実は水曜日の朝に雨がかなり降るんではないかということは覚知しておりまして、その前日の22時に災害警戒本部を設置しまして、第1回の本部会議でしっかり警戒するということを打ち合わせていたところでありました。そして、28日水曜日の早朝にかなり大量の雨が降りまして、7時に第2回の災害警戒本部の会議を実施したわけですけれども、簡単にいいますと、いろんなところで何が起きているのかということを把握するのに非常に手間取ったというか、少なくとも全容を把握できなかった。市町との連絡はとれているけれども、各市町自身もどこで何が起きているのかということの情報というものは捕捉できていなかった。我々とすると、ヘリコプターで飛んで全容把握をしたかったけれども、ヘリコプターが上空を飛べる天候状態ではありませんでした。
 その中で、少なくとも我々のほうに東多久、そして、亀の甲地区で取り残されているという情報は覚知していたので、少なくともその2点をもちまして自衛隊に久留米駐屯地から災害派遣要請を私のほうが8時4分にさせていただいて、まず、この目的地として亀の甲地域と東多久というところをターゲットに移動していただけないか、出動していただけないかということで快く自衛隊さんのほうから出動いただいたということであります。
 例えば、亀の甲地区でありますと、結局、消防団のほうが対応できて、それで救出ができたりということもあったわけですけれども、やはり全容もなかなか我々がつかめなかったので、その中でどこにそういった戦力を配分していいものなのだろうかと。佐賀県はこれだけ広いわけでして、もちろん六角川とか牛津川ありますけれども、松浦川が北のほうには通っていまして、どこにこの部隊を転戦するように準備をすればいいのかというところが非常に悩ましい状況でありました。
 ということとあわせて、10時に私のほうから県民に呼びかける会見をしたわけですけれども、その10時の直前になりまして、油流出が出たという情報が9時40分、50分ぐらいにもたらされまして、実はこれが非常にオペレーションを困難にする一つの課題になりました。10時の記者会見では、報道の皆さん方は私が油流出の第一報を伝えたことはよくご存じだというふうに思います。
 そうした中で、少なくとも武雄、そして、30年前にも被災した北方、大町地区というものを中心にやるべきではないかということで、そのときに書いたのがこれですけど、この北方、大町、ここを何とか一つにターゲットにすべきではないかというみんなの意見が一致しまして、ただ、山が崩落していて住居が埋まっていたりするかもしれないので、少しでも早くヘリが飛び立てられないだろうかと、私も官邸と、それから、消防庁とは連絡をとって、例えば消防庁長官と、ヘリが飛べたらという話は差し上げておいたんですけれども、なかなか午前中の間飛べる状況ではなかったということがあります。そうは言いながらも、こちらのほうを中心に武雄総合庁舎に副知事を派遣いたしまして、いずれ大町のほうには総務部長をリエゾンで派遣しました。
 ということをしながら、状況を見ていたわけなんですけれども、午後になってヘリが飛べるようになりまして、そうしますと、山の中に多くの傷がいっぱい見えているものの、恐らく住民がそこに埋まっているということは可能性が薄いんではないかと、これもまだ一応推測なんですけれども、上から見た状況では、ということで、こちらのほうに武雄総合庁舎のほうに自衛隊の部隊と消防の部隊を集結するように調整をしまして、集まっていただきました。そのときに、多くの家がいっぱいヘリから映るわけですけれども、例えば、鬼怒川のときとかみんなこうやってされているわけですよね。ところが、全く佐賀の場合はそういうところが視認できなくて、人が中におられるのか、2階に上がられているのかどうかというところがよくわからなかったので、基本的にはローラー作戦で全部回る戦略を立てようということで、これは坂本副知事がローラーの指揮をとってもらって調整をするということとあわせて、それから、大臣、もう一個、今回の問題の難しさは油流出でありまして、油はできる限り川、有明海に流したくないという環境上の問題がありました。ですので、ほかの地域はポンプアップして全部水を出してしまうというオペレーションの中で、なかなかそれがステイというところと相まって、ただあんまりステイすると、あそこの中には順天堂病院がありますので、そこのバランスというのが非常に難しかったということです。ですので、これは小平さんとも相談して、土のうを積もうということを指示しました。順天堂病院に自衛隊の皆さんが行ってもらって、土のうを積んで万が一の事態に備えようということで、それで武雄の総合庁舎のほうで建設協会とかいろんなところの協力を得ながら土のう積みをして、推移を見ながら、そして、自衛隊の皆さん方、それから、海自の皆さんもそうですけれども、吸い取りをしながらオイルフェンスを張りながらというオペレーションになりました。そこであそこがどうしても水がたまって、あのエリアだけが、一番右のところですね、ということで、あれがかなり報道されるということになったわけでありまして、我々が心配したのは、その中でもコントロールはしていたんですが、その翌日の木曜日の朝にまた雨がかなり降るかなという情報が気象庁のほうからいただいていたので、その朝を警戒するために最大の努力をして、朝の6時から本部会議、災害本部を開いておりますけれども、水位を見ました。幸いに雨がそこまでは降らなかった、そして、大分土のう積みの作業も含めて、多くの自衛隊の皆さん方に病院のほうに行っていただいたので、大分安心感は感じていただいたというふうに聞いております。そうこうしながら推移がありまして、いまだに黒いというか、オイルの除去というところが今1つの課題になっております。
 そういう状況で、木曜日になりまして、ヘリ視察、現地視察ということもしまして、順次今、復旧ということで、やはりうちの場合は避難所が大分早く人が減りまして、もともとは28日は2,900人避難があったんですが、29日の朝になると1,600人、30日の朝になると500と、大部分戻って、皆さん1階の片づけに戻られるようになりまして、本日は347人、そして、そのうちの大町が266人ということになりましたので、大町の皆さん方は今何とか昼間戻れる人は戻って、夜は避難所に戻るという、大分オイルも入っていますから、ということになっていますので、これからこういった皆さん方の片づけとか、さまざまな作業、それから、廃棄物の処理、そういったところも含めて、ボランティアの皆さん方、そういった方に来ていただくとか、そういうこれからの対策をしなければいけないという状況になっておりまして、その大きなポイントをまとめたのが今後の対処ポイントということで、油対策、順天堂、避難所、生活再建、市町、こう書いてありますけど、こんなところを中心に我々として対策を打っていきたいと思いますので、それぞれ大いに国の皆さん方にご協力をいただきながら今やっています。そういったことについて、これからも地元のニーズに応じて対応いただけると非常にありがたいということであります。
 とあわせて、きょうは特に緊急要望ということで……
○司会
 この件につきましては、モニターの前で具体的にお話いただきたいと思います。
 では、前にご着席いただいて、意見交換会に移りたいと思います。よろしくお願いいたします。
○山口知事
 私のほうから、ここに要望内容を書いておりますけれども、簡単に申し上げて、佐賀県は非常に低湿地にあります。そして、特に今回、油流出という特殊性というのをぜひご配慮いただけると、非常に特異な災害となりましたのでということと、なかなかやっぱり山間部はヘリでないと進入できないなということも再認識させていただきまして、今回我々もちょうど来年の3月には導入される予定であったんですけれども。県警ヘリがちょうど今オフになっていまして、他県のヘリに来ていただいて、いろいろ連絡するんですけども、厳木から相知に回って富士と言っても、厳木と言っても、なかなかぴんと来ない。なので、やっぱり自分のところはいろいろ記号を使ったりというのもいろいろ試みるんですけれども、そういったところについての習熟もやっぱり我々としてもしなければいけないと思いました。
 そして、右側に全般、被災者生活支援ということでありまして、特に今回は1階に浸水している皆さん方の、特に2階との階段まで来たという方も結構おられまして、しかもオイルが入っていたりしますから、いつもの基準ではなくて、ぜひ佐賀県の特殊性を鑑みていただいて、生活支援の住家被害の認定に当たりましてはしっかり対応いただきたいと思います。佐賀県の場合は特に人口要件なんかも緩和するように県単でやっていたんですけれども、そういったことも含めて、ぜひご検討いただきたいと思います。
 2番目の激甚災害の早期指定につきましては、ぜひ、これからしっかり山の中も入って行きますけれども、早期指定をお願いしたいと思います。
 3番目に、商工業、農林業等の支援ということでありまして、特に農業施設等、トラクターとかいろんなものが大分今回やられております。
 それから、特に水没地域につきましては、かなり傷んでいまして、ぜひみんなにもう一回頑張ってもらい、前を向いてもらうために、そして、34号線沿いにずっと商店が並んでいるわけですけれども、ぜひみんなにもう一回商店それこそあそこはちゃんぽん街道で……
○山本内閣府防災担当大臣
 そうですね。
○山口知事
 もう一回おいしい……
○山本内閣府防災担当大臣
 井手ちゃんぽん。
○山口知事
 そうです。そういったところも、またぜひ元気に復活できるように、県も一生懸命やりますので、国のほうからも支援いただきたいと思います。
 それから4番目ですが、災害復旧事業の早期採択ということでありますので改良復旧、やはり県土が脆弱だということを改めて認識しましたので、こちらのほうもぜひよろしくお願いしたいと思います。
 最後に、強靱な施設等の整備なんですけれども、これから我々も1回整理をして、どういう施設整備が必要なのか、そして、この低湿地に我々としてどういうような避難施設、拠点が必要なのかということについてもう一回再検討したいと思いますし、例えば、鉄工所のああいう油の槽、ああいったところは、あれは24時間動いているんですけれども、緊急時にはどういう対応をしておくべきなのかということを我々しっかり検討させていただきたいと思いますので、その間、いろいろ要望させていただくことがあると思いますので、大臣におかれましては、ぜひそういったことの窓口にしていただきまして、ご配慮いただけるとありがたいと思っております。
○山本内閣府防災担当大臣
 ありがとうございます。今ほどの知事のご要請というのをしっかり受けとめていきたいと思います。
 きょうは与野党を超えた国会議員の先生方がお見えでございますから、いろんな陳情も私どもに来られると思いますので、しっかり相協力をしながら、対応を練っていきたいと思っています。
 去年から今年に続いての災害であります。まだまだこれからも台風のシーズンを迎えるわけでありますから、しっかりとした対策を講じていかなければならないと思いますが、まずは被災されたところに対しての手当てをしっかりやっていく。これは先ほど申し上げましたが、総理のほうからも、現場の視点に立っての対策を早急に講じるようにというようなお話がありましたし、我々内閣府も小平審議官を初め、各省庁の大勢の皆さん方がこちらのほうに入って、さまざまな知見を蓄積しておりますので、県の皆さんと、あるいはまた市、町の皆さんとの連携というのをしっかりとれるような、そういう対策を早々にしておるところでございます。ぜひまたここの連携をしっかりとっていきたいというふうに思っております。
 それと、商工業、農林業、実はきょう、国道34号のちゃんぽん街道、あのあたりの状況を見まして、去年、私どもは愛媛でもやられましたけれども、大洲の商店街の地域とよく似た光景なんですね。去年のことを本当にきのうのように思い出されましたけれども、いろんな制度があります。特に、我々、熊本地震のときにスタートしたグループ補助金、これは本当に使い勝手のよろしい、4分の3の補助が出るということであります。そのことも含めてしっかり検討していただいて、我々もそれ、経済産業省もきょうは来ておりますから、対応方よろしくお願いしたいのと同時に、農林水産業についても、きょうはたくさんメンバーが来ておりますので、皆さん方のご要望、特にオイルの案件がありますから、余計に難しいだろうと思いますけれども、そのことも含めて対策を講じていきたいと思っています。
 それと、被災者支援ですけれども、半壊、全壊だといろんなことがあるんだけど、今、知事おっしゃるように、オイルという特殊要件がありますから、それをどういうふうに判断していくのか、今議論をしている最中ですので、ぜひまた皆さん方のご意見もしっかり受けとめながら、どういう対策を講じるべきかについての議論を重ねていきたいなというふうに思います。
 あと、現場を見せていただきましたけれども、公共土木施設、これもやるべきことをしっかりやっていかなければならないと思っております。下の強靱な施設等ともつながるんですけれども、国土強靱化ということで3カ年の防災・減災、国土強靱化、3カ年、この対策を今している最中でございます。国費で3.5兆円、事業費ベースでいったら7兆円の大きな予算を今執行している最中で、今概算要求の時期でありますけれども、来年度、令和2年度で3カ年が完結するということでありますから、そちらのほうの対策も我々も考えていきたいと思いますし、今要望があるのは、3年たった後どうするんだいと。とてもとても3年でも答え出ないよねということでございます。その要望は国会議員の先生方からもどんどん来ておりますし、また、各地方からもその声が上がっております。どういう形になるかは今後のことではありますけれども、ぜひこれから災害が続くであろうこの日本国でありますから、その防災、主に事前防災という観点での対策が講じられるような努力をしていきたい。そのために、官邸に対してもアピールしていきたいというふうに思っておりますので、ご一緒に力を出していただいて、対応してまいりたい、このように思っておるところであります。
 そこで1つお願いでございますが、今回、国土強靱化の5カ年計画、見直しをいたしまして、新たにスタートいたしました。それに伴って、各地方自治体、都道府県は国土強靱化地域計画をしっかり立てていただいて、それにのっとって我々もこれから作業をしていこうと思っておりますが、その次の段階の市町村が、まだまだ全国的にきわめて進捗度が低いということがございます。恐らくこの佐賀でも……
○山口知事
 今、もうそのご指摘をいただいて今取り組んでおります。
○山本内閣府防災担当大臣
 もうこれはしつこく言っておりまして、ぜひやってもらいたいということで、これを一つのベースにして、我々は交渉材料にしていきたい。3カ年ではとてもこれは始末はできない状況の中で、これとこれとこれは残っているんだと。それについては、それ以降も対策を講じてもらいたいという、そんな強い気持ちを込めてお願いをしておりますので、ぜひまたよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 いずれにしても、現場を見まして、私が想像しておった以上にやっぱり厳しい状況にあることを改めてこちらに参りまして感じましたので、そのことは帰ってしっかり官邸に伝えますし、各省庁できょうのことを受けとめて、一緒になって復旧工事に向けて努力をしていきたいと思いますので、いろんなことをどんどん我々にも伝えていただきたいと思います。
○山口知事
 今、山本大臣からお話しいただいたように、強靱化の延長については我々も非常に必要だと思っていて、GM21で、20人の首長さんと僕らの会議を年に3回ぐらいやっているんですけれども、その中でこの話もちょうど話題になったところだったんです。年度内にみんな21、全部終わらせようぜという話をしていたところだったので、それもしっかりと佐賀県はやっていきたいと思います。
 もう一点、先ほどちょっと言い漏らしたんですけれども、順天堂病院は、実は慢性期の病院で、外に動かすということは極めて難しい患者、入所されている皆さん方なんですね。ですから、我々も孤立とよく書かれていましたけれども、あの方々をいかにあの中で安全に看ていただけるのかというための努力をしたわけなんですけれども、そういう施設というのは県内には幾つかありまして、そういったところを自立的にそこで何とかなるような仕掛けを僕らも考えなければいけないというふうに思っています。
 おとといだったと思いますけれども、夕方、官房長官のほうからも直接電話をいただきまして、もう何でも言ってくれと、何でもやるからというふうに非常に力強いお話をいただきましたので、非常に我々もそれで勇気百倍でいろんなお願いを出させていただいたところであります。
 これからもぜひ我々も山本大臣、被災県の愛媛からということもあって、非常に頼りにさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思っています。
○山本内閣府防災担当大臣
 きのうも閣議で予備費をお預かりさせてもらいました。また、いずれ様子を見ながらですけれども、去年もそうでしたけど、官邸で総理、官房長官、何でも言ってこいと。
 あと、地方交付税の前倒しから、復興から始まって、いろんな考え方があるんだと。なにはともあれ被災者の皆さん方をしっかりと、いわばお助けをしていくというような観点だけは絶対忘れずに、例えば、去年こんなことがあったんですね。暑い夏の真っ最中で、避難所にクーラーを。クーラーをどんどん入れろということで対応させようとしたんですが、ごく一部ですけれども、クーラーはもう結構ですと、返してきたところがある。なぜか。それは地元負担がちょっとだけですよ、1割ぐらい、それを出せないんだと。そんなばかな話をするなと、予算はどうにでもないんだというようなことで、それは地元の市町村に対して非常に強い激励になりました。総理も広島、岡山全部入っていただきましたけれども、各所にそういうふうな非常に力強い発言をいただいたので、我々としても、その発言をベースにして、アピールするところはどんどんアピールして、そのアピールの原点は何かというと、自治体、現地の皆さん方の声をしっかり体で受けとめてと、そういうことに相なろうかと思いますので、山口知事のその勢いをしっかりと届けたいと思います。
○山口知事
 ありがとうございます。
○山本内閣府防災担当大臣
 頑張ってください。
○司会
 桃崎議長からも一言お願いいたします。
○桃崎議長
 大臣きょうはありがとうございました。今、知事のお話、それから大臣のお答えを聞きました。各地域の県議も各地元にへばりついて今、しっかりと頑張っております。
 これからいろんな問題等、もっともっと出てくると思います。そういう要望等を今言われましたように柔軟な対策をつくっていただきたいと思うわけでございます。
 これから佐賀県の将来の方向づけ、形を、この際、強靱化に向けて頑張りたいと思っております。
 先日、愛媛の昨年やられたミカン産地の視察に行ったんですよ。そしたら、すばらしい復興ができて、しかも復興だけじゃなくて、新しい形も、将来に向けた対策を立てようというような、すばらしいことをされていました。それから新しい佐賀県のほうも、これから安全な県土づくりをよろしくお願いいたします。
○山本内閣府防災担当大臣
 はい、そういう形で対応してまいりたいと思います。

 

○記者
 大臣がオイルの特殊性について議論しているということを言われましたけども、県として具体的にオイルがらみのところで国に対する要望というのはございますか。
○山口知事
 そうですね。被災者支援法のスキームなんかもですね、例えば要件が決まっていて市町で何戸以上が全壊、半壊とかですね、半壊のときの要件がどうかとかあるんですけれども、一律に当てはめるんではなくて、今回特にオイルが付着したという事案でもあるのでそういったところに柔軟に対応できるような制度運用がなされるようにというようなことを申し上げました。
○記者
 今日は御一緒には視察に行かれているのかと思ったんですけれどもそうじゃなかったんですね。
○山口知事
 私は私で行ったので。国は国でまた着眼点があるんではないかと思います。
○記者
 まず要望のなかで激甚災害についての要望があったわけなんですけども、それは現段階で大臣も調査していますがというところで明言はできないわけなんですけれども、それについては今後県としてはどういうふうになってほしいか、その辺はいかがですか。
○山口知事
 私もヘリから上空偵察をしたんですけれども、山岳、山の地域の農地なんかもですねだいぶやられておりますので、特に農地関係などは適用になるんじゃないかと私は思っているんですけれども、そういったことをできるだけ早く判断していただけると非常に助かるなというふうに思っております。





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