国際ロータリー第2740地区大会の開催を心からお祝いいたします。
会員の皆様におかれましては、「親睦」と「職業奉仕」の理念のもと、長きにわたり、佐賀と長崎の交流を深められながら、各地域での奉仕活動に取り組んでこられました。
皆様のこれまでの御功績に対しまして、深く敬意を表しますとともに心から感謝申し上げます。
「人生を重んじて、常に未来に光明を望んで行くのである」
これは、今年百回忌を迎えた佐賀の偉人・大隈重信の言葉です。
大隈は、長崎・五島町の佐賀藩英学校「致遠館」の創立に貢献し、自らも海外の知識や技術を学ぶとともに、藩を超えて集まった同志たちとこの国の未来を語り合い、新しい価値観に触れ、視野を広げていきました。
その学びと交流は、その後、日本初の鉄道開業や通貨「円」の制定、早稲田大学の創設など、近代日本の礎を築く大きな力となったのです。
激動の時代にあっても未来への光明を望み、人と人とがつながりながら、新たな時代を切り拓いた大隈の言葉は、今、時代の節目に立つ私たちが前へ進んでいくための力強いメッセージでもあると思います。
皆様におかれましては、これまで、交換留学生を対象とした研修旅行をはじめ、佐賀、長崎両県の青少年交流など人づくりにも力を尽くしてこられました。
コロナ禍にあり社会が大きく変わろうとしている今、こうした皆様の御活動は、未来を担う若い世代に共に手を携える機会と、新しい道を切り拓くための勇気を与えているように思います。
これからも、佐賀と長崎の皆様の地域をよりよくしていこうとする志が受け継がれ、未来を創る大きな力となっていくことを心から期待しています。
佐賀県としましても、佐賀・長崎が連携して魅力を発信するデスティネーションキャンペーン「SとＮ」を展開するなど、活力溢れる地域の実現に向けて新たな一歩を踏み出しました。
また、「人を大切に。世界に誇れる佐賀づくり」を県政の基本理念として、様々な視点や考えが融合することで、新たな時代にふさわしい地域づくりができるよう、これからも力を尽くしてまいります。
結びに、本大会の御成功と、皆様方のますますの御活躍と御健勝を心からお祈りしまして、お祝いの言葉といたします。