佐賀県 こちら知事室です佐賀県 こちら知事室です(スマホ版)
背景色
青
黒
白
文字サイズ
拡大
標準

二者協議に係る合同記者会見 質疑(全文)

最終更新日:

 皆様のお手元に合意書が行き渡りましたら、質疑応答に入ります。

 合意書の写し、皆さんお手元に行き渡りましたでしょうか。

 それでは、質疑応答に入ります。

 ご質問の際なんですけれども、まず社名とお名前、それから水嶋次官と山口知事どちらへのご質問か。またはお二人へのご質問か。まずお伝えいただいた上でご質問をお願いします。

 あともう一点お願いなんですけれども、ご質問の際マイクを、手話を入れていますので、マイクをお使いください。こちらは特に操作は不要なんですけれども、なるだけ近づいて、赤ランプがついている状態でご発言お願いいたします。

 それでは、まず幹事社からご質問お願いします。

○NHK

 まず、ルートを特定しない形での環境影響評価を行うということで、冒頭の1のところで、幅12キロを参考にというふうにあるんですが、従前の説明だと、国側は有明海沿岸道路を南限なんじゃないかとか、あと県側は佐賀空港ルートは一考に値するというふうに議論されていたと思うんですけれども、この点がどういうふうな今結論に至っているのかという点をまずお伺いします。お二方に。どういうことでまとまったのか。

○水嶋国土交通事務次官

 ご質問ありがとうございます。まず、今回のアセスは、特定のルートを前提にしたものではないということでアセスを進めていくということで合意をしたものであります。その上で、幅を持ったアセスをするというのは、北陸新幹線の例があるということで、その例を参考にさせていただくということであります。

 ただ、私どもとしては、念頭に置いているルートがあるわけでございますけれども、一方で、佐賀県においては県内に様々なご意見がある。それを集約していくためのプロセスとお時間が必要だということだと理解をしておりますので、このような合意内容になるというふうにお考えいただければと思います。

○NHK

 アセスに関連してなんですけれども、来年度から行うということなんですが、これは概算要求に盛り込むかどうかということと、アセスの期間というのはどれぐらいになるのかということを。

○水嶋国土交通事務次官

 令和9年度の概算要求の中に盛り込んで、令和9年度から予算的な裏打ちがある中でアセスを進めていきたいというふうに思っております。

 アセスの期間については、通常、3年ないし5年ということでございますが、とにかく技術的な内容が関係してまいりますので、技術的な議論を通じて、佐賀県のご協力とご理解を得ながらアセスを進めていくことになるというふうに考えております。

○NHK

 財政負担等をお伺いしたいのですが、フリーゲージトレインのところ、フリーゲージトレインの事情があるということから特別な配慮を行うということで合意に至っていると思うんですけれども、従前、整備新幹線のスキームの見直しという点にも言及もされていたと思うんですが、何か具体的に財政負担の在り方についてどのような形を検討されているか。

○水嶋国土交通事務次官

 現時点で何か確定的に具体的なことが決まっているということはございません。ただ、この佐賀県の場合に関しては、フリーゲージトレインを国が開発していくということを基にして今まで議論が行われてきました。にもかかわらず、残念ながらフリーゲージトレインの技術開発が成功しなかった。技術開発でございますので、成功しないこともたまにはあるんだろうということではございますけれども、やはり佐賀県の場合は、国が進めようとしていたフリーゲージトレインが挫折をしてしまったということは、ほかの整備新幹線とは異なる事情があるということだと思います。

 なので、ここは何とか関係者で今後知恵を出し合って、財源の問題を考えていきたいということでございます。

○山口知事

 これに関しては私も、水嶋次官がお話しになったように、いろんなやり方があると思いますので、そういった具体的な在り方をこれから協議していくということなんですが、佐賀県とすると、一定の上限というところがしっかり明記されたということと、今までのルールだと、そこの当該都道府県のみが負担するということが通例であったわけですけど、今回、さすがにこの受益と負担の関係で、長崎県さんも一緒にということがここに書かれたということなので、これは長崎県の平田知事とこれから話をしながらやっていくということになりますけれども、そういったことについては、国土交通省さん、水嶋次官に非常に受け止めていただいたなということで感謝しております。

○NHK

 最後に、水嶋次官と山口知事にそれぞれお伺いしたいんですけれども、今回の合意に至ったそれぞれの思いという点を改めて伺えますでしょうか。

○水嶋国土交通事務次官

 まず、私自身は鉄道行政を長らく担当させていただきましたが、やはりこのフリーゲージトレインの開発が挫折してしまったことによって現在の状況になってしまった。技術開発でございますので、先ほども申し上げたようにうまくいかなくなるということはあるのかもしれないんですが、ただ、国が提案をしていたフリーゲージトレインの開発がうまくいかなくなったことでこのような状態が長く続いてしまうのは好ましいことではない。これは、鉄道行政をあずかってきた人間の責任として、何とかしてこの問題を解決したい、前に進めたいという思いでやってまいりました。

 私の信念としては、人口減少の時代に、性能のいい幹線高速鉄道で地域と地域を結ぶことが、この国にとって最後にして最大の希望だというふうに思っております。新幹線ができることで、いろんな生活の質が改善する方、あるいはいろんな形で遠くにいる家族、親戚、通勤、新幹線ができることでいろんなことが可能になっていくんじゃないかと私自身は思っております。そういう思いを、山口知事と徹底的に議論をさせていただいて、今日の合意に至ったのではないかなというふうに私自身は受け止めております。

○山口知事

 水嶋次官と長く議論をしてきたわけですけども、非常に鉄道行政に精通された、長く携わった非常に強い思いを持たれた方ですし、やはり、何とかしたいんだという熱意は並々ならぬものでありまして、ひしひしと伝わってまいりました。

 さはさりながら、佐賀県の思いとすると、本来、フリーゲージトレイン新幹線で、この話は終わっている話であったわけです。フリーゲージトレインをつなげるということでさえ、佐賀の先人たちは非常に深い思いの中で合意をしてきたわけで、そうした中で、じゃ、今のスキームで、フルでやってくださいというのはなかなか難しいと。もともと我々は付け根のところでありますので、そういったことを私は訴えさせていただいたという特殊な事情というか。なので、お互い非常に分かり合ってはいるんだけれども、じゃ、それをどうやって前に進めるための材料をつくっていくのかというのは並大抵のことではなかったんですが、あまり中身は話さないようにしておりますけど、本当にいろんなことがありながら、今日の日にたどり着いたなということでありまして、でも、それでも今回こうやって議論は深まっていくと思います。そういった意味では、非常に大きな意義があると思いますので、強い思いを持たれた、やはり水嶋次官には感謝申し上げたいと思います。

○共同通信

 山口知事にお伺いしたいんですけれども、知事はもう長いこと、この新幹線の問題で非常に慎重にこの問題に取り組まれたと思うんですけれども、改めてこのフル規格整備について、知事はどのような意義があると考えているか、そこを改めて教えてください。

○山口知事

 そうですね、もともと今のスキームのままで行うということは今の佐賀県にとって非常に厳しい状況なんです。常々ずっと申し上げてきたように、今、佐賀県の鉄道環境というのは悪くない。佐賀駅でも1時間に4本も5本も特急と普通が通る環境なので、そういう声も県民のほうからも聞かれてくるわけです。でも、そうは言っても、やはり新幹線、そこを通してほしいという方の声もありますし、いろんな声をずっと聞いてきた中で、「幅広い協議」と最初の頃はやっていましたけれども、なかなかやっぱり複雑な問題なので、簡単に、皆さん方ご案内のとおりで、一つ一つの項目が整理できるというか、先ほど合意内容を10分で説明しましたけど、ああやって見ると10分で終わりますけれども、あれ全部をまとめて合意するというのはとても大変なことだったんですよ。なので、あのぐらいちゃんとそれぞれについて論点が整理されると、ずっと議論してきた佐賀県議会とか佐賀県民の皆様方がもっと分かりやすく、そして、先ほど言ったような長崎県さんとかJR九州さんとか、それから、国におかれても、非常に議論の道筋が見えやすくなったんではないのかなというふうに思うので、改めてフル新幹線でつなぐということをみんなで議論していって、そこにそれぞれがまた役割を果たしていくならば、フル規格新幹線をやっていこうという機運が高まってきて、できる限りやっぱりみんなが幸せな形で行っていきたいなと私は思います。だから、その環境が今回は一定、道筋は見えてきたところはあるのかなと思っています。

○共同通信

 アセスの実施範囲については、有明海沿岸道路という報道も出ていましたけれども、そこら辺についてはいかがですか。

○水嶋国土交通事務次官

 これは冒頭のご質問にお答えしたとおりでございまして、我々は従来から佐賀駅を通るルートがベストではないかという意見を持っておりました。一方で、県内でルートについての意見の集約をもっと丁寧に行う必要があるんだというご議論がございました。このため、今回は北陸新幹線のケースを例にしながら、幅のあるアセスを行う。ただ、現時点で特定のルートを念頭に置いているわけではないということでございます。

○山口知事

 まさに水嶋次官がお話になったとおり、これからなんですけれども、1つ水嶋次官からも言われたのは、技術的な課題というのを主張されたので、であれば、これから事前調査も含めて、技術検証委員会もつくることにしましたし、そういったものも開かれた形で皆さん方に提示できる体制になったのかなというふうに思いますので、私はルートに関してはフラットなので、そういったものをみんなで考えていったらいいのかなということです。

 ですので、3年から5年のアセスというお話がありました。その区間、並行して、いろんな論点が今日合意できたので、新たな合意というものに向けての整理と並行して進めていけばいいのかなという気持ちです。

○共同通信

 佐賀空港周辺というのは含まれないということですか。佐賀空港周辺は含まれるんですか。範囲は。

○水嶋国土交通事務次官

 先ほど御説明したとおりで、特定のルートを念頭に置いたものではございません。ただ、北陸新幹線の例を参考にしながらということで、一定の幅を持ってやっていくということでございます。

○司会

 では、このほかに御質問のある方からお受けしてまいります。

 今日ちょっとたくさんいらしていただいているので、私、お名前が出てこない場合は、ごめんなさい、机上の番号で御指名させていただきますので、御協力よろしくお願いします。

 では、御質問ある方挙手をお願いします。

○佐賀新聞

 よろしくお願いいたします。

 アセスの関係なんですけれども、これまで重複部分もあるかと思いますが、過去に5つの方式でのアセスというような提案が鉄道局からあったときもあると思いますが、その際はアセスというのは事業実施が前提なので、受け入れられないという御主張が佐賀県のほうから続いていたかと思います。

 今回、受け入れられた理由をお願いしたいのと、アセス実施によって、フル規格での整備という道筋と言いますか既成事実化しないのかという懸念点はいかがでしょうか。

○水嶋国土交通事務次官

 まずアセスが、もちろん事業をやる可能性があるからこそ、アセスをやるのはもう間違いないですね。ただ、冒頭申し上げましたように、こういうアセスに関する合意であって、そこから先、実際に整備をするかどうかということは、様々な条件を満たしていく必要があるということでございますので、もちろん、その事業の可能性があるからこそ、アセスをやるわけでございますけど、アセスを進めることが、すなわち事業の着工を意味するものではないということだと思います。

○山口知事

 アセスは国が事業主体なので、国なりの整理をしていただいたということだと思います。それと、前提にならないのかというお話ですけれども、先ほど山に例えましたけど、山に例えると、今まではもしフル規格を着工することが頂上だとすると、そこまでの道筋も見えなかったんだけど、今回は、その道筋というのは見えてきたんじゃないかなとは思うんです。

 ただ、これから登るので、登っている途中で、その道筋、我々だけじゃないので、先ほど言ったように、様々な関係者も含めて、一つ一つその道が登れるのかどうかということを確認しながら、もちろんそのルートも含めるということなので。ただ、これまでは全く可視化されなかったというか、複雑な方程式の係数も分からなかったのが、今回は係数化されたので、そういう可能性が出てきたという意味では、それに近づいたのかもしれない。ただ、それはここにも書いたように、それが前提ではないので、簡単ではないのかなとは思います。

 ただ、今回、2人で散々話した上で、やはりそれが見えてきたという部分、あとは我々だけではなくて、それは関係者、そして、もちろん県民の皆さん方、今回は長崎県民の皆さんも関係すると思います。それぞれがどういうふうな形でこれから努力を重ねるかということだと思います。

○佐賀新聞

 あと1点、今回の協議の合意のタイミングが17日、本日ですね、もともと国会閉会の予定で会期末の予定だった、そのタイミングだったと思うんですけれども、アセスの幅というような、少し協議事項を残したまま、今回の合意発表に至ったというところの背景をもし伺えればと思います。

○水嶋国土交通事務次官

 これは従前から申し上げてきたところではあるんですけれども、霞が関にはやはり歳時記がございまして、概算要求のときに、新しくこれから展開する政策の内容を掲げて、財政当局に働きかけて、実現していくという歳時記がございます。当然、8月末に例年、概算要求の提出時期が参ります。国会の会期ということと必ずしも連動しないかもしれませんが、当然、概算要求のタイミングを一つの句読点として、政策について判断をしていくというのは、霞が関の考え方としてはごく一般的であります。令和9年度の概算要求に何とかアセスの項目を盛り込みたいというスケジュール感で私のほうは議論をさせていただいたということでございます。

○山口知事

 私もその歳時記と言うんですか、そこは意識の中にはあって、うまくまとまるかなというところが非常に不安になりながら、必ずまとまると決まったわけでは決してなかったですよね。本当にいろんなことがあったので。

 ただ、先ほどね、じゃ、この話を我々2人だけで何かを決定してしまっていいのかと。私はこれは違うと思っていて、やはりこれは多くの方々が関心を持っている課題です。うちでいえば県議会もそうだし、国会議員さんもそうだし、JRさんもそうだし、長崎県も、みんなが関係しているので、そうした皆さん方に議論しやすい環境になったなと思いますし、ここに簡単に書いてありますけれども、今までなかった、長崎県さんが負担するなんてあり得なかった。全額佐賀県がということを前提に長崎県さんは議論されていたと思うんですけど、今回はそうではないので、じゃ、どこまでどうするのかとかいう話もありますし、うちに上限をはめるやり方は、いくつか私も想定していますけれども、それがどういう形になっていくのかということもありますし、在来線は何よりもみんな心配していたんです。今の特急でよかやっかいと、これは多く承りました。それが、これは2人の間で、JR九州さんは当事者じゃないので、私もこの間、平田知事と会ったり、古宮社長と会ったりもしましたけれども、そうした中で、今回は国交省さんと一緒になって、この合意に基づいて行動していただけるということになったので、であれば在来線についての協議も県民の皆さんたちの安心材料になるのかなと、そういう様々な思いの中で今回の合意に至りました。

○読売新聞

 ちょっと質問がかぶって恐縮なんですけれども、ルートを定めない形でのアセスということであるんですけれども、これまでやっぱり南ルートというのが議論に上がっていた中で、空港近くを通る南ルートは今回のアセスの中に含まれているのかどうかお伺いします。

○水嶋国土交通事務次官

 これも繰り返しのお答えになってしまいます。我々としては、こういうルートであるべきじゃないかという意見はございますけれども、先ほど来申し上げているように、佐賀県内にはいろんな御意見があり、その御意見を集約していくためのプロセスと時間が必要なんだろうということでございます。我々が特定のルートを主張している根拠の一つとして、これは先ほど知事もおっしゃっていただきましたけど、やはり技術的な課題があるんじゃないか。それは軟弱地盤の問題であったり、既存の九州新幹線のどこの部分から分岐するのかという問題であったり、これは極めて技術的な問題なんだろうと思います。

 私ども、事業を進める側としては、その点についての情報と問題意識を持っていたわけでございますけれども、恐らくこれが佐賀県民の皆さんにはまだ必ずしも伝えられていないんではないかと思います。そういった中で知事に御判断をいただくというのも、これも大変無理な話なんだろうと思いますので、そういった技術的な観点も含めて、しっかりと県民の皆様に問題点が伝わるような形で議論をして、それで、県内の意見を集約していく必要が出てくるんじゃないかなというふうに私としては考えています。

○山口知事

 同じことなんですけれども、水嶋次官は駅のルートを強く主張を私に対してもされていたので、その問題に答えるのはなかなか酷なのかなって思います。そういった意味で、今回、じゃ、これは入っているのかというと、空港の近くを通るルートも入っているという認識でいます。ただ、水嶋次官的に言うと、様々な技術の問題があるという話も主張されていたので、それも可視化して、検証委員会をして、様々な問題点を皆さんに見てもらって、その上で判断してもらったらいいんじゃないですかということで、この幅が広くなった。ただ、そこの検証はしっかり行いながら、見える化しながら、これから進めていきたいと思っています。

○読売新聞

 実施と併せた実施事項の中の財政負担と在来線の件で、長崎県と共同して負担をすると、あと、JR九州さんについては在来線の維持を求める、これは事前に両者それぞれに対しての何か共有されていらっしゃるのか、それとも、今この場でーーーーー。

○水嶋国土交通事務次官

 長崎県さん及びJR九州さんとは、私自身が佐賀県の問題意識をお伝えはしてまいりました。ただ、これはあくまで佐賀県さんと国土交通省の間の二者間の合意ということなので、長崎県さんとかJRさんがこの文言についてコミットをしているというわけでは必ずしもありません。ただ、私どもの問題意識は、長崎県、JRにはお伝えをしておりまして、我々の問題意識については十分ご理解をしていただいているというふうに思います。

○山口知事

 私も、この内容について、平田知事や古宮社長に個別に当たったわけではありません。ただ、様々な議論をしていく中で、例えば、長崎の平田知事においても非常に意欲を持たれていて、何というんでしょうか、自分たちでも何かできるところがあるという意味で、負担も含めてですけれども、そういった話、もちろんこれから協議をするわけです。これからの話ではあるんだけれども、そういうニュアンスを受け取ったわけです。古宮社長ともやはり、もしこれ、一つ、アセスまで進むというのは非常に大きな判断なので、それに向けて自分たちでできることをやっていこうというお話もいただいているので、それぞれ、これから具体的にはなっていくわけですけれども、ただ、これから議論する方向性というのは今回整理ができたのかなということで、意義があると思っています。

○読売新聞

 今、ちょっとこうハレーションというか、ちょっと反発もあるのかなと思ったりもするんですが、その長崎とかJR九州のほうから。そうすると、これが実現できなかった場合にはどうなるのか、このアセス自体がどうなるのかということと、今後、二者を交えた協議はどのようなスキームでやっていくのか。

○山口知事

 まさにこれからだと思います。私は、恐らく水嶋さんもだと思いますけれども、ある程度話も、この文言ではなくて、話をしながら、ここで整理しています。ただ、具体的にはそれぞれなので、でも、長崎県さんもJR九州さんも、このフル規格新幹線については非常に、三者協議のときもとても大変意欲を私に対してもお見せになっているので、努力をされるというふうに私は思っています。

○読売新聞

 最後にすみません、細かいところで、先ほど、冒頭の説明で、11回、会談を行ったという話があったと思うんですけれども、我々がアナウンスを受けているのは、5月の末に7回目というイメージだったんですが、今回を含めてなのかを含めて、どういった解釈なのか教えていただけますか。

○山口知事

 5月26日が7回目です。その後、あと4回、東京で3回、佐賀で1回行いました。本当に2人でよく某所で、東京の某所で。ね。

 本当に、今回は結局、関係者がこの問題は多くて、やっぱりいろんな人が意見をしてくる話があって、こういう合意を取るって、本当2人で静謐な環境というところでやれたことが今日の合意に至っているのかと私は思っていますし、水嶋次官がよく1人で来れたなというか、本当に2人きりで議論をしていたので、部屋の中で。なので、特に最後の6月に3回、7月に1回ですけれども、この4回、このほかにも、予備日がもう1個あったんですけれども、何か7月2日で大筋の方向性が出たと言うんですかね。今日最終的には、最後のピースというか、そこが埋まって、ここに至ったという話です。

○読売新聞

 今日は12回目ですか。

○山口知事

 今日の12回目は1分で終わりましたけれども。

○水嶋国土交通事務次官

 私からも一言よろしいですか。事実関係は今、山口知事がおっしゃっていただいたとおりで、特に報道関係の皆さん、あるいは県民の皆さんとの関係では、どういうプロセスで何が行われているのか、この1か月あまりの間どうなっているんだということが、情報が不足していたかもしれません。それでご心配とか、そういうことを皆様に感じさせてしまったとすれば、そこはお詫びを申し上げるしかないんですが、その真意はまさに今、山口知事がおっしゃっていただいたとおりだと思います。

 広く世の中を見ると、国と県、国と自治体の意見が立場の違いで食い違うような事例もたくさんございます。あるいは、この鉄道整備の問題でも意見の食い違いが分断と対立を生むというふうなことが、特に新幹線の場合は見られてきました。そういった中で、本当に当事者同士が腹を割って議論を積み重ねることの大切さというのは、私自身はひしひしと感じておりまして、知事もずっとおっしゃっていらっしゃいましたが、静かな環境の中でしっかりと議論をするということが大変大事なんだろうと思います。その環境をつくってくださった皆様方に感謝をいたしますし、環境は静かでございましたけど、2人の間はバチバチでございまして、お互い本音のぶつけ合いで、お互いの意見、お互いの主張の根拠、お互いが譲れないものは何なのかということについては、徹底的に議論させていただきました。これを言うと山口知事に怒られるかもしれませんけど、本当に2人の間は、ひょっとしたらつかみかかってやるかもしれないと思うぐらい本音ベースでやっていたんですよね。そんなやり取りを続けてきたということで、本当に静かな環境を見守っていただいた皆様方に改めて感謝を申し上げます。

○西日本新聞

 まず、水嶋次官にお伺いいたします。

 実施事項の地域振興の中で、北部九州の空港の在り方の検討の調査、これってどういうものなのかについて、少しご解説をお願いいたします。

○水嶋国土交通事務次官

 佐賀空港は、やはり地方自治体が設置管理をしていらっしゃる空港です。なので、本来であれば、国がその空港について議論をするということは通常ちょっと考えにくいんですが、こちらのほうに書いてございますように、佐賀空港の活用というのが佐賀の地域振興のために極めて大きな要素ではないかという問題意識を県の皆さんは持っていらっしゃるということなんだろうと思います。その中で当然、滑走路延長とか、平行誘導路の整備というふうな案があるということも我々承知をしております。

 一方で、北部九州の全体の振興、これは佐賀空港だけで利用をどれぐらい増やしていけるかということにもなると、なかなか難しい問題もあるかなというふうに思っておりまして、やはり九州全体の活性化を併せて考えていく中で、3空港合わせると大変多い利用者がいらっしゃいます。福岡空港、北九州空港、佐賀空港、それぞれの空港の連携でございますとか、役割分担ということを考える中で、佐賀県がお考えになっていらっしゃいます佐賀空港の施設整備とか、佐賀空港を核とした地域振興というものも、方向性が見えてくるんじゃないかということで、とにかく勉強を始めてみようということでございます。

○西日本新聞

 福岡、北九州、佐賀の3空港の需要調査のようなイメージで探っていく中で、可能性としては佐賀空港の滑走路延長もあり得るということなんでしょうか。

○水嶋国土交通事務次官

 調査そのものは極めて政策論から幅広い調査をやるということなんだろうと思います。こちらのほうの文言で滑走路の延長及び平行誘導路整備の議論があることを受けての調査ですから、そういうことも念頭に置きながら、幅広い政策をしていくということでございます。

○西日本新聞

 ありがとうございます。

 次は知事にお伺いいたします。

 今回の合意内容について、財政負担ですとか、並行在来線について、これまでではちょっとあり得ないような、知事もおっしゃいましたけれども、あり得ないような合意内容だったと思います。空港に関する調査もそうですけれども、知事の中で、どれが決め手になったかというのはございますか。

○山口知事

 基本的に、いろんな方々が、佐賀県民も含めて私に意見をされた中で、佐賀県の置かれている環境の説明ってなかなか難しかったんです。いっぱいいろんな要因があったので、ただ、今回は、今、佐賀県が置かれている矛盾について、丁寧に、ポイントが列挙されることになりました。

 ですので、無条件にフルにすればいいんだよと言う方もおられましたけれども、私はそんなわけにはいかないと。ずっと、無条件はないよと思っていたので、今回、我々の思いを水嶋次官が、そして国交省さんが、鉄道局さんが受け止めてくれたので、本当に感謝していますし、こうした中であれば、この方向に向かっていくとしても健全な議論ができるかなというふうに思います。ですので、私からすると、この負担についても、佐賀県が一気に、我々が言う1,400億円を全て我々が負うということではないわけで、しかも上限を考えながらということなので、議論がしやすくなったなと思いますし、在来線にもしかりですし、地域振興もそうですし、やはり今回、鹿島が非常に、鹿島、太良がつらい思いをしたという歴史の中で、それについても一緒に何とかしようというふうに水嶋次官はお考えいただいて、それについても今回配慮が入っておりますので、いろんな意味で心のある合意案になったと、私は思っております。

○西日本新聞

 そういった意味では、まだ何かが決まったわけではありませんけれども、知事の中では満額回答だったんでしょうか。

○山口知事

 満額回答だったら、こんなふうに、先ほど水嶋次官が言ったね、あんなバトルはしていなくて、もう場外乱闘になりそうな、というか、いなくなるんじゃないか、片方がという。でも、思うのは、やっぱりちゃんとお互いのことを分かった上で格闘していた気もするし、かなり強いパンチをそれぞれが放ったこともあるので、今思えばすごい、何か、僕的にはよくここが、あんなに違う意見がこうやって1つになったなというふうには思います。

○西日本新聞

 その実施事項ですね、A、B、Cありますけれども、この3点が満たされればフル規格に合意になるのか、それともどれか1つ欠けても合意というのはあり得るんでしょうか。

○山口知事

 今回は、それぞれ事業を議論する人たちが出てくるわけですよ。言うなれば、長崎県さんは長崎県さんで、じゃ、どのぐらい、どういう形で負担しようかとかですね、JR九州さんもそれなりに、自分たちなりに経営判断をしなければいけないというところで、議論がとてもしやすくなったと思うんです。ですので、ここは多くの声がとても出やすくなったなと思います。

 やはりこの西九州に新幹線をつなぐためには、みんながそういった気持ちで一つになることができる設計図ではないかなというふうに思います。ただ、それは簡単ではないし、これから始まる道だと思うので、とても大きな第一歩ではあるけれども、そこから先は、まだみんなで登っていくということになろうかと思います。

○西日本新聞

 最後に、もう一点すみません。先ほどアセスの幅について繰り返しご質問がありましたけれども、空港寄りのルートも入るという認識だと知事はおっしゃられたと思うんですけど、そうなると、福岡県も絡んでくるお話なのかなと思うんですが、その辺り、水嶋さん、もしくは知事いかがですか。

○水嶋国土交通事務次官

 何回も繰り返し申し上げますけど、現時点で特定のルートを念頭に置いたものではない。一方で、先ほど申し上げましたように、地質の問題でございますとか、高速の分岐の問題でございますとか、もともと案として難しいという範囲があるんではないかという問題意識を我々は持っておるので、これは極めて技術的な要素が強いもんですから、これはしっかりと技術が分かる人間で議論をして、それで皆様の理解を得ていくプロセスが必要なんだろうと。

 まずは最初のこの時点での合意としては、幅の広いアセスでということだと思います。

○長崎新聞

 水嶋次官にお伺いしたいんですけれども、財政負担のことについて、長崎県側も共同して負担することが適当ということで、これまで長崎県の主張としては、整備新幹線の法律上のスキームで、基本的に負担はあり得ないというようなことをおっしゃっていますけれども、どのような方法があるのかというのが、手法等を含めてお考えとかがあるのであれば教えていただきたいと思います。

○水嶋国土交通事務次官

 ありがとうございます。

 今の段階で、何か具体的な手法とか方法の案があるわけではありません。ただ、今までからも、基本、新幹線施設の所在地の自治体が払うということ、お支払いいただくということではあったんですけれども、共通の設備については、必ずしもその施設が自治体に存在していない場合でも負担を求めるというふうなことは今までからもございました。それはいろんな仕組みの知恵もございますので、これはこれからまさに関係者で議論していく話なんだろうというふうに思います。

○長崎新聞

 もう一点、すみません、山口知事にお伺いしたいんですけど、佐賀県では12月に知事選が行われると思いますが、ほかの立候補を予定されている方の中でフル規格を求めていらっしゃる方もいるとお聞きしております。今回の合意を結ぶに当たって、山口知事の中でこういったことを意識されていることがあるのかどうかを教えてください。

○山口知事

 私は全く意識したことはありません。今、自分として何をすべきなのかということで、先ほどの話によると、私はやっぱり水嶋次官があれだけ強い思いで去年11月からやってきて、歳時記と申されたけれども、やはりある程度のタイミングはあるんだろうなという意識でやっていたので、私もずっと最初の選挙からそうですけれども、自分の思いがしっかり県民に伝わりながら一緒になってやっていけるということを大事にずっとやってきたので、それはこれからもただひたすら佐賀県と佐賀県民のためにという意識だけでやっていきたいと思います。

○朝日新聞

 重なる部分もありますけれども、財政負担のところで伺いたいんですけれども、知事は以前から財政スキーム自体の問題点を指摘されていて、水嶋次官も必要であれば法令改正を検討する必要があるというような発言もされていましたけれども、今回の合意というのは、スキーム自体は触らず、あくまで佐賀県、この西九州に関する特別な措置というふうな理解でよろしいんでしょうか。

○山口知事

 これは私の解釈、佐賀県の解釈ですけれども、もちろん法令改正するというやり方もありますし、それは法律もありますし、政令もあります。ただ、少なくとも負担を属地でやるというところは、私は法令に書かれているわけではないと解釈しています。ですので、様々な検討があると思うので、それはまさにこれから我々なりの考え方もさらに詰めていきたいと思いますし、意見交換をしながら解決策が出るように頑張っていきたいと思います。

○朝日新聞

 水嶋次官に伺いたいんですけど、やっぱりこういう、かなり佐賀県側に配慮した内容かと思いますけれども、やはりフリーゲージトレインの断念という佐賀県側がずっと言ってきたことというのが一つの大きな要因となったということでしょうか。

○水嶋国土交通事務次官

 おっしゃるとおりで、そこは非常に大きいと私は思っています。ほかの整備新幹線の区間と違うのは、こちらはフリーゲージを実現することを前提に、今まで議論を進めてきた。それも、国が提案した方式でございます。残念ながら、その方式が挫折をしてしまったということでございますから、ここはやはりそれを放置するというのは、やっぱり国の態度としてはあってはいけないことじゃないのかというのが私の強い思いでございます。

○日本経済新聞

 よろしくお願いします。

 先ほどの確認になりますが、5月にお会いになられて、その時点ではお二人ちょっとここから先は2人だけで、静かな環境でということでクローズになって、そこから会を重ねて11回お会いになったというのは、今日も入れての11回で、今日も入れての11回。

○山口知事

 今日で12回目です。

○日本経済新聞

 今日で12回目ですよね。その間に佐賀県で1回、都内で3回お会いになって、だから、7月の頭の時点では、ある程度この今日発表されることの枠組みというか、が決まっていて、今日はそれを最終的にどういうふうに、こういうふうに文面化したりとか、話すかという手順だったんでしょうか。

○山口知事

 ちょっと水嶋次官と調整しないで、私の思いでお話しすると、私は一番最後にアセスの幅の問題というのがきっと残るだろうと思ったので、むしろ、それを最初に片づけようと思って、次官に電話したことがあったような覚えがあるんです。

 ところが、御案内のとおり、報道が過熱してしまいまして、とてもその環境にはなかったので、5月26日からお互いで、ちょっと本当に一切表に出ない形でこもってやってみようというときに、私なりに考えを変えて、むしろ、ほかのことの議論を始めた。そうすると、結構意見が合うところが出てきましたので、そういうやり方に作戦というか、変更したことで、少し乱闘が収まったかなというところで会を重ねた上で、もう1回この幅の話で、そこはお互い妥協しているんで。そこを踏まえて、今日です。

○日本経済新聞

 次官は何かありますか。

○水嶋国土交通事務次官

 今、山口知事が作戦変更とおっしゃったので、そういう意味ではしてやられたということかよく分からないですけど、様々な論点があるのは間違いないですね。それで、どれも繰り返しになってしまうんですけど、やはりお互いがここは自分が背負っているものというのがある中で、一方で、どこかで合意を形成していかなきゃいけないわけですよね。物事を前に進めようと思うと、やはり何かしらの形で、相手の主張を受け入れて、ただ、相手の技を受け止めて、山口さんの空手チョップは受けないといけないかなということで議論してきたということでございます。本当に遠慮がない、お互いのやり取りの結果だったと思います。

○山口知事

 最後に、どうしてもご理解いただきたいのは、水嶋次官も私も、本当に多くの人たちの声を受けてやっていたんです。なので、いろんな意見があると思いますけれども、もう皆さんからいろんな意見が出されたことは、必ず今回の議論の中で参考にさせていただきながらやっているので、それはまたいろんなご意見があると思いますけど、そこの事情はご理解いただきたいなと思っております。

○日本経済新聞

 もう一度だけ確認なんですが、多分、つかみ合いとか空手チョップとか、乱闘になっていた時点では、ストライク真ん中に投げたよ、いや、それは高過ぎるというやり取りを記者会見等で話されていました。今回、互いに譲り合うというか、妥協の部分があった。そのアセスのルートも特定はしないけれども、北陸新幹線の事例を踏まえた上での幅広くやっていく。そうなったときに、12キロ前後となると、多分かなり微妙な妥協点だと思うんですが、それは知事にとっては、高過ぎたストライクゾーンが、ある程度妥協できるというか、バットの当たるところまで下りてきたという認識なんでしょうか。

○山口知事

 私は、何でしょう、今回の合意って、みんなで考えられる形になったかなというふうに思いますし、これを我々2人で決める話じゃないと思います。ただ、みんなで議論しながら、おのずと見えてくる話になったかな。今まで、山に登るという話ばっかりで、全くそんな道なんかどこにも見えない中で、やみくもにどうやったら山登れるんだろうと言っていたところが、今回、みんなが参加しやすくなったかなというふうに思うので、何というんでしょうか、いろんなところで議論が始まって、見えてくるものも見えてくるのかなというふうに思います。今日は、いい合意の日だと。

○日本経済新聞

 ありがとうございます。

○司会

 お二人への質疑応答はこれで終了とさせていただきます。

 ここでお二人はご退室となります。

このページに関する
お問い合わせは
(ID:120384)
佐賀県 政策部 広報広聴課
電話:0952-25-7219(直通)0952-25-7219(直通) FAX:0952-25-7263
県政へのご意見はこちら

Copyright© 2016 Saga Prefecture.All Rights Reserved. 佐賀県

佐賀県  政策部  広報広聴課

電話:0952-25-7219(直通)
FAX:0952-25-7263
Copyright© 2016 Saga Prefecture.All Rights Reserved.