令和5年に建て替えられたグループホームを訪問した山口知事は、介護ロボットを見て「これはどういう機器ですか?」と興味津々です。「実際に体験していただくと、よく分かります」と促され、まずは起床就床動作補助リフトを体験。寝ている状態からスムーズに座位姿勢がとれる機器で、「組み立て式で持ち運びができるので、外などで転倒した場合も使用することができます」と宮原さん。
続いて案内されたのは、浴室です。利用者の方々が毎日お風呂に入れるように、リクライニング式シャワー入浴装置を導入。「以前は、利用者の方一人を入浴介助するだけで、かなりの疲労感がありましたが、今は二人続けて介助しても大丈夫。脱衣室には天井リフトを取り付け、“抱えない介護“を実現できています」と環境が飛躍的に改善されたことについて語る下村さん。
業務の効率化につながっているのが、おむつセンサーをはじめとするICT機器の導入です。定期的におむつの中を確認しなくても排せつ状況が可視化され、必要なタイミングにあわせて、おむつ交換ができるようになりました。「ご家族の了承を経て、各部屋に見守りカメラを設置するとともに、転倒防止の離床センサーも付いていることで、夜間業務の負担が軽減されました」と下村さん。
さまざまな介護テクノロジーを導入することで、サービスの質の向上と働きやすさを実現するとともに、体力的な不安を理由とした離職も防ぎ、職員の人材確保・定着にもつながっています。
宮原さんは、「介護テクノロジーなら、なんでも良いわけではなく、みんなが使いこなせる機器でないと意味がありません。職員は平均年齢も高いので、職員の声を聞きながら、県外の展示場やメーカーに何度も足を運んで選びました。県から補助金をいただいていますが、機器はどれも高いので少しでも安くしてもらえるように、メーカーさんに直談判して購入しています」と語ってくれました。
さまざまな先進技術を活用した介護現場は、とても明るい雰囲気で、働く職員の皆さんの笑顔があふれていました。テクノロジーによって利用者の方々と向き合える時間と余裕が生まれ、人にしかできない温かなケアを行っていました。
山口知事は、「現場で働く皆さんが介護ロボットやICT機器を使いこなすことで、サービスを受ける利用者の方々とWin-Winの関係であることがよく分かりました。佐賀県内では、まだまだ介護人材が不足しているので、テクノロジーを導入した職場づくりが広まってほしい」と期待を寄せました。
【山口知事のさー行こう!!】
重度の障害のある方々の生活介護などを支援している「社会法人スプリングひびき」では、介護ロボットやICT機器といった先進技術を積極的に導入することで、サービスの質の向上と働きやすい環境づくりに取り組んでいました。
介護テクノロジーを導入して、利用者も介護者も笑顔で暮らせる佐賀、さいこう!