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令和7年度11月補正予算案 質疑(全文)

最終更新日:

○共同通信

 プラプラ開設準備事業について2点伺わせてください。

 海洋プラスチック問題を知る・体験する・行動すると。体験するまでは何となく分かるんですが、この行動するというのは何を指しているのかというのと、あと、海洋プラスチックは世界的な課題であるというのは分かるんですけれども、今、佐賀県で具体的に何か問題が生じているとか、例えば回収にすごい費用がかかっているとか、何か目に見えているものがあれば教えていただきたいです。

○知事

 ありがとうございます。

 まず、今の後半のご質問からお答えしたいんですけれども、これは私が長崎県庁にいたときに、対馬がひどい状況で、なかなか回収できるような場所でなくて、どんどん堆積するだけで、もう大変多くの費用がかさんでいたということがあって、私も佐賀県知事になって、この名勝である波戸岬を見ると、堆積する一方になって放っておくとどんどんたまっていく。ちょっと一念発起して、県庁職員みんなで全部取ろうぜと言って取ってみたら、またすぐたまるという状況になって、特に波戸岬の場合は非常にあそこは名勝というか、景色がすばらしいところなのに、下に降りていくと、いきなり漂着ごみがたまっているので、これはいたちごっこになっているということに悩まされていて、でも、そこを部分的に解決するのでは一向に解決にならないし、世界中のみんなで海を何とかしようというふうに次世代につないでいかないと、魚も飲み込んでしまうし、結構、この前も発表がありましたけど、インドとかだと、魚を開けてみると胃の中はプラスチックとか、そんなような形の報道、発表もなされているのでという問題意識なんです。

 なので、国と国がやっていくというよりか、この地域発でお互いが、地域が連携を始めると、それって大きな力になるんじゃないかなというふうに思ったので、これは世界初だと思いますけれども。

 でも、どこまで広がるのかというのはとても、まだまだ私も自信がありません。ただ、始めるということに大きな意義をまず設けたいと思っています。

 おっしゃるとおり、ここに来て、じゃ、何ができるのかということなんですけれども、それをみんなで拾う体験をしてもらって、それを再生加工にする原料にして、いろんなデザインをして、こんな形になっていくんだよというのを体感できるようにしたいんですけど、それだけではとてもまだまだ入り口でしかないので、これをいかに事業化していくのかというのはまさにこれからの課題なので、まずは、ここに来て知ってもらう、発表してもらう、そして、ここから世界に向けて様々な発信をしていくということで、多くの人たちがこの指止まれに止まってもらったら、いい形に動いていくでしょうし、広がらなかったらとても残念なことなので、これから、多くの人たちにここを知っていただく仕掛けがつくれるかどうかが大きなポイントになろうかと認識しております。

○西日本新聞

 私からはネストヴィレッジ(仮称)整備事業について伺います。

 先ほど、知事からはこちらの施設がSSP構想のまた新たな起爆剤にという話もありました。2024(国スポ・全障スポ)が終わって1年が経過したわけですが、その辺りの、この施設に対する知事の期待感を改めて、少し詳しく教えていただけますか。

○知事

 やはりSSP構想が始まる前からサガン鳥栖というのは育成が非常にうまくいっているということで、考えるきっかけの一つにはなっている組織なんです。何でサガン鳥栖ってずっとあんなにJ1にいたのかなと考えたときに、どんどん選手が供給されて、鎌田大地君とかもそうだし、日本中からここに集まってきてということであったので、ですので、ここを一つの原点と考えるというのは自然なことでありましたし、この育成、ここ佐賀で育てられたいという選手がいっぱい集まって、これに附帯して医科学施設だったりという、まさに医学の世界もここに入れることによって、様々な附帯ビジネスだとか、そこで引退後の選手たちがまたヴィレッジに戻ってくる、巣だから、というようなSSPの本来のものというものにだんだん発展していく一つの大きなきっかけになるモデル事業になるんではないかなというふうに思いついていたときに、これはCygamesさんの企業版ふるさと納税が全体で7億円ぐらいいただいたので、そこを大いに生かしている事業ですから、非常にそういった意味では官民一体となったSSPに対するキックオフの大きなポイントになるんじゃないのかなということなので、期待いただきたいと思っています。

○西日本新聞

 ありがとうございます。

 もう一点、介護テクノロジー導入支援事業について伺います。

 今回、補助金予算の増額として導入支援補助金というのがあると思うんですが、こちら、年度の途中でこうしたことを導入されるということの理由というか、目的があれば教えてください。

○知事

 基本的に非常にニーズが強くて、先ほどの教育とかの予算もそうですけれども、思ったよりもどんどん希望が多いので、それで、これは国庫が5分の4入るんですけれども、これは国も推奨していて、佐賀県の場合、これに対するニーズが多いので、どんどん増額していきたいなと思って、やっぱり介護の現場は非常に厳しい状況なので、介護ロボとか介護ソフトで対応できる、そして、意欲的な事業者がある限り、これは増額していきたいと思っております。

○西日本新聞

 サポートセンターを設置されて、そこで結構望む声が多かったということですか。

○知事

 そうですね。やはり気づきに結びついたかなと思うんです。ずっと介護を今までと同じように人力だけでやっていたりしていたところが、このセンターを訪れて、こうやっていろいろ、こんな機械があると楽だよねとかですね。お年寄りをずらすのも大変なこと、重いというか、なので、そこが大分軽くなりますから、そういったことだとか、伴走支援をして、実際使ってみませんかということでトライアルができたりとか、そういった研修。今まで全くそういうのに関与していなかったところが、このセンターをつくったことによって、多くの人が訪れて、じゃ、導入してみようと。4分の3の補助が下りるということで、非常に啓発がうまくいっているところもあるのかなと思っています。

○日経新聞

 私もプラプラの事業について確認なんですけれども、これは既に(国際)会議をそこの場所(唐津市)でやられて、施設としてオープンするのが来年の夏というわけですよね。それで、これは予算のところを見ますと、今回は事業の準備などで600万円とあって、債務負担行為として900万円とあるんですけれども、これはどういうスパンでどういうふうにお金が投入されていくのか、展開していくのか、教えていただけますか。

○知事

 これはもちろん本体事業費はこれとは別なんですけど、ここに書いてある600万円というのが、モニターツアーの実施、旅行商品の造成ということで、今からモニターとかやって準備をしていこうと──旅行会社とタイアップしてですね、というお金で、債務負担行為の900万円というのが、いわゆる、来年4月になると施設案内標識の製作、設置をしていくわけですけど、いよいよ3か月前になって。ただ、4月に発注していると間に合わないかなという話があって、であれば、この予算で債務負担行為ということで、議会の了解を得て、準備行為を今から、この看板の設置に向けてしようという予算です。

○日経新聞

 すみません、確認ですが、そうすると、だから、この補正に入る部分、この11月補正予算に入る部分が600万円だけれども、トータルとしてさらに900万円が4月以降に使われるということで、今回の予算に計上する分としては600万円でいいということ──私どもが報道するに当たってですね、600万円ということで。要するに事業としてはもっと大きな規模だと思いますけど……

○知事

 事業全体としての額は担当に聞いていただいたらと思います、これは数億円の事業なので。そのうちの一部が今回計上されているということ。

○日経新聞

 それともう一つ、先ほどの質問にもありましたが、体験していくとか展示していくという中で、実際にいかに事業化していくかという中で、県内の企業さんを巻き込んで、実際に、多分、回収したプラスチックをチップにして、それを再生して、何か目に見える商品にしていくということだと思うんですが、実際、県内の事業者さん、事業所、事業者さんでプラスチックの製造、加工に得意なところもありますが、そういうところも巻き込んで実際、イメージとして、展示センターとかにそういうスキームを見せていくとか、例えば、ツアーなんかでもそういうのを現場を見せていくというイメージなんでしょうか。

○知事

 そう。そういうふうになっていったらいいなというふうに思いますし、どのぐらい集まるかということにも影響するので、事業化というところについて、あんまり大風呂敷を抱えてやってもどうかなと思うので、まずはこのスモールサクセスというか、まずは啓発系でやって、ヒットし出すと集まる量も多くなってきたりとか、ほかからも集まってきたりするかもしれないし、ちょっとどうなるか全く分かりませんけど、これは今、指定管理者は決まっているので、その中にはそういった事業者などとの連携というのも得意なところもあるので、そういったところとお互いに相談しながら、この地域発の事業の在り方を考えていきたいなと思っています。

○佐賀新聞

 ちょっと予算全体のことなんですけれども、国の予算がまだ補正が固まっていないと思うんですけれども、物価高対策など、県としての追加補正の考え方と、あと、自民党の総裁選などで結構政治空白が生まれていましたけれども、補正予算を組むに当たって困ったことというか、大変だったこととかがあれば教えていただければなと思います。

○知事

 3年ぐらい前からこの物価高対策に佐賀県は取り組んでいて、基本的に国が経済対策として支援をしたり重点交付金を設定したりとする枠の中で、国が大ざっぱにもちろん経済対策は組むので、我々佐賀県の中での経済対策、きめ細かくやらなければいけなくて、意外と手に届かないところがあったりとか、特別高圧の電気だったりとか、最近でいえば有田焼だったりとか、酒米だったり、そういったところもあるわけなんだけれども、そういったところをやるようにずっとウオッチしながら、今回はこれ、今回これという形で、4年間ぐらいずっとローリングしながら、巡視しながらやってきたところがあるんです。

 で、今に至っていて、我々は交付金は全部使い切ってしまっているので、いや、さすがにこれは今国のほうから、国のほうにも知事会を通じて要請もしていて、今まさに経済対策が14兆円ぐらいなんですかね──で今議論されていますけど、それの設定を見ながら、それに合わせた形での追加提案もあると思います。追加提案があるかもしれないし、もうすぐ、今2月補正と当初予算の編成に取りかかっているので、そこを視野に入れながら、そして、重点支援交付金みたいな形でも来ると思われるので、そこで県としてまた何をなすべきなのかというのを、物価対策会議とかまた開いて全体としての構成をしていくという段階だと思います。ですので、今はウェイティングの状況と思っていただいたらいいと思います。

○読売新聞

 ちょっとまたプラプラの話に戻るんですけれども、今年度の中のモニターツアーと旅行商品の造成というところは、例えば、オープン前の施設に修学旅行生徒が内覧で来る、見学すると、そういうような内容を想像されているという理解でよろしいんでしょうか。

○知事

 私、これをオープンした後です。

○県職員

 オープン前です。

○知事

 オープン前に来てもらうということですか。

○県職員

 はい。代理店の営業担当の方が……

○知事

 来て、その設定を考えてもらうということなんですね。

○県職員

 周辺の観光施設とあわせて……

○知事

 だから今なんですね。はい。

○読売新聞

 旅行会社の方に来てもらって、そのツアーのプランとかを考えてもらう、参考にしてもらうということですか。

○知事

 そうですね。ここにありますように、それこそルートグランブルーもありますし、呼子の朝市もありますし、名護屋城もありますし、こうやって見ると、このエリアは非常に見どころ満載に今なっているエリアなので、ぜひこの旅行商品をつくるみんなに来ていただいて、設定を今のうちからしていただこうということです。

○NHK

 先ほどの佐賀新聞の山口記者の質問と関連してなんですが、予算全体のことで、今回の補正予算の編成に当たって、知事が特に力点を置いた点、この予算編成に当たっての総括をお願いいたします。

○知事

 今回は11月なので、あまり期間がありません。その間、どうしてもやらなければいけないものだけをピックアップしてつくったという予算だと思っていて、今度の追加提案と2月補正と当初予算の3点が極めて今、県民の皆さんから物価高騰については非常にいろんな声を寄せられているので、私に対しても消費税の問題とかも言われることもあるんですけど、なかなか国とか県とか市町のやっていることがごちゃごちゃになって、私にご指摘いただいているので、それは様々な部署にお伝えもしながらやっているわけなんだけれども、そのぐらい、今、県民の皆さん方で物価がという声はあるんですね。ですから、そこは国のほうとして、全体としてこれから経済対策が組まれていくと思います。我々もいろんな様々な政策提案をこの前もしてきたところなので、そういったところも踏まえて県としてやるべき事業というものを厳選しながら、できるだけ県民の皆さん方の期待に応えるような予算をつくる、今準備をしているという段階です。

○NHK

 ありがとうございます。その中で、今回新規として、こちらさがすたいるアウトドアフェス開催事業とプラプラ開設準備事業、2つ新規として盛り込まれているんですが、この辺りについてのご意見を。

○知事

 この2点は、特に物価対策ということではありませんで、この2つって、特にさがすたいるについては、大変そうやって現場で、アリーナの事業もすごく喜んでいただいて、あっ、こんなことが体験できるんだっていう障害者の声というのが非常に私は印象的で、キャンプもしてみたい、アウトドアに行ってみたいという話もあって、なかなかアウトドアって大変なんですけれども、それでもみんなで支え合ってやれれば、いいキャンプができるんじゃないかなということなので、今回この事業ができて、それとともに、今回スノーピークさんも障害を抱えている方にできる限りバリアフリーで対応したいという意欲をお持ちなので、きっとそこでも気づきがあると思うんですね。ですので、そういう形でモデル事業化してやっていくというのもいいなと思ったし、私自身も前、佐賀の駅から車椅子でアリーナに行ったときに、全く違う気づきもあったし、そういういろんな体験物って、みんなでつくりあげていく1つの大きな端緒になっていくので、こういった事業をこれからも続けていきたいと思いますし、プラプラに至っては、先ほどから申し上げているように、どう展開するのかは私自身も読めないところがあって、なんだけれども、こういう我々原発立地県であるんだけれども、まさにそのエリアであるんだけれども、それだからこそいろいろ思うところというのもいっぱいあって、ぜひ多くの人たちにいろんなことを知っていただきたいという強い気持ちの中で、この海プラ問題というのがみんなの中で刺さっていったということです。

 ですので、これをぜひ少しでも機能するというか、するために、この準備事業を選定したということになります。

○西日本新聞

 1点だけ。ネストヴィレッジに関してなんですけれども、U-15の育成拠点ということで、来てもらわないといけないということがあると思うんですが、ほかの全国にある、そんなに多くはないかもしれないんですが、育成施設と比べて、ここはどういうポイントがあるから来てもらえるという、人を呼ぶに当たっての重要なポイントがもしあれば教えていただきたいんですが。

○知事

 まずですね、(私が見に行った3、4年前に)このサガン鳥栖のU-15の練習場ってひどかったんですよ。ふだんは湿地帯みたいなところで、ほとんどサッカーをやるようなところでないところなのに、非常に指導者がよかったりすることで九州中から選手が集まったりしていたんですよ。一回知事見てくれということで行ったときに、これはひどい、まさに水をためるようなところだから、とてもじゃないけどサッカーやれるような環境じゃないときに、何でこの子たちが日本一になったりとか思って、ずっとここを何とかしたいなと思っていたときに、そのふるさと納税の話があって、Cygamesさん、すごくサガン鳥栖についてはずっと支えていただいたので、そこは気持ちが合致して、このU-15のみんなにこういったところを整備して、本当に最先端のところで練習をして、将来日本代表になる選手をここからという中でできた事業なんですね。なので、そういうひどい状況でも集まるサガン鳥栖ですから、今度はもっと日本中から、ここで育てられたいという選手たちが集まって、サッカーを、選手生活を終わった人たちも、このネストヴィレッジに集まって、また新たな巣立ちを応援するような、そんなふうになっていくんではないかなというふうに大いに期待しております。

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