吉野ヶ里歴史公園では、遺跡の持つ価値を高め、広げ、後世につないでいくため、歴史ロマンあふれる心地よい公園づくりを続けています。
 佐賀の澄み渡る大空のもと広がる自然環境や食、歴史などの資源と、株式会社スノーピークのデザインの力を掛け合わせ、歴史公園全体の価値を洗練して、公園を拠点とした新たな人の流れを作るための「吉野ヶ里歴史公園官民連携プロジェクト」に取り組んでいます。
佐賀県で初めて都市公園法に基づくP-PFIを活用し、令和5年度に佐賀県立エリアの管理運営者として、スノーピークを代表企業とする共同体とタッグを組みました。
※P-PFI:公募設置管理制度(Park-PFI)。民間の資金やノウハウを活用して、公園の整備や運営を行う仕組み。
 
 そして、来年3月、吉野ヶ里歴史公園に新たに「スノーピーク グラウンズ吉野ヶ里」がオープンします!
 このエリアには、スノーピーク直営店やスターバックス、みつせ鶏本舗が出店する複合施設のほか、九州最大級の160サイトを誇るキャンプフィールド、物見櫓(ものみやぐら)をモチーフにしたコテージ、竪穴(たてあな)住居をモチーフにしたキャビンが誕生します。
※キャンプフィールド、コテージ、キャビンは来年4月開業予定

▲スノーピーク直営店やスターバックス、みつせ鶏本舗が出店する複合施設

▲キャンプフィールド

▲物見櫓をモチーフにしたコテージ

▲竪穴住居をモチーフにしたキャビン
 9月14日(日曜日)、オープンを前に、山口知事がスノーピークの山井太(やまい・とおる)会長と公園内の建設予定地を視察し、「スノーピーク グラウンズ吉野ヶ里」への想いを語り合いました。

 キャンプフィールドの予定地から見える物見櫓や脊振の山並みを眺めたり、建設中の複合施設で山井会長から直接説明を受けたりした山口知事。時折うなずきながら、完成した姿に思いを馳せていました。

山井会長は「自然や歴史、文化に触れることができる吉野ヶ里歴史公園は、サステナブルな時代に立ち返ることができる象徴だと思う。この土地を愛する人々の生きがいが広がっていくと嬉しい。」と、野遊びを通じた地域づくりへの期待を語りました。
山口知事は「吉野ヶ里歴史公園の2000年の価値を大切にしたい。昔を思いながら、今を思えるようなスポットにしていきたい。」と新たなエリアづくりに向けて決意を新たにしていました。
 
 吉野ヶ里歴史公園周辺の吉野ヶ里町や神埼市、県東部地域には、アドベンチャーバレーSAGAや九年庵などの観光地をはじめ、神埼そうめんや脊振ジビエなどの地元グルメも豊富です。
ちょっと足を伸ばして地域を巡ったり、地元食材を使ったキャンプ飯を堪能したり——。楽しみ方は無限大ですね。
 
 “見る”歴史公園から“体感する”歴史公園へ。
 遺跡に昇る朝日を眺め、当時を生きた先人を想いながら、あの時代を体験してみませんか。
 
以上、広報広聴課レポーターがお伝えしました。