2つ目です。「山と緑の価値を未来につなぐ」ということで、山博と全国都市緑化フェアを令和10年に開催決定というお話を改めてさせていただきます。
山、特に佐賀県は山から川から海からがコンパクトにまとまった県ということでありまして、特に私は下流域のみんなが源流に対する敬意を持ちながらやっていくべきではないのかなというふうにずっと思っておりまして、例えば、関東平野だったら、都市部のみんなはやはり山梨とか、そういったところの源流の恩恵をみんな受けているわけでありまして、そういった考え方、最近、米の問題では、都市部が生産地を考えてほしいという話をさせていただきましたけれども、そういう輪廻的な発想というのは今の日本にはとても必要だと思っております。
忘れもしません。平成29年7月に九州北部豪雨、まさに朝倉の辺りから山が崩れて、それが筑後川を下って、有明海はこういう流木で埋め尽くされました。これでいいんだろうか、山が崩れて保水機能もなくなってという状況から始まったのが「森川海人っプロジェクト」です。これですね。
ということと併せて、山の会議(仮)というのも今県内11ブロックではやっていて、日々様々なプログラムに努力を重ねながら、自分たちの山をどうしようかという語り合いを行っております。そして、様々な自発の地域づくりが広がっておりますし、森林保全活動などは企業の皆さん方にCSR的な形で佐賀の山を守っていただいたりするプロジェクト、クリーンアップのプロジェクトなどなど、輪が広がりつつあります。
ということで、ちょうど令和10年に、これは春、夏、秋と縦軸で見ていただくと、春に全国都市緑化フェアを春開催させていただきます。これは過去、現在、未来を緑でつないでいくというコンセプトの下で、特に吉野ヶ里歴史公園と森林公園と佐賀城公園を中心に、そこに手挙げ方式で参加いただく市町の皆さん方と共に行うものなんですが、これはそれなりの規模なので、九州の皆さん方は結構集まっていただけると思うので、それをきっかけにして、秋までここにある、いわゆる山の博覧会という、春から秋開催の博覧会を開きまして、全県的に様々なイベントだったり、シンポジウムだったり、そういったことで山を守る運動を広げていきたいと思っております。
ですので、全体を通じて言えば、あまり維新博のときのような、何とか館をつくるようなイメージというよりは、様々な個別具体的な、自主的な取組が網羅されているイベント群と思っていただいたらいいのかなと思います。
ということで、人と人がつながって価値を生む佐賀らしい大会を目指していきたいと思います。