7月2日(水曜日)、ショッピングタウンピオ(鹿島市)で開催された「むしろこれから鹿島太良フォーラム~みんなで鹿島・太良の未来をつくる~」に山口知事が参加しました。

佐賀県は鹿島市と太良町と連携し、歴史や文化などの地域資源を磨き上げ、県内外へ発信する「むしろこれから鹿島・太良プロジェクト」を進めています。
この一環として、肥前鹿島駅の周辺整備にも取り組んでおり、令和9年度の新駅舎オープンに向けて、今年度はいよいよ駅周辺整備の「工事」に着手します。
初めに山口知事は、「ゆっくりとした時間を大切に思う鹿島・太良の地域でしかできないまちづくりを皆さんと一緒に考えていきたい。構想のキーワードは『non-station(ノンステーション)』。今までと同じような駅という概念を越えて人と人のつながりを生み出す場所にしたい。まるでホテルのフロントのように、肥前鹿島駅エリアがこの地域全体のフロントとして、人と人とが出会い、つながり、歩いて心地良いスローツーリズムを楽しめるエリアにしたい。新しい肥前鹿島駅エリアは、駅ではない、世界に新しい旅を提案するフロントだ。」と構想のコンセプトを掲げました。
新駅舎の運営準備等の基本協定締結式には、佐賀県と新駅舎の運営事業者3者が参加しました。
新駅舎内で宿や飲食・物販の運営を担当する(株)イノベーションパートナーズの本田代表取締役・(株)GOTENリゾートの荒川代表取締役・(株)日比谷花壇の道越執行役員。
協定では、鹿島・太良からスローツーリズムを創出するとともに、スローツーリズムのフロントとなる肥前鹿島駅の運営開始に向けた準備等を行うことを締結。新駅舎オープンまでの間は、地域資源を活かした唯一無二の地域づくりに取り組みます。
トークセッションでは、山口知事と運営事業者3者に加え、飲食プロデュースを担う鹿島市出身の
(株)Co.193(三原豆腐店)の三原代表取締役、新駅舎を含む肥前鹿島駅エリアの設計・デザインを行っている(株)ブルースタジオの大島クリエイティブディレクターも交え、プロジェクトへの想いを語り合いました。

トークセッションでは、
「鹿島・太良が誇る有明海も祐徳稲荷神社も牡蠣小屋も地元の人にとっては日常だが、初めて来る人たちにとっては非日常。鹿島・太良の日常を感じてもらい、何度も訪れたくなる地域にしたい。」
「肥前鹿島駅エリアを自分の場所だと感じてほしい。公園でもいいし、カフェでもいいし、自分だけの部屋でもいい。完成までの間、ぜひ皆さんと一緒に盛り上がっていきたい。」
などと、鹿島・太良の「本物」の地域資源を活かした新しいまちづくりへの想いが溢れていました。
新しい肥前鹿島駅エリアの構想に、入りきれないほどの参加者が集まった会場からは自然と笑顔やうなずきがこぼれ、これからの鹿島・太良への期待が感じられる和やかな雰囲気となりました。
最後に山口知事の音頭のもと、みんなで声を合わせて、
「佐賀さいこう! “かしたら(鹿島・太良)”さいこう!」
と盛りあがる姿から、皆さんのこの街への熱い想いが伝わってきました。
鉄道やバスに乗るため「だけ」の駅ではなく、「鹿島・太良らしさ」を感じられるスローツーリズムのフロントであり、地元の皆さんにとっての交流拠点となるよう、これからも地域の皆さんと一緒に創り上げていきます。
以上、広報広聴課レポーターがお伝えしました。