まず、健康を守る“一手”は「歩(ふ)」ということであります。
佐賀県は本当にすばらしいところであるわけですけれども、かねてから申し上げているとおり、この健康問題、健康寿命をどうやって上げようかということが、私も悩みの種の一つであったわけなんです。どうやったらこの歩くことということの大切さが県民の皆さん方に伝わるのかなとずっと考えておりまして、いや、でも、佐賀県はこんなに自動車社会だから、やっぱり自動車を使うよねというのが県民のコンセンサス、でも、それが佐賀県民の健康ということに対してどういう影響を与えているのかな、なかなか歩かないことが、ということの伝え方というのをずっと工夫していきたいと思っていて、県庁の中でもどういう広報をしたらいいのかなと、ずっと検討を続けておりました。今回、1つのキャンペーンというか、県民の皆さん方にお伝えする1つの手法という意味で発表をさせていただきたいと思っております。
ご案内どおり、先ほど申し上げたように、1世帯当たり自家用車保有台数も全国に比べて非常に高い、佐賀は特に高いという状況であります。車社会ということであります。やはりデータとかを見ていきますと、糖尿病の問題、それから、人口当たりの骨折患者数の問題、そういったものにも起因するのでしょうが、1人当たりの医療費も全国でワーストということで、この医療費のワーストというのは、実は佐賀県は非常に医療機関にかかりやすい、良好な環境にあるということも──これはコロナのときにだいぶ皆さんとも議論しましたけれども──あるので、非常に医者にかかりやすいということはプラス要素でもあるので、裏腹の問題はあるものの、できる限りこの糖尿病や骨折と、こういったものを防いでいくためにも、やはり歩くことが大切だということでございます。
今回、1つの動画を用意しました。「歩王戦」という動画です。〔動画放映〕
皆さん、意味分かりましたか。私が説明するのも何なんですが、
将棋のルールで「歩」というのがありまして、ここに並んでいますけれども、これは歩。こっちも実は歩が並んでいて、歩といえば、前に一歩ずつ歩いていくというか、一歩ずつしか進めないという。一番枚数は多いんだけれども、将棋の中で一番大切な駒とも言われているんです。何が言いたいかというと、こちらさんは全く「歩」が動かないんですね、歩かないので、いろいろと攻められていると、骨折とか、糖尿病ですね。というようなことを表して、やっぱり歩かないと忍び寄ってくると、いろんなものが。ということを表したかったんです。伝わりましたか、何とか。
ということで、これかなり、いろいろとお苦しみの方もおられるので、すごくその辺の配慮にも気を遣いながらこれを作ったんですけれども、何とか皆さんに伝えて、できるだけ予防してもらいたいという思いの一念でありますので、何とかこれで、これからテレビ、ラジオ、新聞、空港、駅、それから、今行きますと、県庁の1階に大きな盤が県庁ロビーのところに敷かれておりますし、そういったことで、いろんな方法でみんなで、もちろん車を使うなと言っているわけじゃなくて、車を使っても結構なので、「SAGATOCO」とかを使って、今日は何歩歩いたかなと、3,000行っていないかなと。家の中でも少し歩こうかなとか、お庭でも、ご近所でもということに意識が行っていただけると、佐賀県民みんなでハッピーになっていくんではないかなという思いでございます。
実はこの「SAGATOCO」はずっとやってきたわけなんですけれども、1ついいニュースもあって、人工透析の導入患者数は、今減少傾向なんです。これでだいぶ県費も余裕ができるというか、減るということで、それをほかのものに回せるんですね、いろんな施策に。なので、できる限り、なってしまった方はもちろん、これはうちも支援しますけれども、できる限り人工透析に至らない、いわゆる糖尿病のできればもっと前でそこを防いでいくということがみんなで取り組めたら、佐賀県民みんなでお互い支え合いながら、ハッピーな世界がつくれるのかなというふうに思っておりますので、できるだけ早いうちからこういった習慣をつけるように、県民に呼びかけていく運動をしていきたいと思っております。
今、「SAGATOCO」がおかげさまで13万2,000人に普及するようになりました。ですので、こういったところもさらに広げていって、みんなの佐賀らしい取組として位置づけていきたいと考えておるわけでございます。
ということで、「健康のために歩く。まずは一歩、踏み出してみませんか。」というお知らせでございました。