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令和5年10月 「第34回差別と人権を考える佐賀県民集会」の「集会要録」へ掲載する知事挨拶文『寄り添う心』

最終更新日:
 人権問題の解決のため日頃からご尽力いただいております皆様に対し、心から感謝申し上げます。
 
 昨年度の「全国中学生人権作文コンテスト」で佐賀県の最優秀賞に選ばれた作品を読みました。
 生まれつき耳に障害がある筆者が、周囲からの心ない言葉に嫌な思いをしたこと、その経験があるからこそ、誰かが傷ついたり差別を受けることのない社会への想いが強くなったことが、率直に綴られていました。
 相手のことを理解したつもりが、いつの間にか比べてしまう気持ちが生まれ、差別につながる。世界にはいろいろな人がいることをたくさんの人に知ってほしいと繰り返す筆者の力強い訴えの中に、私はこれから目指すべき社会の姿があるように思いました。

 「優しい言葉はたとえ簡単な言葉でもずっとずっと心にこだまする」
 これは、生涯にわたって貧しい人々のために尽くしたマザー・テレサが残した言葉です。
 社会には年齢、国籍、性別が異なるいろんな人たちが、いろんな想いを抱いて日々を生きています。
 生まれた国や地域、宗教や文化など、人それぞれの背景を持って育ってきた私たちは、相手の立場になることはできなくても、優しい声かけと、寄り添う行動で心を通わせることはできるはずです。
 それが差別のない、人に優しい社会への一歩につながっていくと私は信じています。

 今、佐賀県では、一人一人がお互いを認め合い、安心して暮らせる佐賀県をつくっていきたいという想いから、お年寄りや障がいのある方、子育て・妊娠中の方など、みんなが自然に支え合って心地よく過ごせる、佐賀らしいやさしさのカタチ「さがすたいる」を広める取組を進めています。
 今年3月には、全ての佐賀県民が一人一人の人権を共に認め合い、支え合う社会づくりを進めるため新たな条例を制定しました。
 これからも、あらゆる差別から目を背けることなく、さらなる取組を進めていきます。
 佐賀県は、人と人のつながりが強く、お互いを想いあえる慈しみの県です。
 一人一人の想いや痛みに寄り添いながら、皆で手を取り合って未来へと歩みを進めていきましょう。

 結びに、本県民集会のご盛会と、参加者の皆様の今後ますますのご活躍、ご健勝をお祈り申し上げ、私のあいさつといたします。
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