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令和3年度第1回佐賀大学教育学部、佐賀大学大学院学校教育学研究科との連携・協力協議会を開催しました(5月19日)

最終更新日:
 

佐賀大学教育学部、佐賀大学大学院学校教育学研究科との連携・協力協議会を開催しました(5月19日)


 県教育委員会では、佐賀大学教育学部、佐賀大学大学院学校教育学研究科との間で締結した連携・協力協定に基づき、様々なプロジェクトを実施しています。
 このたび、各プロジェクトの令和2年度実施実績及び令和3年度実施計画についての報告と意見交換を行うため、「令和3年度第1回連携・協力協議会」を令和3年(2021年)5月19日に開催しました。

 

 

会議の概要 

1 日時   
 令和3年(2021年)5月19日(水曜日)14時30分~16時30分(Web会議)
2 出席者
 (1) 佐賀大学教育学部学部長他15名
 (2) 佐賀大学大学院学校教育学研究科研究科長他5名
   ※学部長と研究科長、学部長補佐と研究科教授は併任のため計18名
 (3) 佐賀県教育委員会 教育長他20名
3  議題   
 (1) 令和2年度連携・協力事業の実施実績について
 (2) 令和3年度連携・協力事業の実施計画について
 (3) その他
4 意見交換等
 ・オンラインで実施した研修及び講義等について
 ・高大連携事業「教師へのとびら」プロジェクトについて

 

 

会議での協議・検討の模様

 1  各プロジェクトの令和2年度実施実績及び令和3年度実施計画について

 

【連携・協力協議会】
(佐賀大学)教員養成研修改革協議会(資料1-1)
 教員養成のあり方や教員としての資質向上を図るために、教員研修計画検討委員会を3回開催し、佐賀大学より2名の委員が参加し、教員養成研修改革を進めるための検討を行った。教員研修計画の策定とともに、働き方改革の視点から教員研修の精選、小学校家庭科部会からの研修実施の要望等について議論した。小学校家庭科研修については、令和3年度中に具体的な研修案を検討し、令和4年度から実施予定である。
(佐賀県教育委員会補足)
 今年度中に小学校家庭科部会の協力を得ながら具体的な研修案を検討し、令和4年度からの実施に向けて具体的に動き出す予定である。

 

 

【教員養成専門部会】
(佐賀大学)教育ボランティア活動(資料2-1)
 本活動では、県内の小・中・義務教育学校、県立中学校、特別支援学校において、教員志望の学生が、授業の補助、放課後の学習相談、学校行事の補助等、多岐にわたる活動を行っている。学生が子どもとコミュニケーションの取り方等を身に付け、教職への意欲を高める意義のある活動である。
令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大の見通しが立たなかったため活動を中止とした。今年度は例年通りの活動を計画している。学生の前期試験が8月10日までとなっていることから、8月18日より活動開始となる。

 

(佐賀大学)「教職実践演習」の実施と教員養成カリキュラムの見直し(資料2-2)
 平成25年度から必修科目として実施している。令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、オンラインでの実施とした。シラバス構成を変更し、佐賀市内の中学校での実務演習は中止とした。県教委指導主事3名が「学級経営」「いじめ問題について」「特別な支援を要する子どもについて」の3つの内容に関する解説資料を作成し、教育学部の教員がナレーションを付けて配信した。ディスカッションはオンラインでは進めにくいため、より適切な方法を検討していく。

 

 

【教員研修専門部会】
(佐賀大学)中堅教諭等資質向上研修等研修機会の多様化(資料3-1)
 令和2年度は、佐賀大学で開催した6講座中4講座をオンラインで実施した。附属小学校による公開教育研究発表会は、「小中連携による推進地域指定校」と「中堅教諭等資質向上研修」の教員に絞って授業公開がなされた。対象となる受講者や公開の視点がはっきりしていたことで、実践研究成果の還元につながった。また、附属中学校による公開教育研究発表会は、オンラインで実施し、参加総数は271名であった。
今年度の講座開講は、令和2年度の6講座よりも増える予定である。

 

(佐賀大学)理科指導力向上研修プログラム(資料3-2)
 本事業は、佐賀県教育センターと佐賀大学教育学部理科教員が協力し、継続して実施している事業である。令和元年度までは、「安全な理科実験・観察の指導研修」として、小学校から高等学校の初任者及び2年目教諭を対象として開催してきた。令和2年度科からは、「中・高新任理科教諭研修」として継続することとした。
 令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、研修を中止とした。令和3年度は5月13日の開催を予定していたが、9月に延期する予定である。対象者は、2年目の教諭も受講可能としている。
また、平成27年度からは佐賀県教育庁学校教育課の「外部人材を活用した小学校における科学教室」にも理科教員が協力しており、県内の小学校に講師として出向き、小学生への授業とともに、現場教員にもアドバイスを行っている。

 

(佐賀大学)特別支援教育・教育相談の教員研修に関連する事業(1)(資料3-3)
 本事業(1)は、平成30年度から発達障害の子どもへの対応を含む特別支援教育について、現職の教員を対象に、特別支援教育の専門性を向上させることを目指し研修を実施している。この研修プログラムは、対面での演習を中心に組み立てているため、令和2年度は、コロナ対応下での実施を見送った。
今年度は、各会場において年間1回の実施を予定している。開催時期、内容については、県教委と検討・調整する。

 

(佐賀大学)特別支援教育・教育相談の教員研修に関連する事業(2)(資料3-3)
 本事業(2)は、令和元年度から「気になる子供や保護者の理解と援助プログラム」として実施している。講義と事例検討会から構成され、機能不全家族の事例や、精神疾患へのケアが必要な事例、発達障害への配慮が求められる事例など保護者との連携も含め幅広い事例に対応している。
昨年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止とICT活用推進の観点から、模擬クライエントとのカウンセリング場面のデモンストレーションの動画を作成し、動画共有サービスを用いて配信した。動画の配信については、令和3年度に向けた準備を兼ねていたため、佐賀県教育センターの所員への限定公開とした。

 

 

【教育課題研究専門部会】
(県教育委員会)小中連携による学力向上推進地域指定事業(資料4-1)
 本事業は、子どもたちの学力向上に係る課題の解決に向けて、実践的研究を小・中学校が連携して行う取組である。令和元年度から実施しており、初年度は8中学校区23校及び義務教育学校2校でスタートした。今年度は、9中学校区23校及び義務教育学校1校で研究を推進している。佐賀大学の先生方には学校への助言や講話等の支援をお願いしている。昨年度は、小中学校3校に対して延べ5回の訪問支援をしていただいた。また、研究協力校として、附属小学校と附属中学校にお願いをしており、授業づくりについて研修を深める機会を設けることができた。

 

(佐賀大学)ICT利活用による学校支援(資料4-2)
 令和3年度から和久屋先生にも本事業を担当していただく。和久屋先生は、致遠館高校のスーパーサイエンスハイスクールを担当され、学校現場での実績もある。
令和2年度は、佐賀県「ICT利活用教育の推進に関する事業改善検討委員会」への参加、高校生ICT利活用プレゼンテーション大会審査、また、附属学校において、GIGAスクール構想に関わる計画策定や環境整備を行った。GIGAスクール構想に関して、公立学校への教育モデル等の提供に取り組んでいきたい。
(佐賀県教育委員会補足)
 令和3年度から、ICT活用教育をプロジェクトEと位置付けている。一人一台端末を授業改善に生かすことと教育活動のオンライン化に重点的に取り組む。併せて、市町立学校を支援する体制を整えている。現在、各市町の状況等を把握しているところであり、それを受けて研修や訪問支援を行っていく。

 

(県教育委員会)いじめ防止調査研究事業(資料4-3)
本事業におけるいじめの防止等のための対策に関する研修は、「いじめ防止対策推進法」18条、20条に位置付けられている。
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大のために、佐賀大学及び佐賀県教育委員会が研修資料(ビデオ)を分担して作成し、県内全ての公立学校がオンデマンド型の研修として校内研修を実施することとした。
今年度の研修の目的は、いじめの積極的な認知について「教職員の理解の徹底」及び「教職員の対応力向上」を図ることの2点である。例年より早い夏季休業中に、オンデマンド型の講義と演習による校内研修の実施を予定している。

 

(県教育委員会)教師力・学校力に資する実践研究(資料4-4)
 教育センターの柱の一つである研究の質を高めるために佐賀大学の先生方に御指導・御助言をいただいている。令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大により、教育センター内だけでの対応となったが、メールや電話による相談や研究委員会において指導・助言をいただき、優良なコンテンツを発信することができた。また、小学校、中学校の学習指導要領に対応した学習評価資料の作成においても御助言をいただいている。この学習評価資料は学校から好評を得ており、アクセス数が伸びている。今年度は、小学校算数のプロジェクト研究を実施する。

 

 

【教職大学院専門部会】
(佐賀大学)実践的指導力向上事業(資料5-1)
 本事業は、「学び続ける教師」の育成を目指すとともに、佐賀県における教職員の生涯学習システムを構築していくことを目的としている。佐賀大学教職大学院と佐賀県教委が互いの教育資源を有効活用しながら実践的指導力の向上に取り組んでいる。具体的には、佐賀大学教職大学院から「教員研修講座」を提供し、佐賀県教委からは教職大学院へ「ゲストティーチャー」を派遣している。
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、研修の中止や内容の変更等があった。今年度は、教育センターの研修6講座に教職大学院より教員を派遣し、教職大学院の授業科目へ県教委からゲストティーチャーを派遣する予定である。

 

(佐賀大学)学び続ける学校トップリーダーの資質向上事業(資料5-2)
 本事業では、「チーム学校」の実現に向けた推進役となる学校管理職を「学校トップリーダー」と位置付け、多様で複雑な教育課題に対して組織的・効果的な対応を行うことができる「チーム経営」のマネジメント力を高めるため、佐賀県教員育成指標に基づき様々な研修を実施している。
令和2年度は、全5回の研修を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響から全3回のオンライン配信とした。視聴参加人数はこれまでで最多であり、先生方の学ぶ意欲の高さを感じた。オンライン研修としたことで、参加者からは「都合のよい時間に参加できた」「分からなかったところを見直すことができた」といった声があった。一方で、他の先生方と関わる機会がなく、対面での研修を望む声もあった。
 令和3年度もオンラインで配信型の研修を予定している。佐賀県育成指標で掲げられた資質のうち「学校組織の理解と運営」「指導育成力」「危機管理・広報」「判断・決断力」の4つを取り上げて研修を行う。

 

 

 2 意見交換・情報交換等

○令和2年度に実施したオンラインを活用した研修等について
(佐賀大学教育学部附属中学校)
 令和2年11月7日に実施したオンライン研究協議会の参加者は271名であった。昨年度までは、職員全員がオンラインアプリケーション等に慣れていなかったこともあり、実施の難しさがあった。また、機材等の環境が整っていなかったため自校開催ができず、佐賀大学で開催した。そのため、日程調整や接続テストが困難であった。
 今年度は、環境整備ができ、機材等の準備もできている。6月18日に予定している公開授業については、県外からの参加者をオンラインでの参加としていたが、新型コロナウイルスの感染状況を見て、県外・県内問わずオンラインでの参加とする可能性もある。
 
○高大連携事業「教師へのとびら」プロジェクトについて(報告)
(佐賀大学)
 本プロジェクトは、教師を目指す高校生の育成プログラムである。今年度の開催予定日は、7月11日(日曜日)、8月12日(木曜日)、11月21日(日曜日)、3月6日(日曜日)である。高校1年生と2年生を対象に新規受講者を募集している。
また、「教師へのとびら」発の公開講座を開催予定である。本プロジェクトの成果を還元し、学校現場の先生方や地域の方と意見交換をする場と考えている。
 今年度で8年目になる本プロジェクトの1期生(2014年度高校1年生48名)が佐賀大学教育学部に9名入学し、そのうち6名が本年度から佐賀県の学校で勤務している。
 
 

協議次第・各事業の実績と計画

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