さて、北部児相が10月１日にオープンしたことを改めて報告させていただきたいと思います。
児童虐待に関する相談対応件数はやはり増加しています。これは虐待が増えているというだけの観点だけではなくて、やっぱり相談しやすいということも大事だと思うので、むしろ増えたからどうかという問題以上に、この虐待自体を減らさなければいけないというのが我々のミッションだと思っています。
それから、特に、複雑化・困難化の傾向というのがあって、繰り返される離婚、再婚によって血縁関係のない家族が同居するというケースも増えているものだから、そういったところのケース。
それから、親がそもそも虐待を受けていたというケースも多くて、子供の発達障害が絡んだりすることもありますし、配偶者間の暴力を伴うケース、さまざまなケースがあるのを、それを迅速に、そして要因を分析して細やかに対応する体制というのはどうしても急務だということ、佐賀県もこんな形で相談件数が伸びているという状況がありました。
ということで、今まで全部を１カ所で負っていたところを、特に離島関係もありますから、北部児相を10月１日からオープンさせて、まず身近な場所で。なかなか佐賀まで来るのが遠いこのエリアについては、まず身近にどんな小さなことでも連絡いただけるような窓口をしっかりつくろうということで北部児相ができました。管轄は、唐津市、伊万里市、玄海町、有田町です。
ということで、北西部、離島など、比較的遠かった地域に対してより迅速できめ細かい対応が可能になった。それがあって、北部の対応がそちらを中心にやることになったので、佐賀市にある中央児相でも、その分の余力──余力というわけではありませんけれども、来ていただいて相談した皆さん方に対して、これまで以上にきめ細かな対応が可能となったということでありますので、しっかりと子育てし大県“さが”として、子育て家庭に寄り添った対応ができるように頑張っていきたいと思います。
虐待を受けたと思われる子供がいる、周りからの人からの連絡もそうですし、ご自身がどうしても子育てで悩んでいると、つい手をあげてしまうんだということだとか、近くに子育てに悩んでいる親がいるよと、さまざまなことで「１８９（いちはやく）」という３桁ダイヤルに連絡をいただきますと、専門のスタッフがサポートさせていただきますので、本当に早目の段階で、お気軽に「１８９」に連絡いただきたいと思っています。
親子の想いに寄り添いサポートしてまいります。