令和5年(2023年)7月31日 学校教育課 学力向上推進担当 担当者 藤田、浦 内線:3252 直通:0952-25-7395 E-mail:gakkoukyouiku@pref.saga.lg.jp |
令和5年度全国学力・学習状況調査における佐賀県の結果についてお知らせします
今年4月に実施された令和5年度全国学力・学習状況調査における佐賀県の結果について、下記のとおりお知らせします。
記
1 令和5年度全国学力・学習状況調査
当調査は、文部科学省が、学校の設置管理者等(教育委員会、学校法人等)の協力を得て実施したものです。
⑴ 調査実施日 令和5年4月18日(火曜日)
⑵ 調査方式 悉皆調査方式(全数調査)
⑶ 調査の対象
小学校6年生、義務教育学校6年生、特別支援学校小学部6年生
中学校3年生、義務教育学校9年生、特別支援学校中学部3年生
⑷ 県内公立学校の実施学校・児童生徒数(分校を含む。)
|
佐賀県(公立) |
全国(公立) |
学校数 |
児童生徒数 |
学校数 |
児童生徒数 |
小学校 |
163校 |
7,180人 |
18,619校 |
964,350人 |
中学校 |
93校 |
6,900人 |
9,339校 |
893,528人 |
(注) ・佐賀県の公立小学校数は、義務教育学校前期課程(6校)、県立特別支援学校小学部(4校)を含みます。
・佐賀県の公立中学校数は、義務教育学校後期課程(6校)、県立中学校(4校)、県立特別支援学校中学部(4校)を含みます。
2 佐賀県の結果概要
学力は、知識や技能に加えて、自ら学び、判断・行動し、問題解決する資質や能力等までを含めたものです。今回の調査結果は、学力の特定の一部分であり、学校における教育活動の一側面を示すものです。 |
⑴
教科に関する調査の結果
佐賀県の今年度の状況について、区分ごとの平均正答率と平均正答数を全国と比較すると、小学校6年生では、「国語」の平均正答率と平均正答数が全国平均以上となりました。また、中学校3年生では、全ての区分で平均正答率と平均正答数が全国平均を下回りました。 |
令和5年度全国学力・学習状況調査の結果
区分 |
平均正答率(%) |
平均正答数 |
佐賀県(公立) |
全国(公立) |
佐賀県(公立) |
全国(公立) |
小学校
6年生 |
国語 |
68 |
67.2 |
9.5/14問
|
9.4/14問 |
算数 |
61 |
62.5 |
9.8/16問
|
10.0/16問 |
中学校
3年生 |
国語 |
68 |
69.8 |
10.2/15問 |
10.5/15問 |
数学 |
47 |
51.0 |
7.0/15問
|
7.6/15問 |
英語 |
39 |
45.6 |
6.7/17問
|
7.7/17問 |
(注) ・都道府県別の平均正答率は、文部科学省から整数値で提供されています。
・平均正答数は、児童生徒の正答数の平均です。
・平均正答数は四捨五入した値であるため、それをもとに平均正答率を求めた場合、上記の数値と異なる場合もあります。
⑵ 生活習慣や学習環境等に関する意識調査の結果
① 県教育委員会の取組方針に関して
(グラフ1)学校質問紙
〇学校生活の中で、児童(生徒)の一人一人のよい点や可能性を見付け評価する(褒めるなど)取組を行いましたか。
≪小学校≫ ≪中学校≫
② 「自己肯定感」の向上に関して
(グラフ2)児童生徒質問紙
〇自分にはよいところがあると思いますか。
≪小学校6年生≫ ≪中学校3年生≫
③ 「主体性」の向上に関して
(グラフ3)児童生徒質問紙
〇授業では、課題の解決に向けて、自分で考えて、自分から取り組んでいましたか。
≪小学校6年生≫ ≪中学校3年生≫
④ 学習内容の定着に向けた分かりやすい授業の実践に関して
(グラフ4)児童生徒質問紙
〇学級の友達(生徒)との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていますか。
≪小学校6年生≫ ≪中学校3年生≫
⑤ 家庭学習の充実に向けた指導の徹底に関して
(グラフ5)児童生徒質問紙
〇学校の授業以外に、普段(月曜日から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか(学習塾で勉強している時間や家庭教師の先生に
教わっている時間、インターネットを活用して学ぶ時間も含みます)。
≪小学校6年生≫ ≪中学校3年生≫
3 調査結果の評価と今後の対応
教科に関する調査においては、小学校6年生国語は全国平均を上回りましたが、4年ぶりに実施された英語を含め、中学校3年生では全ての区分において全国平均を下回りました。一方で、全国上位の県との平均正答率の差は縮小し、改善傾向が見られました。
意識に関する調査においては、家庭学習の時間の確保が十分ではない状況が依然として見られたものの、自己肯定感の向上や学校における授業改善の取組状況が見られました。
県教育委員会としては、調査結果の分析を進めるとともに、佐賀県小・中学校学習状況調査の結果との一体的な分析を通して、成果と課題を明らかにしてまいります。
その上で、取組の検証・改善を図りながら、市町教育委員会はもとより、学校、家庭・地域と連携して、佐賀県で学ぶ児童生徒の学力向上に取り組んでまいります。