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有田工業高校では、「『地域を愛し 地域に愛される 学校づくり』と全国募集の促進~有田の伝統産業や多様な主体と連携・協働した取組と地域貢献~」に取り組んでいます。(令和5年1月)

最終更新日:
  

『地域がつくる子どもの居場所』第4回「お菓子づくりボランティア」他(インターアクト部)

1月14日(土曜日)に、インターアクト部の生徒が、第4回「お菓子づくりボランティア」に参加しました。この活動は、NPO法人コスモス村が運営する『地域がつくる子どもの居場所』として、10月から毎月1回開催されています。この活動は、たくさんの方との出会いの中でいろいろな体験を通して、子どもたちの自発的な活動を応援し、親子参加で子育ての楽しさや自分らしさを発見する目的で行われています。

「広報誌ありた」を見て、高校生ボランティアを募集していることを知り、これまでに、10月15日(土曜日)に開催された第1回「親子フラワーアレンジ&エコバッグ作り」、12月17日(土曜日)に開催された第3回「餅つき」に参加し、今回は1月14日(土曜日)に開催された第4回「お菓子づくり」のボランティアになります。

 主催者の大人の方や、参加者の町内の小・中学生の親子の方などと一緒に交流をしながら、楽しくボランティアに参加することができました。
 フラワーアレンジをする生徒 餅つきを手伝う生徒 餅を配布する生徒達 後片付けをする生徒達  お菓子作りをサポートする生徒

令和4年度第54回卒業制作展 in九州陶磁文化館

 1月17日(火曜日)~22日(日曜日)の6日間、九州陶磁文化館を会場に、令和4年度「第54回佐賀県立有田工業高等学校卒業制作展」を開催しました。半世紀を超えて続けているこの卒業制作展には、全日制と定時制の卒業予定者ならびに聴講生の方々が、それぞれの各学科の専門的な学びで得た知識や技術・技能、旺盛な探究心をもって制作に励み、課題解決のために工夫改善し、試行錯誤の末に完成に至った作品や成果物の数々を展示しました。生徒達の成長や教職員の熱意を感じていただけたのではないかと思います。 機械科が製作したUFOキャッチャー、電気科のプロジェクションマッピング、セラミック科やデザイン科の陶磁器コースや聴講生の陶芸作品、デザイン科の各種パンフレット作成や地域活性化をめざしたプロジェクトの提案など、各学科の魅力が伝わる内容でした。

保護者の皆様をはじめ、小・中学生や地域住民の皆様、専門学校や大学の学生、関係者の皆様、旧職員や県外の方など、約1100名の方々にご来場いただきました。また、佐賀県教育長様や佐賀県議会議員様にもご来場いただき、ありがとうございました。

佐賀新聞デジタル(1月18日)別ウィンドウで開きます(外部リンク)

サガテレビ別ウィンドウで開きます(外部リンク)

・有田ケーブルテレビ・西日本新聞等で報道。
 セラミック科の作品(1) セラミック科の作品(2) 機械科の制作物(表札) デザイン科の観光マップ(内山あにまる散歩マップ) 機械科の原動機バイクのレストア 機械科のUFOキャッチャー  デザイン科の絵本製作 電気科の製作物

課題研究発表会(各科)および全校課題研究発表会

「卒業制作展」期間中に、佐賀大学有田キャンパスと本校で、各学科の「課題研究発表会」を実施しました。デザイン科は1月19日(木曜日)に、セラミック科は1月20日(金曜日)に佐賀大学有田キャンパスで行い、機械科と電気科は1月20日(金曜日)に本校で行いました。各科の課題研究発表会では、生徒達が個人またはチームで、専門性を生かしたものづくりへの取組や、地域活性化への貢献に資する取組など、1年間かけて取り組んだ研究について発表しました。また、授業等でご協力やご助言をいただいた関係者の皆様にもご出席いただき、講評をいただきました。

また、2月3日(金曜日)には、各学科の代表1組による「全校課題研究発表会」を行いました。インフルエンザ流行に伴い、全校課題研究発表会はオンラインでの実施となりましたが、3年生の発表を視聴した後輩たちにとって大変参考になる内容だったと思います。

これからも「地域を愛し 地域に愛される 学校づくり」の理念のもと、地域の活性化にも貢献し、学校として成長・発展をめざしていきたいと思います。
課題研究発表会の看板 デザイン科の課題研究発表会(全体の様子) デザイン科の課題研究発表会(発表する生徒) セラミック科の課題研究発表会(科主任の挨拶) セラミック科の課題研究発表会(発表する生徒) 電気科の課題研究発表会(発表する生徒)
 

デザイン科課題研究(事例(1))「有田焼手ぬぐいプロジェクト」

デザイン科の「課題研究」のなかで、佐賀大学肥前セラミック研究センターの本田智子准教授と連携・協働して1年間取り組んできた生徒の「有田焼手ぬぐいプロジェクト」の紹介をします。

2020年からデザイン科学生の卒業研究の一環として、隣接する同センター本田准教授の指導のもと、有田町農業エリアにおいて人材育成を目的として取組を行っていますが、今年度はそれに加え有田焼をモチーフにした手ぬぐいの開発に、デザイン科3年の川原さんが参加しました。また、夏休み期間中には金沢美術工芸大学安島諭教授のご指導もいただきました。

有田町を訪れる観光客の一人あたり観光消費額は3,000円弱と国内同規模の観光地に比べても半分〜1/3でかなり低いと言えます。これは、観光の核となる有田町内山地区はやきもの以外の雑貨などの商品の多様性に欠け、飲食店も少ないため滞在時間が短いことがその要因としてあげられます。現在若い世代のモノ離れや、シンプルな食器が主流になりつつある中、有田の伝統的な模様の魅力が再認識され、新たな有田焼ファンの獲得につながることも期待されます。

まずは実際の手ぬぐいを製作していただく唐津の安田染工場さんを訪問、大漁旗や節句の幟旗などの参考資料を元に、デザインにおける工夫点などのご指導をいただき、工場にあった製作途中の大きな作品を実際に拝見することができました。その後、本田先生から提案のあった食器モチーフのデザインを2点、川原さんオリジナルのデザインを1点、実際の資料を元にイラストを製作することに決定しました。佐賀県立九州陶磁文化館の鈴田館長様には有田焼の文様の特徴をレクチャーしていただき、最終デザインの決定にも鈴田様、有田町歴史民俗資料館の村上館長様にもご指導いただくなど、有田焼の学術的な研究者の皆様にもご協力をいただけたことは、生徒にとっても大変励みになりました。

 完成した手ぬぐい3点は今後有田町内をはじめとして販売が予定されています。今回の取組が生徒の郷土愛をより一層高めることになればと思います。
染工場訪問の様子 肥前セラミックセンターの本田先生の助言 九州陶磁文化館の館長へのインタビュー 卒業制作展での手ぬぐいプロジェクト展示(1) 卒業制作展での展示風景(2) 課題研究発表会における本田先生の助言
 

デザイン科課題研究(事例(2))ひまわり迷路@岳の棚田

デザイン科の「課題研究」のなかで、佐賀大学肥前セラミックセンターの本田智子准教授と連携・協働して1年間取り組んできた生徒2名の「ひまわり迷路プロジェクト」の紹介をします。

有田町の岳の棚田は、農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定されており、国見岳の中腹に位置した高い標高にあり、広がりのある見晴らしの良い景観が特徴です。一方で人手不足、後継者不足、農業従事者の高齢化等の課題を抱え、農業や景観維持の困難な現状にあります。

そこで2020年からデザイン科の生徒が卒業研究の一環として、隣接する佐賀大学肥前セラミック研究センター本田智子准教授の指導のもと、2名の生徒が課題研究として取り組みました。岳の棚田において人材育成を目的としていくつかの取組を行い、夏休み期間中には金沢美術工芸大学安島諭教授のご指導もいただきました。

岳の棚田の住民の方たちから地域の課題を直接伺うことからはじめ、ひまわり迷路の設計計画、案内板のデザイン、また迷路開催に合わせて行ったウクライナ募金の関わりを通して、地域だけでなく、世界の課題や社会の現状を知るきっかけにもなりました。また大きな案内旗は唐津の伝統的な印染の工場を訪問し、見学をすることでイメージをふくらませることができました。さらに、地域の方々と協働作業することで、生徒自らも岳の棚田の魅力を感じることができたと思います。実際には自然が相手ですから、ひまわりの生育が計画通りに進まず、苦労した点もありましたが、住民の方たちのお力添えもあり、11月には無事開催にこぎつけ、来場者の方々からはご好評をいただきました。

 このような校外の方たちとの協働作業は、今後社会に出てからも課題解決力の向上に役立ち、自己肯定感を持つことになり、人材育成につながると思います。若者の地方離れを抑制するには、自分が暮らす地域への誇りや愛着を生み出すことが重要です。このような取組を継続することが、福岡や東京に出ていく若者が地元にいずれ帰って来る動機づけのひとつになることを期
待しています。
棚田での保育園児との交流 ひまわり迷路プロジェクト 地域の方にインタビューしている生徒達 肥前セラミックセンターの本田先生の助言 棚田に設置した看板

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佐賀県  教育委員会事務局  教育総務課
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