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先進的ICT利活用教育推進事業に係る先進地視察(シンガポール視察)を行いました

最終更新日:

  佐賀県教育委員会では、ICT(情報通信技術)を利活用した教育は学力向上の有力な手段であり、今後の教育を左右する喫緊の課題であると捉え、現在、ICT機器の整備や学校での実証研究などを進める「先進的ICT利活用教育推進事業」に取り組んでいます。

  この事業は、全国的にも先駆的な取組であるため、国内に限らず、海外の先進事例等も参考としながら、本県の教育事情に適したICT利活用教育を全県規模で推進していくこととしています。

  その取組の一環として、このたび、県教育委員会や県議会、市町(首長、教育委員会、議会)等の関係者により、下記のとおり情報教育の先進地の1つであるシンガポール共和国を視察しました。

  シンガポール共和国は、総務省が取り組んでいるフューチャースクール推進事業のモデルとなった国でもあり、ICT利活用教育の推進の立場から、特に教育制度において日本が参考にできる部分も多いと言われています。

  また、今回は、視察最終日に、帰国後、そのまま県立致遠館中学校に場所を移し、10月に開設したばかりのユビキタスルームの視察も行い、県内のICT利活用教育の充実の方向性を確認しました。

               

 

1 期間 平成23年10月2日(日曜日)~平成23年10月5日(水曜日)

 

2 視察先 シンガポール共和国(シンガポール市内の教育施設等)

 

3 視察者 40名

   ・佐賀県議会議員12名

   ・市町代表(市長、議長、教育長等)20名

   ・佐賀県教育委員会関係8名

 

4 主な視察先の概要

(1)シンガポール国立大学(NUS)

 シンガポール国立大学は、各種メディアが実施する世界大学ランキングにおいて、アジア地区で最も高い評価を得ている大学の1つです。企業と共同して情報通信技術の研究を行う等、ICT環境が十分に整った未来を感じさせる大学です。概要説明では、現在進行中の新しいプログラム「リビングラボ」について説明を受けました。「リビングラボ」は、研究者や開発者が大規模にパイロットプロジェクトを行うための大規模な実験の場として整備しているということでした。

 大学キャンパスの見学では、学校全体がWiFi化されており、随所に置かれたPCや個人のPCを使って、インターネット等を使って勉強している様子を見ることができました。

(キャンパスを見学する視察団)

キャンパスを見学する視察団

 

(2)School of Science and Technology

 School of Science and Technologyは、競争率5倍の難関校の一つで、技術革新の研究やプレゼンテーション、コミュニケーション能力向上に力を入れている学校です。シンガポールでフューチャースクールプログラムを実施している8校のうちの1校で、サイエンスと技術に特化した教育が行われています。

  学校長からは、コミュニケーション、コラボレーション、クリティカルシンキングにおいてテクノロジーが役に立つと判断し、革新性と創造性の精神を大事にした教育を行っていること。独自の選抜テストを実施し優秀な子どもたちを入学させている等について説明を受けました。

  また、教頭からは、応用学習のアプローチを行っており、学生には「なぜ、勉強するの?」と常に問い掛けた指導を行っていることや学校長に対しての要望書を書かせ、1分間でセールストークをさせる等、学習者が中心となって学んでいく教授法を取り入れていると説明を受けました。そして、授業では、学習過程に焦点を当てた学習方法を重視し、自分で情報を処理して自分の考えを書くためにPCを積極的に使用しているということでした。

(提示された教育理念)

提示された教育理念

 

(3)国立教育研究所(NIE)

  国立教育研究所は、教育省管轄の国家機関です。シンガポールの公立学校に勤務するには、この研究所で12週間にわたって実施される研修を受講する必要があります。概要説明では、協働学習や自己学習等において教師が最適なICT機器を選択できるよう、ICTを活用した教授法について研究を行っているということでした。その結果として、一定レベルの指導力を身に付けた人材を輩出しているそうです。

  質疑応答では、「ICT化を図ることで、教師にどのような利点があるか」という質問に対して、ICT化は教師を楽にさせるものではない。どちらかといえば、その逆である。教師はより教育効果が上がるよう、ICTの利活用について常に考えなければならないと助言いただきました。

(ICT機器が整備された教室)

ICT機器が整備された教室

 

(4)マイクロソフト・スクールテクノロジー・イノベーションセンター

  マイクロソフト・スクールテクノロジー・イノベーションセンターは、マイクロソフト社の関連企業です。視察では、教育省のマスタープランに沿って国立教育研究所と連携して様々なプログラムを展開していることやフューチャースクール8校のうち7校と共同で研究を行っていると説明を受けました。

(新しい技術に触れている様子)

新しい技術に触れている様子

 

(5)i・エクスペリエンスセンター

  i・エクスペリエンスセンターは、情報通信開発庁によって設立された次世代情報通信体験センターです。家庭、学校、職場など身近な場面におけるICT活用方法を展示しています。

  当日は、インターネットに接続できるテレビや電話、電子黒板や協働学習用ディスプレイなど、最新機器の実演を見ることができました。

(デモンストレーションの様子)

デモンストレーションの様子

 

(6)情報通信開発庁(IDA)

 情報通信開発庁は、日本の総務省に相当する国家機関です。情報通信に関するマスタープランを策定しています。担当者からは、教育省のマスタープランと合わせてICT利活用教育に取り組んでいることが説明されました。

  これまでは、教師中心の考え方であったが、2015年までに生徒中心の考え方に変えていくということ。特に「自分たちで学ぼうとする姿勢を大切にする」「クラスを越えて協働学習できる学習環境にする」等を重視しているということでした。

(説明を受けている視察団)

説明を受けている視察団

 

(7)Jurong Secondary School

 Jurong Secondary Schoolは、1963年にコミュニティスクールとして設立されました。シンガポールでフューチャースクールプログラムを実施している8校のうちの1校で、特にアカデミックの分野において数々の実績を残している学校です。

  学校長からの説明では、問題解決学習やメディアリテラシーの指導に力を入れ、21世紀に向けた創造的な教育に取り組んでいるということでした。特にメディアリテラシーの指導では、メディアの評価法や情報の取捨選択方法等を重視しているということでした。

  全ての教室で無線LANが使えたり、全教師にタブレットPCを配布する等ICT機器が十分に整備され、革新的な環境で教育を受けられる学校という印象を持ちました。

(イノベーティブな環境の教室)

イノベーティブな環境の教室

 

(8)教育省(MOE)

 教育省は、日本の文部科学省に相当する国家機関です。担当者からの説明では、教育省で策定されるシンガポールマスタープランは、1997年から開始されており、教師の研修、ICT授業の実験、教授法の強化など、段階を追って整備されているということでした。

 また、日本のフューチャースクールの手本となったコンセプトは2006年に完成し4年も経っていることから、2015年までにインテリジェントプランを実行し、ICTを活用して学生の能力を高めるプログラムを開発すること。フューチャースクールでは、教師の能力が非常に高まり革新的な教授を行う等、教師の考え方が変化してきたとの説明もありました。

(マスタープランの説明)

マスタープランの説明

 

(9)Crescent Girls’ School

 Crescent Girls’ Schoolは、地域の名門校として著名な女子中学校です。シンガポールでフューチャースクールプログラムを実施している8校のうちの1校で、教育省マスタープランの表彰制度の中で最高峰の賞を受けた学校の一つです。学校長からの説明では、明日のシンガポールを担う女性リーダーの育成を教育理念としており、生徒のリーダーシップを引き出す教育を行っているということでした。コミュニケーション学習、芸術学習等に合わせてICT機器が整備され、効率よく学習できる環境となっているとのことでした。

 また、ICTの利活用では、教師と生徒が1週間在宅し、オンライン学習するプロジェクトを行う等、独自の教授法を導入し、生徒たちの家での学習法に変化が見られるようになったとの説明も受けました。

(学校の外観)

学校の外観

 

(10)県立致遠館中学校(佐賀市兵庫町藤木1092番地1)

 致遠館中学校には、「先進的ICT利活用推進事業」の一環として、全ての普通教室に電子黒板を設置し、生徒には一人一台のタブレットPCを整備しています。また、国内の公立学校では日本初となる電子教卓を備えたユビキタスルームも整備し、本格的な実証研究を始めています。

 視察参加者は、実際に生徒が使用するタブレットPCを操作したり、電子黒板を使った授業風景を参観したりしました。

(ユビキタスルームでの概要説明)

ユビキタスルームでの概要説明

 

(電子黒板とタブレットPCを使った授業)

電子黒板とタブレットPCを使った授業

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佐賀県  教育庁  教育総務課
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