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成果発表会1日目の詳細はこちら

最終更新日:

   佐賀県では、ICT(情報通信技術)を利活用した教育は、教育の質の向上と児童生徒の学力向上にとって有効な手段であり、その推進はこれからの教育を左右する喫緊の課題であると捉え、平成23年度から、「佐賀県総合計画2011」の最重要施策として、“進”重点項目に位置付け、全県規模で「先進的ICT利活用教育推進事業」を計画的に進めています。

   今年度は、県立学校で、県立中学校、特別支援学校に加え、県立高校でも学習用PCを導入したことにより、全校で電子黒板や学習用PC等のICT機器を利活用した教育の実践が行われています。

 そこで、このたび、これまでの取組を紹介するとともに、事業のなお一層の充実に向け、『平成26年度第1回「先進的ICT利活用教育推進事業」成果発表会』を開催し、その一環として、下記のとおり、基調講演とともに本県が目指す指導事例を紹介しました。

 当日は、雨天にもかかわらず、県外からも多くの方にご参加いただきました。

1 期 日 平成26年7月6日(日曜日)

2 会 場

(1)   【鳥栖会場】鳥栖商業高等学校(メイン会場)

鳥栖市平田町1110番地8

参加者190名(県内:89名、県外:101名)

(2)   【有田会場】有田工業高等学校(サテライト会場)

西松浦郡有田町桑古場乙2902番地

参加者 80名(県内:58名、県外:22名)

(3)   【唐津会場】唐津南高等学校 (サテライト会場)

唐津市神田字堤2629番地1 

参加者 60名(県内:56名、県外:4名)

3 日程概要(全会場共通)

(受付9時30分~)

・教育委員会挨拶 10時~10:10

・指導事例紹介(1)〔電子黒板を活用した授業例〕 10:10~11:20

・基調講演 11時30分~12:40

・休憩 12:40~13:40

・指導事例紹介(2)〔学習用PCを活用した授業例〕 13:40~15時

4 内 容

(1)基調講演

演題:ひとりひとりの学びが輝く -ICTが拓く21世紀型学力の向上-

講師:東京大学 総合教育研究センター教授 三宅なほみ氏(大学発達支援コンソーシアム推進機構 副機構長)

  三宅先生が所属する東京大学発教育支援コンソーシアム推進機構では「協調学習」を引き起こす授業づくりの実践研究を全国の県、市町の教育委員会・学校群と連携して展開している。今回は特に、埼玉県の例を中心に取り上げて話をされた。

  普通の授業では全員が同じ答えを同じ時間で到達することが求められていることが多く、「先生が教えすぎている」、「答えて欲しいことも予め決まっている」といったことが起こってくる。その結果、子どもは授業に自主的に参加できないという状況に陥りがちである。

   これを改善するために、協調学習をすることで、子ども同士がお互いの多様性を活かしながら表現し思考し判断する対話活動を通じて、一人一人が自分自身の知識理解を深めていくことができる。その結果、子どもは様々な問題に取り組む場面で、「自然に考えながら話す」、「知識の定着率が上がる」、「別の機会に自らならったことを使おうとする」、「自分で次に知りたいことに気づく」等の変化が実際に見られた。

   また、協調学習ではICTが役に立つ場面が多い。例えば、他の子どもの考えを電子黒板で共有することができ、また、インターネットで多くのデータを集めることもできる。このように、子どもが主体的に問題に取り組む時、できるだけ多くの判断材料を集める場所としてICTは大変有効である。そして子どもたちは、そのようにして集めた材料から自ら判断して考えていく力を養っていく。

  このような活動を通して21世紀を主体的に活きる力をもった人材が育っていくことが期待できる。

三宅なほみ氏の資料はこちら 新しいウィンドウで(1347KB; PDFファイル)

 

(2)指導事例紹介

○鳥栖会場

【 指導事例紹介(1)】

[国語] 伊万里高等学校 教諭  山下 康孝

   孟浩然の「春暁」を題材に、電子黒板を使って、句の順序を自由に入れ替え、漢詩の構成や決まりを理解するとともに、映像資料により鑑賞を深めました。

 

 

[数学] ろう学校 教頭  山下  秀司

   電子黒板を使って、変数の変化による、グラフの動きを具体的に確認し、関数の最大値・最小値を視覚的に理解できました。

 

 

 

[英語] 有田工業高等学校定時制  教頭  坂本  康晴

   英語川柳を題材に、電子黒板を使って、英語表現の基本句形を明確に意識しながら、自分の感情を表現したり、友人の作品を鑑賞したりしました。

 

【指導事例紹介(2)】

[世界史] 武雄高等学校  教諭 内田  都 

  「中国」を題材に、電子黒板と学習用PCを連 携させ、視覚的にイメージを広げたり、他者の考えを参考にしたりして、歴史は今に生きる教材であることを学びました。

 

[英語] 武雄高等学校 教諭 福田  哲朗 

   ガタリンピックを題材に、学習用PCを使うことで、ネイティブスピーカーのナレーションを繰り返し聴いたり、授業支援ソフトで自分の考えを投票したりして、主体的に取り組みました。

 

 

[商業] 鳥栖商業高等学校 教諭  今村  豊記

    IPDL特許電子図書館ホームページを見ながら、実際に車の名称を登録するまでの過程を経験し、著作権などについての理解を深めることが可能となります。

  

 

○有田会場

【指導事例紹介(1)】

[国語] 佐賀東高等学校  教諭 赤司 憲彦

   徒然草「仁和寺にある法師」を題材に、電子黒板を使って、登場人物の移動経路を視覚的に確かめ、表現の裏側にある作者の真意を探りました。

 

 

 

[数学] 神埼高等学校 教諭 北古賀 正太郎

   電子黒板を使って、変数の変化による、グラフの動きを具体的に確認し、関数の最大値・最小値を視覚的に理解できました。

 

 

 

  

[英語] 教育センター 指導主事 宮西 紀生 

   電子黒板を使って、様々な感情表現を動画で視聴し、英語の感情表現の多様さについて学びながら、表現する喜びを味わいました。

 

 

 

【指導事例紹介(2)】授業者

[日本史] 鳥栖高等学校  教諭  古葉 英典  

   学習用PCを使って、提示されたグラフへ書き込み、時代の背景を踏まえながら、松方財政と民権運動の激化への理解を深めました。

 

 

 

[物理] 佐賀西高等学校  教諭  藤﨑  智文   

   「力のつり合い」をテーマに、学習用PCを使い、既習内容を復習したり、たやすく作図したりして、2力のつり合いから3力のつり合いへと、力の概念を視覚的に広げました。

 

 

[英語] 神埼高等学校  教諭 牟田 眞佐美 

   ワールドカップのサッカー代表チームのエンブレムの違いを題材に、学習用PCを使いながら、自己と他者との考えを比較し、文化による表現方法の違いを理解しました。

 

 

○ 唐津会場

【指導事例紹介(1)】

[国語] 佐賀工業高等学校 教諭 平川 幸子 

   今昔物語集「阿蘇の史」を題材として、電子黒板を使って、人物の移動経路を視覚的に確認し、時代背景と人物像を考察しました。

 

[数学] 教育センター   指導主事  大島 恒平 

   電子黒板を使って、変数の変化による、グラフの動きを具体的に確認し、関数の最大値・最小値を視覚的に理解できました。

 

 

[英語] 致遠館中学校 教諭  野田 恵理子

   電子黒板を使って、英語表現の基本句形を明確に意識し、生徒同士で自己紹介をしながら、様々な英語表現を習得し、コミュニケーション能力の育成を図りました。

 

 

【指導事例紹介(2)】授業者

[日本史] 佐賀西高等学校  教諭 平山 智浩 

   学習用PCを使い、より多くの生徒の意見を紹介しながら、多面的な見方を共有し、現代社会の諸問題に関する考察を深めました。

 

 

 

 

[生物] 唐津青翔高等学校 教諭 池田 憲一 

   「遺伝とその働き」をテーマに、学習用PCを使い、自分の考えを整理したり、他者の考えを参考にしたりして、細胞分裂におけるDNA量の変化を視覚的に理解しました。

 

 

 

[家庭] 致遠館高等学校 教諭  服巻 昌子 

   学習用PCを使い、衣服のカラーコーディネイトを繰り返し行い、実際の着装イメージを広げ、衣生活についての考えを深めました。

 

 

 

 

 

【アンケートから】

○「すばらしい指導事例紹介であった」「具体的な説明を受けることができ、大変参考になった」等、評価する声を多くいただきました。

○県外からの参加者からは、「先生方のスキルの高さに驚いた」「十分な研修を積んでいるのがわかる」等の評価をいただきました。

○全体的にも、「授業イメージ変わった」「教科研修会をどんどんやってほしい」等、評価する声を多くいただきました。

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佐賀県  教育委員会事務局  教育総務課
〒840-8570  佐賀市城内1丁目1-59  TEL:0952-25-7398 FAX:0952-25-7281

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