
令和7年(2025年)11月4日 佐賀県立佐賀工業高等学校 担当者:教頭 平方 伸之 電 話:0952-24-4356 FAX:0952-25-7043 E-mail: sagakougyoukoukou@education.saga.jp |
幕末の反射炉を受け継ぐ 令和7年度キュポラ(溶解)・鋳造実習を実施します
佐賀県立佐賀工業高等学校では、本年創立128年目を迎え、「至誠剛健」の校訓のもとで 地域産業の発展に寄与できる技術者の育成を目指し、様々な取り組みを行っています。
今回は、機械系の根幹を学び、ものづくりの「誇りや喜び」を味わうことを目的として、「キュポラ(溶解炉)を使った溶解・鋳造実習」を下記のとおり実施しますので、お知らせします。
平成14年度から続く行事で、新たな進路を目前にした機械科・機械システム科の2年生が互いに連携して、安全確保を図りながら取り組みます。
記
1 日時 令和7年11月11日(火曜日)、12月10日(水曜日) 両日とも10時~12時
2 場所 佐賀工業高等学校鋳造実習室(佐賀市緑小路1-1)
3 対象生徒 機械科2年 40名(11月11日実施)
機械システム科2年 39名(12月10日実施)
4 実習スケジュール
8時~キュポラ(溶解炉)点火
10時~溶解実習
11時~鋳造実習(溶かした鉄を型に流し込む実習)
5 溶解・鋳造実習について
○ 溶解実習は、午前8時から火入れをし、次に溶解炉に鉄くずとコークス、石灰石を入れ、強風を送り込みます。コークスが燃え、その熱で鉄が溶け、3時間後には、鉄の温度は 1500 度近くにもなります。合図とともに、溶け出た真っ赤な鉄を取鍋(とりべ)に受け、慎重に鋳型に流し込みます。
○ 鋳造実習は、事前に生徒が製作した小型万力や課題研究で製作した製品の型に、溶かした鉄を流し込む実習です。鋳込んだ小型万力の素材は、手仕上げ実習で、やすり加工や穴あけ加工を施し、製品に仕上げます。
〇 この実習を通じて、明治日本産業の基礎の一つとなった鉄について、熔解や鋳造の基本を体験し金属加工への理解を深め、ものづくりの重要性を学びます。
添付資料