令和7年(2025年)7月31日 学校教育課 学力向上推進担当 担当者 森戸、松田 内 線:3252 直 通:0952-25-7395 E-mail:gakkoukyouiku@pref.saga.lg.jp |
令和7年度佐賀県小・中学校学習状況調査及び全国学力・学習状況調査の結果についてお知らせします。
佐賀県教育委員会では、児童生徒の学習状況を把握・分析し、児童生徒の教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることを目的に、佐賀県小・中学校学習状況調査を行っています。また、文部科学省が実施している全国学力・学習状況調査の結果と一体的に分析することで、各学校における学力向上に向けた検証改善サイクルの確立につなげています。
ついては、今年4月に実施した令和7年度佐賀県小・中学校学習状況調査(以下、「県調査」)及び全国学力・学習状況調査(以下、「全国調査」)の結果について、下記のとおりお知らせします。
なお、学力は、知識や技能に加えて、自ら学び、判断・行動し、問題解決する資質や能力等までを含めたものです。今回の調査結果は、学力の特定の一部分であり、その全てを示すものではありません。
記
1 実施内容
⑴ 実施日(両調査同日)
令和7年4月17日(木曜日)
全国調査のうち児童生徒質問調査と中学校理科は、以下の期間で実施
・児童質問調査
4月18日(金曜日)~4月30日(水曜日)のうち1日
・生徒質問調査と中学校理科
4月14日(月曜日)~4月17日(木曜日)のうち1日
⑵ 調査対象
〔県調査〕
小学校調査 小学校5年生・義務教育学校5年生・県立特別支援学校小学部5年生
中学校調査 中学校2年生・義務教育学校8年生・県立特別支援学校中学部2年生
〔全国調査〕
小学校調査 小学校6年生・義務教育学校6年生・県立特別支援学校小学部6年生
中学校調査 中学校3年生・義務教育学校9年生・県立特別支援学校中学部3年生
⑶ 県内公立学校の実施学校・児童生徒数(分校を含む。)
〔県調査〕
|
学校数 |
児童生徒数 |
小学校調査 |
155校 |
6,688人 |
中学校調査 |
91校 |
6,817人 |
(注)・ 小学校調査は、義務教育学校前期課程(7校)及び県立特別支援学校小学部(1校)を含みます。
・ 中学校調査は、義務教育学校後期課程(7校)、県立中学校(4校)及び県立特別支援学校中学部(3校)を含みます。
〔全国調査〕
|
佐賀県(公立) |
全国(公立) |
学校数 |
児童生徒数 |
学校数 |
児童生徒数 |
小学校調査 |
157校 |
6,831人 |
18,269校 |
936,576人 |
中学校調査 |
90校 |
6,734人 |
9,272校 |
871,097人 |
(注) ・ 小学校調査は、義務教育学校前期課程(7校)、県立特別支援学校小学部(3校)を含みます。
・ 中学校調査は、義務教育学校後期課程(7校)、県立中学校(4校)、県立特別支援学校中学部(3校)を含みます。
⑷ 調査教科
〔県調査〕
小学校調査…国語、算数 中学校調査…国語、数学、英語
〔全国調査〕
小学校調査…国語、算数、理科 中学校調査…国語、数学、理科
※中学校理科は、CBT(Computer Based Testing)方式で実施
2 調査結果の概要
⑴ 県調査
区分 |
佐賀県(公立)
の平均正答率(%) |
目標値
(%)※1 |
【参考】
全参加者の平均正答率(%)※2 |
小学校
5年生 |
国語 |
61.1 |
66.0 |
66.2 |
算数 |
62.2 |
65.9 |
67.9 |
中学校
2年生 |
国語 |
61.0 |
61.4 |
65.0 |
数学 |
52.5 |
56.7 |
53.6 |
英語 |
47.3 |
51.5 |
51.3 |
(注)※1 学習指導要領に示された内容について標準的な時間をかけて学んだ場合、設問ごとに正答できることを期待した
児童生徒の割合(期待正答率)です。委託業者が設定しています。
※2 委託業者から提供された本調査に参加している児童生徒(各教科約10万人)の平均正答率となります。
⑵ 全国調査
区分 |
平均正答率(%)※3 |
平均正答数 ※4 ※5 |
佐賀県(公立) |
全国(公立) |
佐賀県(公立) |
全国(公立) |
小学校
6年生 |
国語 |
64 |
66.8 |
9.0/14問 |
9.4/14問 |
算数 |
54 |
58.0 |
8.6/16問 |
9.3/16問 |
理科 |
55 |
57.1 |
9.3/17問 |
9.7/17問 |
中学校
3年生 |
国語 |
53 |
54.3 |
7.4/14問 |
7.6/14問 |
数学 |
44 |
48.3 |
6.6/15問 |
7.2/15問 |
(注) ※3 都道府県別の平均正答率は、文部科学省から整数値で提供されています。
※4 平均正答数は、児童生徒の正答数の平均です。
※5 平均正答数は四捨五入した値であるため、それをもとに平均正答率を求めた場合、上記の数値と異なる場合もあります。
(注)・ 「中学校理科」は、これまでの正答率・数に代えて、IRT(項目反応理論)を用いた分析結果をIRTスコアとして表示されています。
IRT(項目反応理論)については、上の二次元コード又は外部リンクより、説明動画及びリーフレットを御参考ください。
⑶ 全国調査(生活習慣や学習環境等に関する質問調査の結果)
ア 「自己肯定感」の向上に関して
〇自分にはよいところがあると思いますか。(児童生徒質問)
≪小学校6年生≫ ≪中学校3年生≫
イ 主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善に関して
〇授業では、課題の解決に向けて、自分で考えて、自分から取り組んでいましたか。(児童生徒質問)
≪小学校6年生≫ ≪中学校3年生≫

〇授業では、各教科などで学んだことを生かしながら、自分の考えをまとめる活動を行っていましたか。(児童生徒質問)
≪小学校6年生≫ ≪中学校3年生≫

ウ 家庭学習の充実に関して
〇学校の授業時間以外に、普段(月曜日から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか(学習塾で勉強している時間や家庭教師の先生に教わっている時間、インターネットを活用して学ぶ時間も含みます)。(児童生徒質問)
≪小学校6年生≫ ≪中学校3年生≫

エ 学力向上に向けた検証改善サイクルの確立に関して
〇児童生徒の姿や地域の現状等に関する調査や各種データなどに基づき教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルを確立していますか。(学校質問)
≪小学校≫ ≪中学校≫

3 今後の対応
調査結果を踏まえた多面的な分析を行い、8月下旬に外部有識者を交えた「佐賀県学力向上対策検証・改善委員会」を開催し、今後の佐賀県の学力向上に向けた具体的な取組について検討します。
その上で、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を推進していくために、市町教育委員会及び学校、家庭・地域と連携して、児童生徒の学力向上に取り組んでいきます。