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教育長定例会見(令和5年11月29日)

最終更新日:
 

教育長定例会見(令和5年11月29日)



 

<発表項目>

○令和7年度(令和6年度実施)佐賀県公立学校教員採用試験 試験制度が変わります

○唯一無二の学校づくりに取り組んでいます

○子どもたちのために、いろんな部活のカタチを。-ONGOING! SAGA部活-

○SAGAインターハイを支える高校生活動 が始動しています!

○県立彩志学舎中学校 入学希望者募集が始まりました!

○バズらせよう!あなたのアイデア!高校生活CM&プレゼンコンテスト


 

<配布資料>

 

<概要>


 おはようございます。今後に向けた取り組みや最近の動きをお知らせします。

<教員採用試験「ココ」が変わります>

まず、令和7年度の佐賀県公立学校教員採用選考試験の変更点からです。

 

教員採用試験を取り巻く状況

受験者数が全国的に減少し、佐賀県も秋選考やUJIターンの現職特別選考を取り入れてきました。

小・中学校を合わせた退職者、受験者数推移のグラフをみると、ベテラン世代の退職者数が多い状態が続いています。ただ、新卒の受験者数は横ばいで推移しています。

受験者からは、「試験勉強と学校の両立が厳しい」「佐賀に戻って教員になりたいが、受け直すのが大変」「教員試験の時期が遅い」との声がありました。そこで、さらなる改革で受験者を増やし、多様な人材を確保したいと考えています。


令和7年度教員採用選考試験の変更点

○ 大学3年次から第1次試験の受験を可能にします。

3年次に合格した人は、4年次は第2次選考から。もし、3年次に不合格でも4年次に再受験でき、教員を目指す学生にとって、受験の機会が増えることになります。

○ 大学・大学院の推薦枠を拡大します

これまでは、九州・中国地方の大学から実績に応じた推薦でした。今年度から、前年度の合格の実績をもとに、全国の大学から可能になります。

○ 第1次試験等の免除要件を拡大します

現在の免除要件に加え、「県内の公立学校で5年以上の講師経験者で、学校長の推薦による1次試験免除」「教諭経験が3年以上」の方は、1次試験の一般教養試験を免除。


教員は、何度でも、何歳でも感動できる仕事です。佐賀で教師になりたい方の志を後押しし、人材を確保したいと考えています。

 

<唯一無二の誇り高き学校づくりプロジェクトに取り組んでいます>

令和3年度からの取り組みです。ほかにはない、その学校ならではの魅力や特色、強みを磨き上げ、特色のある学校づくりを目指します。県内外の生徒や保護者に、通いたい、通わせたいと思ってもらい、学校が活気にあふれ、また地域も活性化する取り組みです。

 

特色ある教育で、生徒の資質をさらに高める取組をご紹介します。

鹿島高校では、卒業生が「旭ヶ岡キャリア塾」を開催。生徒は、興味のある業種に従事する先輩から話が聞ける特色あるキャリア塾です。

伊万里実業高校は、ドローンのオペレーター技能認定教習所の認定校。指導資格のある先生が指導し、生徒2名が農業用ドローンオペレーターの技能認定を取得しました。

牛津高校は、牛尾梅林の環境保全活動に努めています。梅の実のジャムや剪定した木の枝から草木染の商品を作り販売し、地域住民から喜ばれています。

 

“地域みらい留学”による生徒の全国募集

都道府県の枠を超えて、地域の高校への入学を促進する取組です。一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームが主体となり、全国100校以上が参画しています。

本県では、令和3年度から有田工業高校、今年度から唐津青翔高校が参画。6月にオンライン説明会、7・8月は、各学校でオープンスクールを実施。有田工業高校では、ろくろ体験をしてもらいました。9月は、東京で合同の対面説明会を開催し、学校説明と地域の魅力も発信しました。10月に再度オープンスクールを開き、実際に学べる内容を体験。その結果、有田工業高校は、令和4年度1名、令和5年度に6名が入学しました。

 

この取組は、学校と地域が協働することが大切です。例えば、有田町では、賛同いただいた飲食店に高校生がデザインしたステッカーを配布し、高校生が気軽に入れるよう取り組んでもらっています。また、留学生が学校や地域に早く溶け込めるよう、地域の方が歓迎食事会を開催してもらいました。

両校とも県外から入学した生徒のため、地域の方から住まいの提供を受けています。唐津青翔高校では、コーディネーターがYouTubeで発信しています。有田町では、空き家をリノベーションし、令和6年4月にシェアハウスとしてオープンします。

 

<“生徒が主体となった学校の魅力発信”>

太良高校と唐津青翔高校の生徒が、学校のPR動画を制作しました。

太良高校は、太良町唯一の高校で、不登校経験のある方、発達障害のある方などを受け入れ、地域で特色的な体験活動を行っています。安心して通える学校です。

唐津青翔高校は、玄海町唯一の高校で、韓国文化や環境、生活福祉など5系列に分かれた特色ある教育を実施しています。

今年度は、この2校を情報発信強化モデル校に指定しました。動画の制作にあたっては、生徒が学校や地域の特色や良さを考え、どのようなことをPRしたらよいか、ストーリーをどのようにするのかなどを話し合い、シナリオを作成。そこからプロの協力を得て、小型カメラやドローンを駆使して撮影し、編集し完成しました。

完成した動画は、各高校の文化祭で発表。制作に携わった生徒は、「自分たちの思いが表れている。中学生に見てもらい、太良高校に入学してほしい」「最初は不安だったが、完成し達成感を味わうことができた」との意見がありました。

どちらも11月27日に全編完成。本日は、唐津青翔高校の動画をお披露目します。

 

【動画放映】

 

<子どもたちのために、いろんな部活動のカタチを。ONGOING SAGA部活!>

部活動改革に令和3年度から取り組んでいます。児童生徒数の減少、部活動へのニーズの多様化、指導経験者の減少などがあり、部活動改革を進めています。

SAGA部活で大事にしていることは2つ。スポーツや文化芸術に触れられる機会の確保、子どもや指導者のそれぞれの思いを形にした改革を推進すること。11のモデルパターンを提示しています。学校と地域の力を結集し、子どもたちの「やりたい!」を実現します。

 

総合型地域スポーツクラブの多久スポーツピアでは、バドミントンとサッカーチームが活動しています。

バドミントンチームは、多久市内の3校を中心に、小・中学生合同で休日を含め週4回の活動。サッカーチームは、2校の中学校で週3回活動しています。

基山町のきやまベースボールクラブは、基山中学の軟式野球部の保護者会を中心に設立。平日は学校部活、休日は地域のクラブとして活動し、大会にも出場しています。

白石町のアスリートクラブは地域クラブ。令和6年4月から、町内の3つの中学が1つになって白石中学校に統合されます。現在、平日は各学校で活動、休日は5つ(バスケット、軟式野球、バレーボール、卓球、陸上)の競技が、合同部活に取り組んでいます。陸上競技は、令和6年4月以降、平日も含め地域クラブの白石アスリートクラブに完全移行される予定です。

みやき町の中学女子剣道チームは、町内の中学校3校が1つの女子剣道部として活動。拠点校チームとして、大会にも出場しました。みやき中学校は実在しませんが、3校で「みやき中学校剣道部」という名称にしています。

 

令和5年度から、中学校の総合体育大会で参加資格が緩和され、地域のクラブチームや拠点校チームが参加できるようになりました。多久スポーツピアのバドミントンチームは、団体優勝。みやき中学校剣道部も優秀な成績を残しました。それぞれ、全国大会や九州大会に出場を果たしました。

子どもファーストで部活動改革を進めていきます。

 

<SAGAインターハイを支える高校生活動が本格化します>

2024年の夏は、高校生のインターハイであるSAGAインターハイが開催されます。この大会を支える高校生活動が本格化しています。

高校生活動推進委員会 生徒委員会である愛称「さがまる」が、吉野ヶ里ふるさと炎まつり、サガ・ライトファンタジー オープニングパレード、佐賀インターナショナルバルーンフェスタでPR活動を行いました。

 

本県では、平成19年、25年に全国高校総体を開催しましたが、生徒委員会が企画するイベントは今回が初めてです。タイトルは、「SAGAインターハイ特別イベントCOUNTDOWN 200」。12月23日、佐賀駅前交流広場で、ダンスや少林寺拳法のパフォーマンス、お菓子の販売、加工品、コスメの販売、競技体験を行います。

「さがまる」のメンバーは、インターハイについて知ってもらう機会、最高のおもてなしをしたい、思い出に残る楽しいイベントにしたいと意気込んでいます。

 

<佐賀県立彩志学舎中学校(夜間中学)入学希望者募集が始まりました!>

11月1日から入学者募集が始まりました。佐賀県教育委員会教育振興課宛に提出書類を持参または郵送してください。また、些細なことでもお気軽にご相談ください。

彩志学舎中学校は、学び直したい方の個性や価値観を尊重します。自分の目標に向かって進む生徒の学びを支えます。

 

<高校生活CM&プレゼンコンテスト>

高校生活や学校の良さを30秒の動画で表現するCMパート、5分間でCMに込めた思いをプレゼンするコンテストの2つを審査します。

応募作品は25作品でした。予備審査を通過した5作品を12月3日ゆめタウン佐賀イーストコートで発表します。そこで審査し、表彰をします。優勝した作品は、佐賀駅やゆめタウン佐賀のデジタルサイネージで、1か月間放映されます。

同会場では、高校生の生産物販売会や応募作品の一挙公開も予定しています。



<質疑応答>


〇日経新聞

教員採用の応募の状況を教えてください。

〇教育長

秋選考は小学校教諭の申込者が55名、UJIターンの現職特別選考に8名、計63名の応募がありました。

 

〇日経新聞

採用が決まるのは、いつですか。

〇教育長

12月8日金曜日の予定です。

 

〇日経新聞

教員試験のスタートが遅いことを意識したり、県外からの推薦を取り入れる取組は、佐賀での就職を優先的に取り込む狙いですか。

〇教育長

教師になりたい方は、大学3年生で1次試験に合格し、十分な準備をして、次に臨んでもらいたいという思いがあります。

佐賀県出身の高校生が全国に進学しています。佐賀に帰って先生になりたいと希望したときに推薦枠を設けておきたいと考えています。

 

〇日経新聞

唐津青翔高校や太良高校は、定員割れしているのですか。

〇教育長

どちらも定員割れしていました。地域と連携し魅力を知ってもらいたい。学べる内容を発信することも大事だと思っています。

 

〇日経新聞

県立大学は、開かれた大学という構想が出ました。教育長としてのビジョンを教えてください。

〇教育長

県立大学に対しては、大学の選択肢が増えると歓迎しています。小中高大連携により小さい頃から大学が身近にある環境は、とてもいいことだと思います。大学は、何を勉強するのか分かりにくい場所でもあります。大学生を見かけたり、教授から何か教えてもらう機会があれば、こんな勉強がしたいという気持ちが芽生えると思います。

 

〇日経新聞

夜間中学と大学との連携をどのようにお考えですか。

〇教育長

夜間中学へ入学する方は、事情や年齢がさまざま。皆さんの学び直し、次への希望に寄り添って可能性を広げていきたいと考えます。

 

〇共同通信

公立学校の労働環境への、県の取組や工夫を教えてください。

〇教育長

働き方改革には、県教委、市町教委、学校現場のそれぞれが、以前から計画を立て取り組んでいます。一般社会の時間外に当たる在校時間数が、かなり減少しています。例えば、夏休みに完全閉校日を決めたので、夏休みが取りやすくなったという事例もあります。

働き方改革は、すぐに効果が表れるものではありませんが、やれるところから取り組んでいるところです。

 

〇STS

選考試験の推薦枠は、九州と中国地方にあった枠を全国に拡大するということですか。

〇教育長

推薦枠を導入した際、九州や中国地方の実績がありました。実績に応じて推薦を受ける形を地域に絞る必要はないと考え、前年度実績があった大学にお声かけしたいと思っています。

 

〇STS

大学3年生から1次試験が受けられる改革は、他県の事例を参考にされたのですか。

〇教育長

他県でも取り組みを始めているところはあります。私どもも取り組むということです。

 

〇時事通信

公立中学校の教員のわいせつ事案の逮捕が4件続いています。通報窓口の設置や教職員のメンタルケアなど、お考えがあれば教えていただきたい。

〇教育長

公立学校の児童・生徒を守る立場の教員が、未成年へのわいせつ事案を起こし、大変遺憾に思っています。学校長会を開き、周知徹底を図ります。この件に限らず、メンタルケアには力を入れています。セルフケアと組織的なケアという観点でサポートしていきます。




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