農家経営への緊急支援を求める意見書(案)
ロシアによるウクライナ侵略は、国連が「第二次世界大戦以来、最悪の食糧危機」と警告する深刻な事態を生みだそうとしている。
担い手と農地の減少など、生産基盤が弱体化するなか、農家経営の危機を打開し、食料増産、自給率の向上などが求められている。水田活用の直接支払交付金の削減中止など、農家経営への総合的な支援を求める。
よって、以下のことを実施されたい。
記
1 水田活用の直接支払交付金の削減を中止し、コメと他の作物との収益性の格差是正を基本に維持・拡充すること。
また、麦、大豆、飼料作物の生産が維持できる支援策を講じること。
2 生乳の販売価格が生産費を下回った場合に差額を補てんする「酪農マルキン」制度を創ること。
乳製品の輸入を減らし、政府の責任で需給安定を図ること。
3 肥料価格の高騰分を農家に直接補てんする緊急対策を行うこと。
影響緩和のための肥料価格安定対策を国の責任で行うこと。
4 配合飼料価格安定制度を高騰する前の価格との差額を農家に直接支援する仕組みに改めること。
5 燃油高騰に対しては、石油元売りだけでなく、農家に直接補てんすること。