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原子力安全対策等特別委員会 委員長報告

最終更新日:

議案等の審議結果

平成26年2月定例県議会

委員長報告

原子力安全対策等特別委員長報告
委員長 石丸 博


  原子力安全対策等特別委員長の報告をいたします。

 原子力安全・防災対策、エネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、閉会中の1月24日に委員会を開催し、北海道大学大学院工学研究院教授 奈良林 直氏を参考人として招致し、意見聴取の後、質疑を行いましたので、まず、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。

 当日は、「原子力発電所に係る新規制基準に対する所見等について」の項目に関し、奈良林参考人から意見聴取の後、
◎ 「効率性の高い原子力発電の実用化が、資源に乏しい日本の産業競争力を支えた」という見解に対する所見
◎ 新たな火力発電や自然エネルギーの活用等による、原子力エネルギーの代替の可能性
◎ 放射能に対する正しい認識を持つことの必要性
◎ 「国の新規制基準に適合すれば、玄海原子力発電所の再稼働を行うべき」との考えに対する所見
◎ 事故後の福島第一原子力発電所の格納容器や原子炉の現状、及び事故究明の状況に対する認識、並びにそれらの国民への早急な公表の必要性
◎ 原子力発電所の事業計画から建設、運営維持費、廃炉等に至るまでのコストに対する認識
◎ 福島第一原子力発電所の事故原因が十分究明されていないままで、拙速に新規制基準が施行されることに対する所見
◎ 現在、国民の理解が得られる状況にない使用済核燃料の貯蔵プールの問題、放射性廃棄物の再処理問題、最終処分場の問題等、喫緊の課題に対する所見
◎ 世界一厳しく安全性を求めているという新規制基準に対する全体的な評価
◎ 新規制基準における、地震、津波、竜巻の自然災害の対策や航空機突入の対策、及び基準地震動を超える「残余のリスク」の考えが抜けているとの指摘などに対する所見
◎ 国会事故調査報告書における、「福島第一原子力発電所の事故の直接的原因について、安全上重要な機器の地震による損傷はないと確定的に言えない」との記載に対する所見
◎ フィルターベントの特徴と、新規制基準において、その設置が5年間猶予されていることに対する所見
◎ プルサーマル運転の利点と欠点、及び運転時に事故が発生した場合の想定被害
◎ 玄海原子力発電所に対する格納容器への窒素充塡の必要性
◎ 福島第一原子力発電所周辺の小動物に異変が起こっているという報告に対する認識
◎ 現在においても震災対策が進んでいない理由
◎ 原子力規制委員会の新規制基準に基づく審査終了時期の目途
◎ 最終処分場の建設の目途が立っていない現状での、原子力発電所再稼働の判断の是非

などの質疑が行われました。

 また、3月17日にも委員会を開催し、玄海原子力発電所の安全対策の状況等について現地視察を実施しました。

 最後に、原子力安全・防災対策、エネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。

 以上をもちまして、原子力安全対策等特別委員長の報告を終わります。

 

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