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文教厚生常任委員会 委員長報告

最終更新日:

 議案等の審議結果

平成23年11月定例県議会

委員長報告 


文教厚生常任委員長報告
委員長 石倉 秀郷


 文教厚生常任委員長の報告をいたします。

 12月7日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び請願、並びに継続審査中の事件につきまして、12月12日及び13日の両日、委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過、及び、結果について報告いたします。
 まず、採決の結果を申し上げます。
 質疑終結の後、討論に移り、甲第41号議案について、反対の立場から、「九州国際重粒子線がん治療センターの建設費、150億円の財源内訳は、県の補助金が20億円、130億円が寄付、出資とされているが、計画どおりに資金が集まっていないとみられ、さらに、大口の寄付申込者である九州電力の経営が赤字の状況であり、寄付の実施時期が不透明である。
 このため、知事の改選期をまたいだ形での22年度から3年間の債務負担行為の設定や、地域医療再生基金からの約8億円の負担追加など、県の関与を高めなければならない状況であり、当初の計画があいまいであったと言わざるを得ない。
 本県の財政状況が厳しいと認められる中、この九州国際重粒子線がん治療センターは、もう少し慎重な対応が必要であったことに対し、知事の責任を求め、今回の提案には反対である。」

との討論がありました。

 討論の後、ただちに採決に移り、甲第41号議案中、本委員会関係分を採決した結果、賛成者多数をもって、原案のとおり可決いたしました。
 次に、乙第67号議案、乙第74号議案から乙第81号議案まで8件、及び乙第91号議案から乙第97号議案まで7件、以上16件の議案を、一括して採決した結果、全会一致をもって、原案のとおり可決いたしました。
 次に、乙第99号議案「教育委員会委員の任命について」を採決した結果、全会一致をもって、これに同意することにいたしました。
 次に、請第4号請願「ゆきとどいた教育を求める請願」について、採決した結果、賛成者少数により、不採択となりました。
  次に、請第5号請願「教育格差をなくし、子どもたちにゆきとどいた教育をすすめるための私学助成の大幅増額・教育費の保護者負担の軽減・教育条件の改善をもとめる請願書」について、採決した結果、全会一致により採択となりました。
 続いて、審議の過程で述べられました付託議案についての主な意見及び要望の概要を申し上げます。

1、九州国際重粒子線がん治療センターについては、当初計画の県補助金20億円に加え、地域医療再生基金から約8億円の補助金の追加や、鳥栖市の土地の無償貸与と5年間の固定資産税の優遇措置に加え、減免の延長の検討など、県や鳥栖市の支援策が拡大しており、今後、さらなる税金の投入がないようにされたい。
 また、このプロジェクトが、県や鳥栖市、民間の協力によって成り立っていることを県民、鳥栖市民に理解してもらうため、広く情報を公開して県民、議会の理解を得ながら進めてもらいたい。
1、佐賀県総合運動場等指定管理者候補の選定において、今回新たに指定管理者候補になった民間会社に対し、現指定管理者の職員の雇用や施設利用の競技団体との連携について配慮するよう指導されたい。
 
 との意見が出されました。 

 続いて、所管事項一般として、申し述べられました、主な質疑の概要を申し上げます。
◎各本部、教育委員会における重要施策に係る仕事の進め方に関する認識
◎私立中学・高等学校や私立幼稚園の耐震化の状況や、耐震化推進のための支援
◎私立幼稚園退職金社団に対する補助率の復元の必要性
◎保育所の設備、及び運営に関する基準の条例制定の検討状況と、施設利用者からの十分な意見聴取の必要性
◎玄海原発一号機に関する県の高経年化問題検討専門家会議の設置の方針変更の理由、及び国が設置した「高経年化技術評価に関する意見聴取会」の検討状況や、それに対する県の認識
◎プルサーマル公開討論会に関する知事への報告の有無や、県の組織統治の問題、及びこれに関する知事の責任、並びに、6月21日の九州電力幹部との面談に関する知事の責任
◎九州電力との安全協定見直しの必要性と、それに対する知事の認識や、玄海原発のトラブルの報告の遅れに関する九州電力への抗議の必要性
◎プルサーマル公開討論会の位置付け、九州電力へのシナリオ作成等の依頼の理由、知事への報告に対する知事本人の認識
◎10月17日の参考人招致における郷原参考人からの知事同席依頼に対して、出席しなかった理由、及び郷原参考人と知事との面会の内容
◎内部調査報告書の限界と第三者委員会による調査の必要性、及び今回の仕込み質問や、やらせメール問題に関する知事の責任の認識
◎プルサーマル公開討論会に関する九州電力の行動に対する県の認識、及び仕込み質問を認識していた当時の原子力安全対策室の判断の妥当性
◎プルサーマル公開討論会と、今年六月の「やらせメール」問題に関する知事の責任
◎低所得者などの実態調査や、その調査結果に基づく地域の実情に合った就労支援の必要性
◎重粒子線がん治療施設に関する寄付などの申し出と、その入金状況や、九州電力の寄付の状況、及び寄付金が計画どおり集まらなかった場合の県の対応
◎妊婦健康診査支援基金の期限延長の必要性と基金廃止の場合の県の対応
◎ 児童養護施設等の入所児童への自動車運転免許取得補助の必要性
◎ 児童虐待防止についての県の取組みと今後の対策
◎全国健康福祉祭の佐賀開催誘致や、佐賀県総合計画2011における介護予防事業の取組み
◎手話通訳者等派遣事業の内容と必要性、及び聴覚情報提供施設の検討状況とその設置時期
◎在宅障害者の実態調査や、施設への一時預けも困難な重度の在宅障害者や、その介護者に対する支援の必要性
◎ICTを利活用した教育の推進のための機器の整備や、教職員の研修、及び事業推進体制の必要性
◎離島出身の高校生に対する通学支援の見直し内容と、その周知の必要性
◎ スポーツ競技力向上のための選手強化費の増加や、佐賀県体育協会スポーツ振興基金への支援の必要性
◎平成25年度全国高等学校総合体育大会北部九州大会の内容と現在の取組状況、及び今後の取組み
◎佐賀偉人伝出版事業の目的、出版及び販売状況、県立高校での利用、並びに人物の選定方法と佐野常民の選定の可能性
◎公立学校施設に関する耐震化推進の取組み

などの質疑が行われました。

最後に、9月定例会から引き続き審査中の
1、くらし環境行政について
1、健康福祉行政について
1、教育の振興について

以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を、議長に申し出ることにいたしました。

以上をもちまして、文教厚生常任委員長の報告を終わります。

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