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原子力安全対策等特別委員会 委員長報告

最終更新日:

 議案等の審議結果

平成23年6月定例県議会

委員長報告 


原子力安全対策等特別委員長報告
委員長 木原 奉文


 原子力安全対策等特別任委員長の報告をいたします。

 原子力安全・防災対策、エネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、6月2日に委員会を開催し、原子力安全・保安院 黒木慎一氏、及び九州電力株式会社 段上守氏、他6名を参考人として招致し、それぞれの参考人からの意見聴取の後、参考人への質疑を行いました。
 また、6月3日、7月1日にも、知事出席のもと、委員会を開催し、それぞれ慎重に審議を行いましたので、その過程で申し述べられました、主な質疑の概要を報告いたします。
 
 まず、6月2日の参考人招致において、「玄海原子力発電所の緊急安全対策の評価等」や「玄海原子力発電所の安全対策等」の項目に関し、それぞれの参考人から意見聴取の後、

◎今回の緊急安全対策において、玄海原子力発電所の安全性が確保されたといえる理由
◎緊急安全対策を出した後に、国から地震に対する追加措置が出された経緯、及び緊急安全対策の信頼性・安全性
◎原子力安全委員会による、各種基準の見直しの方針と、原子力安全・保安院が、安全性が確保されたと認めることの整合性
◎緊急安全対策の問題点と、早急な本格的安全対策の必要性
◎原子力発電所において、原子力災害が発生した場合の最終的な責任の所在
◎玄海原子力発電所周辺における地震発生の可能性と、万一発生した場合の影響と責任
◎浜岡原子力発電所の停止要請に至った理由と、その他の原子力発電所を安全と認めた根拠
◎今後の原子力安全・保安院の組織・体制のあり方
◎IAEAからの津波、自然災害の再検証、及び原子力行政組織の独立性と透明性の確保など、指摘を受けた項目への対応
◎原子力に関する安全規制や被害者の救援・支援、及び事故発生の際の離島を含む周辺住民の避難経路確保などの国の責任
◎EPZの見直しの検討と、それが拡大された場合のオフサイトセンター及び緊急被ばく2次医療機関の取扱い
◎「スピーディ」の適切な活用と、モニタリングポストの整備
◎地震による原子力発電所の配管等への影響の有無、及び地震発生時の指示体系の再点検を踏まえた対応
◎今回の事故に対する九州電力の見解、及び原子力発電に関する電力供給者としての見解と責務
◎玄海原子力発電所における本格的な安全対策設備の必要性
◎玄海原子力発電所の地震対策の必要性
◎建設から35年を経過した玄海原子力発電所1号機についての、「脆性遷移温度の上昇」 の問題
◎今年の夏の電力需要と供給の見通し
◎玄海原子力発電所周辺における地震発生後の津波のシミュレーション
◎危機管理のための現場の体制強化の取組み
◎万一の事故の場合の事業者としての被災者に対する補償内容
◎原子力発電所の安心・安全の確認と、玄海原子力発電所再稼働の重要性との比較
◎石油をはじめとする燃料調達の状況、及び調達の問題点
◎玄海原子力発電所2号機、3号機を再開せず石油等の燃料を使用した場合の、九州電力の経営への影響 
◎燃料確保と電力供給の責務 

などについての質疑が行われました。

翌6月3日の審議においては、原子力安全・防災対策として、
◎原子力安全・保安院の説明に対する3点の確認事項、玄海原子力発電所2号機、3号機運転再開の判断時期、及び経済産業大臣の来訪などの、原子力発電に関する知事の見解
◎福島第一原発事故に対する原子力発電の規制・監督の権限を有する国の責任
◎九州電力が作成、公表した津波のシミュレーションへの所感
◎玄海原子力発電所一号機の高経年化対策
◎県の地震・津波対策の見直しや、福島第一原発事故を受けたオフサイトセンター移転の検討
◎今回の福島第一原発事故に係る政府、及び電力会社の対応に対する県の認識
◎今回の事故を受けた原子力防災訓練の見直し、本県の緊急被ばく医療体制の課題とその取組み、地域防災計画の見直しなどの原子力防災対策

エネルギー対策として
◎メガソーラーの設置促進に向けた今後の県の取組み

などについての質疑が行われました。

次に、7月1日の審議においては、原子力安全・防災対策として、
◎福島第一原発事故における東京電力、政府の責任についての県の認識
◎安全設計審査指針・耐震設計審査指針、及び EPZの見直しの必要性と、再稼働の判断時期
◎玄海原子力発電所1号機の、高経年化に対する県の認識と、国に対する基準見直しや、必要なデータ開示の要請
◎玄海原子力発電所2号機、3号機の再稼働に対する知事の見解
◎核燃料廃棄物の最終処分場の目処が立っていない中での、国からの再稼働要請に対する県の認識
◎再稼働判断に当たっての菅首相の来県、及び首相本人からの説明の必要性
◎県民の安心・安全の観点に立った安全指針等の見直しの完了までの再稼働の是非
◎福島第一原子力発電所事故における地震の影響
◎緊急安全対策の信頼性と、中長期対策の完了までの安全性確保との矛盾点
◎福島第一原発事故におけるプルサーマルの影響調査、及びプルサーマル運転の停止
◎7月8日開催予定の県民説明会の目的、具体的な内容
◎知事が再起動への判断条件としている3つの項目、議会における議論、県民の理解などに関する現在の知事の認識及び、知事の原発に対する思い
◎海江田経済産業大臣との会談内容、及び会談を踏まえた知事の見解
◎原子力安全・保安院の説明に対する「県の理解」の具体的内容
◎原子力安全委員会における安全設計審査指針の見直し発言に対する、知事の見解
◎県の「地域防災計画」の早期見直しや、その趣旨、内容、今後のスケジュール等の概要
◎再稼働の判断時期についての知事の見解

次に、エネルギー対策として、
◎今後のエネルギー政策の方向性に関する知事の見解

などの審議が行われました。

 最後に、原子力安全・防災対策、エネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を、議長に申し出ることにいたしました。
 以上をもちまして、原子力安全対策等特別委員長の報告を終わります。

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