県土整備常任委員長報告
委員長 指山 清範
県土整備常任委員長の報告をいたします。
12月7日の本会議におきまして、本委員会に付託されました議案及び請願、並びに継続審査中の事件につきまして、12月10日及び13日の両日、現地視察を含め委員会を開催し、慎重に審議いたしましたので、その経過及び結果について報告いたします。
まず、採決の結果を申し上げます。
質疑終結の後、直ちに採決に移り、甲第43号議案中、本委員会関係分、甲第45号議案、甲第46号議案中、本委員会関係分、及び乙第65号議案、以上4件の議案を一括して採決した結果、賛成者多数をもって、原案のとおり可決いたしました。
次に、乙第67号議案を採決した結果、全会一致をもって、原案のとおり可決いたしました。
次に、請第4号請願「佐賀県内の公共工事に伴う技能士(鉄筋・建築塗装・左官・鳶・型枠)の活用に関する請願書」を採決した結果、全会一致により採択となりました。
続いて、審議の過程で申し述べられました付託議案等についての主な意見及び要望の概要について申し上げます。 1、海砂採取に係る長崎県との認可境界問題については、漁業者を擁護する立場に立ち、自治紛争処理委員への調停による結果が出た後も、県の考えを主張し、毅然とした態度で臨まれたい。また、海砂採取環境影響調査については、地域を知る漁業者等の協力も得ながら進められたい。なお、唐津湾海区海砂採取協同組合の違法採取が疑われる脱税問題については、今後の裁判の経過を注視し、法違反の確証が得られれば認可を与えないなど、厳正に対処されたい。 1、有明佐賀空港への韓国格安航空会社のチャーター便就航決定については、一般質問において、格安航空会社に関する取組について質問しているにもかかわらず、具体的な説明がなされず、その後、新聞報道により初めて知ることになったが、このことは速やかに県議会へ報告があって然るべきであり、議会軽視とも受け取られかねない不手際について、執行部に反省を促すものである。県議会への対応については、きちんとした情報提供を行い、今後二度とこのようなことのないよう十分注意されたい。 との意見が出されました。
次に、付託議案及び所管事項一般として申し述べられました主な質疑の概要を申し上げます。 ◎「22世紀に残す佐賀県遺産」制度などを活用した美しい景観づくりの取組み、及び「佐賀県公共事業景観形成指針」の概要と運用、並びに市町における景観づくりの課題への対応 ◎県内の都市計画区域再編の状況と今後の予定、及び広域的な視点に立ったまちづくりの推進と県の果たす役割 ◎伝統的な構法の木造住宅を建てやすい環境づくりを進めるための、規制緩和などの取組み、及び県産材を活用した木造住宅振興の取組み ◎他県の住宅リフォーム助成制度の調査・研究と、地域経済への波及効果が高い住宅リフォーム助成制度の創設に向けた県の取組み ◎県内の森林の荒廃状況とその影響、及び「森林・林業再生プラン」を踏まえた今後の森林整備の取組み ◎動植物との共生ができる多様な森林づくり、及び国有林における森林整備との積極的な連携 ◎小城市荒谷地区などの荒廃渓流の現状と、風倒木の処理や切り捨て間伐のあり方の再検討、及び他県の事例等を取り入れた、災害を未然に防止するための森林整備の取組み ◎「佐賀県橋梁長寿命化修繕計画」によるコスト縮減効果と、計画に基づく道路橋の維持管理の取組み、及び専門知識習得のための県や市町関係職員の人材育成に対する考え ◎県道佐賀外環状線佐賀市下和泉地区の道路の現状と整備計画の検討状況、及び今後の取組み などの質疑が行われました。
最後に、9月定例会から引き続き審査中の 1、県土づくり行政について 1、交通政策行政について 1、災害対策について
以上3件につきましては、なお調査検討を要するため、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、県土整備常任委員長の報告を終わります。 |